AFP認定研修の提案書の解答例・作り方・不合格の場合などを解説
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「AFP資格を取得したいけど、AFP認定研修は難しいの?」「提案書って何?」と不安に思う方も少なくありません。
特に「提案書」については難しいと考えている方も多いのではないでしょうか?
AFPを取得するためには、「提案書の作成」が最大のポイントです。
この記事では、AFP認定研修と提案書作成のポイントについて解説していきます。
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目次
AFP認定研修の「提案書」とは?
AFP認定研修は、日本FP協会認定の研修講座で、協会が認定した教育機関で実施されます。
AFP取得のためには必ず受講しなければならず、修了書をもらうためには「提案書の合格」が必須です。
「提案書」とは、クライアントのライフプラン上の目標を経済面で実現するために、現状を分析し、将来を予測し、その予測を基にクライアントにとって最善だと思われる包括的なファイナンシャル・プランを形にしたものです。
そもそも日本FP協会によると、
「AFP資格は、FPとして必要かつ十分な基礎知識を持ち、相談者に対して適切なアドバイスや提案ができるFP技能を習得した者に与えられる資格です。」
参考:日本FP協会「AFPとは」
とあるため、FP(ファイナンシャルプランナー)として活動することが前提である資格ということになります。
提案書は、FPが提供する専門サービスであり、内容は正確であることはもちろん、その内容に対して責任を持たなければなりません。
FP実務の「要」である提案書の合格が認定研修修了の条件であることはこういったことが理由であると考えて良いでしょう。
AFP認定研修の提案書の作り方!
提出する提案書の内容は、穴埋めや考察の記述、一から作成するなど受講する認定されている教育機関により異なります。
ここでは「一から作成する」場合の作成方法について解説します。
課題内容を確認する
最初に、出題された課題内容を確認しましょう。
具体的には「家族構成」「家計の収支、貯蓄、保険、ローンなどの金融資産の状況」「子どもの入学・受験・自身の退職などのライフイベント」「希望するライフスタイル」などの情報の整理をしていきます。
このとき、情報の整理をしながら「キャッシュフロー表」も同時に作成していくと時間の短縮につながります。
キャッシュフロー表から問題点を見つける
キャッシュフロー表は、課題の使用ツールとしてエクセルで配布されることが大半ですから、それを使用しましょう。
キャッシュフロー表を作成することで、この課題のクライアントの家のお金の流れが明確になります。
例えば「子どもの大学受験と自身の退職が重なると赤字になる」「80歳から赤字家計になる」などの問題点が見えてきます。
改善策を提案する
キャッシュフロー表を分析し、クライアントが望んでいるライフイベントやライフスタイルが送れるよう、改善策を提案します。
例えば、
- 預貯金や、会社の保障などを踏まえて過剰に生命保険に加入している場合は見直しの提案
- 70代で貯蓄残高がマイナスになる場合は、再雇用制度やそのほかの働き方を提案
- 住宅ローンを繰り上げ返済したほうがメリットが高い場合はその根拠を提案
- 貯蓄や退職金の運用方法を提案
など、計算式や根拠となる考えなどを入れながら丁寧に改善策を考えるのです。
その内容が、本当にクライアントにとって有益な内容になっているのか、同時に改善後のキャッシュフロー表も作成していきます。
提案書の作成
提案書は、本当にクライアントに渡すものとして作成します。よって、
- 表紙
- はじめに(あいさつ文)
- ヒアリング内容(家族構成とライフイベント表・金融資産などをまとめたもの)
- 改善前のキャッシュフロー表
- 改善策の提案
- 改善後のキャッシュフロー表
- まとめ
など、最終的に大体20~30ページの提案書を作成することになります。
これを白紙の状態から作成するのはとても大変です。
提案書を一から作成する必要がある場合は、日本FP協会から「提案書作成ツール」が提供されているので、これを活用すると良いでしょう。
参考:日本FP協会「提案書作成ツール」
AFP認定研修の提案書の提出方法
提案書の提出方法は、受講する認定教育機関により異なります。
筆者が受講した7年ほど前は、日本FP協会の提案書作成ツールからキャッシュフロー表と提案書のひな型をダウンロードし、PCで作成後プリントアウトして郵送で提出しました。
しかし、今はメールで提案書のデータを提出するところが多いようです。
ひな形が既に用意されていて、穴埋め式の作成方法の教育機関もありますので、提出方法と提出期限は受講している認定教育機関の指示に従いましょう。
提出後、認定教育機関によりますが1~4週間以内に合否の結果が届きます。
AFP認定研修の提案書は難しい?不合格になると?
提案書の合格基準は公表されていません。
提案書の作成は合格難しいかもしれないとつい考えてしまいますが、課題内容をしっかりと読み込み、基本に忠実にキャッシュフロー表を作成し、丁寧に分析や提案をすれば基本的には合格できる可能性はかなり高いでしょう。
提案書の作成は時間を要するため、一日で完成するものではありませんが、諦めずコツコツと根気よく作成することが大切です。
筆者は、一から提案書を作成する認定研修で、平日の昼休みは分析などに充て、休日にまとめて2時間ほど時間を作り、4日間ほどで提案書を完成させました。
当時も、クライアントにライフプランシミュレーションを日常的に行う仕事をしていたためキャッシュフロー表や分析することに慣れていたからスムーズに作成することが出来たのかもしれません。
結果は一発合格でした。
仮に不合格になっても受講期間内であれば何度でも再提出が可能です。諦めず合格するまで再提出しましょう。
まとめ
提案書の作成は、AFP認定研修の総まとめです。受講する教育認定機関によって提案書の提出方法や作成方法が若干異なりますが、基本的な手順は同じです。
ポイントは、「クライアントの立場に立って提案書を作成すること」の1つに限ります。
具体的には
- クライアントが理解しやすい文章を書くこと
- 誤字・脱字がないこと
- クライアントの理想の生活に近づく働き方や資産運用を提案すること
- メリットだけでなくデメリットなどもしっかりと説明すること
- 自分自身が提案されて信頼できる内容にする
などです。
クライアントの立場に立って作成した提案書は、よほどのことがない限り不合格にはならないでしょう。
また、提案書作成は将来FPとしての業務の予行練習にもなります。
今回の記事を参考に、是非AFP取得に向けて頑張ってください。
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