TOEIC®のテストで高いスコアを獲得できると、さまざまなメリットがあります。

しかし、「自分が何点を目指せば良いのかわからない」「スコアのレベルはどれくらいなのかわからない」と悩んでいる方は少なくありません。

また、「TOEIC®のスコア500点のレベルはどれくらいなのか」と、TOEIC®500点のレベル感について気になっている方は多いのではないでしょうか。

本コラムでは、TOEIC®500点のレベルついて詳しく解説します。

TOEIC®500点に必要な勉強時間や目指すべき理由もコラム内で触れるため、スコアについて気になっている方はぜひ参考にしてください。

※本コラムのTOEIC®とはTOEIC® Listening & Readingテストを指します。

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TOEIC®500点はどのくらいのレベル?

6つのレベルで習熟度を示すCEFR(セファール)では、TOEIC®500点はA2~B1レベルです。

CEFRとは、ヨーロッパで作成された外国語学習者の習熟度レベルを示すガイドラインであり、ヨーロッパを中心に世界中で幅広く活用されている基準です。

CEFRは、外国語の4技能である読む・聞く・書く・話すの習熟度および運用能力を、A1・A2・B1・B2・C1・C2の6段階で評価します。

A1が基礎レベルでもっとも低く、C2がもっとも高いレベルです。

以下、CEFRとTOEIC®スコアをまとめた表です。

CEFRレベル TOEIC®
Listeninngスコア Readingスコア 合計スコア
熟練した言語使用者 C1 490〜 455〜 945〜
自立した言語使用者 B2 400〜 385〜 785〜
B1 275〜 275〜 550〜
基礎段階の言語使用者 A2 110〜 115〜 225〜
A1 60〜 60〜 120〜
※参照:TOEIC Program各テストスコアとCEFRとの対照表|【公式】TOEIC Program|IIBC
※スコアの数値はそれぞれのレベルに対応する最低スコアを示します。

CEFRの基準では、TOEIC®スコア500点は基礎段階の言語使用者のA2〜自立した言語使用者のB1レベルの間です。

文部科学省が公開している各試験団体のデータによるCEFRとの対照表においても、TOEIC®スコア500点はCEFRのA2~B1レベルとなっており、英検2級〜準2級レベルと同等とされています。

TOEIC®と英検のスコアを比較したい方は、下記コラムも参考にしてください。

TOEIC®スコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表におけるスコア500点の該当レベルはCです。

Cの評価概要は、「日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる。」とされています。

TOEIC®スコア500点における単語数の目安は、約4,000個です。

つまり、TOEIC®スコア500点は、英語の基礎を習得し、限定された範囲内では日常会話や業務上のコミュニケーションが可能なレベルといえるでしょう。

英語を使って話す、聞くなど、できることが増え始めた段階とも捉えられます。

TOEIC®500点は平均点と比べると?

2023年度におけるTOEIC®の全体の平均スコアは612点です。平均スコアと比較すると500点はレベルが低い印象を受けますが、特別低いスコアというわけではありません。

※参照:TOEIC Listening & Reading Test 公式データ・資料|【公式】TOEIC Program|IIBC

TOEIC®は英語力を試すために行われる試験であり、受験者のほとんどが試験に向けて英語を勉強しています。

もともと全体のレベルが高く、日常会話でコミュニケーションが取れるレベルの500点でも、例年平均スコア以下になる状況です。

次に、社会人と大学生の平均スコアと500点を比較します。

社会人のTOEIC®平均点

社会人の平均スコアは、639点です。

※参照:TOEIC Program DAA2024(和文)2024年7月版|一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

全体の平均スコアと比較すると高いため、社会人受験者の多くが500点よりも高いスコアを獲得している傾向があります。

社会人の平均スコアが高い要因として、スコアアップを目指す目的がはっきりしていることが挙げられます。

社会人の場合、転職や昇進のために高いスコアを目指してTOEIC®️を受験するケースが多いです。

高いスコアを獲得するために意欲的に勉強している人も多く、さらに自己資金があるため通信講座などを利用して効率的に学んでいるケースが学生よりも多いことも予想できます。

大学生のTOEIC®平均点

大学生の平均スコアは、596点です。

※参照:TOEIC Program DAA2024(和文)2024年7月版|一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

全体や社会人の平均スコアよりも、大学生のほうが低い結果となりました。

また、大学生の平均スコアは学年が上がるごとに平均点も上昇する傾向があります。

以下、2023年度におけるTOEIC®の大学生学年別の平均点です。

学年TOEIC®️平均スコア
大学1年549
大学2年580
大学3年599
大学4年611
※参照:TOEIC Program DAA2024(和文)2024年7月版|一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会

大学1年生の平均スコアは549点ですが、大学4年生になると平均スコアは611点です。

全体の平均スコア612点と同等のレベルとなっており、大学生であっても勉強をすれば社会人と同じレベルの英語力をつけることが可能です。

また、学年が上がるごとに平均スコアも上昇する要因として、就職活動への意識が挙げられます。

大学生は、学年が上になるほど就職活動をしなければならない時期が近づくため、自ずとTOEIC®️の必要性も高くなります。

結果、上の学年になればなるほど「TOEIC®️で高いスコアを取って就職活動を有利にしたい」と就職活動を意識して勉強している大学生が増えるため、平均スコアも上昇したと考えられるでしょう。

TOEIC®500点に必要な勉強時間

TOEIC®で500点のスコアを獲得するために必要な勉強時間は、スタート時のスコアによって異なります。

例えば、最初のTOEIC®️で450点だった人が550点を取るためには225時間、650点を取るためには450時間の勉強が必要だといわれています。

※参照:A Teacher’s Guide to TOEIC®️ Listening and Reading Test Preparing Your Students for Success|OXFORD UNIVERSITY PRESS

しかし、紹介した事例はあくまでも目安であり、500点以上のスコアを早く獲得するためには正しい勉強法で効率的に学習することが大切です。

また、TOEIC®️には、リスニングとリーディングのパートがあります。

各パートで点数が取れるように対策することはもちろん、試験時間の2時間でできるだけ多くの問題を解き終わるように実践力を鍛えておくことも重要でしょう。

TOEIC®500点以上を目指すべき理由

TOEIC®スコア500点以上を目指すと、以下のメリットがあります。

  • 履歴書に書ける
  • 昇進・昇格を目指せる
  • 就職や業務の幅が広がる

履歴書に書ける

TOEIC®スコア500点以上は、一般的に履歴書に書ける成績のため、就職・転職に役立ちます。

一般社団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会が公表している2019年の英語活用実態調査によると、TOEIC®のスコアを新卒採用で「要件としている」「参照としている」と回答した企業・団体は49.1%でした。

約半数の企業や団体がスコアを評価するため、TOEIC®スコア500点以上を目指すことは意味があるといえます。

なお、要件・参照に該当する平均スコアは545点です。

就職・転職に活かしたい場合は、545点以上のスコア獲得を目指して勉強することをおすすめします。

また、TOEIC®️のスコアは大学生の就活でも有利に働くため、最低でも500点以上、可能であれば550点以上のスコアを取得しておくと、企業から良い評価を得られる可能性が高まるでしょう。

昇進・昇格を目指せる

TOEIC®で500点以上獲得すると、昇進や昇格が目指せるメリットがあります。

2019年の英語活用実態調査では、TOEIC®️を昇進・昇格の基準に活用していると回答した企業・団体が33.4%という結果でした。

また、TOEIC®️の高スコアを目指して学習している姿勢や結果は、意欲的に仕事に向き合っているアピールにもなり、評価を担当する上司などに良い印象を与えることができるでしょう。

なお、昇進や昇格の要件・参考とする平均スコアは、係長・主任クラスで515点、役員クラスで600点です。

データの結果からTOEIC®️で500点以上を目指すことは、キャリアアップに繋がると考えられます。

就職や業務の幅が広がる

TOEIC®️で500点以上を取得できると、就職や業務の幅がさらに広がります。

ビジネスで求められる英語力&TOEIC®の活用実態による就職人気企業へのアンケートでは、「英語が必要となる業務(部署・職種)はある?」という問に対して、「英語力が必須となる業務がある」という回答が84.8%でした。

さらに、「英語力が求められる業務がない」と回答した企業はゼロという結果となっているため、どんなビジネスでも英語力が求められる場面があるといえます。

現在のビジネスにおいて、英語力をもつ人材の需要はより高まっていると考えられるでしょう。

TOEIC®️で500点以上を獲得すれば、さまざまな業界で就職できるチャンスが広がったり、できる業務の種類やキャリアアップの機会が増えたりと、多くのメリットが期待できます。

まとめ

本コラムでは、TOEIC®のスコア500点のレベルはどれくらいなのかについて解説しました。

以下、本コラムの要点をまとめます。

  • TOEIC®500点は英語の基礎を習得し、限定された範囲内では日常会話や業務上のコミュニケーションが可能なレベル
  • CEFRの基準では基礎段階の言語使用者のA2〜自立した言語使用者のB1レベルの間、英検では2級〜準2級レベルといわれている
  • TOEIC®の平均スコアは全体で612点、社会人が639点、大学生が596点
  • TOEIC®500点を獲得するために必要な勉強時間はスタート時のスコアによって異なるが、100点アップするのに約200~300時間が必要
  • TOEIC®500点以上を取得できると、履歴書に書ける、昇進・昇格を目指せる、就職や業務の幅が広がるなどのメリットに繋がる

TOEIC®500点以上は、就職やキャリアアップなどのさまざま場面でメリットがあるため、目指すべきスコアだといえます。

また、CEFRの基準だと基礎段階のレベルに該当しますが、きちんと対策しなければ容易に取ることはできません。

効率的にスコアアップをしたい、独学でのスコアアップに限界を感じているという方は、通信講座を活用した学習がおすすめです。

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