TOEFL®スコアを履歴書に記入する際にルールがあるということをご存知ですか?

この記事では、TOEFL®を履歴書に記入する際に生じる疑問に対して回答するほか、記入用の定型文などの基本情報を紹介します。

履歴書作成の際に参考にしてみてください。

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履歴書にはTOEFL iBT®のスコアはどう書けばいい?

TOEFL®のスコアを所持しているものの、TOEFL®の効果的な利用方法がわからない、履歴書にどのように書けばいいかわからないという方は多いのではないでしょうか

そこで、まずは履歴書に正しくTOEFL®スコアを記入する方法の基礎を解説します。

履歴書へのTOEFL®のスコアの記入方法は定型文があります。

必ず正式名称を記入してください。

また、TOEFL®には種類があるため、どのテストを受験したかも明記しましょう。

日本語表記例

受験したTOEFL®の種類+合計スコア

例)TOEFL iBT®でスコア85を取得した場合

  「TOEFL iBT®テスト 85点 取得」

英語表記例

必須:受験したTOEFL®の種類+合計スコア

英語の履歴書は決まったフォーマットがないため、ある程度自由度があります。

例)2022年1月にTOEFL iBT®でスコア85を取得した場合

  ①「TOEFL iBT® score 85, Jan, 2022」

  ②「Active English with TOEFL iBT® Score 85 (2022)」 など

有効期限の切れたTOEFL®のスコアは履歴書に書いてもいいの?

日本の履歴書には基本的に取得年月を記入する欄があるので、TOEFL®スコア取得年月を正しく記入しましょう。

TOEFL®の有効期限は受験日から2年間と定められていますが、有効期限切れのTOEFL®スコアを履歴書に記入する事は基本的にokとされています!

しかし、注意点がいくつかあります。

有効期限の切れたTOEFL®のスコアを記入するときの注意点

  • 「有効期限内のスコアのみ有効」など条件が提示されていないか確認する。
  • 取得年月は正しく記入する。
  • スコアレポートは2年経つと取得できないため、提出を求められることを想定し保管しておく。

TOEFL®のスコアは履歴書に何点から書ける?

TOEFL®を受験したが、何点から評価されるかわからない、TOEFL®自体が評価対象になるのか気になるという方のために、評価されるTOEFL®スコアや、履歴書に記入する際の基準を解説します。

日本人のTOEFL®のスコアの平均について

TOEFL®を主催しているETSが発表した“TOEFL iBT® Test and Score Data Summary 2021”によると、2021年時点で日本と世界のTOEFL iBT®のスコア平均はそれぞれこの様になっています。

 ReadingListeningSpeakingWriting合計平均
日本1919171873
世界22.822.620.721.587.5

日本のTOEFL iBT®の合計スコアの平均は73点です。世界の平均と比較すると10点以上下回る結果です。

TOEFL®はその他の英語試験より難易度が高いといわれているため、受験者はある程度英語力の高い人が多い傾向にあります。

つまり、平均点前後の70点以上を持っている時点で、国内では英語力が高いレベルだと言えるでしょう。

関連コラム:【換算表付き】TOEFL®︎のスコア平均ってどれくらい?スコア別の英語レベルも詳しく解説

外資系企業に応募する場合は?

日本の一般企業に就職希望の場合、TOEFL iBT®スコア70点以上を所持していると英語力をアピールする事ができると考えられます。

一方で外資系企業に就職希望の場合、海外で就職希望の場合はもう少し高い基準が要求される可能性があります。

外資系企業に就職希望の場合、80点以上あればアピールポイントとなるでしょう。

これは、世界のTOEFL iBT®スコアが83点であることが基準になっています。

実際、多くのアメリカの四年制大学がTOEFL iBT® スコア80点前後を出願の基準として定めています。

それを踏まえ、海外で就職希望の場合は、コミュニケーションを取る上で80点は必須となります。

また、職種や業務の幅を広げるためには、100点以上所持していることが好ましいでしょう。

まとめると、

日本の一般企業:70点以上

日本の外資系企業:80点以上

海外で就職:80点以上(必須)、100点以上

を基準にTOEFL iBT®スコアを履歴書に記入することをおすすめします。

関連コラム:TOEFL®は就職、転職に役に立つ?

低い点数でも履歴書に書いていいのか?できないことをアピールすることになる?

TOEFL®はその他の英語試験より難易度が高いことから、点数が伸びにくいといわれています。

もし他の英語試験で良い結果を残しているのであれば、TOEFL®のスコアはあえて記入しなくても良いでしょう。

60点以下の場合は記入しないという選択をする人が多い傾向にあります。

しかし、場合によっては上記のスコアを所持していなくても評価につながるケースもあります。

特に日本ではTOEFL®の受験者数が少ない点や、スピーキングとライティングを網羅している点から、日本の一般企業ではTOEFL iBT®を受験したこと自体が評価につながることが期待できます。

それは、業務に英語を利用しない企業でも同じです。

希望の就職先や職種がどの程度の英語力を求めているか考慮して判断してみてください。

国際学部や外語系の大学卒だったら就活の自己PRにTOEFL®の点数が低くても資格にTOEFL®のスコアも書くべきか?

TOEFL®受験の経験を自己アピールのエピソードとして記入したものの、TOEFL®のスコア自体は低かったという場合、資格の欄にTOEFL®のスコアは記入するべきでしょうか?

結論から言うと、特に要求されていないのであれば必ずしもスコアを記入する必要はありません。

しかし、エピソードを記入している以上、面接で点数を聞かれる可能性があります。

その場合は正直に点数を答えた上で、「更なるスコア向上のために勉強を継続中です。」など取得したスコアを踏まえて、嘘をつかない様に自己PRをしましょう。

TOEFL iBT®じゃなくてTOEFL ITP®でも記載はしてもいいのか?

TOEFL®にはいくつか種類がありますが、種類によって評価は変わるのでしょうか?

どの種類でも履歴書に記入して良いのでしょうか?各種テストの違いについて解説します。

現在受験できるTOEFL®にはiBT®とITP®の2種類があります。それぞれ受験の目的が異なります。

TOEFL iBT®は主に海外進学や留学のために受験する人が多い一方、TOEFL ITP®は英語力測定という限られた目的でしか利用できません。

また、TOEFL ITP®はリーディングとリスニングの項目しかないため、iBT®に比べ世界的に受験者数が少ないのが事実です。

その為、一般的に難易度も認知度も高いiBT®の方が、資格として利用しやすいといわれています。

特に、英語力判断の基準としてTOEFL iBT®のスコアが定められている場合、ITP®は評価の対象になりません。

しかし、特に要求された基準や条件がないのであれば、履歴書にITP®のスコアを書いても問題ありません。

ITP®しか受験していないからといって、マイナスの評価につながることはありません。

履歴書にはTOEFL®のスコアを記載するより、TOEIC®を受けたほうがいいのか?

日本の一般企業に就職希望の場合、TOEIC®の受験をおすすめします。

理由として、まずは受験者数が多いという点です。

知名度が高いぶん、スコアの基準がはっきりしていて、英語力の評価に繋がりやすいです。

またTOEFL®より難易度が低いため、如実に結果が出やすいといえます。

さらに、TOEFL®は受験料が高額なことから何度も受験することが難しい一方、TOEIC®の方が手軽に受験できるため、英語力を証明するために定期的に受験することで都度更新しやすい点がおすすめです。

しかし、TOEIC®はリーディングとリスニング、ライティングとスピーキングに分かれている為、リーディングとリスニングのみ受験する人が多い傾向にあります。

その為、英語でのコミュニケーション能力が問われる企業や職種では、4項目全て網羅しているTOEFL®の方が評価される場合もあります。

また、前述の通りTOEFL®の難易度が高い分、受験した事実を評価されるケースも少なくありません。

希望の企業や職種によってTOEFL®とTOEIC®をうまく利用しましょう。

関連コラム:TOEFL®︎とは?受験するメリットやTOEIC®︎・IELTSとの違いも解説

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