IELTSのリーディングの本番対策とレベル別勉強法
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この記事では、IELTSのリーディング対策と勉強法を解説していきます。
「IELTSのリーディングは難しい」と感じる受験者は多いと思います。IELTSは国際的に認められている英語力を証明する試験なので、確かに難易度は高いと言えるでしょう。
しかし、IELTS独自の問題形式や解き方を学ぶことで、目標のスコアを達成することは可能です。
目次
IELTSのリーディングの概要と問題について
IELTSのリーディングの試験時間は60分、問題数は40問です。大きく分けて3つのパートから成り、さまざまな形式の問題が問われます。
IELTS完全攻略
試験内容 | |
試験時間 | 60分 |
問題数 | 40問 |
スコアの出し方 | 9.0満点で0.5刻み |
出題しやすいテーマ | 教育、科学、生物、環境、芸術、歴史 ジェネラルの場合は広告や宣伝など |
問題形式 | 選択問題、短答式、文完成、要約、チャート完成、図表完成、内容一致、組み合わせる |
リーディングのバンドレベルに応じた難易度
IELTS主催者側が提示する、バンドレベルに応じた難易度は以下の通りです。
- バンド9:エキスパート
- バンド8:かなり優れたユーザー
- バンド7:優れたユーザー
- バンド6:能力のあるユーザー
- バンド5:平凡なユーザー
- バンド4:限定的なユーザー
- バンド3:かなり限定的なユーザー
この基準では分かりづらいので、他の英語の試験に割り当ててみましょう。
IELTS | TOEFL iBT® | TOEIC® | 英検 |
9.0 | 120 | ー | ー |
8.5 | 115~119 | ー | ー |
8.0 | 110~114 | ー | ー |
7.5 | 102~109 | 970~990 | ー |
7.0 | 94~101 | 870~970 | 1級 |
6.5 | 79~93 | 820~870 | 1級 |
6.0 | 60~78 | 740~820 | 準1級 |
5.5 | 46~59 | 600~740 | 準1級 |
5.0 | 35~45 | 550~600 | 2級 |
4.5 | 32~34 | 500~550 | 2級 |
4.0 | 31 | 450~490 | 準2級 |
リーディングのみの換算表は公式には発表されていないので、あくまで基準になりますが、5.5はある程度英語が得意であれば達成可能。
6.0〜7.0になると難易度がぐっと上がり、それ以上になるとネイティブレベルで英語をスラスラ読めるスキルが必要になります。
IELTSのリーディングの正答率とバンドスコアの換算表
リーディングの正答率とバンドスコアの換算方法は、アカデミックとジェネラルで異なります。
アカデミックの方が問題の難易度が高いと言われる一方で、ジェネラルの評価基準はやや厳しいことを忘れてはなりません。
下のように、同じバンドスコアを達成するために、ジェネラルではより多くの問題に正解する必要があります。
正解数(アカデミック) | 正解数(ジェネラル) | リーディングバンドスコア |
39−40 | 40 | 9.0 |
37−38 | 39 | 8.5 |
35−36 | 37−38 | 8.0 |
33−34 | 36 | 7.5 |
30−32 | 34−35 | 7.0 |
27−29 | 32−33 | 6.5 |
23−26 | 30−31 | 6.0 |
つまり、ジェネラルリーディングは凡ミスをすればバンドスコアが下がってしまうため、より慎重に回答を選択することが重要です。
関連コラム:IELTSの目標別スコアの目安と必要な勉強時間
日本人のリーディングの平均と大学入試や留学で必要とされるスコア
2019年「国籍ごとのIELTS平均点」によると、IELTSのリーディングの平均スコアは下の通りです。
- アカデミック・リーディング 6.1
- ジェネラル・リーディング 5.6
大学入試や留学で必要とされるスコアは、アカデミックの6.0〜7.0です。
大学院になると稀に7.0以上が基準とされることもありますが、6.0以上取れれば留学への道は開かれるでしょう。
関連コラム:高校生の大学受験にIELTSは必要?国内・海外の出願資格に必要なスコアや優遇制度
リーディングでよく出題されるテーマジャンル
リーディングで出題されるテーマジャンルは幅広いので、あらゆる内容に対処できるように準備を進める必要があります。
特に出題されやすいテーマは、教育、科学、生物、環境、芸術、歴史などが挙げられます。
また、ジェネラルの場合は広告や書籍、雑誌、新聞、通知などを読み取る問題が出題されやすいです。
リーディングはアカデミックとジェネラルで変わるのか?
リーディング試験はアカデミックとジェネラルの間で大きな違いがあります。
アカデミックは教育目的で使われる試験なので、より学術的な内容が多く、長文読解の本文も長めです。
一方でジェネラルでは、より日常に関係する設問が多く、本文は短めで比較的読みやすい文章が多いのが特徴です。
IELTSのリーディングテストは毎回レベルが違う?
IELTSのリーディングテストは毎回レベルが違う、と感じる受験者もいるかもしれません。
IELTSは英語力を証明する試験として多くの国で認められており、厳しい基準のもとに問題が作られます。
そのため毎回レベルが大きく変わるということはないものの、どうしても出題内容によっては背景知識がある人に有利に働いてしまうこともあります。
逆に知らない内容のトピックが問われると問題が解きづらく、そこで「難易度が全然違う」と感じてしまう受験者もいるかもしれません。
IELTSのリーディングテストが難しい!スコアが伸び悩む原因
リーディングテストが難しい!と感じる受験者は、まず「なぜ難しいのか」を分析することが大切です。
スコアが伸び悩む原因を知り、克服していくことで、リーディングの苦手意識をなくすことができます。
時間内に終わらない
時間内に全ての問題を解ききれないと言うのは、多くの人が抱える悩みです。
IELTSのリーディング試験では、60分間以内に900〜1000文字もの文章を3つ読まなくてはなりません。
解かなければならない問題数が多く、時間配分に失敗すると、後半のパートを解ききれずに終わってしまいます。
文法がわからない
文法がしっかり理解できていないと、読み間違えや意味を履き違える原因となります。
特にIELTSの長文では日本人が苦手とする”主語が長い文章”が多く見受けられます。
どこまでが主語でどこが動詞か見極めづらくなってしまい、問題が解きづらいと言う特徴があるのです。
単語の意味が分からない
IELTSのリーディングに必要な単語数は、具体的には3,000語前後と言われています。
特にアカデミックでは見たこともないような専門用語が登場することも多々あり、単語の意味が分からず問題が解けないなんてことがありえます。
文の流れである程度意味を予想できる場合もありますが、1つの文章に複数の知らない単語があると難易度が高くなるでしょう。
IELTS独特の問題に慣れていない
IELTSのリーディングで点数を取りにくい理由として、設問が理解しづらいと言う点が挙げられます。
特にこの記事でも紹介する「TRUE・FALSE・NOT GIVEN」の中から回答を選ぶ問題はIELTS独特で、慣れていないと解くのに非常に時間がかかってしまいます。
語学力だけでは太刀打ちできない問題が登場するため、リーディングで高いスコアを取りづらいと感じる受験者も多いでしょう。
これらのリーディング試験の難しい点を突破するためのコツを次の章で解説します。
IELTSのリーディングテスト本番でスコアを上げるためのコツ
IELTSのリーディングテスト本番でできる、スコアを上げるためのコツを紹介します。
リーディングテストが始まったら問題を先に読む
リーディングテスト試験が始まったら、まず問題を先に読みましょう。問題を理解し、その回答に必要な部分を読み取るようにします。
”時間が足りなかった”と感じる受験者は、全ての文章を最初から最後まで理解しようとしてしまっていたパターンが多いのではないでしょうか。
事前に問題内容を知ることで、必要な部分だけを読み取り、効率を上げることができます。
リーディングの問題を解く理想的な時間配分は15分・20分・25分
IELTSリーディングで8.0を取得した筆者は、パート1を15分、パート2を20分、パート3を25分と配分し、後半にかけて余裕を持てるようにしていました。
この方法で解くと、ちょうど良い時間で全ての問題を解き終わることができます。
リーディングは3つのパートに分かれているので、単純に計算すると1パート20分になります。
しかし、実際は後半にかけて本文が長くなり、難易度も上がるため、後半に多めに時間を残しておきたいところです。
解答用紙に写す時間はない、問題を解きながら記入する
回答を後でまとめて書こうとして時間が無くなってしまうと大惨事なので、問題を解きながら直接解答用紙に記入していくことをおすすめします。
ペーパーベースのリスニングテストでは、解答用紙に回答を写す時間が与えられます。注意したい点は、リーディングではこの時間は与えられないことです。
全部の文章を読む必要はない
IELTSのリーディング試験では、本文の必要な場所だけを読み取れば、全部の文章を読む必要はありません。
同じグループ内の設問では、出題されている番号順に、本文に情報が出てきます。
例えば1つのグループの設問に3つ問題があったとして、1と3の答えをすでに見つけたのであれば、2の回答はその2つの解答の間に見つけることができます。
1つ答えを見つければ、他の答えが隠れている場所が大体予想できるのです。
英語を読む速度を上げるためにできること
英語を頭の中で日本語に訳さずに理解できるようになると、英語を読むスピードがぐっと上がります。
多読を行うことで自然と読むスピードは上がっていくので、IELTSの本文以外にも洋書や英語のニュースを読む習慣をつけて慣れていきましょう。
また、英語脳を作るのは訓練が必要ですが、当日に英語を読む速度を上げる方法が1つあります。
それが「チャンクリーディング」です。チャンクリーディングとは、下のように、塊ごとに英文を理解することです。
“ At first, / von Frisch thought / the bees were responding / only to the scent of the food. “
こうすることで、本文の中で即座にポイントをつかめるようになり、読むスピードが上がります。
”文法が分からない”と言う悩みをもつ受験者も、この方法で文章がぐっと読みやすくなるはずです。
単語帳に載っていない知らない単語が出てきたときは?
難易度の高い単語が出てきて意味が分からない場合、文脈から予想をするしかありません。
知らない単語はどれだけ考えても分かることはないので、諦めて他の部分から理解するようにしましょう。
わからない問題は飛ばしたほうが良い?
考えても分からない問題は、一度飛ばして戻るようにしましょう。
上で紹介したように、IELTSの答えは、設問の番号順に本文に隠れています。
そのため、一度飛ばして他の問題を解くことで、「この分からなかった問題は、この文章とこの文章の間にある」と分かり、答えが簡単に見つかることがあります。
【問題形式別】IELTSのリーディングテストの解き方
ここではIELTSのリーディングのテストの解き方を解説します。
True/False/Not Givenの例題と解き方
IELTSに出てくる下のような「True・False・Not Given問題」は、最も解きにくい問題形式の代表例です。
Question 9 In boxes 9 on your answer sheet, write TRUE if the statement agrees with the information FALSE if the statement contradicts the information NOT GIVEN if there is no information on this 【本文】 Marie Curie is probably the most famous woman scientist who has ever lived. Born Maria Sklodowska in Poland in 1867, she is famous for her work on radioactivity, and was twice a winner of the Nobel Prize. With her husband, Pierre Curie, and Henri Becquerel, she was awarded the 1903 Nobel Prize for Physics, and was then sole winner of the 1911 Nobel Prize for Chemistry. She was the first woman to win a Nobel Prize. (マリ・キュリーはおそらく最も有名な女性科学者です。1867年にマリア・スクウォドフスカとしてポーランドに生まれ、放射能の研究で有名で、ノーベル賞を2度受賞しています。彼女の夫ピエール・キュリー、アンリ・ベクレルとともに、1903年にノーベル物理学賞を受賞しました。さらに、1911年には単独でノーベル化学賞を受賞しました。ノーベル賞を受賞した初めての女性となりました。) 9. Marie Curie’s husband was a joint winner of both Marie’s Nobel Prizes. (こちらはIELTSが公式に発表している英文の例です。) |
TRUE = 設問の答えが本文にあり、合っている。FALSE = 設問の答えが本文にあるが、間違っている。NOT GIVEN = そもそも情報が本文に記載されていない。もしくは、TRUEでもFALSEでもなく、どちらにもあてはまらない。 |
TRUEとFALSEはいわゆる正誤問題で、多くの英語試験でも使われています。しかしIELTSのリーディングを実際に解いてみると、FALSEとNOT GIVEN の判断が非常に難しいです。IELTSでは、本文に直接的な答えが書かれていない場合はNOT GIVENを選びます。
【今回の例文の解説】
9. ハイライトをしているように、マリ・キュリーはノーベル賞を夫のピエール・キュリーと、アンリ・ベクレルと共同で受賞しましたが、2回目の受賞は単独(=sole winner)のものでした。そのため、設問9は「間違った情報」なので、答えはFALSEになります。
もし2回目の受賞のことが単独なのか、共同なのか、書かれていなかった場合はNOT GIVENが答えになります。
Fill-inの例題と解き方
Fill-inの問題は、下のような穴埋め問題です。
Complete the notes below. Write ONE WORD for each answer. Visitors should take care not to harm any 11 ____________ and not touch any 12 ___________. |
Fill-in問題は、本文から抜き出して書くので、比較的難易度が低いと言えます。
注意したい点は、ONE WORDやTWO WORDSといった指定文字数があります。この指定文字数通りに答えを探す必要があり、異なる文字数で書くと不正解となります。
Multiple choiceの例題と解き方
Multiple choiceは、多肢選択問題のことです。
本文 By pollinating attractive wildflowers like bluebells and poppies, bees also help support the natural environment that people love – benefitting us culturally and economically, as well as ecologically. Calculations from the University of Reading show that £510 million of annual total crop sales in the UK are pollinated by bees and other insects. Q7. Apart from pollinating crops how else do bees help us? 1. economically2. culturally3. ecologically4. all of the above |
上のような問題で、本文を読みながら正しい解答を選びます。
質問は「受粉という役割以外に、蜂はどのように人の役に立ちますか?」と聞いています。本文に”benefitting us culturally and economically, as well as ecologically. ”とあるので、答えは4のall of the above となります。
Headingsの例題と解き方
Headingsとは「見出し選択問題」のことで、与えられる4つの見出しから、段落にふさわしいものを選ぶことが求められます。
紛らわしい選択肢がある場合が多く、難易度の高い問題形式です。
A.Our daily lives are largely made up of contacts with other people, during which we are constantly making judgments of their personalities and accommodating our behaviour to them in accordance with these judgments. A casual meeting of neighbours on the street, an employer giving instructions to an employee…. B.Success in many vocations largely depends on skill in sizing up people. It is important not…. i. The consequences of poor personality assessmentii. Everyone makes personality assessmentsiii. Acknowledgement of the need for improvement in personality assessmentiv. The need for personality assessments to be well judged |
上のように、各段落にA、B、C、Dなどアルファベットがつけられており、その下に書かれている見出し(i./ii./iii./iv.)から段落に合うものを選択します。
Aの場合は”Our daily lives are largely made up of contacts with other people, during which we are constantly making judgments of their personalities and accommodating our behaviour to them in accordance with these judgments.(私たちの生活は常に他の人と隣り合わせにあり、その中で私たちは常に相手の人格を判断し、その判断に従って自分の行動を相手に合わせている。)” とあるので解答はii. Everyone makes personality assessments(誰もが人を評価している。)”を選びます。回答用紙には”ii”と記載します。
このように、IELTSには独自の問題形式があります。だからこそ、問題に慣れていくことが大切です。
問題に慣れていくために活用できる問題集を次の章で紹介します。
IELTSリーディング対策におすすめの参考書、問題集、単語帳
リーディング対策におすすめの参考書、問題集、単語帳を紹介します。
リーディング対策におすすめの参考書
リーディング対策におすすめの参考書は2冊あります。
関連コラム:【初心者向け】IELTSおすすめ参考書・問題集12選
リーディング初心者には「IELTS完全攻略」
IELTSリーディング初心者におすすめの参考書が、「IELTS完全攻略」です。IELTSについての基礎的な解説や、問題の解き方のコツを学ぶことができます。
IELTSの受験経験者には「IELTS完全対策&トリプル模試」
すでにIELTSを受験したことがある人におすすめの参考書が、「IELTS完全対策&トリプル模試」です。
リーディングはもちろん他のセクションの解説も徹底しており、ハイスコアを目指すためのコツを学ぶことができます。
IELTS対策をするなら必須の問題集「IELTS過去問(公式問題集)シリーズ」
初心者から上級者まで、「IELTS過去問(公式問題集)シリーズ」は必ず活用しましょう。最新バージョンの他に、2〜3冊揃えても良いです。
本番のテスト同様に時間を測りながら解く練習に使えます。
関連コラム:IELTSに過去問はない?問題に慣れるための公式問題集の活用法
IELTSのリーディング対策におすすめの単語帳は「実践IELTS英単語3500」
単語帳は3500もの単語が厳選されて載っている「実践IELTS英単語3500」だけで十分です。
IELTSでスコア9.0を取るために必要な単語数は3000と言われています。
この1冊をマスターするくらいの気持ちで行けば、十分な単語力が身につきます。
関連コラム:IELTSで必要な英単語と網羅できるおすすめ英単語帳・アプリ
IELTSの公式問題集で問題、解答に対する解説がなくて困ったときは?
IELTSの公式問題集には、問題と答えが載っているだけで、解説がない場合もあります。
なぜ間違っているのか、なぜ合っているのかが分からないと復習ができずに困ってしまいますよね。
もしIELTSの講師や英語が得意な友人などが周りに居れば良いですが、そうでないときはGoogleで検索をしましょう。
問題文と解答を英語で入力すると、解説をしているブログが出てくる場合が高確率であります。
英語で調べて英語で解説を読まなければならないのは大変ですが、それも英語の勉強と思って取り組みましょう。
IELTSの公式問題集が英語で勉強しづらい取り掛かりにくい時は?
IELTSの公式問題集が英語で取り掛かりにくいときは、日本語の問題集から始めれば大丈夫です。
「IELTS公認問題集」なら日本語で解説がついていますし、問題の内容もIELTS本番で出てくる内容に近いものが掲載されています。
英語で取り掛かりにくくてモチベーションが下がってしまうなら、日本語の教材を活用して準備を進めた方が良いでしょう。
英検やTOEIC®、TOEFL®の問題集でもIELTSの勉強になる?
英検やTOEIC®、TOEFL®の問題集をすでに持っている人もいるかもしれませんが、IELTSの準備に活用するのはおすすめしません。
なぜなら今回紹介したように、IELTSには独自の特徴があります。英語力を上げると同時に試験に慣れることが、スコアアップへの最短ルートです。
英語の総合力を上げるために使うなら良いかもしれませんが、IELTSのスコアアップのためにはIELTS専用の教材を使いましょう。
レベル別リーディングのおすすめ勉強法
最後に、リーディングテスト対策のおすすめの勉強法を紹介します。
スコア5を目指す人の勉強法
スコア5を目指す人は、長文を読むこと自体に慣れることにフォーカスを当てましょう。
具体的には、
- 過去問をパラグラフごとに読んで理解できない部分にハイライト
- 分からなかった部分をノートに書いて理解する
- 英語のニュースや洋書を読む
- 単語帳を使って単語力を上げる
などを継続するのがおすすめです。
問題集は日本語で解説のあるものを使いながら、「なぜ間違えたのか」をしっかり理解するようにすると問題に慣れていくことができます。試験までに1,000単語は覚えましょう。
また戦略として、最も解きやすいパート1を完璧に答えられるようにするのもおすすめです。
問題集を解くときはパート1を中心に練習し、パート1で確実に点数を取れるようにしましょう。
スコア5からスコア6を目指す人の勉強法
スコア6を達成するには、ある程度のスピード感で英文を読めるようになる必要があります。時間がなくて最後まで解けないと、6を達成するのは難しくなります。
- スピードを意識して英文を読む練習をする
- 問題集を解くときは必ず時間を測る
スピードを上げるために、パラグラフリーディングを意識しましょう。パラグラフリーディングは、文頭と文末の2〜3文を読んで全体を理解する読解方法です。
IELTSの勉強をするときに常に意識をし、素早く全体を理解できるようにしましょう。目指したい英単語数は1,500程度です。
スコア6からスコア7を目指す人の勉強法
スコア6から7を目指す場合、高い単語力と文法の理解力が必要です。
- 「読めない文章をなくす」ことに集中する
- 60分間体力が持つように、試験対策は常に60分で行う(単語の勉強なども同様)
7を目指す場合は問題集を解いた後に、本文を全て声に出して読んで理解できなかった単語や文章を書き留めるとさらに良いです。
英単語数は2,000〜2,500を目指しましょう。
スコア7.5以上を目指す人の勉強法
スコア7.5を目指す人は、すでにある程度の英語力がある人なので、何度も何度も問題集を解いてIELTSの問題に慣れていくことで、当日余裕を持って試験に取り組むことができるでしょう。
ハイスコアを達成できるように凡ミスを無くしていく必要があります。
また、教材は全て英語のもので揃えましょう。
持っている参考書や問題集を全て終わらせて、オンライン上に掲載されている問題も印刷して解き、本番までに数をこなしましょう。
関連コラム:【徹底解説】IELTSの勉強法と本番対策まとめ
この記事の著者
橋本志保
高校卒業後、オーストラリアのGriffith大学に進学。国際観光学とホスピタリティを学び学位を取得し、卒業。
大学卒業後は外資系旅行会社に勤め、海外からのクライアントとの会話など、ビジネス英語を使う経験をする。
2021年にIELTS8.0を達成。
現在はカナダに移住し、英語学習のコーチング、翻訳や執筆業にも従事。
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