IELTSのリスニング試験は、問題形式や出題内容を理解することで効率的に対策ができます

日常会話からアカデミックな内容まで登場するので、問題によって難易度が大きく異なるのもIELTSの特徴です。

点数が取りやすい問題で確実に正解できるよう、対策方法を見ていきましょう。

目次

リスニングテストの概要

リスニングの対策方法を紹介する前に、まずはリスニングテストの概要を理解しましょう。

ここではテストの流れや問題形式の種類を解説します。

テストの流れ

IELTSにはペーパー試験とコンピューター試験の2種類の形態が存在します。

ペーパーテストの場合はリスニング試験の時間になると、スピーカーで音声が流れます。

問題が終わると最後に5分間、回答用紙に回答を記入する時間が設けられます。

コンピューター試験の場合、試験の前に各受験生に渡されるヘッドフォンをつけてリスニング試験を行います。

コンピューター試験の場合は音声後の回答を記入する時間はないので気をつけましょう。

IELTSのセクション

IELTS試験のリスニング試験は、4つのセクションから構成されています。

セクション1

セクション1は、最も点数が取りやすいパートです。

難易度に関係なく1つの質問に対して1点もらえるので、ここでは確実に点数を取れるようにしましょう。

セクション1の会話内容は、日常生活の中で交わされる2人の人物の会話です。

セクション2

セクション2は、地域の施設やイベントの案内など、日常の生活での談話が登場します。セクション1より若干難易度が上がります。

セクション2も、2人の人物の会話になります。

セクション3

セクション3では、大学の指導教員と学生との課題に関する話し合いなど、教育場面での会話が流れます。

内容が難しくなるだけでなく、セクション3では2人〜最大4人の声が出てきます。

セクション4

セクション4では、大学での講義や演説が流れます。

会話でなく演説であるのがセクション4の特徴で、音声の中で話しているのは1人だけです。

学術的な内容が登場することが多く、難易度が最も高いセクションとなっています。

IELTSの問題形式の種類の解説

IELTSの問題形式には、大きく分けて5種類あります。

多岐選択問題

多肢洗濯問題では、複数用意されている選択肢の中から、正しい回答を選択します。

IELTSリスニングの多肢選択問題の多くが3つの選択肢の中から1つの回答を選ぶパターンです。

しかし、稀に正解が複数ある場合があるので注意しましょう(その場合は問題内で回答を2つ選択するように指示があります)。

マッチング問題

マッチング問題では、番号が付いている各項目に当てはまるものを、問題用紙の複数の選択肢から選びます。確実に違うものから消していく消去法を活用すると解きやすいです。

よくあるミスでABCを記入してしまうことがありますが、回答用紙には数字を記入します。

ラベリング問題

ラベリング問題とは、図面や地図、図表などの一部を埋める問題です。埋める際には、問題用紙に書かれているリストから回答を選びます。

この問題が出た時は、方向を表す言葉(turn rightやon your left)や、前置詞(atやon、in)などに注意しましょう。

穴埋め問題

穴埋め問題では、空欄になっている部分を埋めます

回答は音声の中に順番通りに登場します(例えば上の例の場合、27の答えとなる回答が読まれる前に28の回答が流れることはありません)。

「NO MORE THAN THREE WORDS(単語3つまで)」というように文字数が指定されるのでよく確認しましょう。

ショートアンサー問題

ショートアンサー問題では、流れる音声に対する設問を読み回答を書きます。こちらも穴埋め問題同様に文字制限があるので気をつけましょう。

TOEIC®やTOEFL®のリスニングとは何が違うの?

TOEIC®のリスニング試験は、全て選択問題で実施されます。IELTSのように文字を書き込む必要がありません。

そのため、TOEIC®ではスペルミスのリスクがない上、全く聞き取れなくても回答を選ぶことはできるので、運良く正解率が高くなる可能性もあると言えます。

TOEFL®のリスニング試験では「会話」と「講義」を聞き取る問題が出題されますが、その中に採点されないダミー問題があります。研究や定期的な見直しのためと言われています。

IELTSではこのようなダミー問題はなく、全ての問題が採点対象です。

アカデミックとジェネラルの違い

リスニング問題の内容はアカデミックとジェネラルで違いはありません

アカデミックは留学や海外大学進学といった目的で使用され、ジェネラルは移住や就職目的に用いられます。そのためリーディングとライティング内容は異なります

リスニングはすべてイギリス英語

IELTS試験のリスニングは、英国発祥の試験のため、イギリス英語が中心です。一部オーストラリア英語、稀にアメリカ英語が登場することもあると言われています。

リスニングはスピーカー?それともヘッドホン?

ペーパー試験の場合はスピーカー、コンピューター試験の場合はヘッドホンで行われます。

IELTSリスニングのスコアと正答数

IELTSリスニングの問題数は全部で40問で、スコアは0から0.5刻みで最高点は9.0です。

スコアは下の表のように決定されます。

正解数(全40問)スコア
39-409.0
37-388.5
35-368.0
32-347.5
30-317.0
26-296.5
23-256.0
18-225.5
16-175.0
13-154.5
10-124.0
8-93.5
6-73.0

日本人のリスニングのスコアの平均と留学に必要なスコアの目安

日本人のリスニングのスコア平均は、下の通りです。

  • アカデミック→5.9
  • ジェネラル→6.0

留学に必要なスコアは出願する教育機関によって異なりますが、語学学校への入学には4.5前後、大学進学だと5.5〜6.5前後のスコアが求められます。

関連コラム:IELTSの目標別スコアの目安と必要な勉強時間

IELTSのリスニングテストで難しく感じる理由

IELTSのリスニング試験を「難しい」と感じるのはなぜでしょうか。ここではIELTSリスニングでつまづきやすい理由を解説します。

問題形式に慣れていない

上の章で紹介したように、IELTSの問題形式は5種類あり、全ての形式に慣れるのは時間がかかります

また、TOEIC®にはない記述問題も多く登場するため難しく感じてしまう受験者も多いです。

イギリス、オーストラリア、ニュージーランドのアクセントに慣れていない

IELTSのリスニング試験のアクセントは、イギリスやオーストラリアが中心です。一方で日本の英語教育ではアメリカ英語が頻繁に用いられます。

そのため、日本の英語教育に慣れている日本人にとって聞き取りにくいと感じるかもしれません。

試験まではイギリスの映画を観たりニュースを聞いたりして慣れていくようにしましょう。

言い換え表現に気づかない

IELTSでは語彙力を図るために、言い換え表現が使われます

例えば音声内では”The tour guide will welcome you at the airport.”と言っているのに、設問内では”You will meet your tour guide at the airport. ”というように主語が変わりwelcome がmeetになると言った引っかけが問題に登場します。

実際には同じことを言っていると気づかないと、回答を導くのに時間がかかってしまいます。

ひっかけ問題にひっかかる

聞こえやすい特定の単語を拾うだけでは、IELTS試験側の思う壺です。

特に数字や住所を聞き取る問題には注意が必要で、”My number is 080 4898 3333, oh wait, actually the last 4 digits are 3334.”というように、聞き取れた!と受験生を安心させたところで本当の回答が読まれることもあります。

“Oh, no” や “well…”,  “wait…”には要注意です。

単語の意味と文法がわかっていない

単語の意味や文法が分かっていないと、そもそも設問を理解できないかもしれません。単語力と文法力を上げていくことが重要です。

英語が聞き取れない

「英語が聞き取れない」からリスニングが難しいと感じてしまう受験生も少なくありません。

その場合、なぜ聞き取れないのかを理解し対策に活かしましょう。イギリス英語に慣れていないのか、スピードが速すぎて聞き取れないのか、それとも集中力が続かないのか。

なぜ聞き取れないのかを理解することで、対策方法も変わってきます。

例題付き!セクション別IELTSリスニングテストの解き方

それでは、セクション別にIELTSリスニングテストの解き方を解説します。

【セクション1】数字と固有名詞に注意!

セクション1では、高い確率で穴埋め問題が登場します。特に流れてくる数字や固有名詞を聞き取る問題が多いです。

例えば、よくあるのが電話番号、年齢、通貨、予約の日程、カード番号などです。これらの情報を会話の中から聞き取る必要があります。

例題と解説

例えば上の例題の場合、1問目は「Name: Jacob …」となっています。これを読んだ時点で、この問題はJacobの苗字(=固有名詞)を聞き取る問題だと予想ができます。

2問目も同様にカレッジの名前を聞き取る問題、そして3問目はPostcode(郵便番号)なので数字を聞き取る問題となっています。

頻出する単語

セクション1で頻出する単語は、”Sunday/Monday/Tuesday/Wednesday/Thursday/Friday/Saturday”と言った曜日や、数字です。

一見簡単な単語が並んでいるように見えますが、これらの単語をスペルミスで点数を逃す受験者も少なくありません。

また、数字の聞き取りで注意したいのが”0”と”double”です。0は必ずしも”ゼロ”と発音するのではなく”オー”と読む場合があります。

ここで混乱してしまうと残りの数字が聞き取れなくなってしまうので、慌てないようにしましょう。

doubleは、同じ数字が連続するときに使われます。例えば022の場合、”zero double 2”と言うことがあります。

【セクション2】話の全体を理解するようにしよう

セクション2では、穴埋め問題や地図問題、マッチング問題が登場します。比較的シンプルに見える問題が出ますが、話の全体を理解しないと解けない問題も出てきます。

セクション1では重要な部分さえ聞き取れればある程度回答を導き出せましたが、セクション2は真のリスニング力が問われます。

例題と解説

上の例題は、セクション2で登場しやすい地図問題です。ブランクになっている部分に当てはまる施設の名前を入れる問題です。

地図問題で注意したいのは、「何の地図を見ているのか」そして「話し手はどこから話し始めるか」を最初に確認することです。

例えばこの問題の場合、一番上に”Town Library”と書いてあるので図書館の図を見ていると判断ができます。そして話し手はおそらく「Entranceから入って〜」と話し始めるのではないかと予想できるでしょう。

これを音声前にするだけでも、回答を見つけやすくなります。

頻出する単語

地図問題が登場しやすいセクション2では、施設の名前”kitchen/bathroom/bedroom/lounge/library/gymnasium (gym)/receptionといった単語や、方向や位置を表す単語”North/South/East/West/straight/across from/diagonal/corner/opposite/adjacent to/near”が出てきやすいです。

【セクション3】問題を素早く読むことを意識しよう!

セクション3では、穴埋め問題やマッチング問題、多肢選択問題が出てきます。

難易度が徐々に上がってくる部分なので、音声が始まる前に問題を読んで理解することを意識しましょう。

内容はセクション3に入ると突然アカデミックな内容になります。大学の講義や生徒同士の課題に関する会話などが出てくると覚えておきましょう。

例題と解説

上のような穴埋め問題が出たときは、まず文章を読み、指定された文字数を確認しましょう。

NO MORE THAN TWO WORDS=2語以内と書かれているので、回答は1語もしくは2語になると判断ができます。

回答となる音声は、必ず順番に流れます

つまり、例えば27の回答が聞き取れなくても28の回答が聴こえれば、その後に29と30の回答が続くと判断できます。

頻出する単語

セクション3からはアカデミックな内容になるので、単語の難易度も若干上がります

下のような単語は最低限カバーできるようにしましょう。

Mathematics/English/Science/Physical Education/Geography/Biology/Chemistry/History/Commerce/Psychology/Engineering/Sociology/Medicine/Architecture/Philosophy/Economics/Education/Archaeology/Literature/Agriculture/Anthropology

【セクション4】

セクション4は、アカデミックな内容で話し手は1人です。教授が淡々と演説をするような内容が多いです。

問題形式は下で紹介するような穴埋め問題が多く、稀に多肢選択問題も出てきます。

セクション4の難しい点は、2つのパートに分かれていない点です。

セクション1から3まではそれぞれ10問あるうち、だいたい5問ずつくらいに区切られています。そのため問題を読む時間も2回ありましたが、セクション4では一気に10問の内容を把握する必要があります。

例題と解説

上記のような穴埋め問題がセクション4で登場します。

確かに学術的な内容で単語のレベルは上がりますが、ここでは穴埋め問題の利点を最大限に活かしましょう。穴埋め問題では、先読みのときに、ある程度「どんな単語が来るのか」ということを「文法上」と「意味上」から予測することができます。

例えば31と34は、”Outlook”の部類に入り、他の単語がPositiveやHedonisticであることから「形容詞がくる」と判断できます。形容詞に集中して耳を立てることで、回答が聞き取りやすくなります。

このようにセクション4では、どのような単語が入るのかを事前に予想しましょう。

頻出する単語

セクション4で登場する単語の種類は幅広く、全てをカバーするのは難しいかもしれません。

少しでも効率よく覚えられるように、下のようにジャンルごとに覚えましょう

Health:vegetarian/vegan/healthy/leisure/disease/food pyramid

Animals and Environment :  mammals/reptile/primates/predators/prey/island/pond/stream/endangered

Energy : nuclear/coal/hydro electrical power/natural gas/solar power/source/generate/electricity

問題を解く時の疑問や注意事項

IELTSの問題では、リスニングとはいえスペルミスは問われてしまいます。

せっかく聞き取れたのにスペルミスで点数を失わないよう、注意しましょう。

書く時のスペルは大文字でも小文字でも大丈夫

書く時のスペルは、大文字でも小文字でも問題ありません

問題を聞いている間に設問を読んだりできるのか?メモは問題用紙にできるのか?

問題用紙にメモを取るのは全く問題ありません。コンピューター試験の場合は紙と鉛筆が提供されるので、紙にメモを取っても大丈夫です。

また、問題を聞いている間に設問を読むことは可能ですが、重要な部分を聞き逃してしまわないように、音声が始まる前に設問を読みましょう

リスニングで単語か数字で書けは%の記号を使っても良いのか?

IELTSリスニング試験では、%や$を使って書いて大丈夫です。

むしろこれらの記号を上手に活用することでスペルミスを減らすことができます。

IELTSリスニングテストの本番対策

できるだけ対策をしていても、本番でうまくいかなくては意味がありません。

ここでは、試験当日に覚えておいてほしい対策を紹介します。

問題を先読みする

IELTSリスニング試験では、問題の先読みは「マスト」です。

IELTSのリスニングでは、各セクションで音声が再生される前に、問題を読む時間が与えられます。この時間でどのような回答が入るのかをある程度予想しましょう。

単数形か複数形かを必ず確認

単数形と複数形を間違えると点数を落としてしまう要因となります。

もちろん聞き取らなくてはならない場合もありますが、ほとんどの場合は設問から判断することができます

例えば設問が”Try to keep to ____ which are well lit”だった場合、which are がくるので空欄に入る単語は複数形(busier areas)だと判断できます。

メモのとり方

メモは、重要な単語や覚えにくい数字を書き留めておくのに便利です。とはいえ重要な部分を聞き逃さないようにメモはあくまで補助と考えましょう。

また、メモは先読みの際に便利です。

設問を先読みするときにキーワードとなる部分に丸を囲ったり下線を引いたりしましょう。音声が始まったときにパッと見て意味が分かるようになります。

IELTSリスニング終了後の答えを書き写す時の時間の使い方

ペーパー試験の場合、リスニング終了後に答えを書き写す時間が与えられます

ここでは問題用紙にメモした回答を正確に書き写すようにしましょう。

人名や電話番号を聞き取るのが苦手な時はディクテーション

人名や電話番号を聞き取るセクション1は、確実に点数を取りたいところです。

しかし苦手意識を持つ受験者も少なくありません。

人名や電話番号を聞き取るのが苦手と感じる人は、ディクテーションで練習をしましょう。

ただディクテーションをするのではなく、セクション1の問題例を使ってディクテーションをしましょう。

そうすることで、固有名詞や数字を聞き取ることに慣れていくことができます。

リスニングで聞き取れているが、スペルがわからないときはとりあえずメモ

スペルが分からないときは、とりあえずメモをしておきましょう。カタカナでも大丈夫です。

スペルが分からず悩んで次の質問を聞き取れない方がもったいないからです。

最後の10分の答えを書き写す時間にじっくりと考えることで、スペルを思い出せるかもしれません。

それでも全く知らない単語であれば、時間をかけすぎず他の部分で点数を取ることに集中しましょう。

スコア別IELTSリスニングの勉強法  

それでは、ここでリスニングの勉強法を紹介します。

目標スコア別に取り組みたい勉強方法も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

基本のリスニング勉強法

IELTSのリスニングを勉強する際には、IELTSの問題集を解いて間違えた部分を分かるまで聞く、という方法を繰り返しましょう。

聞き直しても分からない場合、スクリプトを読んで確認しましょう。これが基本の勉強法になります。

関連コラム:【徹底解説】IELTSの勉強法と本番対策まとめ

シャドーイング

基本の勉強法に続いて、シャドーイングを追加すると尚良いです。シャドーイングとは、英語を聞きながら、できるだけそのままそっくり真似して発音することです。

シャドーイングは発音の上達が期待できるだけでなく、細かな部分まで聞き取ることで、英語の音に慣れることができます。

特にアメリカ英語に慣れてしまっている人は、イギリスの映画や教材を用いてシャドーイングを行うとIELTS対策になります。

ディクテーション

ディクテーションは、シャドーイングに慣れてきた人が+αで取り組みたい勉強法です。

ディクテーションはシャドーイングと似ていますが、異なる点は発音するのでなく「書く」ということです。聞き取ったものを書き、追いつかなかったところをもう一度再生して埋めていく作業の繰り返しです。

ディクテーションの良い点は、スクリプトを見て聞き取れなかった部分やスペルミスをした部分が確実に分かることです。

一方で全て書き出す必要があるため時間がかかるというデメリットもあります。

英語が聞き取れない人がするべき勉強法

英語を聞き取れない人は、まずはスクリプトを見ながら音声を聞くと良いです。知らない単語が出てきたから聞き取れなかったのか、それとも発音に慣れていないから聞き取れないのか。

スクリプトを目で追いながら聞くことで理由が明確になり、それに合わせた勉強法を進めていくことができます。

スコア6を目指す人向けの勉強法

スコア6を目指す人は、セクション1で確実に点数を取れるように、「基本の勉強法」を徹底しましょう。

教材の他にもオンライン上で練習できる問題があるので、数をこなすつもりで何度もIELTSのリスニング問題を解くようにしましょう。

スコア7を目指す人向けの勉強法

スコア7取得には正確なリスニング力が求められます

IELTS独特の引っかけ問題に惑わされないように、細かい部分まで聞き取る必要があります。基本の勉強法に加え、シャドーイングやディクテーションを実施しましょう。

スコア7よりも上のを目指す人向けの勉強法

スコア7以上を目指す人は、確実に音声を聞き取るだけでなく、凡ミスやスペルの間違いを無くす必要があります。

リスニング力を底上げしつつ、本番のつもりでリスニング試験の過去問題を解くようにしましょう。

間違えた部分はスクリプトを見る前に、ディクテーションを実施しましょう。その上でスクリプトを見てなぜ間違えたのかを確認するのがベストです。

IELTSのリスニング勉強に使えるおすすめの参考書、問題集、リスニング教材

最後に、IELTSのリスニングの勉強で使えるおすすめの参考書や問題集を紹介します。

自分のレベルや目標スコアに合わせた教材を使うようにしましょう。

参考書・問題集

「実践IELTS技能別問題集リスニング」は、IELTSリスニングの解き方を学ぶのに最適な教材です。

日本語でIELTSリスニングについて解説しているので、IELTSを初めて受験する人や、スコア5〜6.5前後を目指す受験者におすすめです。

実践IELTS技能別問題集でリスニングの形式に慣れたら、「IELTS本番形式問題3回分」を活用して力試ししてみましょう。

ブリティッシュカウンシル公認の教材なので、本番に近い問題を解いて、試験に備えることができます。

関連コラム:【初心者向け】IELTSおすすめ参考書・問題集12選

過去問

過去問といえばこれ1冊!とも言える「ケンブリッジのIELTS問題集」は、リスニングだけでなく全てのパートの勉強に使ってほしい問題集です。

教材の中身は全て英語になるので、上級者向けの教材になります。リスニングで7.0以上を狙う受験者におすすめです。

リスニング付きのものとそうでない教材があるので、必ずリスニング付きの問題集を選びましょう。

リスニング教材・サービス

とにかく時間がない!という受験者におすすめなのが「IELTS Listening」アプリがおすすめです。

スマホひとつでいつでもどこでもIELTSのリスニング対策をすることができます。

IELTS Listeningは、3つのレベルに分かれていて、それぞれ34音声が用意されています。

英語のリスニングアプリはさまざまな種類がありますが、IELTS ListeningでIELTSに特化したリスニング問題に取り組むことができます。

役に立つイディオムやフレーズが包括されているので、スピーキング対策にも応用することができます。

IELTSの学習に意外と役立つのがYoutubeです。Fatrack IELTSでは、IELTSのリスニングで最高点の9.0を取得した講師がリスニングのコツを解説しています。

動画を視聴するだけでも英語の勉強になりますし、さらにどうやったら高得点を狙えるかを理解することができます。

これらの教材を最大限に活かし、IELTSリスニングで高得点を目指しましょう。

この記事の著者



 

橋本志保

高校卒業後、オーストラリアのGriffith大学に進学。国際観光学とホスピタリティを学び学位を取得し、卒業。
大学卒業後は外資系旅行会社に勤め、海外からのクライアントとの会話など、ビジネス英語を使う経験をする。
2021年にIELTS8.0を達成。
現在はカナダに移住し、英語学習のコーチング、翻訳や執筆業にも従事。

 

 


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