【受験団体別】IELTSの受験料はいくら?表を使ってわかりやすく解説
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「IELTSの受験料について、良く分からない。」「IELTSの受験料って高いの?」と、疑問に感じたことはありませんか?
IELTSの受験料は運営団体によって異なるため、分かりづらく混乱を招いてしまいがちです。
この記事では、IELTSの受験料について、表を使って分かりやすく解説します。
目次
IELTSの受験料はいくら?
IELTSの受験料を理解するには、まず試験の種類について理解を深める必要があります。試験の種類は大きく分けて、4種類あります。
- アカデミック→大学や大学院など教育機関に提出するための試験
- ジェネラル→移住や海外就職の際に提出するための試験
- IELTS for UKVI→イギリスへのビザ申請に必要となることがある試験
- IELTS Life Skill→イギリスでの配偶者ビザの申請や永住権申請のための試験
それぞれ目的が異なる試験ですが、アカデミックとジェネラルは、さらにペーパー試験とコンピューター試験に分かれます。
関連コラム:IELTSとは?試験の種類や違いは?失敗しない選び方
ペーパー試験とコンピューター試験の内容は同じですが、受験料が異なります。
試験の種類 | 受験料 |
---|---|
アカデミック&ジェネラルのペーパー試験 | 25,380円 |
アカデミック&ジェネラルのコンピューター試験 | 25,380円~27,500円 |
IELTS for UKVI | 29,400円 |
IELTS Life Skill | 20,500円 |
コンピューター試験の値段を調べたときに、なぜか予約するサイトによって値段が異なるといった経験をした受験者も少なくないと思います。
値段がひとつに定まらず「25,380円〜27,500円」となっている理由は、IELTSを運営する団体によって定める受験料が異なるからです。
各団体ごとのIELTS受験料
IELTSを運営する団体は全部で5つあります。
厳密に言うとBritish Councilと英検協会、IDPとJSAFは共同運営をしています。
ですが今回は分かりやすいように、各団体のウェブサイトから予約した場合の受験料をまとめました。
運営団体 | ペーパー試験 | コンピューター試験 |
---|---|---|
British Council | 25,380円 | 27,500円 |
英検協会 | 25,380円 | 25,380円 |
IDP | 25,380円 | 26,400円 |
JSAF | 25,380円 | 26,400円 |
バークレーハウス公式テストセンター | 25,380円 | 25,380円 |
表で分かるように、ペーパー試験の場合はどの運営団体を通して受験しても同じ値段となります
。一方でコンピューター試験はBritish Councilが27,500円と最も高く、英検協会とバークレーハウス公式テストセンターが25,380円と最も安くなっています。
また、英検協会は期間限定でキャンペーンを開催しており、アンケートに答えると5,000円分Amazonギフト券でキャッシュバックされるので、英検協会が最も安いコンピューター試験を提供していると言えます。
ただし、受験料だけで運営団体を選ぶのではなく、各団体が提供する特典もチェックしましょう。
運営団体 | 特典内容 |
---|---|
British Council | テスト直前コース「Road to IELTS」の無料受講 |
英検協会 | コンピューター試験5,000円キャッシュバック、IELTS2回分の模試と100問の練習問題 |
IDP | IELTS指導者による無料講座の受講 |
JSAF | IELTS指導者による無料講座の受講 |
バークレーハウス公式テストセンター | ランチ代1,000円、ドリンク2本、IELTS Q&A受講料無料、満点講師正木のIELTS学習動画無料、自習室利用可能(東京のみ) |
上の図にまとめたように、各運営団体は独自の魅力的な特典を用意しています。
特にIDPとJSAFが開催する指導者による無料講座は、IELTS指導に長年関わるエキスパートがIELTSでハイスコアを取るためのコツを動画で詳しく解説しているので、試験直前に役立ちます。
受験料は英検協会と比較し約1,000円ほど高いですが、このような特典がついてくることも考慮して受験先を決めたいところです。
IELTS、TOEIC®、TOEFL®、英検の受験料の比較
他の英語能力試験の受験料と比較すると、IELTSの受験料は高めです。
日本の就職活動で用いられることが多いTOEIC®の場合、7,810円で受験することができます。
英検の場合は級が上がるごとに受験料が高くなりますが、最上級の1級でも11,800円で受験が可能なのでIELTSと比較すると良心的な値段です。
一方、IELTS同様に留学や海外進学で用いられるTOEFL®の受験料は、アメリカドルで245ドル(=日本円で約28,000円)とIELTSと同様高めに設定されています。
IELTSは受験料が高い!割引や安く受ける方法はないのか?
IELTSには、割引や安く受ける方法はありません。
何度も受けるには高すぎると感じるかもしれませんが、IELTSは受験から2年間、英語圏の多くの国で英語力を証明することができる正式な試験です。
そのため質も高く、高い料金を支払ってでも受験する価値のある試験です。
スコアの提出がIELTSでもTOEFL®でもいいなら、どっちが安いのか?おすすめは?
TOEFL®の値段はUSドルで設定されるので、その日の為替レートによって値段が若干異なります。
基本的にIELTSの方が安いですが、その都度確認する必要があります。
値段がほぼ同じ場合、IELTSはアメリカ以外の英語圏、TOEFL®はアメリカ国内で用いられることが多いので、留学先や就職先の国に合わせて選ぶのも良い選択方法です。
IELTSのキャンセルや日程変更はできるのか
IELTS試験の直前に急用が入ってしまったり、体調を崩してしまうこともあるかもしれません。
そんなときに気になる、キャンセルや日程変更について解説します。
キャンセルや日程の変更は基本的に可
申し込み後のキャンセルや日程の変更は、基本的に可能です。
各運営団体が定める日までにキャンセルをした場合、手数料を引いた額が払い戻されます。
また、日程や試験会場の変更に関しては、早めに連絡しても既に席が埋まってしまっている可能性があるので注意が必要です。
運営団体 | キャンセル期限と手数料 | 変更期限と手数料 |
---|---|---|
British Council | 試験5週間前まで 試験料の15% | 試験3日前まで 試験日の5週間前までは手数料無料 5週間から3日前までは受験料の25% |
英検協会 | 試験5日前の正午まで6,300円 | 試験5日前の正午まで 初回のみ無料 2回目以降は6,300円 |
IDP | 試験5日前の17時まで 6,050円 | 試験5日前の17時まで 6,050円 |
JSAF | 試験5日前の正午まで6,050円 | 試験5日前の正午まで 6,050円 |
バークレーハウス公式テストセンター | 試験8日前まで 6,600円 | 試験8日前まで 試験30日前までは初回のみ無料試験29日前~試験8日前までは3,300円 |
British Councilは、試験まで5週間を切った後にキャンセルをすると、一切返金されません。
他の運営団体と比べて圧倒的にキャンセル・変更に関するポリシーが厳しいので、日程や会場を変える可能性がある場合は他の運営団体を選ぶのが無難です。
また、キャンセルや日程・試験会場の変更方法も各運営団体によって異なるので注意が必要です。
例えばIDPの場合は会場へ直接連絡、英検協会ならマイページから変更が可能です。
キャンセルや変更の際には、出来るだけ早く連絡をするようにしましょう。
関連コラム:【受験団体別】IELTSの日程と申込み手順まとめ
事前に知っておきたい「リマーク料」
IELTSの結果に違和感や疑問がある場合、再採点を申請することができます。
この制度を「リマーク制度」と呼び、リマークにかかる手数料を「リマーク料」と呼びます。
意外と知られていない制度ですが、実際に再採点でスコアが変わることもあるので、知っていて損はありません。
各運営団体の定めるリマーク料と申請期限は下の通りです。
運営団体 | リマーク料 | 申請期限 |
---|---|---|
British Council | 15,000円 | 試験日から6週間以内 |
英検協会 | 9,000円 | 筆記テスト日より39日以内必着 |
IDP | 11,000円 | 試験日から6週間以内 |
JSAF | 11,000円 | 試験日から6週間以内 |
バークレーハウス公式テストセンター | 15,000円 | 試験日から6週間以内 |
基本的に有料のサービスですが、再採点の結果、バンドスコアが修正された場合は手数料が全額返金されます。
関連コラム:IELTSの結果はいつわかる?何ヶ月前に受験したら良いの?
IELTSの受験料を安くするための助成金や補助金制度
IELTSの受験そのものの割引制度などはありませんが、安くIELTSを受験することができる助成金や補助金制度は存在します。
大きく分けて大学の補助金と教員の助成金制度があるので、自分が対象となる補助金や助成金がないか調べてみましょう。
大学の補助金
日本国内の多くの大学では、グローバル化する学生へのニーズに応えるため、IELTS受験料の補助を行っています。
過去に行われた補助の例には、
- 東京大学の学生を対象に、大学側がIELTS受験料のうち15,380 円を補助
- 大阪工業大学の海外研究支援プログラム、イアエステ研修派遣、長期交換留学いずれかへの出願を前提にIELTSを受験する学生を対象に、受験料の半額を補助
- 武蔵野美術大学では、2021年4月から2022年2月に IELTS の受験をした正規学生を対象に、2万円の補助金を提供
などがあります。基本的には大学側が在籍する学生を対象に行うものがほとんどです。
IELTSを受験する学生は、大学側から補助を受けられないか、事前に確認をすることをおすすめします。
関連コラム:留学するために必要なIELTSのスコアは?
関連コラム:大学院進学に必要なIELTSのスコアはどのくらい?
教員の助成金制度
大学側による補助金の他、IELTSの各運営団体が開催する教員の助成金制度もあります。
近年受験者が増えているIELTS。生徒に教えなければならない立場になったとき、既に受験していれば自身の経験を活かすことができます。
また、グローバル化が進む中、英語教員は今まで以上に4技能のスキルが求められるので、総合力を伸ばすことを目的に受験をするのもおすすめです。
IDPとJSAFの開催する助成金制度は、ペーパー試験とコンピューター試験どちらにも適応されます。
年に1回利用できるので、助成金を活用した上で1年に1回英語力を試す為の受験もおすすめです。
受験料よりも安く自分のスコアを知りたい時は?
特に提出先があるわけではないけれど、英語力を測るためにIELTSを受験をしたいと考える人もいるでしょう。
確かにIELTSは、TOEIC®にはない面接官との対面試験も含まれており、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの総合力を測るのに優れた試験です。
しかし、ただ英語力を知るためだけに受験するには、高すぎるとも言えます。
そんなときにおすすめなのが、IDPが開催する「IELTSプログレスチェック」です。
IELTSプログレスチェックとは、自宅で行える模擬テストで、IELTS同等の試験を受けることができます。もちろん公式ではないので教育機関への提出などには利用できませんが、英語力を測るためには充分な試験です。
試験後には各4技能のスコアと総合スコアが発表され、専門の採点者による公式なフィードバックを受けることができます。
そのため、自分で勉強するのが難しいライティングのスコアの伸ばし方も学ぶことができます。
価格はUSドルで49.95ドル(約5,700円)なので、IELTSを受験する金額と比べると格安です。
英語力を測るためにはもちろん、IELTS公式受験の前に試験に慣れるために活用するのもおすすめです。
この記事の著者
橋本志保
高校卒業後、オーストラリアのGriffith大学に進学。国際観光学とホスピタリティを学び学位を取得し、卒業。
大学卒業後は外資系旅行会社に勤め、海外からのクライアントとの会話など、ビジネス英語を使う経験をする。
2021年にIELTS8.0を達成。
現在はカナダに移住し、英語学習のコーチング、翻訳や執筆業にも従事。
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