衛生管理者試験を検討中の皆さん。
「あまり時間や労力をかけたくない」「できれば一夜漬けで合格したい」というのが本音ではないでしょうか。
ただ、衛生管理者に一夜漬けで合格することは非常に難しいんです。

この記事では衛生管理者に一夜漬けで合格が難しい理由と、合格するための効率的な勉強法について解説していきます。

衛生管理者試験は一夜漬けで合格可能？

「衛生管理者試験に一夜漬けで合格できた」という声も稀に聞きますが、通常はとても難しいです。

たしかに、次のような人であれば一夜漬けで合格も可能かもしれません。

• 労働関連法令に詳しい人
• 衛生管理業務に精通する人

しかし、多くの受験者は初めて学習する人ばかりです。
出題範囲が広い、専門用語などを覚え切れないなどの理由から、衛生管理者に一夜漬けで合格することは難しいといえます。

また、試験合格に必要な勉強時間は、第一種が100時間、第二種が60時間とされています。
1日24時間をフル活用しても足りません。
つまり、一夜漬けでは到底勉強不足ですよね。

裏を返せば、試験日の2〜3か月前から1日1時間の勉強をすれば、普通に合格できるというわけです。

関連記事：衛生管理者試験の合格に必要な勉強時間は？合計何時間・何か月必要か解説！

まとめると、「なるべく時間や労力をかけず最短で合格する」には、矛盾するかもしれませんが、試験日から逆算して、十分な時間を作って勉強するのが最善の方法です。

第二種なら一夜漬けで合格できる？

「合格目安の勉強時間が60時間だから、第二種なら一夜漬けで合格できるかも」と感じた人もいるでしょう。

第二種は有害業務に関する出題がなく、試験科目や学習範囲が第一種に比べて少ないので、第二種なら合格できる可能性はあるかもしれません。

しかし、第一種同様、労働衛生・労働生理・関係法令について学習する必要はあるため、衛生管理業務に精通しているなど基礎知識がなければ合格はほぼ不可能です。

さらに、不合格のときは再受験の手続きが面倒なうえ、無駄な費用（受験料）を支払うことになるので、一夜漬けで挑むのはやめましょう。

そのため、衛生管理者の合格を目指すのであれば、第一種も第二種も関係なく一夜漬けで受験することはおすすめしません。

できる限り短い期間で合格を目指すには？

衛生管理者を受験希望の人は、「仕事で忙しい」「学習時間が取れない」という社会人がほとんどです。
そのようなできる限り短い期間で合格を目指す人のために、効率の良い勉強法を2つお伝えします。

1. 通信講座を利用する

衛生管理者は学習範囲が広く、要点や出題傾向を押さえるだけでも苦労します。
特に初めて学習する人には難しく感じられるでしょう。

そこで、「いつでも」「手軽に」学習できる通信講座をおすすめします。
スキマ時間を有効活用でき、移動中や職場の休憩中に学習を進められます。
重いテキストを持ち歩く必要もありません。

2.テキスト・参考書＋過去問

テキスト・参考書をさらっと一読し、学習範囲の概要を頭に入れます。
その後、過去問を解き、出題傾向を理解しましょう。

単なる数字や用語の暗記にとどめず、全体像を理解することが合格につながります。

2つの勉強法をお伝えしましたが、合格基準「各科目の得点が40％以上かつ合計得点が60％以上」を満たすため、いずれも偏りなく学習するよう心がけましょう。

一発合格のためには、一夜漬けではなく計画的な学習スケジュールを軸に、インプットとアウトプットを繰り返した勉強がおすすめです。

まとめ

改めて、衛生管理者に一夜漬けで挑むのはやめましょう。

1. 試験日を確認　→　1日1時間を試験2〜3か月前に始める
2. 効率の良い勉強法　→　自分に合う方法で勉強する

これら2点が「あまり時間や労力をかけず」に合格する最善の方法です。

独学が苦手なら再受験のリスクを避けるためにも、通信講座などを検討し、確実な合格を目指しましょう。