【衛生管理者】第一種を受けるメリット・デメリットと勉強のポイント
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国家資格である衛生管理者は一定の規模以上の職場で設置の義務があるため、企業からニーズがあり、転職やキャリアアップ等でアドバンテージになります。
本記事では、特に「第一種衛生管理者」にスポットを当て、どのような資格なのか、第一種・第二種どちらを受験するか迷った時のポイント、また勉強で押さえるべきポイントなどをご説明します。受験を検討中の方はぜひご参考ください。
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第一種衛生管理者とはどんな資格?
衛生管理者は、労働環境の改善や労働者の健康増進などを管理する国家資格です。
「常時50人以上の労働者を使用するすべての事業場で選任する」よう労働安全衛生法第12条で定められ、労働者の人数に応じて1人以上選任する義務があります。
関連記事:衛生管理者とは?50人以上の会社に必ず必要になる資格の取得方法と役割
そして、衛生管理者は「有害業務を含むかどうか」で第一種と第二種に分けられます。
第一種衛生管理者は、有害業務(人体に影響を及ぼすガスや粉末など)を含む全業種で衛生管理者として活躍できます。例えば、石油や化学物質を扱う製造業、工具や力作業が多い建設業でも選任可能です。
一方、第二種衛生管理者は、人体に影響を及ぼす可能性が低い業種で衛生管理者になれます。例えば、デスクワーク中心の情報通信業、銀行などの金融業などで選任可能です。
第一種も第二種も、試験に合格すれば免許を取得できます。ただ、試験日が同じであるため、原則として併願はできないと考えましょう。
そのため、受験の際は合格率や難易度などを見極め、自分に必要な資格の取得を目指しましょう。
関連記事:衛生管理者の第一種と第二種はどう違う?違いをわかりやすく解説
第一種を選ぶメリット・デメリット
第一種と第二種のどちらを受験するか迷う場合は、以下の第一種のメリットやデメリットを比較材料として活用ください。
第一種にするメリット
1.すべての業種で活かせる
第一種は全業種で衛生管理者になれます。求人情報で第一種・第二種どちらが応募条件になっていても応募可能です。
2.就職・転職・キャリアアップに有利
就職や転職に有利に働きます。資格を保有すれば、労務のスペシャリストという重要ポストを任される可能性も高まります。
また、資格保有を昇進要件にしている企業もあります。
3.資格手当が支給されることがある
職場の衛生管理者として任命されたら、労働環境改善や健康増進を推進する立場になります。1か月数千円程度の資格手当が支給されることもあり、収入アップにつながります。
関連記事:衛生管理者の資格手当はどれくらい?その他のメリットも解説
第一種にするデメリット
1.難易度が高く、合格率が低い
第二種に比べて、第一種は難易度が高く合格率が低いです。
ここ数年の合格率は、第一種が45%弱、第二種が55%弱となっています。仮に100人の受験者がいたら、第一種は合格者が10人少ない計算になります。
関連記事:衛生管理者の難易度・合格率はどれくらい?他の資格6つと比較してみた
2.第二種より試験科目が多い
第一種は有害業務に係る出題があるため、下表のとおり第二種に比べて2科目(14問)多いです。
▼資格種別と試験科目
資格種別 | 試験科目と出題数 |
第一種衛生管理者 | ・関係法令(非有害業務) 7問 ・関係法令(有害業務) 10問 ・労働衛生(非有害業務) 7問 ・労働衛生(有害業務) 10問 ・労働生理 10問 |
第二種衛生管理者 | ・関係法令(非有害業務) 10問 ・労働衛生(非有害業務) 10問 ・労働生理 10問 |
(出典:安全衛生技術試験協会)
以上のメリットとデメリットを吟味し、どちらを受験するか決めましょう。
第一種衛生管理者試験の勉強のポイント
衛生管理者は勉強すれば合格できる国家資格です。
ただ、がむしゃらに勉強しても効果はありません。合格には以下の2つのポイントを押さえましょう。
1.出題傾向をカバーする
近年、衛生管理者試験は出題傾向が変わりました。テキストで基礎知識を身に付け、過去問で理解度をチェックしましょう。
つまずいた箇所にはドッグイヤー(ページの端を折る)やマーカーで印をつけ、重点的に見返しましょう。
関連記事:衛生管理者試験は難しくなった?合格するための注意点
2.スキマ時間を活用する
1日1時間を3〜4か月続けて100時間になります。社会人のスキマ時間は1日平均1時間9分あるそうです。通勤や休憩などのスキマ時間を積極的に勉強に充てましょう。
以上2つのポイントを解説しました。これらを網羅できるのが通信講座です。
最新の出題傾向を押さえたテキストでスキマ時間に勉強できるので、効率的な学習が可能です。
ただ、衛生管理者は学習範囲が広いため暗記でつまずくかもしれません。
もしも、暗記でつまずいたら、一問一答クイズにしましょう。
特に、有害業務は化学物質で苦戦する方が多いですが、「ベンゼンで引き起こされる健康障害は?」など、クイズにすればスムーズに覚えられます。
まとめ
第一種衛生管理者は企業からのニーズが高く、転職やキャリアアップに役立つ可能性があります。
ただ、第二種に比べて難易度が高い(合格率が低い)ため、限られた時間で効率的に学習しなければなりません。
通信講座ならスキマ時間を有効活用でき、忙しい社会人も十分合格が狙えます。
「初受験で勉強の進め方がわからない」「次こそ絶対に合格したい」という方々は、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
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従業員規模800名企業の総務部門に勤務。
企業内の広報雑誌発行など多岐にわたる業務を遂行しながら第一種衛生管理者免許ほか多数の資格を取得。
(保有資格例)
2015年 第一種衛生管理者(一発合格)
2020年 FP2級
2021年 危険物乙種4類
現在も総務部門に勤務し社員の安心安全の労働環境実現に努めながら、労務や福利厚生、資格取得関連などさまざまな記事を執筆および監修を行い、ビジネスに関連するノウハウを提供している。