
国内MBA飯野一講師に寄せられる、最も問い合わせの多い早稲田大学大学院経営管理研究科(WBS)・慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)・一橋大学大学院経営管理プログラム(SBA)について説明します。
まずは、早稲田大学大学院経営管理研究科からみていきます。
もくじ
早稲田大学大学院経営管理研究科のコースの特徴
早稲田MBAは夜間コースに、夜間主総合とプロフェッショナルコースの2つが設置されており、加えて全日制コースも設置されております。人気があるのは夜間の2つのコースです。なぜこの夜間のコースが人気がるのかは先の「国内MBA予備校の現状」部分で説明しましたので、そちらをご覧ください。
ここでは各コースの特徴を説明いたします。
人気の夜間「夜間主総合」「プロフェッショナルコース」
まずは、夜間の2つのコースについてです。
夜間主総合は、欧米のMBA同様に経営のゼネラリスト養成を目的としたコースです。
欧米のMBAは特定の科目に偏ることなくすべての科目を均等にまんべんなく学びます。この欧米のスタイルを踏襲したMBAが夜間主総合です。
ですから、夜間主総合を目指す方は、将来、経営層になる方、起業する方(起業している方)など、経営全体に関する学びを目的にした方が進学するコースだと言えます。
一方、プロフェッショナルコースというのは、読んで字のごとく、特定の分野のプロフェッショナルを育成することを目的にしたコースです。
特定の分野のプロフェッショナルを育成することが目的ですから、1年生の時からゼミに所属し専門知識を学んでいきます。
ゼミとしては、「競争戦略」「組織人材」「マーケティング」「グローバルマネジメント」「アントレプレナー」などが開講されています。
ウインドミルでもプロフェッショナルコースに進学する方は毎年いますが、この方々は特定の分野(例えば、マーケティング)に関してより深く学びたい、という方が進学しています。皆さんの中にも、経営全般を学ぶよりも、特定の分野のスペシャリストになるための勉強をしたいという方がいると思います。そういう方に向いたMBAです。
全日制コースはゼネラリストかつ専門分野にも強くなれる
最後が全日制です。
全日制は会社を辞めるなり休職するなりして進学します。そのためリスクがあります。そのリスクをとっても、無理なく就職が決まるようにということで、グローバルに通用するスキルの獲得を目指しています。
具体的には授業の多くが英語で行われたり、交換留学が活発に行われたり、学生の半数が留学生で教室内がグローバルの縮図になっていたり、といった形です。
学ぶ内容も経営のゼネラリスト教育だけでなく、特定の専門分野に強みを持つ学生を育てるために、ゼミでのかなり重い修士論文が課せられています。
筆者は早稲田MBAの全日制を修了していますが、ゼミでの修士論文作成は非常に苦労しました。データを自分で取らなければならないので、アンケート調査に協力してくれる企業を集めることに苦労しました。
また、先に述べた統計解析の手法である多変量解析などはやったことも聞いたこともなかったので、ゼロからのスタートでした。そのために、統計学の基礎を学び、解析のソフトウエアであるSPSSの使い方を独学で学びました。あまりにもわからなすぎて、早稲田大学の学部の授業を履修したり、学部の先生に質問しに行ったりしながら一歩ずつ進めました。そのため、かなりの時間を要しました。一日の勉強時間は12時間くらいでした。寝ているか食事をしているか移動しているか勉強しているか、という生活を2年間続けました。
その苦労の結果もあり、論文が学会で発表しましたし、学会誌にも掲載されましたし、本の出版も実現しました。これらによって、筆者個人の自己ブランディングが成功し、今は起業家としての成功も手にした状態です。そういう意味では、早稲田MBAに通ったからこそ今の筆者があると思っています。
皆さんもリスクを取っても大きな成功を手にしたいという方はいると思います。そういう方は早稲田MBAの全日制に進学することをお勧めいたします。
ゼミの先生は東出教浩先生が熱心に指導してくれるのでお勧めです。東出先生のゼミに入れば、筆者の後輩になりますので、OB会等でお会いする機会があると思います。その時はよろしくお願いいたします。
次は慶應義塾大学大学院経営管理研究科について説明します。