アガルートアカデミーの国内MBA試験講座を受講いただき、早稲田大学経営管理研究科に合格された大塚 聡太さんを紹介します。

どのように勉強したのか、勉強時間やスケジュール、工夫など受験に役立つ内容盛りだくさんでお届けします。

合格者インタビュー

自己紹介

氏名: 大塚 聡太(おおつか そうた)

年齢:28歳

所属企業・役職:株式会社サンシャインシティ

最終学歴:大学卒(早稲田大学)

合格した研究科:早稲田大学経営管理研究科(夜間主総合)

MBAを目指そうと思ったきっかけ

勤務先で経営企画部から事業部門へ異動したのがきっかけです。

定量的な実績管理や行動計画があまり行われていないことや定性的な目標設定が目立っていたことに危機感を持ち、自社の業務を外部の視点から客観的に判断したいと考えるようになりました。

そんなとき、MBAホルダーの社員が中途採用され、マクロ・ミクロ双方の視点に立った戦略策定や管理会計に基づいた業務推進を主体的に実践している姿を目の当たりにしたことが、MBAを目指す決め手となりました。

アガルートアカデミーを選んだ理由

MBAを受験しようと思い立ったのが8月の後半。

受験は10月に迫っており、時間は限られています。

経営学の基本的な素養を身につけ、研究計画書を作成しなければなりません。

そうした状況を考えた際、音声ダウンロードや細かな倍速再生など日常のスキマ時間で学習可能な機能が充実している点が魅力的でした。

また、合格特典が設けられていることも「なんとかこの期間で合格しなければならない」という動機付けになりました。

勉強の方針・スケジュール

勉強の方針・スケジュール

今年度の早稲田大学MBA入試では、小論文試験が行われませんでした。

研究計画書や志望理由書にも経営学的な内容を盛り込んで作成する必要があります

そこで、まず大まかに「出願書類・研究計画書」の書き方講座で作成書類のイメージを掴みつつ「経営学の基礎講座」で経営学的な論点を習得しました。

再度、「出願書類・研究計画書」の書き方講座をおさらいしながら出願書類を作成する方針で勉強。

また、1次選考から2次選考までに日数があったことも踏まえ、面接対策講座は1次試験が終了してから取り組むことにしました。

研究計画書のテーマ設定までの流れ

研究テーマの設定には苦労しました。

自社に対して抱いている問題意識をベースに、人事やマネジメント、グループ会社のガバナンス、事業戦略などの側面から当事者意識をもって取り組めそうなテーマを模索。

関心のあるテーマは複数浮かぶものの、関連性の高い先行研究を見つけ出せなかったりテーマの再考を重ねるうちに汎用性が下がってしまったり、なかなか納得できる研究テーマを決められずにいました。

結局、7回ほど研究テーマを変更。

再考を繰り返し添削を受けられないまま出願書類を提出せざるを得ない状況で……。

自身の計画書に対するフィードバックも得られず、非常に不安な状態で合否の結果を待つことになってしまいました。

勉強のスケジュール

8月下旬・・・アガルート受講開始
9月上旬・・・WBS入試説明会(秋)参加 
9月中旬・・・経営学の基礎講座1週終了、研究計画書に着手
10月上旬・・・WBS出願書類提出
10月中旬・・・面接対策講座受講
11月上旬・・・WBS1次選考合否発表
11月中旬・・・模擬面接受講(高木先生)、志望動機について、学習面の動機付けを充実させるとよいとアドバイスを受け、WBSの教授陣の著書を一気読みする
11月下旬・・・WBS2次選考
12月上旬・・・WBS2次選考合否発表

関連コラム:早稲田大学ビジネススクール(WBS)【入試対策】

受講した講座の良さ・学習方法

経営学の基礎講座

経営史から競争戦略、企業分析、財務会計に至るまで、各分野についてバランスよく概論を把握できました。

志望動機のベースとなる問題意識や研究計画書の研究方針について、受講前よりも客観的・分析的に記述することができるようになったと思います。

出願書類・研究計画書の書き方講座

研究論文の基礎となるテーマ設定と論文展開のパターンが明確に示されており、論文作成の上で外してはならない勘所をしっかりと把握できたと思います。

面接対策講座

大学院ごとの特色が明確で体験レポートも数多く掲載されています。

求められる学生像や面接当日の流れを把握できたことで、安心して本番に臨めました。

また、模擬面接では学習意欲がはっきりと見えない面接になってしまった点を具体的に指摘いただけたのも良かった点です。

卒業生の学位論文や教授の著書を読んで対策を取り、当日までに自信と意欲を高めることができました。

講座の影響度

経済学の基礎講座は、MBA受験だけでなく日々の業務に対する考え方にも良い影響になったと感じます。

この講座を通じて、今後さらに取り組みたいと思う勉強の視野が広がりました。

また、面接や出願書類の書き方については実際の提出書類や実体験レポートが豊富に用意されており、リアルな心構えができ頼もしかったです。

スランプや挫折を乗り越えるために行った工夫

アガルートアカデミーの受講を決めてから受験までがあっという間、スランプに陥る暇もなかったというのが正直な感想です。

学習時間の確保・1日の過ごし方

通勤電車が片道15分と比較的短かったため、動画の再生速度を調整。

片道で必ず1本以上講義動画を視聴するようにしていました。

動画1本が10分前後に調整されていた点がとても良かったです。

そして、帰宅後は1日2時間ほど講義動画を視聴もしくは、研究計画書の作成を行っていました。

直前期の過ごし方

1次選考直前

ひたすら研究計画書の修正と資料集めを行っていました。

2次選考直前

模擬面接で指摘されたことをもとに、受験校に所属している教授の著書を読んで動機付けを高めていました。

受験したときの手応え

2次選考の面接試験はあっという間で、当たり障りのない問答で終わってしまった印象です。

手ごたえはほとんどありませんでした。

合格したときの気持ち

受験を思い立ってから合格発表まで怒涛の毎日で「やっと一息つけた」とホッとしましたね。

振り返ってみて合格の決め手は?

最後まで粘り強く研究計画書の内容を自問自答し、修正を加えました。

これにより、当事者意識の高い内容に仕上がったことが合格の決め手になったのかな感じています。

質問を受けることはありませんでしたが、研究計画については逆に聞いてほしいと思えるところまで自分の言葉で書けたことは自信につながりました。

卒業後のキャリアについて

MBAに期待するもの

会計やファイナンスの分野は、理論やフレームワークの習得が業務の質に直結するといわれています。

それらを軸に学習し、客観的にも説得力の高い計画立案ができる能力・スキルを磨いていきたいです。

今後のキャリアビジョン

現在は、若手社員として社内の担当業務をしっかりとこなすことが求められています。

今後は、既存業務の改革や組織の改編、財政改善に働きかけられる業務責任者や部門統括者、自社の経営の担い手になれるよう頑張っていきたいと思います。

受験生へのメッセージ

MBAの受験期は、試験のテクニックや知識のインプットはもちろん、「なぜMBAなのか?」「なぜ今なのか?」「なぜこの研究科なのか?」という問いに対する答えを徹底的に考え抜くときでもあります。

この問いに向き合ううえで、自身の業務経歴や今までの課題、失敗、悩みをすべて洗い出し、それぞれの経験をひとつの論理にまとめ上げることが不可欠です。

こうした試みは、自分の真意や本音を再発見できる非常に貴重な機会だと私は考えています。

自身との対話も楽しみながら受験に取り組めるとよいのではないかと思います。