早稲田大学MBA合格者の声|何を学びたいのかを常に自問自答。自分の考えを具体的に表現できるように… 髙橋 且泰さん
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目次
受講されていたカリキュラム
下記リンクは最新版です。
合格者の方の受講年度と異なります。
MBAを目指そうと思ったきっかけ
昨年5月に経済同友会に出向したことに伴い、多くの経営者と日々接する機会を持つようになりました。
ここで、改めて経営者は常に刻々と変化する社会情勢を俯瞰し、その中で自社の立ち位置を見極め、合理的な意思決定をしていることを痛感。
私はこれまで20年以上、日本航空で実務の経験を積んできましたが、実務に携わっているだけでは、得られる経験がどうしても限定されてしまいます。
このためにもこれまで実務で培った経験知を経営学という理論知に整理した上で、社会を広く俯瞰する視野のもと経営の体系的な知見に基づく「意思決定力」を磨きたいと考えたことがMBAを目指すきっかけです。
アガルートアカデミーを選んだ理由
仕事と学習を両立させるにあたって何よりも課題であるのは時間的な制約です。
このため、通学により時間的な制約が発生する他の予備校よりも自分のペースで自由に講座を聴けるアガルートのオンライン講座が一番勉強をしやすいと考えました。
また、アガルートアカデミーは勉強方法や各受験校の特徴についてもインターネットのサイトやYouTubeなどでも紹介していることをみて、合格実績を裏付けるに十分なノウハウを兼ねそろえていることを感じました。
上述の二つの理由からアガルートアカデミーを選択しました。
勉強の方針・スケジュール
勉強の方針
勉強を開始したのが6月上旬にて秋受験までは4ヶ月間程度しかないことを踏まえ、アガルートの講座で紹介している4ヶ月間のスケジュールを参照し、勉強のプランを立てました。
しかしながら、実際にはなかなか勉強時間を確保することができなかったです。
計画どおりに勉強を進まないことがあったことから、以下に時間を効率的に使うかということを意識。
一方でできる限り多くの大学院(MBA)の説明会に参加し、大学院の特色をつかむ中で自分がどの大学院で何を学びたいのかを見つめなおすことを心掛けました。
研究計画書のテーマ設定までの流れ
私は研究テーマを「ホスピタリティ産業における価値創造組織を創るための組織改革」としました。
このテーマを掲げたのは、自身が航空会社というホスピタリティ産業で10年以上人事部門を担当。
その中で長らく実務としてこの課題に取り組んでいながらいまだに解を見つからないことを踏まえ、今度は、他の企業はどのような取り組みをしているのかを研究。
組織論やイノベーション理論の観点から自社の組織を分析し、価値創造組織を創るためのマネジメントに関して新たな自分なりの解を見つけたいと考えたからです。
勉強スケジュール
1月
2月
3月
4月
5月
6月 基礎講座(1回目)
7月 基礎講座(1回目)
8月 基礎講座(1回目) 研究計画書
9月 基礎講座(2回目) 小論文演習(基本編)研究計画書
10月 基礎講座(2回目) 小論文演習(基本編)
11月 基礎講座(2回目) 面接対策
12月 基礎講座(3回目)
1月 基礎講座(3回目)
2月 基礎講座(3回目)
受講した講座の良さ・学習方法
経営学の基礎講座
経営学全般を幅広く網羅していることに加え、飯野先生の説明が非常にわかりやすく、大変参考になりました。
勉強方法は、総じて2回ほど繰り返して学習。
まず1回目は単元ごとに講座を複数回聴いたのち、テキストを見ながらポイントをノートにまとめました。
2回目も単元ごとに講座を聞いたのち、テキストの練習問題や小論文演習(基本編)を実施。
特にテキストで学んだ内容を自分の言葉で小論文にまとめることで1回目に加え更なる知識の定着を図りました。
なお、当該講座は非常に役に立つことから、4月以降の大学院生活の予習として、合格が判明した12月以降も3回目の聴講に取り組んでいます。
小論文対策講座(基本編)
提出した回数:6回。
小論文対策講座の基本編は、基礎講座のカリキュラムに沿って問題設定がされています。
9月以降、基礎講座における2回目の学習の知識確認用として活用。
具体的には、あらかじめ質問を確認したうえで、基礎講座(2回目)の講義を繰り返し聴きました。
その際に、小論文の回答にあたってどの部分がポイントになるのか、常に頭の中でまとめながら基礎講座を聴き、その後、すぐにその内容を所定の時間内で回答するように心がけました。
小論文の回答にあたっては、基礎講座の各章における細かい知識の詰め込みではなく、概略・要旨を自分の言葉で語れるようにしておくことが重要かと思います。
その観点ではこの講座は大変役に立ちました。
小論文対策講座(大学院別対策編)
提出した回数:0回。
直前期に過去問対策として活用。
上述の小論文対策講座の基本編に時間を要してしまったことから、残念ながらあまりこちらの対策講座には時間をかけることができませんでした。
但し、一橋大学の受験にあたっては大学院のサイトからは過去問の本文が閲覧できないことから、過去問も閲覧できる当該講座は大変有効であると感じています。
本来であれば、小論文対策講座の基本編を8月までに終え、9月以降の直前期はこちらの対策に十分な時間を充てたかったところです。
出願書類・研究計画書の書き方講座
提出した回数:1回。
当該講座は基礎講座に次いで活用した講座です。
また合格に際して最も重要な講座であったと思います。
8月上旬より当該講座を聴きはじめ、8月下旬より出願書類や研究計画書の作成に入り始めましたが、当該講座の第1回はもちろんのこと、第2回以降の大学院別の講座では特に早稲田大学や一橋大学の項目を中心に他の方の出願書類・研究計画書を何度も熟読。
自分の書類の書き方の参考にしました。
なお、飯野先生のアドバイスをもとにGoogle scholarをベースに15件程度の先行研究も参照しました。
面接対策講座
面接対策の講座は基本講座と大学別では早稲田大学と一橋大学を確認。
元来、面接は得意でしたが、当該講座では他の方に聞かれた質問を確認することができます。
これらの質問にも事前準備をできたことは役に立ちました。
また、オンラインでの模擬面接講座も受講。
実際に一橋大学ではオンライン面接であったことから事前に体験をできたことは非常に役に立ちました。
但し、一橋大学の講座の中で先生がおっしゃっていた「午前中に面接がアサインされた方の方が合格しやすい」という件は実際には異なっており、今年度は面接の順番は受験番号順でした。
スランプや挫折を乗り越えるために行った工夫
私が一番苦労し悩んだのは、①自分がなぜ大学院に行きたいのか、②大学院で何を学びたいのか、③またそれに適しているのはどの大学院か、この自問自答を何度も繰り返しました。
特に①②の自己分析には相当な時間をかけています。
特に8月から11月の期間は四六時中思い悩んでいたといって過言ではありません。
但し、これが結果として出願書類の充実と強力な面接対策になったのであろうと思います。
また、③に関しては、様々な大学院の入試説明会に参加。(早稲田×2回、名古屋商科×3回、一橋×1回、グロービス×2回、青山×1回、法政×1回、中央×1回)
面接に関しては面接官である教授と話せることを絶好の機会ととらえ、「大学が自分を選ぶ」のではなく、「自分が大学を選ぶ」意識で臨みました。
この結果、当初は一橋大学が第1志望でしたが、最終的には、早稲田大学にするか、名古屋商科大学にするかでかなり心が揺れ、思い悩んだ結果、早稲田大学を選択することにしました。
学習時間の確保・1日の過ごし方
かなり仕事が忙しい中で仕事と学習を両立させるため、時間を捻出することを工夫しました。
平日は通勤時間を最大限活用し、自宅から駅まで徒歩60分(往復)にオンライン講座を聴講。
電車通勤時間60分(往復)はテキストの確認などに充てました。
また、帰宅後の深夜0時半~1時半ごろまでの60分間をポイントのまとめなど主に筆記が必要な学習にあてました。(なお、9月は通勤時間も出願書類や研究計画書の推敲の時間にあてました)
休日は、小論文や出願書類・研究計画書の作成など、主にまとまった時間が必要な学習にあてました(120分程度)。
休日は平均して1時間程度ジョギングをしていますがその間もオンライン講座を聴講。
私の特徴は、徒歩時間やジョギングの時間を講座の聴講にあてたことです。
このような「ながら聴講」により講座への集中度合いは下がるものの、1講座あたり5~6回程度反復して講義を聴くこととなり自然と内容が頭に入りました。
効率的な時間の使い方ができたと思います。
直前期の過ごし方
直前期としては主に1次試験である小論文対策(一橋大学や名古屋商科大学)に対して紹介します。
主に以下の対応を行いました。
・当該大学院の過去問(2~3年分)を回答。問題の傾向と回答の仕方を研究する。
・小論文対策講座(基本編)で提出した自分の小論文を読み返して回答に際しての要諦となる論調をレビューする。
・それまで自身でまとめたノートを見直し、念のため知識もレビューする。
また、試験の前週は1日年休をとり上述の勉強時間にあてました。
なお、秋受験であったことから、自分は練習の気持ちで受験することを心がけ、特に緊張することもなく、平常心で臨むように心がけました。
試験期間中の過ごし方
試験期間中としては、主に2次試験である面接対策(早稲田大学)に対して紹介します。
・自分の出願書類(志望動機と研究計画書)を見直した上で、それに付随する質問や深掘りする質問を自問自答。どのような質問が来ても、淀みなく自分の意見が述べられるようにたくさんの回答の引き出しを準備した。
・自社の3Cの視点における分析に加え、面接対策講座で紹介された過去の質問例にもこたえられるように一応の回答例を準備した上で、自問自答し流暢に回答できるように準備した。
受験した時の手ごたえと合格した時の気持ち
受験した時の手ごたえ
私は一橋大学の面接(2次試験)に際して、初めてのオンライン面談であったことから慣れずに面接官との会話の歯車が全くかみ合わず、十分な力を発揮することなく失敗しました。
一橋大学の際には受験後に不合格を確信しました。
このことから、早稲田大学の受験の際にはむしろ面接官との会話を楽しむことに力点をおいて言いたいことを述べるように心がけました。
このことが結果として功を奏したのか、面接では教授との話が弾み、十分な手ごたえを得ることができました。
合格した時の気持ち
率直に、嬉しい気持ちと安心した気持ちが強かったです。
一方で、早稲田大学院に進学することはよりハードに仕事と勉強の両立に取り組まなければならないことでもあります。
改めてこれから自分が勉学の道に励まないといけないことに対して、気を引き締め苦難に負けないように強い決心をしました。
振り返ってみて合格の決め手は?
合格の決め手
一番の合格の決め手は、「自分がキャリアを構築していく上で、なぜMBAに行きたいのか、MBAで何を学びたいのか」を何度も自分の中で自問自答したことです。
実際に入学試験で小論文では大きな差がつくことはなく、合否は研究計画書を含めた出願書類と面接で決まると言われています。
このため、上述の質問を如何に自分の中で深く考えられているか、またそれに見合った研究テーマとなっているかが非常に重要です。
講座の影響度
一方でこの「自分がキャリアを構築していく上で、なぜMBAに行きたいのか、MBAで何を学びたいのか」を一人で思い悩むだけでは十分な回答が得られません。
経営学ではどのようなことが学べるのかを知り、上述の質問に対する自分の考えを具体的な形で表現することが必要。
このためにもアガルートの基礎講座で経営学の概略を知り、小論文講座でそれを体系的に自分の中で整理することが有効です。
また、出願書類・研究計画書の書き方講座や面接講座で自分の考えを表現する力を養うことが大変有効であったと考えます。
卒業後のキャリアについて
MBAに期待するもの
経営者は刻々と変化する社会情勢を俯瞰し、経営全体を見渡したうえで合理的な意思決定をしなければなりません。
そして、その意思決定の根拠となるのは経営に関する自身の理論をしっかりともっていることです。
私はMBAを学ぶことで、広くビジネスを見渡す視野を養い、これまで実務で培った経験知を理論知に整理し、経営に関する自身の理論を構築し「意思決定力」を磨きたいと考えています。
今後のキャリアビジョン
コロナ禍で航空業界を取り巻く環境は大きく変化しています。
この不確実な未来を見極め、最適な経営判断ができる航空業界の経営人材となりたいです。
また、将来的には大学で航空産業の経営学の研究をしながら、後進の育成に貢献したいです。
MBAで学んだ経営学を自身の実務経験とマージし新たな価値創造を生み出す実践的な理論として次世代に引き継ぐことで、日本の社会の進歩・発展に貢献したいと考えています。
MBA受験を考えている方へのメッセージ
MBAの受験に際しては「自分がキャリアを構築していく上で、なぜMBAに行きたいのか、MBAで何を学びたいのか、またそれに適しているのはどのMBAか」を考え抜くこと、そしてさらに大切なことはMBAで学んだことをどのように自分のキャリアに生かしていくかであると思います。
決して、大学名のみで選ぶことなく、自分の進みたい道にあった大学院を選んでください。