難関MBA筑波大学大学院ビジネス科学研究科の入試の傾向と対策について解説しています。

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【飯野一講師が動画で筑波大学MBAの入試対策を解説!】

アガルートアカデミー国内MBA試験の飯野一講師が、筑波大学MBAビジネス科学研究群の入試対策について解説します。

筑波大学大学院人文社会ビジネス科学学術院の特徴

筑波大学大学院人文社会ビジネス科学学術院には、「ビジネス科学研究群経営学学位プログラム(博士前期課程)」「国際経営プロフェッショナル専攻」の2つのコースがあります。

経営学学位プログラム(博士前期課程)の特徴

特徴は、一般的なMBAで行われているケースメソッドにプラスして、アカデミックな学術研究に重点が置かれていることです。

アカデミックな研究を重視しているMBAがあまりないため、アカデミックな研究をしたいという学生、例えばシンクタンクの株価の分析をする方や、企業のマーケティング部門で顧客満足度調査などをする方など、リサーチスキルを必要とする学生に人気があります。

丸ノ内線茗荷谷駅から徒歩3分に位置するキャンパスで講義は実施し、2年間の授業料と入学金の総額で1,353,600円です。

国際経営プロフェッショナル専攻の特徴

特徴は、すべて英語で学ぶMBAという点です。

日本にいながらにして海外MBAに留学したかのような英語カリキュラムが用意されています。

英語力とMBAを日本にいながらにして身に付けたいと考える日本人に人気です。

すべて英語ということで学生には留学生も多く存在しています。

こちらも茗荷谷キャンパスで講義は実施し、授業料は2年間の授業料と入学金の総額で1,353,600円です。

各専攻の比較

  経営学学位プログラム 国際経営プロフェッショナル
試験内容 出願書類
小論文
面接
出願書類
面接
出願時期 9月下旬~10月上旬 9月上旬~9月下旬
入学月 4月
開講パターン 平日夜間+土曜
募集人数 30名 30名
授業の言語 日本語 英語

筑波大学MBAは社会人が働きながら通える?

筑波大学MBAは平日夜間と土曜日のプログラムなので、社会人が働きながら通うことができます。

また、筑波大学のキャンパスは茨城県つくば市ではなく、東京都の丸ノ内線茗荷谷駅なので仕事が終わった後に夜間の授業を受講することができます。

入試内容

経営学学位プログラム(博士前期課程)、国際経営プロフェッショナル専攻ともに入試は年に1回です。

経営学学位プログラム(博士前期課程)の方は、10月に出願し、11月に小論文の試験と面接があります。

国際経営プロフェッショナル専攻は、9月に出願し、11月に面接があります。

倍率は年によって異なりますが、経営学学位プログラム(博士前期課程)、国際経営プロフェッショナル専攻ともに3倍前後となっており難易度は高くなっています。

筑波大学MBAの倍率と難易度

公式HPによると2024年度ビジネス科学研究群 経営学学位プログラムの博士前期課程では受験者数が105人に対して合格者数36人なので、倍率は2.92倍となっています。

令和5年度の結果は、国際経営プロフェッショナル専攻では受験者数が59人に対して合格者数が37人なので、倍率は1.59倍となっています。

MBAで人気や難関と言われるMBAの倍率は2倍あります。

倍率から考えると、筑波大学MBAの難易度は高いと言えるでしょう。

筑波大学MBAの入試対策は予備校を推奨

筑波大学MBAは非常に人気のあるプログラムで、MBAの中でも倍率が高く、入試難易度が高いです。

「志望理由書」「研究計画書」は答えがあるものではないので、他の受験生と差をつけるためには添削が重要になってきます。

また、国内MBA対策に予備校を利用されている方も増えているのが現状です。

受験で落ちてしまった方、本気で志望校のMBAに合格したい方には予備校の利用を強くおすすめします。

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入試対策

経営学学位プログラム(博士前期課程)の入試対策

経営学学位プログラム(博士前期課程)の入試の傾向から説明します。

小論文

最初に小論文から説明します。

小論文は、経営学の専門的な知識を問うというより、時事的なトピックが多いです。

例えば、以下のような問題です。

「自動化されることで人間の仕事ではなくなったり、自動化によって人間が関与するケースが少なくなったりすることが想定される職業を2つ挙げよ。さらに、あなた自身がなぜそれら2つの職業が自動化されると考えるのか、その理由をそれぞれの職業ごとに端的に述べよ。ただし、理由が同じ職業を2つ挙げてはいけない。」

このように新聞を読んでいれば解答できる問題が多いです。

他の傾向としては、オペレーション・リサーチに関する技法が必要になる問題も出題されています。

基本的な対策としては経営学の基礎知識を身につけた上で、過去問に取り組むことをおすすめします。

経営学の基礎知識を身につけたい人は「ゼミナール経営学入門(新装版)」伊丹敬之、加護野忠男著がおすすめです。

過去問は大学のHPからダウンロードすることができます。

公式HPで過去問を入手するならこちら

時事的な知識を身につけるために、受験までの期間は「日経ビジネス」を購読すると良いでしょう。

小論文の問題演習として過去問や、小論文対策の書籍も出版されているため、参考にしてみてください。

研究計画書

次に研究計画書ですが、こちらは先に説明した通り、アカデミックな研究計画書が要求されています。

研究計画書は「問題意識・研究テーマ」「関連研究」「研究手順・方法」「期待される成果」「参考文献」の5項目をA4用紙で6枚以内でまとめるといった内容です。

一般的なMBAでは「志望動機」「キャリア計画」などが中心で、「研究テーマ」に関してはそれほど深いテーマは要求していませんが、筑波の経営学学位プログラム(博士前期課程)は先行研究のレビューや研究方法などにも触れなければならないため、かなりテーマに関して深堀した研究計画書が必要になってきます。

最後が面接ですが、面接では研究計画書に書いたことが詳しく質問されます。

そのため研究計画書がしっかり書けていればあまり問題なくクリアできると思います。

分析方法やデータの収集に関して、かなり突っ込まれるケースもありますが、この点はこれまで自分が研究計画書を作成してきた蓄積をもとにできる限りの回答をすれば問題ありません。

すべてに答えられなくとも合格していますのでご安心ください。

大学院での研究がどんなものかわからない方は須田敬子著「マネジメント研究への招待-研究方法の種類と選択」を読んで概要を把握されることをおすすめします。

面接

主に研究計画書に書いた内容が質問されます。

入学後にアカデミックな研究ができる能力を有しているのか?2年で実現可能か?という点を確認されます。

参考までに質問を用意してみたので答えられるか確認してみましょう。

  • あなたの研究の新規性は?
  • 先行研究でどんな文献を参考にしたのか?
  • どんな方法で研究をするのか?
  • 研究の学術的な意義は?
  • 研究の実務的な意義は?
  • 統計学や英語はできるのか?
  • データ収集はどうやるのか?

国際経営プロフェッショナル専攻の入試対策

次が国際経営プロフェッショナル専攻です。

こちらは出願書類(エッセイ)と面接のみです。

エッセイは一般的なMBAと同じで「志望動機」「キャリア計画」などを英語で書きます。
それほど難しい内容ではありません。

面接では一般的なMBAの面接以外に、Analyticalパートがあり、これは事前に準備ができないために、これをクリアできるかどうかが合否のカギになると思います。

なお面接もすべて英語でおこなわれます。

学習を開始する時期

経営学学位プログラム(博士前期課程)を受験する場合のスケジュール

経営学学位プログラム(博士前期課程)を受験する場合のスケジュールを受験する場合の学習スケジュールは、時事的な知識や経営学の知識がない方は、出願の4~5か月前に時事的な知識、経営学の基礎知識をインプットする勉強を開始しましょう。

経営学の基礎知識のインプットは小論文対策になりますし、研究計画書を書く際のテーマ設定にも役立ちます。

そのため、5月に受験準備を開始するといいと思います。

研究計画書の作成は、かなりアカデミックな内容を要求されていますので、遅くとも出願の3か月前には着手してください。

おそくとも7月に作成を開始してください。

国際経営プロフェッショナル専攻を受験する場合のスケジュール

国際経営プロフェッショナル専攻を受験する場合の学習スケジュールは、英語でのエッセイ作成の対策のみですから2か月前の7月に着手すれば十分です。

面接対策はAnalyticalパートがありますので、こちらも2か月前の9月に開始するとよいでしょう。

筑波大学MBA合格者の声

筑波大学MBAの入試に合格された方の合格者の声です。

どんな志望動機で入学したのか、MBAの入試対策にどんなことをしたのかなどを記載しています。

筑波大学の評判や入試の取り組み方が気になる方は参考にしてみてください。

筑波大学MBA合格者の声|講座を受講することで何をしたらいいか考え、対策を練ることが出来た【2021年】

筑波ビジネススクール基本情報

名称筑波大学大学院
場所筑波大学 東京キャンパス文京校舎
住所東京都文京区大塚3丁目29-1
最寄り駅茗荷谷駅徒歩3分
公式サイトビジネス科学研究群経営学学位プログラム(博士前期課程)
公式サイト国際経営プロフェッショナル専攻

アガルートではあなたの 筑波大学MBA入試を応援します

国内MBAは人気が出ており、ここ数年で倍率が上がっており、入試難易度も上がってきています。

また、国内MBA対策に予備校を利用されている方も増えているのが現状です。

筑波大学MBAの入試はプログラムによって変わりますが「小論文」、「出願書類」、出願書類をもとにした「面接」が行われます。

曖昧な志望動機では合格は難しく、書類選考で落とされてしまいます。

出願書類の「研究計画書」は答えがあるものではないので、他の受験生と差をつけるためには添削が重要になってきます。

アガルートでは筑波大学MBAの入試傾向を把握し、毎年合格者を排出しています。

あなたの将来や事業にかける想いをまずは出願書類という形にしてみませんか?

国内MBA志望校、受験校選びや受験対策で悩んでいる方はアガルートの受講相談をご利用下さい。

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この記事の著者 飯野 一 講師

飯野 一 講師

ウインドミル・エデュケイションズ株式会社で代表取締役を務めながら受験指導をおこない、約20年間にわたる指導経験を有する国内MBA受験に精通したプロフェッショナル講師。

国内MBAに関する書籍を多数出版し、ベストセラーを生み出している国内MBA受験に関する人気作家としての側面も持つ。

国内MBA修了生としては珍しい学術論文の学会発表、学会誌掲載の実績を持つ。

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