MBA取得に必要な勉強時間とスケジュール!どれくらい期間がかかる?
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MBA取得を目指しているけれど、どのくらい前から勉強したら良いのかわからない方も多いのではないでしょうか。
このコラムではMBA受験までに必要な勉強時間と、合格後〜MBA取得までに必要な勉強時間の目安をご紹介いたします。
MBA受験を、経営学の知識0からスタートする場合の勉強時間や学習スケジュールについても解説するので、初学者の方はぜひ参考にしてください。
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MBA合格に必要な勉強時間の目安は以下の通りです。
- 海外MBA受験:半年〜1年以上
- 国内MBA受験:数カ月〜半年
この勉強時間は経営学の基礎知識がすでに頭に入っている方を前提としています。
経営学初学者の方の勉強時間については、後半で解説いたします。
また、海外・国内MBAでは、試験内容が異なります。
試験科目 | 海外MBA | 国内MBA |
---|---|---|
出願書類 | ・願書 ・成績/卒業証明書 ・推薦状 ・職務経歴書など | ・成績/卒業証明書 ・研究計画書 ・志望理由書 ・推薦状 ・入学志願者調書 ・派遣承諾書など |
試験 | ・GMAT(MBA取得ができる大学院の入学資格を評価するテスト)/GRE(一般的な大学院入学資格を評価するテスト) ・TOEFL/IELTSのスコア ・小論文(Essay) ・面接(Interview) | 以下の4つのうち、2つまたは3つ、ないし4つを試験、評価します。 ・英語 ・筆記試験/TOEFL・IELTS・TOEICいずれかのスコア ・小論文 ・面接 ※GMAT/GREのスコアも評価の対象に入る大学院もあります。 |
海外MBAの入学試験(提出書類も)は当然のことながら、すべて英語で行われます。
論文・面接・TOEFL/IELTS(TOEICはあまり一般的ではないようです)のスコア・GMAT(MBA取得のための大学院入学に必要なテスト)/GRE(文系・理系問わず大学院の入学資格を評価するテスト)など、高い英語力を前提とした経営学の知識・読解力・語彙力・論理的思考力などが求められるので、短期間の勉強では合格は厳しいでしょう。
一方、国内MBAの入学試験科目は、志望理由書や研究計画書などの出願書類と、小論文・面接・英語によって合否が決まります。
すべての試験科目の対策が必要となるMBAは少なく、試験科目の種類は以下の3パターンとなります。
- 出願書類・小論文・面接
- 出願書類・面接
- 英語・小論文・出願書類・面接
基本的には「出願書類・面接」か「出願書類・小論文・面接」の対策をすれば良いので、数ヶ月〜半年ほどの受験勉強で合格することが可能です。
とはいえ、学校によっては英語力が求められる場合もあり、国内MBAでも半年以上の勉強期間が必要になることもあります。
国内MBAで入試科目に英語の筆記試験があるのは、
一橋大学大学院 経営分析プログラム(英語または数学の選択が可能)
神戸大学大学院経営学研究科
の2校です。
また英語の筆記試験ではなく、TOEFL・IELTS・TOEICいずれかのスコアの提出を求められるのは、
京都大学経営管理大学院
東京工業大学 環境・社会理工学院 技術経営専門職学位課程 / イノベーション科学系(TOEFL/TOEICのいずれか)の2校となります。
参考コラム:国内MBA入試科目に英語があるMBAとないMBA
このようなMBAに入学を希望する場合で、英語学習が進んでいない場合は、通常よりも合格までに必要な勉強時間は長くなるでしょう。
小論文・出願書類・面接が試験科目MBAの場合
最短で3ヶ月間は勉強時間が必要です。一般的な勉強時間は4ヶ月〜6ヶ月となります。
最も対策に時間がかかる小論文は、少なくとも3ヶ月の勉強が必要です。
さらに、その他の面接や書類の対策も行うとなると4ヶ月~6ヶ月かかると思っておいた方がいいでしょう。
また、小論文試験は、大学院によって出題傾向・レベルが違います。時事的な経営学の知識を求める大学院もあれば、学術的知識を問う大学院もあります。
あるいはその両方を求められることもあるでしょう。
志望校が求める経営学の知識量・深さを分析し、的を絞って学ぶことが大切です。
出願書類・面接の対策は、小論文の対策と並行して行います。
研究計画書などの出願書類の対策は、2ヶ月〜3ヶ月あれば良いでしょう。
面接対策は1ヶ月あれば十分です。
志望理由・現在勤務している会社を選んだ理由など、志望理由書や研究計画書に関連した内容を聞かれることが多いので対応できるよう準備しておくといいでしょう。
出願書類・面接のMBAの場合
「出願書類・面接」で合否が決まる場合、早くて2ヶ月、通常は3ヶ月あれば対策が可能です。
研究計画書・志望理由書などの推敲、成績/卒業証明書・企業派遣入試/事業承継者入試の推薦書などの準備は、余裕を持って2〜3ヶ月前から漏れがないように行いましょう。
その中の1カ月間を面接対策に充てることで勉強時間は3ヶ月となります。
ただし出願書類の中に、任意で提出するTOEFL・TOEIC・IELTSのスコアレポートのような、英語能力を証明する書類があり、提出する場合はより早めの準備が必要となりますので注意しましょう。
英語・小論文・出願書類・面接の試験科目の場合
MBA入試科目に英語が含まれていると勉強時間は半年〜1年以上になります。
英語の試験内容は筆記試験、もしくはTOEFL・TOEIC・IELTSのスコアの提出となります。
TOEICが800点以上である・海外生活が長く英語が堪能である、というような方は英語の対策をする必要はないので、勉強時間は半年もしくは数カ月で大丈夫でしょう。
しかし、英語に自信がない方は納得できるスコアが出せるまで、上記いずれかの英語資格試験を受け続けなくてはなりません。
人によっては英語の勉強だけで1年以上かかることもあります。
スコアが郵送で手元に届く目安は以下の通りですので、願書提出締切に間に合うように試験日程を決めておきましょう。
資格名 | TOEFL | TOEIC | IELTS |
---|---|---|---|
テストスケジュール | 毎週1~2回、年間50日程度 テスト日程・会場 |会場受験TOEFL iBTテスト | 受験者の方へ | 毎月1回、年12回前後 【公式】TOEIC Program|IIBC | コンピュータ版:ほぼ毎日実施 ペーパー版:ほぼ毎週1回 IELTS 公式サイト|英検協会 |
スコアの郵送スケジュール | 速達:テストから約2週間で到着 標準配送:テストから4~6週間で到着 | 試験日から30日以内に発送 | コンピュータ版:テスト13日後に発行、郵送 ペーパー版:テスト後、3~5営業日後に発行、郵送 |
経営学を一から学ぶ人の場合は余裕をもってどのくらいの準備期間を見積もっておけばいい?
半年〜1年の勉強時間があれば十分な対策が可能です。
(ただ、先にも述べたように並行して英語の勉強をするのであれば、1年以上の長期戦になることもあります。)
また、まったくの初学者の方が、経営学の基礎知識を体系的に習得するには最低でも2カ月は必要です。
経営学の知識をインプットしてからから、出願書類・小論文・面接の対策を行うとなると、6ヶ月~1年の準備期間を要するでしょう。
また、弊社(アガルート)のMBA講座受講生の中で、MBAに合格した人に「アガルートの講座を使った学習期間」をアンケートしたところ、半数近くの方が4か月から半年程度で志望校に合格されていることがわかります。このように、国内MBAの予備校を利用することで、短期間での合格を目指すことができます。
短期間でもMBAに合格できる?
結論から言えばスケジュールを工夫したり、短期間でも入りやすいMBAを選べば可能です。
短期間での合格を狙う場合、まず経営学を学びながら、小論文対策を行い、並行して出願書類準備と面接の練習を行うというように、同時に対策していくといいでしょう。
また出願書類と面接のみの試験科目の大学院であれば、1ヶ月の勉強期間で合格が狙えます。
次に挙げる大学院は、出願書類・面接のみでの審査となりますので、比較的短期間での合格が目指しやすいでしょう。
- 青山学院大学大学院国際マネジメント研究科
青山ビジネススクール
- 筑波大学大学院 人文社会ビジネス科学学術院 国際経営プロフェッショナル専攻
筑波大学 東京キャンパス
- 中央大学大学院 戦略経営研究科戦略経営専攻
ビジネススクール | 中央大学
- 同志社大学大学院 ビジネス研究科
同志社大学大学院 ビジネス研究科
いずれにせよMBAの短期合格を目指すのであれば、志望校に合わせた試験対策で効率的に学ばなくてはなりません。
独学に不安がある方は、MBA入試の予備校・通信講座を利用すると良いでしょう。
難関・人気校のMBA入試に強いアガルートなら、志望校に適した試験対策が可能です。
受験校選択・勉強法についてのお悩みがある方は、受講相談をしてみてはいかがでしょうか。
MBA取得に必要な勉強時間・期間は?
海外MBAですと、受験勉強スタートからMBA取得までは、早くても2.5年~3年以上かかるでしょう。
大学院入学からMBA取得までの履修期間は、フルタイム(全日制)・パートタイム(夜間・週末)共に、1.5年〜2年(2年以上かかることもあります)が一般的。
勉強時間の目安は週に20〜30時間となり、単純計算で1日最低3時間以上の学習が必要です。
国内MBA入試対策の準備期間は数ヶ月~半年。
現在国内MBAの履修期間は1年制・1.5年制・2年制の3種類となっています。
つまり、国内MBAの場合、入試対策+履修期間で考えると1.5年~2.5年程度かかります。
国内MBAは、2年制の履修期間の大学院が多く、フルタイムは平日昼間に授業が行われるため、働きながら学ぶのは難しいでしょう。
企業派遣など以外でフルタイムを選ぶ場合は、キャリアの中断や減収を見据えて慎重に決断しましょう。
働きながらパートタイムで学ぶ場合は、毎日の学習時間の確保が課題となります。
どちらで学ぶにせよ20時間前後の家庭学習が必須。予習・復習・課題の取り組みを含めて、1日の勉強時間の目安は3時間〜です。
国内MBAに通っている時の勉強スケジュール
国内MBAには、フルタイムとパートタイムがあります。
フルタイム(全日制)MBAですと平日の昼間〜夕方に授業が行われます。
パートタイムMBAは平日夜間、週末の授業となります。
フルタイムMBAの勉強スケジュールの一例として「一橋大学大学院 経営管理研究科 経営分析プログラム」の時間割を紹介いたします。
1限 | 2限 | 3限 | 4限 | 5限 |
---|---|---|---|---|
8:45~10:30 | 10:45~12:30 | 13:15~15:00 | 15:15~17:00 | 17:10~18:55 |
※参考:一橋大学大学院 経営管理研究科 経営分析プログラム概要
パートタイムMBAの1日の学習スケジュール例として、「明治大学大学院 グローバルビジネス研究科」の時間割を見てみましょう。
明治大学大学院 グローバルビジネス研究科は、働きながら通えるよう平日夜間と土曜日に授業が行われます。
平日1コマ:90分 | 土曜日1コマ:100分 | |
---|---|---|
1限 | 9:00~10:40 | |
2限 | 10:50~12:30 | |
3限 | 13:30~15:10 | |
4限 | 15:20~17:00 | |
5限 | 17:10~18:50 | |
6限 | 18:55~20:25 | 19:00~20:40 |
7限 | 20:30~22:00 |
退職・休職・企業派遣でフルタイムMBAに通う場合は、朝から夕方以降まで授業を受けて、帰宅後に予習・復習・課題に取り組む毎日となります。
就労しながらパートタイムMBAに通う場合も、平日の勤務後と土曜日終日を授業と自宅学習に充てることになります。どちらを選ぶにせよ学習スケジュールはハードになるでしょう。
MBA受験のための勉強スケジュール
フルタイムで働きながら学ぶ・退職または休職して学ぶ・自宅でオンライン学習する、など学び方は人ぞれぞれ。
必要となる準備期間にも個人差があります。
また大学院によっても、試験科目は違います。
この章では代表例として、経営初学者の方が、出願書類の作成・小論文対策・面接対策をする際の勉強スケジュールを挙げています。
それでは6ヶ月〜1ヶ月の準備期間ごとに勉強スケジュール例を確認していきましょう。
※英語が試験科目にある場合は、事前あるいは並行して学習が必要になります。
英語以外で対策が必要なのは4科目
国内MBA受験科目として対策が必要なのは以下4科目です。
- 経営学の基礎知識のインプット・・・経済学・会計学・マーケティングなどを体系的に学びます。
- 小論文対策・・・経済学・会計学・マーケティングなどを体系的に学びます。
- 出願書類・・・志望理由書や研究計画書など
- 面接
6ヶ月間の準備期間で合格するための勉強スケジュール
一から経営学を学ぶ場合の6ヶ月間の勉強スケジュールは以下表の通り。
まずは経営学の知識のインプットを2ヶ月間かけて行い、2ヶ月目から小論文対策をスタートします。
4ヶ月目から小論文と並行して、出願書類の準備を始めます。
面接練習は入試1ヶ月前からで十分でしょう。
入試まで | 6ヶ月 | 5ヶ月 | 4ヶ月 | 3ヶ月 | 2ヶ月 | 1ヶ月 |
学ぶこと | 経営学の 基礎知識の インプット |
|||||
小論文対策 | ||||||
出願書類の作成 | ||||||
面接対策 |
5ヶ月間の準備期間で合格するための勉強スケジュール
各科目の学習期間は6ヶ月間の学習スケジュールと同じです。
ただし5ヶ月間の場合は小論文の学習だけに集中できる期間が少なくなるため、集中的に学習することが大切です。
入試まで | 5ヶ月 | 4ヶ月 | 3ヶ月 | 2ヶ月 | 1ヶ月 |
学ぶこと | 経営学の 基礎知識の インプット |
||||
小論文対策 | |||||
出願書類の作成 | |||||
面接対策 |
4ヶ月間の準備期間で合格するための勉強スケジュール
4ヶ月間の受験勉強となると、学習時間を削らざるを得ない科目も出てきます。
経営学の学習と小論文対策は削れませんが、出願書類の準備は2ヶ月間・面接対策は2週間程度に短縮となります。
入試まで | 4ヶ月 | 3ヶ月 | 2ヶ月 | 1ヶ月 |
学ぶこと | 経営学の 基礎知識の インプット |
|||
小論文対策 | ||||
出願書類の作成 | ||||
面接対策 (入試2週間前からスタート) |
3ヶ月間の準備期間で合格するための勉強スケジュール
入試3ヶ月前からの勉強開始の場合は、経営学を1ヶ月短期集中で学びます。
小論文対策も3ヶ月の学習期間となります。
出願書類の作成・面接対策の学習期間は4ヶ月間の時と同じです。
入試まで | 3ヶ月 | 2ヶ月 | 1ヶ月 |
学ぶこと | 経営学の 基礎知識の インプット |
||
小論文対策 | |||
出願書類の作成 | |||
面接対策 (入試2週間前からスタート) |
※関連コラム:3~6ヶ月間の準備期間で合格できる国内MBAと勉強法・スケジュール
2ヶ月間の準備期間で合格するための勉強スケジュール
経営学の知識ゼロの方が、合格を目指せるギリギリの勉強期間が2ヶ月です。
経営学の勉強が終了したら、すぐに並行して小論文と出願書類の対策を始めます。
面接対策は直前10日前からのスタートが目安となります。
入試まで | 2ヶ月 | 1ヶ月 |
学ぶこと | 経営学の基礎知識の インプット(2週間程度) |
|
小論文対策(経営学のインプット学習終了後すぐに開始) | ||
出願書類の作成(経営学のインプット学習終了後すぐに開始) | ||
面接対策(入試10日前からスタート) |
※関連コラム:2ヶ月前でも国内MBAに合格できる?
1ヶ月間の準備期間で合格するための勉強スケジュール
経営初学者の方が1ヶ月間の受験勉強で合格するのは簡単ではありません。
ただ、アガルートなどの資格予備校・講座などを利用して、短期間で経営学知識をインプットすれば、合格の可能性が高まります。
入試1ヶ月前からの学習スタートの場合、受験科目が出願書類と面接のみの大学院が受かりやすいでしょう。
小論文が課されない大学院には、青山学院大学大学院国際マネジメント研究科や中央大学大学院 戦略経営専攻科などが挙げられます。
下表は経営学の基礎を7日間で学ぶ、勉強期間1ヶ月の学習スケジュールです。
入試まで | 4週間 | 3週間 | 2週間 | 1週間 |
学ぶこと | 経営学の基礎知識の インプット |
|||
出願書類の作成 | ||||
面接対策 (入試5日前からスタート) |
※関連コラム:1ヶ月の準備期間で国内MBAに短期合格できる?
まとめ
MBA受験に必要な勉強時間とMBA取得までにかかる時間の目安は、以下のようになります。
入試までの勉強時間 | MBA取得までの総時間 (受験勉強~取得) | |
---|---|---|
海外MBA | 半年~1年以上 | 2.5年~3年以上 |
国内MBA | 数ヶ月~半年 | 1.5年~2.5年 |
国内MBAは海外MBAよりも短期間で取得でき、費用も抑えられます。
働きながらのMBA取得も海外MBAに比べて負担が少ないといえます。
国内MBA受験には、経済学の基礎的な知識が必須。経済学を学んだ経験のない場合は、経済学基礎知識のインプットを1〜2ヶ月程度行います。
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アガルート受講生を対象としたアンケート調査概要
調査期間 | 2023年11月10日~2024年3月31日 |
調査機関 | アガルートアカデミー |
調査対象 | アガルート受講生の中で国内MBAに合格した者(令和5年度) |
有効回答数(※) | 73 |
調査方法 | アガルートアカデミー内でのアンケート調査(自社調査) |
調査対象地域 | 日本国内 |
アンケート回答者の属性
年齢 | 10代前半:1名、20代前半:5名、20代後半:14名、30代前半:12名、30代後半:12名、40代前半:16名、40代後半:8名、50代前半:5名 |
職業 | 会社員:62名、会社役員:4名、学生:2名、アルバイト:1名、公務員:1名、医療従事者:1名、公認会計士:1名、無職:1名 |
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