立命館大学には、一般的なMBAプログラムを提供している経営管理専攻と、観光事業に特化したMBAプログラムを提供している観光マネジメント専攻の、2つの専攻があります。

それぞれの専攻で、実務経験が少ない新卒向け、実務経験がある社会人向けのプログラムを提供しているので、幅広い方におすすめできるMBAでしょう。

本コラムでは、プログラムの特徴や入試内容、入試難易度、入試対策などを解説しています。ぜひ参考にしてください。

【立命館大学MBA】入試対策（小論文・キャリアプランニング調書・面接）の攻略法を徹底解説！

立命館大学ビジネススクール（RBS）経営管理専攻の特長

立命館大学ビジネススクール（以下、RBS）経営管理専攻には、２つのコースがあります。

一つは、大学卒業後、勤続2年以上の方を対象とした夜間と土日開講のマネジメントプログラム、もう一つは実務経験のない大卒の方、勤続2年未満の方を対象とした全日制のキャリア形成プログラムです。

マネジメントプログラムの授業は利便性の高い大阪梅田キャンパスで行われ、キャリア形成プログラムの授業は大阪いばらきキャンパスにて平日昼間に行われます。

マネジメントプログラムの特長

まずマネジメントプログラムの特徴から説明します。

1　自分らしいキャリアを構築したい方、起業を検討している方にも向いている

１つ目の特徴は経営者や経営幹部を志向する方だけでなく、自分らしいキャリアを構築したい方や、起業を検討している方も歓迎している点です。

関西のＭＢＡとして最も人気があるのが神戸大学ＭＢＡですが、神戸大学ＭＢＡは基本的に大企業の将来の経営幹部候補の方を歓迎しています。
自分らしいキャリアを構築したい方や、起業を検討している方が神戸大学ＭＢＡを受験してもなかなか合格は難しいです。

そこで、自分らしいキャリアを構築したい方や、起業を検討している方はRBSが向いています。

2　日曜日にも講義が行われる

２つ目の特徴は、国内ＭＢＡとしては珍しい日曜日にも講義が行われる点です。

忙しい社会人にとって、平日の夜に通学することが難しい場合もあります。
そのため神戸大学ＭＢＡは土曜日集中講義になっていますが、RBSは土曜日だけでなく日曜日にも講義が行われています。

そのため忙しい社会人でも通学がかなりしやすくなっています。日曜日に講義が行われる国内ＭＢＡは関東では中央大学ビジネススクールくらいでして、日曜開講のＭＢＡは非常に珍しいのです。

また、立地も利便性の高い大阪梅田キャンパスで行わますので、この点も社会人の方には通学しやすくなっています。

キャリア形成プログラムの特長

次がキャリア形成プログラムの特徴ですが、これは全日制の国内ＭＢＡの多くがそうですが、日本人学生と留学生が隔てなく切磋琢磨している環境がある点です。

また一部の授業は平日夜間や土日にマネジメントプログラムの院生と一緒に授業を受けることができます。

そこでの人脈や刺激が将来の大きな武器になります。

立命館大学ビジネススクール（RBS）観光マネジメント専攻の特長

立命館大学MBAの観光マネジメント専攻には、以下2つのプログラムが用意されています。

• 観光事業マネジメントプログラム
• 観光事業キャリア形成プログラム

観光事業マネジメントプログラムの特長

観光事業マネジメントプログラムは、観光産業の企業・団体におけるビジネスリーダーとして求められるスキルを身につけるためのプログラムです。

観光MBAの取得に向けたカリキュラムを提供しており、観光産業の各分野で求められる実践的な能力を修得できます。

観光事業マネジメントプログラムは、大学卒業後3年以上の社会人経験がある方が対象です。

授業は大阪の梅田キャンパスで平日夜間と土日に開講されるため、社会人が働きながら通うことができます。

さらにオンラインでも受講できるため、出張が重なった日でも講義を受けることが可能です。

観光事業キャリア形成プログラムの特長

観光事業キャリア形成プログラムも、観光MBAを取得できるプログラムとなっています。

観光事業マネジメントプログラムと異なる点は、実務経験が少ない新卒を対象としている点です。

新卒向けなので、経営の基礎を一からしっかり学べるカリキュラムを提供しています。

現場での実践的な視点を培うため、フィールドワークを行っているのも特徴です。

全日制の国内MBAとなっており、主に平日昼間に講義を受けます。

将来的に観光事業に携わりたい人に、おすすめのプログラムです。
参考：観光マネジメント専攻 2024年4月設置 | ビジネススクール（大学院経営管理研究科） | 立命館大学

立命館大学MBAの倍率から見た難易度

2024年の経営管理専攻の倍率は2.06倍です。志願者が163人に対して、合格者が79人となっています。

MBAの難易度として倍率が2倍を超えてくると人気があり、難易度が高い傾向にあります。

経営管理専攻は倍率から見て高い難易度だと言えるでしょう。

2024年の観光マネジメント専攻の倍率は1.34倍でした。志願者が71人に対して、合格者が53人となっています。

観光マネジメント専攻は2024年に設置されているため、今後知名度が上がるにつれて、難易度も高くなる可能性があるでしょう。

参考：2024年 4月入学　修士課程・博士課程前期課程

入試内容

立命館大学MBAの試験科目は、出願書類・筆記試験（論述試験）および面接試験です。

ただし、試験内容は入試の種類によって異なり、一般入学試験および外国人留学生入学試験以外の入試では、筆記試験が免除されます。

入試は、9月・11月・2月の年3回行われているため、年に3回受験チャンスがあるのが特徴です。

立命館大学MBAの学費は？

立命館大学MBAの学費は、入学金と2年間の授業料を合わせて2,899,600円です。

• 入学金：200,000円
• 年間授業料：1,349,800円

ただし、立命館大学または立命館アジア太平洋大学の学部卒業者などの条件に該当する場合は、入学金が免除されます。

また、奨励奨学金制度があるため、条件に当てはまる方は、1学期あたり10万円の給付を2年間（4学期）にわたって受け取れます。

対象となる方は、経営管理専攻マネジメントプログラム、または観光マネジメント専攻観光事業マネジメントプログラムの入試成績上位者です。

専攻ごとに最大20名に支給されます。

参考：学費・奨学金 | 立命館大学ビジネススクール（大学院経営管理研究科）

入試対策

立命館大学の過去の入試問題はこちら(経営管理研究科)で入手することができます。

入試対策をする方は必ず確認をしておきましょう。

小論文

「筆記試験型」の小論文ですが、過去問を見ると、かなり専門的な知識が問われていますので、経営学の学習経験がない方は、まずは基礎知識のインプットから始める必要があります。

各分野の専門書を買い込んで独学で勉強するか、予備校に通って基礎知識をインプットするかをする必要があります。

基礎知識のインプットが終わったら、実際に書く練習をします。

こちらも独学で過去問や問題集を解答するか、予備校に通って訓練するかして準備をしてください。

出願書類

次が「キャリアプランニング調書」等の出願書類ですが、こちらはＭＢＡの志望理由やキャリア計画などについて書いて提出するものです。

問題意識のある方でしたら、こちらは小論文のように基礎から学ぶ時間が必要なわけではありません。

自分の考えを素直に書けばいいと思います。

ＭＢＡの志望動機やキャリア計画としての妥当性が自分では判断できないという方はＭＢＡの先輩に添削してもらったり、予備校の添削指導を利用してもいいかもしれません。

面接

面接は「キャリアプランニング調書」等の出願書類をもとに行われますので、「キャリアプランニング調書」等の出願書類がしっかり書けていれば問題ありません。

まとめ

立命館大学ビジネススクール（RBS）には、経営管理専攻と観光マネジメント専攻の2つの専攻があります。

以下は本コラムをまとめた内容です。

• 経営管理専攻は、社会人向けの「マネジメントプログラム」と、新卒者向けの「キャリア形成プログラム」に分かれており、一般的なMBAプログラムを提供している。
• 観光マネジメント専攻は、社会人向けの「観光事業マネジメントプログラム」と、新卒者向けの「観光事業キャリア形成プログラム」があり、観光MBAを取得できる。
• 2024年度の倍率は経営管理専攻が2.06倍、観光マネジメント専攻が1.34倍。
• 試験科目は「出願書類」「筆記試験」「面接試験」

特に経営管理専攻は難易度が高いため、しっかり入試対策を行うようにしましょう。