本コラムでは、MBAの世界でよく言われている「MBAランキング」が持つ意味と役割を説明します。

MBAランキングが大いに役立つ国もあれば、MBAランキングがあまり意味を持たない国もあります。

そのMBAランキングが意味を持つ国と意味を持たない国の違いを人事的な慣習を踏まえて以下で説明します。

結論を言ってしまうと、欧米ではMBAランキングに従ってMBAを選ぶことが重要ですが、日本においては、MBAランキングは、あまり意味を持ちません。

では、日本においては、MBAを取得することの意味は何なのかについて、詳しく説明していきます。

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国内MBAを目指すならランキングは気にしなくていい

最近は、MBAランキングという言葉をよく目にしますし、国内MBAのグローバルでのランキングについて質問される機会も多いです。

その際に、お伝えしていることは、国内MBAの場合は、ランキングはあまり関係ないので気にする必要はないということです。

欧米では、MBAランキングが重要な意味を持ちますが、日本ではMBAのランキングはあまり意味を持ちません。

どうしてそのように言い切れるのか、以下でその理由を説明していきます。

国内MBAにおいてランキングが意味を持たない理由

ランキングが意味を持たない理由は、日本の大企業の経営者(取締役、執行役員を含む)は生え抜きで占められているからです。

日本の雇用慣行として、終身雇用、年功序列があります。

従業員は一生一つの会社に勤務するケースが現在でも多いです(ベンチャー企業等は除きます)。

そのため、社員は社内の階層構造のステップを一つ一つ上がっていき、最終的なステップとして経営者になるケースが多いです。

よって、日本で経営者になるためには、経営者としてのスキル以前に、社内政治に勝ち残ることが重要になります。

MBAは、経営者としての知識やスキルを身に付ける場ですから、終身雇用を前提とした生え抜きが自然に経営者に昇進する日本ではあまり意味を持ちません。

そのために、ランキングなどはまったく関係ないのです。

その証拠に、皆さんの会社の人事部の方に、「採用の際にMBAランキングを参考にしますか?」と質問してみてください。

ほぼ100%の確率で「NO」という回答が返ってくると思います。

欧米においてMBAに意味がある理由

それに対して欧米の企業はどうなのかと言いますと、経営者が生え抜きではなく、外部からヘッドハンティングによって招かれる慣習が存在し、経営者という職業が成り立っています。

そのために、ランキングは重要になります。

欧米では、日本の大学の偏差値のような序列が、MBAにはあります。
それがMBAランキングです。

高いランキングのMBAを修了した方が、平均給与が高くなったり、MBA取得前後での給与上昇率も高くなったり、キャリアアップの可能性が高くなったりします。

ランキングの決定基準は、「卒業後3年間の平均給料」「MBA取得前後での給与上昇率」「現在の給料に対してMBA費用・期間に値する価値」「キャリアアップの程度」「目的の達成率」「学校のキャリアサービス」「研究でのランキング」「留学生について」「女学生について」などの評価項目を総合してスコアが付けられます。

そのスコアの高い順に並べたのがMBAランキングです。

ですから、欧米では、多くの学生が、高い給与、ポジションなどを求めて、ランキングの高いMBAを目指そうとするのです。

以上の説明で、欧米ではMBAランキングが重要だけど、日本ではMBAランキングは重要ではないことは理解できたと思います。

ただ、日本にいながらも、外資系企業でキャリアを築いていこうと考えている方、日本から出て行ってグローバルで活躍したい方は、MBAランキングを意識してもいいと思います。

日本にいながら、日本の企業で働いていこうと考えている方には、これまで説明してきた通り、MBAランキングなどはまったく考慮する必要はないのです。

日本で国内MBAを取得する意味

では、日本でMBAを取得する意味は何なのでしょうか。

この点に関して筆者の見解を述べたいと思います。

それは、MBAという学位が意味を持つ欧米とは異なり、MBAで学んだ戦略構築スキルやマネジメントスキルを実務で発揮して既存のマネジメントスタイルの変革をすることです。

これができるのはMBAホルダーだと筆者は考えています。

MBA取得によってすぐに昇進や給与が上がるといったことは、日本ではありませんが、MBAで学んだことを実務で活かすことで成果を出すことは可能です。

この成果を出す事を積み上げていくと、将来的には経営者候補になる可能性は高まります。

まさに実力でポジションをつかむのです。

MBAを取得した人が、既存組織を変革して成果を出していくことは、日本の企業の成長性を高めることにつながります。

日本は年功序列ですから、この成果がすぐに給与に結びつくことはありません。

しかし、日本の終身雇用や年功序列は近い将来、維持できなくなると思います。

日本企業は、今はグローバルスタンダードな経営スタイルに移行する移行期にあると思います。

将来的には、MBAが評価される時は来ます。

その時に、備えて今は実力と経験を積み上げていく時期なのです。

このようなMBA人材が増えることが、低迷する日本の経済が回復するキッカケになるのです。

日本企業で働いている限りは、MBA=高い給与、高いポジションといわけにはいきませんが、それらを将来手にするためにも、今は仮に給与が低くてもめげることなく経験を積んで、成果を積み重ねていくようにしてください。

関連コラム:MBAを日本で取得するには?国内MBAとは?おすすめの大学院や選び方も解説

自分にとって一番のMBAを見つけるために最初にやること

最後に、これから国内MBAを目指そうとお考えの方に、今やるべきことをお伝えしようと思います。

今はランキングなどは気にせずに、自分がなぜMBAに進学しようとしているのか、という志望動機を考えてください。

MBAというのは、経営学に関する全般的な知識を学ぶ場所です。

具体的には、経営戦略、マーケティング、組織論、組織行動学、アカウンティング、ファイナンス、オペレーションマネジメント、生産管理、情報マネジメント、経済学、統計学など、企業経営をしていく上で必要となるすべての知識を学びます。

では、皆さんは、なぜこのような経営学の全般的なことを学ぶ必要があるのですか。

この点を考えてみてください。その際には、将来、自分がどうなりたいのか、というキャリアゴールを考えるといいと思います。

将来のキャリアゴールから逆算して、どうして今、経営学を学ぶ必要がるのかを考えるのです。

皆さんの夢の実現は、この一歩から始まります。

皆さんが、日本の企業の変革をしていくような人材になることを祈っています。

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この記事の著者 飯野 一 講師

飯野 一 講師

ウインドミル・エデュケイションズ株式会社で代表取締役を務めながら受験指導をおこない、約20年間にわたる指導経験を有する国内MBA受験に精通したプロフェッショナル講師。

国内MBAに関する書籍を多数出版し、ベストセラーを生み出している国内MBA受験に関する人気作家としての側面も持つ。

国内MBA修了生としては珍しい学術論文の学会発表、学会誌掲載の実績を持つ。

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