合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

自己紹介

氏名:荒井 祐友(あらい ゆうすけ)

年齢:30歳

合格した研究科: 早稲田大学 夜間主プロフェッショナルファイナンス専修

MBAを目指すきっかけ

私の目標であるプロスポーツクラブの球団社長となるために、社会人経験を一定経験した今、改めて経営学を体系的に学びたいと考えたからです。
最初は海外のMBAを志望していましたが、3点の理由で早稲田大学を検討しました。
1点目は、海外だと2年間実務から離れなければならない点です。

目まぐるしく情勢や技術革新が起こる中で、2年という時間を現場から離れることが、返ってマイナスになると考えました。
その為、国内の夜間MBAを志望しました。
2点目は、母国語で深く学ぶことを志望しました。
英語は業務上で使用できるレベルではありますが、日本語以上に深く理解することはできません。
その為、海外同等のレベルの学びをできる国内MBAを検討し、早稲田大学へ志望を固めました。
最後は、早稲田のカリキュラムが、自分にとって最適だと判断したためです。
早稲田には、スポーツを特化したゼミがあります。
通常のMBAをスポーツ軸で学べる環境は、国内において早稲田大学以外ない、と考え受験を決めました。

アガルートアカデミーをお選びいただいた理由

2022年12月~2023年1月の段階で、最初のMBAを受けたいと思ったタイミングで、国内MBAの個別相談をいくつかの予備校とさせていただいたのですが、最も親身に相談に乗っていただき、アガルートであれば合格までのプロセスを描ける気がしました。
講座に関しても、各授業映像版と音声版の両方用意いただいており、机に座って学習する以外でも通勤中に聞けるなど、効率的に学習ができたのは良かったな、と思います。
また、マンスリーゼミや小論文、研究計画書の添削個別相談などフォローも手厚く、非常に助かりました。

勉強の方針とどのように勉強を進めていたか

①勉強の方針

私が勉強を始めたのは受験の約7カ月前2023年2月からです。
当初立てた指針通りに進めました。

  • 基礎講座から始める(2月~)
  • 小論文を書いてみる(3月末~)
  • 研究計画のテーマを考える(6月~)
  • 志望動機を書いてみる(7月~)
  • 研究計画書を書いてみる(7月~)
  • 清書(9月~)

上記が大まかなスケジュールです。

最初は、どこから始めていいか迷っていたのは事実ですが、2カ月かけてゆっくりと基礎講座を通勤中に音声版で聞き、理解が難しいところを休日に映像版とテキストで復習しました。
小論文も今まで書いたことがなかったので、小論文対策講座の内容を、まずはやってみることから始めました。
しかし、早稲田大学の受験科目から小論文の廃止がされたため、発表後から小論文の対策は中止しました。
6月以降は、上記のスケジュールに合わせて対策を重ねるとともに、大学の説明会と相談会へ参加し、直接教授や学生にできる限り質問をしてみて、自分の認識が大学側と相違ないかを確かめることも行いました。

②研究計画書のテーマ設定までの流れ

講座でも何度も繰り返しされているポイントが、非常に重要だと感じています。

1:先行研究をできる限り読むこと(英語も可能な範囲で)

国立図書館で興味のある単語で検索して、一番上に表示される論文から見てもいいと思います。
またweb上に公開されている論文もたくさんあるので、尻込みせず一旦検索してみることを勧めます。
そうすれば学術的なキーワードがわかってくるので、今度はそのキーワードで論文を探します。
最後に、そのキーワードと自分の好きなジャンルをかけ合わせるといいと思います。

私の場合:
まずはスポーツマネジメントで検索し、様々読むと「顧客エンゲージメント」という分野に興味を持ち、どういう点からファンになるか、そもそもブランドが大切なのか、という点で「ブランド拡張」というキーワードをスポーツにかけ合わせることをしました。

2:自身のバックグラウンドとつなぎ合わせる

1で考えたことが自身の会社、経験とリンクすることはないかを考えました。
リンクしない題材は深みが持てないため、ボツにしました。
先に記載した私の場合は、一番私の会社とリンクできそうだったので、上記について社内で詳しそうな人を探し30分ほどヒアリングをして、私の仮説が実務において的外れではないかを確かめました。
その時点で、ある程度固められたかな、と思います。

3:できるだけシンプルに因果関係の整理と数値化可能な指標を選定

文章を書く中で、この点が整理できていないと支離滅裂になりました。
まずは、ノートにイメージ図を書いてみるところから始めて、シンプルに整理し、余分な情報はそぎ落とし、因果関係を整理していきました。
研究計画書の文字数次第ではあると思いますが、まずは骨子を整理して、そこから文章量に応じて肉付けをするのがいいと思います。

私の場合:
ブランド拡張というテーマを、スポーツビジネスに落とし込んだ内容を書くにあたって、「同じチーム名を多様なプロスポーツチームで統一した方が顧客のロイヤリティが上がる」という一文に集約し、それ以外はそぎ落としました。

③勉強のスケジュール

1月 MBAの志望にあたる諸条件(自身の意志・業務量・金額)確認と予備校相談

2月 基礎講座受講(以後継続して繰り返し)
   通勤中に聞き続けることから始めました。わからないところは休日に復習という習慣を作りました。

3月 小論文の概要確認
   どういう書き方が正解か、大学問わず出題はどういうものがあるかをざっくり確認しました。

4月 小論文対策実施(以後6月まで繰り返し)
   実際に時間を計り書いてみることをして、自分の現状を知ることから始めました。

5月 研究計画の論文閲覧
   テーマ選定のための下準備を行いました。

6月 研究計画テーマ選定
   因果関係の整理やバックグラウンドとの整合性などを行いました。
   最も進んでいるのかいないのかわからない時間でしたが、おそらくここが一番重要です。

7月 研究計画テーマ選定・大学院説明会参加
   候補となるテーマをもって、その分野へ知見がある人やアガルートの講師の方、
   先行論文をチェックし自分の研究テーマの意義を確認しました。
   また、この時期に説明会にも参加しました。

8月 志望校相談・研究計画書・志望動機作成と添削
   ある程度各大学の特色と行きたい大学を絞ったタイミングで志望校相談を行いました。
   自分の思い描いているものとのズレや併願の必要性などを確かめ、
   出願までのスケジュールを組んでいただきました。
   このタイミングで改めてやることを明確にできた気がします。
   研究計画書は実際に文字に起こし、文字数内で表現をする作業です。
   この点はできればもう少し早くやった方が良かったです。

9月 研究計画書・志望動機修正と添削、出願
   講師の皆様に添削いただき3回程の修正を重ねて、提出しました。
   (余談ですが、出願書類の準備も早い方が良いです。ギリギリに
   「あれがないこれがない」となると他の準備が滞ります。)

10月 面接対策

11月 面接対策
   アガルートの面接対策講座に沿って準備を進めます。それ以上は特に必要ありません。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

▼国内MBAの入試攻略講座

全体像を把握するために使用しました。
何を、いつ、どれくらいすればいいか等理解できました。
モチベーションを上げるという意味でも最初に観ることをお勧めします。

▼経営学の基礎講座

音声版→映像版で復習を繰り返しました。
あくまで私の場合は、大学時代から経営学をある程度学んでいたため、机に座って座学をするより通勤中に要点だけ理解する方が効率良かったです。

最終的には3週+自分が弱いと感じていたところ2週くらいの繰り返しを行いました。
練習問題に関しては、弱点だけ行いました。
あくまでベースになる知識を身に付けるものなので、「基礎講座がまだ残っているから小論文は終わってからにしよう」ということは考えず、序盤に取り掛かりつつ途中からは並行することをお勧めします。

▼小論文対策講座(基本編)

提出した回数:8回

今まで、小論文を書くという経験をしてこなかったので、非常に苦手意識がありました。
その為、できる限り出そう、と思い活用しました。

自分では完璧のつもりでも、添削いただくと辛口なことがあり(もちろん良いところは褒めていただきますが笑)本当に繰り返し出してよかったな、と思っています。
私は会社に1時間早くいき、1週に最低1回は提出する期間を設けていました。
実際に書く、提出、振り返りのサイクルを回していました。
最終的には早稲田大学の受験科目から無くなってしまったものの、小論文の添削があったからこそ、志望動機や研究計画書の表現の仕方を学べたと思います。
伝え方の勉強は、小論文対策からできました。

▼小論文対策講座(大学院別対策編) 

提出した回数:4回

近年出題されていたものの中から、難易度が高そうなものをピックアップして提出しました。
基本編と大きく変わらず、週に1回は提出するということを実施していました。

▼出願書類・研究計画書の書き方講座

提出した回数:2回

完成度50%でも提出して、初回のFBをしていただくこと強くお勧めします。
私の場合、文章量が足りてない気がして、このまま出してはまずい、と思い、自己評価80%まで完成させようとしてしまいました。
結果、初回が8月末(提出〆まで約1か月)と時間が短くなってしまいました。
本来であれば、あと2週間ほど早く出していたら、もっと余裕を持てたと思います。

▼面接対策講座

まずは、オンライン講座にて要点を把握し、想定質問のある程度の答えを用意しました。
そして、模擬面接を実施いただき、FBでいただいた内容が非常に有効だったと感じています。

その内容は、文章ではなく質問に対するキーワード、「この質問にはこのキーワードを必ず入れる」というような形に変える、というものでした。
こうすることで、記憶しているものを話す、のではなく質問の意図をくみ取りながら返答することができるようになりました。
あとは、場数もあると思います。
慣れてない人は、複数回実施するのがいいと思います。

▼研究計画書の研究テーマライブラリー

テーマが定まってきた時に、抑えるべきポイントがあるかどうか、的が外れていないか、の確認に使用しました。
ただ、気を付けないといけないな、と感じたのはライブラリーの内容をベースに研究計画書をまとめてしまうと、独自性が欠けてしまいます。

その為、あくまである程度テーマが固まった段階の参考書という位置づけでの視聴を勧めます。

▼各種フォロー制度について(初回添削フィードバック、受験校相談、マンスリーゼミ、質問制度等)

フォロー制度を使って直接講師の方に相談できる環境は、非常にありがたかったです。
オンラインだけではわからないことや、相対的に自分がどの位置にいそうなのか、何を改善すればいいのか、各フォロー制度を利用するたびにクリアにすることができました。

マンスリーゼミも、直接の参加が日程的に難しい日が多かったため、アーカイブを確認し自分の準備状況に照らし合わせていました。
もちろん、オンライン講座を日々受講することも大切ですが、それ以上にフォロー制度をしっかり活用させてもらうことが、合格のためには必須条件だと強く感じています。

スランプ・挫折・それを乗り越えるための工夫

私が、受験やその他成し遂げたいことがある場合に必ずすることは、「周囲に目標を宣言すること」です。
今回受験を決めてから、家族・上司・友人と、「今年大学院を受験し合格する。だから今こういった準備をしている」と宣言していました。
そうすることで、自分自身に負荷をかけつつ、周りの理解とサポートをいただくことができたと思っています。
その中でスランプを感じたのは、志望動機の深堀です。
なぜMBAを志望するのか、なぜ早稲田なのか、ただ行きたいだけではだめで、考えるほど受験しない方が良いんじゃないか、と思ってしまう時期がありました。

その時は、改めてキャリアのゴールから見つめ直すことをしました。
未来・現在・過去、自分の思いと(どんなに小さくても)自分が残した実績を振り返り、今なぜMBAを受験するか、というのを時系列でストーリーとしてノートにまとめました。
この準備をしたことで、自分の中で軸ができ、志望書も面接もぶれることなく準備ができたと思っています。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

高校時代の大学受験時から、家で勉強をする習慣がなかったため、3つの学習場所を確保しました。

  • 通勤中:(平日朝20分)基礎講座を中心に音声で学習
  • 会社の食堂:(平日朝1時間)小論文や志望動機等の書き出し
  • 国立図書館:(休日3~4時間)論文の閲覧と研究計画書の作成

基本的には、上記3か所に入った瞬間に勉強モードに切り替えて、それ以外は全くしない、というようにしていました。
また、周囲の方で研究テーマや大学院受験に関して知見がある方がいらっしゃれば、適宜アドバイスや質問疑問を伺うようにするのが良いと思います。
私は、受験全体はアガルートに相談していたものの、社内で研究テーマに関する内容に近しいことを実務で行っている部署の方へヒアリングを行いました。
こうすることで、計画書の内容に深みを持たせることができました。

直前期の過ごし方(どのような勉強をして、どのような心構えで試験を迎えたか)

大前提、絶対に気を付けていただきたいのは、資料を早めに揃えることです。
遅くとも1か月前には、手元にある程度の書類をそろえ、いつまでに何が必要か、入金はいつか、といった事務作業は必ず確認をしましょう。

当たり前のことですが、基本的には誰もチェックをしてくれません。
安心して、勉強に迎える準備をしましょう。
また、直前期は誤字脱字、表現の仕方などに注意を払いました。
友人にも添削してもらい、内容というより意味が分かるか、分からないのは何か、言い回しに問題はないかをチェックしてもらいました。
面接の直前は、話したいキーワードを復習することをしました。

試験期間中の過ごし方

※早稲田大学受験は、小論文が廃止されて試験期間が特に存在しなかった為、本設問はスキップさせていただきます。

受験した時の手ごたえと合格した時の気持ち

①受験した時の手ごたえ

書類内容は、アガルートの講師の方から、「このまま提出いただいて大丈夫です」という言葉をいただけていたので、正直な気持ちは、落ちるとしたら周りが相当優秀だったんだろうな、と思うようにしました。
また、どうなるかは私の手から離れているので、落ちても来年受験しよう、と開き直っていました。

②合格した時の気持ち

その瞬間の気持ちは、ほっとした、というのが感想です。
面接も簡単な質問が多かったので「これで落ちたら何だったんだ…」という疑念を発表までは持っていたので、飛び跳ねるように嬉しい!というより、肩の荷が下りた気持ちです。
振り返って思うのは、MBAの受験を通して一つ成長できたな、と合否問わず自分の力をつけられたと思っています。(とはいえ受かったから思えているとは感じますが…。)

振り返ってみて合格の決め手は?それに、当該講座はどの程度影響したのか

①合格の決め手

大きく3つあります。

  1. 最初の講座の申し込みの無料相談から、研究計画書テーマ選定まで、フォロー制度によって必要なタイミングで相談ができ、適宜指導を受けられたこと。
  2. 各講座で「何をどのようにすればよいか」明確に理解できたこと。
  3. 無理なスケジュールを組まずに遂行できたこと。

上記3点が決め手だったと感じます。
1と2はアガルートなしでは考えられませんでした。

②講座の影響度

もちろんすべての講座が役に立ったのは事実ですが、一番は研究計画書の講座が、個人的には最も有益でした。
本当に新しい試みをする感覚で、右も左もわからないところに、丁寧に講義やテキスト、過去の先輩方の例を参考にすることができたのは、非常に助かりました。

卒業後のキャリアについて

①MBAに期待するもの

まずは、自分自身が全部の授業やゼミなどに、全力で取り組んでいこうと思います。
その先に、様々な人との出会いや、教えを乞うことができることを望んでいます。

②今後のキャリアビジョン

研究を進めながら、社内でもキャリアチェンジの道を探り、卒業後には新しい部署の責任者になりたいと考えています。
MBAを取ることに重きを置くのではなく、自分がどういう成長をするか、この点に焦点を当てて2年間頑張ってみようと思います。

受験生に対するメッセージ

MBAを志望するにあたって、右も左もわからない私でしたが、しっかり合格をすることができました。
このメッセージを見ていただいたあなたがどういう状況だとしても、やり抜く気持ちをもってさえいれば、しっかり道は開かれると思います。

また、MBAの試験準備は大学受験と似て非なる勉強で、学生時代の受験勉強を思い出しながらも、自分の好きな分野について思いを巡らせることができるので、非常に楽しいです。
新しいことを学ぶつもりで、ぜひ頑張ってください。

ご感想

サポート体制から講義内容まで、非常に助けられました。
受かることができて本当に良かったです。
本当にありがとうございました。
また何かの機会があれば、利用させていただければと思います。
約1年間本当にお世話になりました。

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