合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

自己紹介

氏名:辻本 慎太郎(つじもと しんたろう)

年齢:26歳

合格した研究科:早稲田大学大学院 経営管理研究科 夜間主プロフェッショナル マネジメント専修

MBAを目指すきっかけ

機能本部のつながりを意識して、経営全体を統合する発想で仕事ができるようになりたかったことから、MBA取得を目指しました。
日本の組織では「うちの経営層は現場をわかっていない」「うちの上司は頭がカタイ」というような言葉をよく耳にするものの、果たして現場は経営をどこまで理解していたのだろうか、と疑問に思ったことが経営に興味を持ったきっかけでした。
経営層やさまざまな部門の社員、他社のビジネスパーソンと話す中で、現場が経営を知らないことこそが真の課題なのではないか、と思うようになったことで、自分は経営課題を解決できる現場戦略を作れるようになりたいと思いました。
その後も人事部門で仕事をし始めたことで、全社的な視点が少しずつ養われる中で、昨今喫緊の課題でもある、人的資本経営を本質的に進めていくためには、自身の経験のない領域も含めた“経営”と20代のうちに本気で向き合っておく必要がある、と思ったことで進学を決意しました。

アガルートアカデミーをお選びいただいた理由

圧倒的な口コミ評価と合格実績から選びました。
独学で勉強をすることも考えましたが、どうせ目指すなら必ず合格したい気持ちと、情報格差が結果に大きく影響がある試験であるように感じたことから、予備校に入ることを決めました。
調べていく中で、働きながらオンラインで完結できる授業スタイルや、飯野先生の講義に魅力を感じてアガルートを選びました。
結果、試験会場でもアガルートの参考書を持っている学生を多く見たことから、多くの人からの信頼があることは間違い無いと確信することができました。
合格特典が充実していることも、嬉しいポイントでした。

勉強の方針とどのように勉強を進めていたか

①勉強の方針

事業会社であったこともあり、基礎講座の内容は完璧では無いものの概ね理解していることを確認したので、基本的には志望校が変わっても問題ないように、小論文対策と研究計画の作成に多くの時間を割きました。
目安として、1日2時間は必ず勉強時間を確保しようと決めていました。
6月までは経営学の基礎を学び、知識の定着を図りながら志望校の検討を行い、7月から志望校を決めて研究計画書等に着手していきました。
本来は、自己分析やキャリアの棚卸しの時間も確保する必要があったのかもしれませんが、ビジネススクール進学を決意する前から、自身の仕事観や価値観について考える機会や時間はある程度取っていたこともあり、基本的な試験対策に集中することができました。

②研究計画書のテーマ設定までの流れ

私はMBAを取得することよりも、現職での課題認識を持ったことが先に来ていたので、研究テーマは概ね決まっている状態で受講を始めました。
そのため、よりアカデミックな研究計画の書き方や、先行研究の確認が学習の中心でした。

自社固有の課題から発想したテーマであったため、似たような状況にある他企業の企業研究や、先行研究を読みながら、より自身の課題認識に近い学術的な領域を探っていきました。
テーマの方向性は早期に決まっていたものの、最終的な計画書に仕上がるまでに時間を要しました。

③勉強のスケジュール

4月『経営学の基礎学習』

基礎講座を1日1章進め、ノートにまとめながら1日2時間程度の勉強を毎日実施していました。
この頃はまだ志望校を絞りきれていなかったこともあり、小論文の練習として章末にある小論文問題にも取り組むようにしていました。

5月〜6月『経営学基礎の定着と小論文対策』

仕事が忙しくなったこともあり、研究計画書の時間を割くことがなかなかできず基礎講座で学んだ知識を毎日の業務の中で活用、実践し、ビジネススクールに入学すると求められる理論と実践の往復を行うことで、少しずつ意識をビジネススクール脳に切り替えていくことを大切にしていました。
また、研究計画が進められなかった分、小論文の講座と、個人で購入した小論文の参考書を活用し、1日1題の小論文を解くようにしていました。

7月『志望校の確定と出願書類の作成開始』

7月から研究計画書の作成に着手し始め、気になった時にいつでも参考文献を読むことができるよう、土曜日は国会図書館に通うようになりました。
7月に参加した早稲田の説明会で、第一志望のプログラムが固まったので、基本的には早稲田を本命にしながら、もう1校併願することにしました。
受験校が決まってからは、大学指定のフォーマットに則って作成を始めました。
テーマの方向性は事前に決まっていたので、まずは自身が研究したいテーマに関する先行研究やビジネス誌を国会図書館で探しました。

その中で、私の課題認識と仮説に親和性の高い先行研究が見つかったので、その論文の著者の方の研究を複数読み、エッセイを書き上げました。

8月『添削にて出願書類のOKが出る』

8月は平日2時間、土曜日に開館時間から閉館時間まで国会図書館で勉強、日曜は2〜4時間勉強、というスケジュールで進めていました。
1回目の出願書類提出後の初回フィードバック面談を実施しました。
この時点である程度よく書けているという評価をいただき、数回の再添削で問題ないのではないか、とコメントをいただきました。

軽微な修正を繰り返し、その後すぐに出願OKの評価をいただくことができ、エッセイの作成はひと段落しました。
エッセイを書き上げた後は、興味のある先行研究やビジネス書などを読み、とにかく学んだことを自分の本業に活かすには、どんなことでできるかを考える習慣を身につけるようにしていました。

9月『出願書類の方向修正と提出』

今年は面接がなくなり、出願2週間前に課題エッセイが発表されることが決まっていたので、2週間前までにそのほかの書類を完成させるよう計画していました。
しかし、さまざまな先行研究を読んだり、仕事をしていく中で、研究テーマを修正したい気持ちが湧いてきました。
そこで、9月末の出願までに再度研究テーマを練り直すことにしました。

しかし、複数回添削指導をしていただいたものの、なかなかOKをもらうことができず、ちょっとしたスランプに陥ってしまいました。
結局出願ギリギリまで、テーマの筋は良いものの出願にはもう少し修正が必要、というコメントしかもらうことができませんでした。
講師の方からは、「以前のエッセイは出願OKですので、どちらを出すかはご自身で判断してください」とアドバイスをいただいたので、最後まで自身でブラッシュアップを行なった上で、より自分の想いが詰まっていると感じた、OKをもらえなかった方の書類を提出しました。
出願2週間前に発表された課題エッセイは、発表され次第その日にすぐに書き上げ、提出し、すぐにOKをもらうことができました。

10月『結果が出るまでの小休止』

無事9月末に出願することができた安心感で、少し気が緩んでしまいました
学習ペースが少し落ち、平日は1〜2時間、休日は2時間程度の学習を継続しました。
出願書類が終わった後でしたので、ビジネス誌を定期的に読むことや、自身の興味のあるテーマを担当されている教授の書籍や先行研究などを読んでいました

11月『1次試験の合格と面接対策』

11月初旬に1次試験の合格発表があり、11月26日の面接に向けた準備を始めました。
すぐに模擬面接を申し込み、講師の方と面接をしました。
面接の評価は良かったものの、自身のキャリアや志望動機については話ができるが、研究テーマについて論理的かつ簡潔に話をすることができないことが課題であると感じたため、面接当日までに対策を講じました。

それ以外の準備については特にせず、志望動機やこれまでのキャリアなどを簡潔に話せるよう再度整理する程度の準備しかしませんでした。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

▼国内MBAの入試攻略講座

MBA入試は学習を進めること自体はもちろん、情報を集めることが非常に大切であると思います。
社会人の方は特に時間がない方も多いと思うので、各大学の特徴や、試験で重要な要素などを解説していただいたことは非常に助かりました。

▼経営学の基礎講座

全く経験のない領域や経営学の基礎がない状態からでも、十分に理解できる内容であり、非常にわかりやすかったです。
また、経営学の知識をどの態度身につけておく必要があるのか、不安な方も多いと思うので、「とりあえずこれさえやっておけば大丈夫」という安心感のある教材が1冊あることは非常に意味があったと思います。

私自身は、事業会社に勤めていることもあり、細かい単語までは網羅できていないものの、なんとなく本業の中で触れてきた知識が多くあったため、半分は知識の復習、半分は細部の学習というような活用の仕方で、研究テーマに関係のない章については複数回視聴することはありませんでした。

▼小論文対策講座(基本編) 

提出した回数:10回

第一志望の大学院は小論文試験が無かったものの、併願する大学院に小論文試験があったことと、秋入試で不合格になった場合は、志望校を見直すことも視野に入れていたので、非常に有用でした。
経営学の基礎の復習にも活用できるため、一石二鳥であったと思います。

▼小論文対策講座(大学院別対策編) 

提出した回数:6回(うちWBS課題エッセイが2回)

早稲田大学の小論文試験がなくなった分、課題エッセイが課されるようになり、添削を活用しました。併願項の大学院別過去問対策としても使用しました。

▼出願書類・研究計画書の書き方講座

提出した回数:5回

過去の合格者の方の出願書類の例が豊富で、非常に参考になりました。
特に文系で過去に書いた論文は大学の卒業論文しかない私にとって、アカデミックな文章に求められることをさまざまな事例とともに学べることは、非常にためになりました。

映像授業では、合格者の例を見ながら、改善すべき点や問題点なども指摘してくださっていたので、それも参考になりました。

▼面接対策講座

実際に面接を受けた方のレポートを確認できることが、非常に有意義でした。
みなさんかなり詳細にレポートを書いていただいていたことから、当日のことを具体的にイメージしながら準備をすることができました。

また、合格者の方の受け答えの仕方なども、参考になるものが多かったです。

▼研究計画書の研究テーマライブラリー

私自身は現職での課題認識が、ビジネススクール進学を決意するよりも前にあったことから、研究テーマについては自分の中で決まったものがあったため、そこまで活用することはありませんでした。

▼各種フォロー制度について(初回添削フィードバック、受験校相談、マンスリーゼミ、質問制度等)

初回添削フィードバックが特に有効でした。
どうしてもビジネスの現場にいると、具体的な方法論の話ばかりに目が移ってしまい、アカデミックな場で求められる理論の構築という発想に、思考を切り替えることができていないことを気づかせてもらいました。
実際にテーマを設定する中で生じた疑問にも的確に答えていただき、その後の学習効率が格段に上がりました。
おそらく独学で書いていたら、書いては消しの繰り返しで、出願までに納得のいく内容に仕上がらなかったと思います

スランプ・挫折・それを乗り越えるための工夫

個人的に難しかったことは、自身の実務での課題認識を、学術的に価値のあるテーマに落とし込む作業でした。
研究テーマに行き着いたきっかけが仕事にあることは重要であるものの、「それは仕事で勝手にやってください」というような自社固有の課題では不十分であるため、課題の抽象度を上げて、どれだけ広い業界にその理論が適用できるかというレベルに昇華させる必要がありました。
しかし、抽象度を上げるほど、平凡で独自性のないテーマに見えてしまい、なかなか書き進めることができない時期がありました。
そういった時は先行研究などを読むよりも、あらためて自身の仕事での課題認識の方を深掘りし、理論構築の機会点を見つけるように工夫しました。
出願時期が近づくほど、書類が進まない焦りから、学術的な解決方法を見つけようとしてしまいがちですが、ビジネススクールである以上、最後は自分が何をしたくて受験するのか、その原点に立ち返ることで突破口が見つかりました。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

基本的に毎日1時間、土曜日は最低4時間、日曜日は勉強しないことを目安に学習計画を立てていました。
もともと朝型であったこともあり、朝の5時から7時を基本としながら、どうしてもやるべき仕事が立て込んでいる時は寝る前の2時間を勉強時間にしていました。

土曜日は、すぐに調べ物や参考文献に触れられる国会図書館にこもって勉強することが多く、基本的には午前中から閉館時刻までいることが多かったです。
大切にしていたことは、メリハリをつけることです。

直前期の過ごし方(どのような勉強をして、どのような心構えで試験を迎えたか)

出願直前までエッセイの修正を繰り返していたので、基本的には出願書類の磨き込みに時間を割いていました。
最終的に完成したのは、出願期間に入ってからでした。
小論文試験がなくなったこともあり、ますます出願書類が重要になると考えていたので、最後まで粘ってクオリティを上げる努力をしました。

また、万が一思うように勉強が進まなかったとしても慌てずに済むよう、直前期に事前に有給を取得していました。
結果として必要はなかったですが、精神衛生上良かったと思います。

試験期間中の過ごし方

出願してしまった以上は、出願書類を修正することができないので、私の場合は1次試験の合格発表があるまでは、あえて出願書類には触れないようにしていました。
試験期間中は合格するための勉強よりも、合格した後の生活を想像しながら、本業でのさらなる課題の設定や、新しいチャレンジの設定など、試験対策の枠にはまらない経営との向き合い方を考え、実践するようにしていました。
1次試験に通過した後は模擬面接で課題を洗い出し、それに向けた対策に集中しました。
とにかく一貫して、合格のためよりも、MBA取得後に自身の仕事で何をしたいのか考えるよう意識していました。

受験した時の手ごたえと合格した時の気持ち

①受験した時の手ごたえ

1次試験については、最後まで研究テーマについてOKをもらえないままのものを提出していたこともあり、不安でした。
また、提出後に出願書類に誤字(変換ミス)があったことに気がついたこともあり、ヒヤヒヤしながら1次の合格発表を待ちました。
2次の面接試験では、事前に分かってはいたものの、想像以上に面接の時間が短く、受け答え自体は想定通り実施できたものの、確実な手応えとまではいかない、なんとも言えない感触でした。

②合格した時の気持ち

嬉しい気持ち3割、ホッとした気持ちが7割でした。
職場の同僚や上司、家族などにも受験していることは伝えていたので、不合格の結果を伝えるわけにはいかないプレッシャーから解放された気分でした。

合格発表の日の午前中は、ドキドキで仕事になりませんでした。(笑)

振り返ってみて合格の決め手は?それに、当該講座はどの程度影響したのか

①合格の決め手

合格の決め手は「ビジネススクール進学を決意した想い」であったと思います。
ネットの情報や、アガルートの合格者インタビューの中でも、出願書類が最も重要であったと話す方が多かったですが、個人的には、受験を決意するまでの健全な課題意識や危機感、好奇心や憤りなどが最大の決め手であると感じました。

やはり、仕事をしながら学ぶことはかなりタフなことであり、ビジネススクールに通う暇があれば、本業に今以上にコミットする方が良いのではないか、というような意見なども散見される中で、「それでもMBAなんだ」という強い志があれば、結果は自ずとついてくると感じました。

②講座の影響度

アガルートの講座は大いに合格の役に立ちました。
中でも、効率よく正しい大学院受験の情報が手に入る点、アカデミックな研究計画の書き方を身につける点の2点が大きく合格に寄与しました。
独学で勉強をしていては、この短期間で合格を目指すことができなかったと確信しています。

卒業後のキャリアについて

①MBAに期待するもの

1つは、やはり同じ課題認識を持つビジネスパーソンとのコネクションと、双方向の学びです。
特に私の興味関心のある人材と組織に関する領域は、組織の数だけ正解があり、杓子定規にはいかないテーマであるため、一層多様な価値観やバックグラウンドのある仲間との学び合いが重要であると思っています。
そして2点目は、これからの時代を生き抜く自身の基礎となる、経営の原理原則を身につけることです。
事業会社で仕事をしており、さまざまな機能本部が社内にあるため、それぞれの専門家がいる環境に身を置いています。
そんな組織全体の戦略を作るためには、幅広い経営学の知識が必要であると思っています。
また、社会人5年目と、経験ではなかなか諸先輩方には敵わないため、自身の仕事哲学が柔軟な今のうちに、普遍的な原理原則を学ぶことで少しでも経験の差を埋めたいと考えています。

②今後のキャリアビジョン

最終的にはビジネスパーソンという仕事を、もっと子供たちが憧れるような職業にしたいと思っています。
青臭いですが日本中の人と組織が、自分の仕事で前を向く国になることに少しでも貢献したいと思っています。
そのために、まずは自社で人と組織のプロとなり、自身の仕事の意味を強く理解し、自己実現に向かって仕事ができる人材を輩出できる会社づくりに貢献したいと思っています。
循環構造になっている経営課題に、それぞれの社員が自分ごととして真っ向から向き合うことのできる、強い現場戦略に溢れた会社に変革することが目標です。

受験生に対するメッセージ

重要なことは、研究計画書や面接や小論文などの個別の対策よりも、ビジネススクールになぜ進学したいと思うようになったのか、という“想い”であると感じました。
想いさえあれば、研究テーマや面接対策で悩むこともあまりないように感じます。

また、経営学の基礎学習や、研究テーマのための先行研究の読み込みの中で得られた新しい知識や理論を、すぐに自分の本業で実践してみることが非常に重要であったと思います。
忙しい中での学習効率向上や、脳みその使い方をビジネススクール仕様にしていくという意味では、何時間も学習することよりも、学んだことを現場で実践することの方が効果的でした。
その繰り返しの中で、現職での課題認識などもクリアになり、ますます学習へのモチベーションや志望動機も明確になっていきました。
ネットの情報や周囲の意見も重要ですが、最後は自身の志を信じて頑張ってください!

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