合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

自己紹介

氏名:林 晃(はやし あきら)

年齢:45歳

合格した研究科:早稲田大学大学院 経営管理研究科 夜間主プロフェッショナル

MBAを目指すきっかけ

あるM&Aプロジェクトに参画した際、同僚の豊富なビジネス経験と会社運営に関する知識量・分析力に圧倒された経験がきっかけです。
最も印象的だったのは、戦略的フレームワークに基づく結果予測や法令知識に裏打ちされる相手企業との交渉術です。
私がそれまで経験したオペレーション中心の人事は、あくまでもビジネスの1つの側面にすぎないことに気が付かされました。
それ以来、経営課題解決には人材マネジメントの知識に限らず、会社法・経営戦略・企業会計等経営に関する知識が不可欠であると認識し、MBAプログラムを通じてこれらを習得した上で、自身のキャリアと会社業績向上に活用したいと考えるようになりました。

アガルートアカデミーをお選びいただいた理由

始めに手にした国内MBA用の研究計画書作成手引き(書籍)との相性がかなり悪く、独学では絶対に無理だと思いました。
企業推薦を得て受験するため、絶対に不合格となる訳にはいかなかった事情もあり、これを契機にオンラインでも勉強できる予備校を探し始めました。
ネット検索ですぐヒットしたのが、アガルートでした。
合格実績も高く、合格した際の特典も魅力に感じました。
WEBで公開されている講義内容も分かりやすかったことから、資料請求と受講相談を申し込みました。

この段階で5月も中盤に差し掛かっていましたので、躊躇なくアガルートを受講することを決めました。

勉強の方針とどのように勉強を進めていたか

①勉強の方針

MBA受験は初めての経験でしたし、経営学の知識も持ち合わせていませんでした。
受講相談でアドバイスがあったとおり、まずは「経営学の基礎知識」を詰め込むところから始め、その後で出願書類作成を進めることにしました。

途中、志望校(WBS)で小論文試験が無くなることが分かり、小論文対策は完全に見送りました。
もし、WBSが不合格だったら、KBS(EMBA)対策で小論文を学習するつもりでした。

②研究計画書のテーマ設定までの流れ

研究テーマライブラリーを視聴し、その後国会図書館で参考文献を読みながらテーマを決めようと思いました。
なかなかテーマを絞り込めない中、興味がある分野で「研究動向と展望」を示した論文に出会ったのがテーマ設定のきっかけになりました。

先行研究で明らかになった事実と、後発研究が期待されている内容が整理された論文であり、先行研究が少ない分野も定量的に示されていました。
飯野先生が「オリジナリティある研究計画が目を引く」と解説されていますが、面接で突っ込まれた際にもユーモラスな回答ができると確信できるテーマでした。

③勉強のスケジュール

1月 志望校探し

2月 志望校探し

3月 社内選抜に向けた準備

4月 社内選抜→合格

5月 国内MBA受験に関する書籍を購入するも相性が悪く、通信講座を探す(アガルートほぼ一択)。
   受講相談を経てアガルートに決める。

6月 アガルート受講開始、「経営学の基礎講座」受講

7月 「経営学の基礎講座」受講、並行して研究計画書作成開始
   学校説明会・授業見学会に参加(~10月)

8月 国会図書館に通いながら研究計画書作成

9月 エッセイ課題作成→出願

10月 第2志望校受験に向けて、出願書類作成

11月 一次試験合格後、面接対策→合格

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

▼国内MBAの入試攻略講座

学校別に違いはあるものの、出願書類が非常に重要だと理解できました。

▼経営学の基礎講座

経営学について学んだ経験はないため、理解できなかった部分は何度か聴き直しました。
仕事上も参考になる話も多数あり、参考にさせて頂いております。

▼小論文対策講座(基本編) 

提出した回数:0回

第一志望校では小論文が課されないため、対策しませんでした。

▼小論文対策講座(大学院別対策編)

提出した回数:4回

早稲田大学では、2024年入学試験より小論文が廃止され、エッセイ課題が課されました。
「なぜそのエピソードをテーマに選んだのか」をうまく書けず、出願期限ギリギリまで添削して頂きました。
最後にAA評価を頂いて、ホッとしました。

▼出願書類・研究計画書の書き方講座

提出した回数:3回

初回提出後、フィードバック面談(WEB)で良いところ・悪いところを率直に指摘してもらい、非常に参考になりました。
フィードバックは30分程度の短時間ですから、割と厳しい言葉も頂きます。
心が折れそうになっても、合格のためには越えなければならないポイントだと割り切るようにしました。

その後、国会図書館にも足を運んで先行研究を読み込み、2回目で合格点を頂きました。
出願まで期限があったため、講師の方から「もう少しオリジナリティを出そう」と声をかけて頂き、研究したいテーマを更に深掘りできたと思います。
2回目で妥協しなくて本当に良かったです(笑)。

▼面接対策講座

一次試験に合格してから面接対策を始めました。
飯野先生のインプットを聴いた後、すぐに模擬面接を申し込みました(模擬面接は試験の10日前)。
本番を想定して、詰めた質問を繰り返して頂きました。

また、小さくまとまらず個性を出して良い、とのアドバイスは非常に参考になりました。
正直、本番以上に緊張したかもしれません。

▼研究計画書の研究テーマライブラリー

始め先行研究の調査といっても、どこから手を付ければよいのか皆目見当がつきませんでした。
そのため、取っ掛かりとなる文献やヒントを頂けたと思います。

飯野先生が挙げられた文献をまず斜め読みし、引用されている論文を辿っていくという方法で、先行研究を探索しました。

▼各種フォロー制度について(初回添削フィードバック、受験校相談、マンスリーゼミ、質問制度等)

マンスリーゼミをリアタイで聴いたのは、1度だけです。
他はアーカイブを聴くようにしていました。
受講生の質問に対する飯野先生の回答が、簡潔だったという印象です。

人によっては厳しく聞こえるかもしれませんが、限られた時間を有効に使うためにも迷いを打ち払ってもらうような感覚で臨むと良いのかもしれません。(私だったら立ち直れなかったかもしれませんが…)

スランプ・挫折・それを乗り越えるための工夫

メリハリです。
長い時間勉強するとダラける性格のため、「経営学の基礎講座」は毎朝30~40分程度を聴くだけにして、聴いた部分のテキストを2~3度読み返すことで覚えるようにしていました。
また、研究計画書を書くときは、かなり集中していても、睡眠時間だけは削らないように心がけました。

それでも毎日受験勉強を続けていると、気持ちが萎えてくる日もありました。
ストレスが溜まってきたと感じた時には、思い切って上司や同僚と食事へ行ったり、コンサートへ出かけたりとまったく勉強しない日を意図的に作りました。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

オンライン学習は平日1時間早く出社し、30~40分程度視聴していました。
昼休みにその日学んだ箇所のテキストを読み返すというサイクルで、夜間の学習は避けるようにしました。
研究計画書を作成する段階では、夏季休業と土曜日を国会図書館に通うと決め、帰省や旅行を一切やめました(国会図書館の利用者登録に時間が掛かるため、早めに登録しておくことをお勧めします)。

研究テーマライブラリーで得た知識をスタート地点に、10本程度の先行研究論文を読み込みました。
執筆時間は土日に纏めて書き上げ、翌日誤字や言い回しをチェックして提出するというサイクルです。
添削が戻ってきたら、すぐになるべく1~2日程度で手直しすることを心掛けました(実際はそんなに簡単ではありませんが)。

直前期の過ごし方(どのような勉強をして、どのような心構えで試験を迎えたか)

出願後は、あえて1週間ほどクーリング期間を置きました。
一旦試験から離れてリフレッシュするためです。
その後、第2志望校の出願書類を作成する傍ら、新聞やビジネス誌を読み、自分ならどう考えるか?という思考訓練を心掛けていました。

また、出願書類を同僚に読んでもらい、率直な感想を得るとともに、自身と立場を異にする人が設定したテーマをどのように捉えるかを参考にしました。
そして、同僚の意見を面接の想定問答集に加える、ということを繰り返していました。

試験期間中の過ごし方

旅行や帰省を控えましたが、缶詰め状態になるのはまずいと思い、時には好きなアーティストのコンサートへ出かけたり、同僚と食事したりするような息抜きも忘れないようにしました。
これ以外に何か受験で気になることがあれば、「経営学の基礎講座」の動画視聴やテキストを読むようにしていました。

完全オフの日も数日設けましたが、短い日でも10~15分勉強して受験から気持ちを切らさないように心掛けました。
参考になるか分かりませんが、親しい同僚にはMBAを受験することを伝え、あえてプレッシャーが掛かるようにもしました(嫌になって逃げ出さないためにです)。

受験した時の手ごたえと合格した時の気持ち

①受験した時の手ごたえ

一次試験は合格水準(AA)との評価を頂いたので、受かるだろうと思いつつ、発表を見るまでは緊張しました。
二次試験は、模擬面接や準備していた想定問答とかけ離れた内容でした。
過去の合格体験記にあったように、ある程度合否が決まっている中での「確認」の場かな?と淡い期待を抱きつつ、WBSの手ごたえは当てにならないとのコメントも頭をよぎり、最終発表までの数日間は寝つきが悪かったことは忘れません。

②合格した時の気持ち

出張から戻る新幹線の中で、合格者の受験番号を確認しました。
叫びたい気持ちを堪え、支えてくれた上司や同僚にメールする時、迂闊にも目頭が熱くなってしまいました。

また、オフィスへ戻ったところで同僚からお祝いの言葉をもらったのですが、WBSで学んだことをお世話になった方へ還元しないといけない、という気持ちも沸き上がりました。

振り返ってみて合格の決め手は?それに、当該講座はどの程度影響したのか

①合格の決め手

出願書類に尽きます。
研究計画書、職務経歴などを総合的に判定されていると思いますが、出願書類の出来が合否をかなり左右していると感じました。

課題に対して的確に答えられているか、記載内容の根拠に妥当性があるかについて、厳格に審査されていると思いました。
私の場合、キャリアやボランティア経験に関する記述も、きちんと試験官が目を通していたと感じました。

②講座の影響度

本講座を受けず、独学で受験していた場合、絶対に一次試験すら通っていなかったと確信しています。過去の合格実績に裏打ちされた的確に指導や、時には厳しいアドバイスを厭わない姿勢も、すべて合格のために必要なものだと思います。

卒業後のキャリアについて

①MBAに期待するもの

同級生との人脈形成と専門性を磨くことです。
私は転職経験がなく、新卒で入社した会社でずっと人事に関するキャリアを積んできました。
社外人脈も、同じ業界や一部取引先に限られている点が弱みであると認識しています。
そのため、利害関係がなく、気軽に仕事の話を相談できる仲間を得られることが、楽しみで仕方ありません。
また、WBSの夜間主プロは、一つの領域を深く掘り下げて研究できる場所です。
これまでのオペレーション中心から、戦略的な発想ができる人事へ昇華できるよう、2年間研鑽を積みたいと思っています。

②今後のキャリアビジョン

私は就職以来、ずっと人事としてのキャリアを歩んできました。
WBSで戦略人事や組織に関する知識を学んだうえで、所属企業の組織改革をリードする人材になりたいと考えています。

受験生に対するメッセージ

アガルートの指導に間違いはありません。
カリキュラムを信じてコツコツ積み重ねることが、合格への道だと思います。

また、出願書類の内容によって、ある程度最終合否が決定していたと感じました。
出願書類の作成に時間を費やせるように、スケジュールを逆算するのが大事です。
特に複数校を受験する方は、早めに「経営学の基礎講座」を終えておくことをお伝えしたいと思います。