横浜国立大学MBA合格者の声|本当に探究したいことは何か自問自答し、熱意の伝わる研究計画書に 辻井 潤一さん
本ページにはプロモーションが
含まれていることがあります
目次
合格者インタビュー
自己紹介
氏名:辻井潤一(つじいじゅんいち)
年齢:36歳
所属企業・役職:大手IT企業・チームリーダー
最終学歴:多摩美術大学大学院修了
合格した研究科:横浜国立大学大学院 国際社会科学府
MBAを目指すきっかけ
私は現在、大手IT企業にて新規事業のカスタマーサクセスに従事しています。前職のITベンチャーからカスタマーサクセス職としてキャリアを積んできましたが、日本ではまだ「カスタマーサクセス」が理論的に定義されているとは言い難く、実務を手探りで進めている状況です。
また、IT業界のサブスクリプション型ビジネスにおける流行にすぎなかったカスタマーサクセスが、国内においては近年、メーカーやサービス業などの他業界にも広がりを見せており、その現象に関心を持っていました。
上記のような課題感と興味に端を発し、実務だけでなく理論を習得することで、私自身がカスタマーサクセスの理論構築や日本における普及の担い手となることができるのではないか、と思うに至り、その手段として国内MBAで研究を行なうことを決めました。そして、演習テーマごとに徹底した少人数制をとり、濃く深い研究ができる環境であると確信し、横浜国立大学を志望校に定めました。選択した演習テーマは「イノベーションの普及戦略」です。
アガルートアカデミーをお選びいただいた理由
当初は独力での受験を考えていましたが、横国は定員が少ないこともあってネットでの情報がほとんどありませんでした。また、独学で知識の習得はできても、アカデミックな研究計画書を客観的なチェックなしに合格レベルまで持っていくことは不可能と判断しました。
最終的に「国内MBA」で検索した際にヒットした飯野先生の印象的なビジュアルと、模擬授業のおもしろさ、出願書類の無制限添削に惹かれ、アガルートに申し込みました。
勉強の方針とどのように勉強を進めていたか
①勉強の方針(100文字以上)
仕事と家庭を犠牲にして勉強はしないということを決めて、スキマ時間や夜中の自分の時間を勉強時間にあてることにしました。初めて経営学に触れましたが、単純に未知のことを吸収することが楽しく、合否関係なく、いま習得している知識は役に立つだろうな、という気持ちで受講していました。
②研究計画書のテーマ設定までの流れ
「カスタマーサクセスの日本における普及」をテーマにする大枠は初めから決めていました。そこから先行研究を読み込んだり、研究方法の検討を行なっていくなかで紆余曲折があり、一度別のテーマに切り替えを試みたりもしましたが、本当に自分の探求したいテーマを設定しないと意味がないと考え直し、出願期限ギリギリに最初のテーマに戻ってきたという流れです。
③勉強のスケジュール(実際に行ったことや心がけたことを記載してください)
2月 MBA受験の検討をはじめる→経営学の入門書などを読みはじめる
3月
4月
5月 独学での合格は不可能と判断しアガルートに申し込む→経営学の基礎講座を受講
6月 経営学の基礎講座の受講が完了し、研究計画書の作成を開始
7月 研究計画書の作成
8月 研究計画書の作成
9月 研究計画書完成
10月 横国に出願
11月 小論対策としてイノベーション論に特化して勉強・横国入試(一時通過→面接)
12月 横国合格
受講された講座の良さ,当該講座の学習方法(使い方)
▼国内MBAの入試攻略講座
ジェネラリスト系とアカデミック系など、国内MBAの実態や各校の特色を知れて、もともとの志望校で問題ないことが確認できました。
▼経営学の基礎講座
自分にとって未知の学問を体系的におもしろく解説されているので、単純に聞くのが楽しかったです。
オンライン動画配信で細切れになっているので、移動時間や家事をしながら1.5倍速で聞くことで、効率的に勉強することができました。2周したと思います。
▼小論文対策講座(基本編)
提出した回数:0回
出願書類作成に時間をとられてしまい、評価の比重としても書類の完成度を優先したほうがいいだろうと考え、結果的に小論文講座はまったく活用できませんでした・・・
▼小論文対策講座(大学院別対策編)
提出した回数:0回
もともと文章を書くのは得意だったので、それだけで感覚は掴めて、本番も無事クリアすることができました。
▼出願書類・研究計画書の書き方講座
提出した回数:6回
途中のテーマ変更など紆余曲折があり、なかなか出願OKが出ず、出願期限ギリギリで完成しました。
忖度なく、忌憚のないご意見をいただき、そのなかで仕上げたので、最終的には自信を持って出願することができました。
▼研究テーマの探し方講座
文字通り探し方のコツを掴むことができました。
おすすめされた国会図書館にも一度行き、ジャーナルを読むことで、研究テーマを探すのはもちろん、進学を目指している学問体系の一端に触れることができ、刺激を受けました。
▼面接対策講座
もともと顧客と折衝することを生業にしているので、結果的には対策をせずとも問題はなかったと思いますが、そういう人でも「あなたなら問題ない」などのお墨付きをいただけるので、本番に自信を持って望む意味ではありがたかったです。
▼各種フォロー制度について(Facebookの質問制度、受験校相談、ホームルーム)
ホームルームでのオススメの大学の紹介や、他の受講生からの質問への回答など、鮮度のある内容でタメになりました。
スランプ・挫折,それを乗り越えるための工夫
国内MBAに合格するためには、ほとんどの大学で一次試験として課される出願書類と小論文を乗り越える必要があります。限られた時間のなかで、知識の習得とそれに基づく出願書類の作成、小論文を本番さながらに集中して自宅等で書くことが求められます。小論文だけはスキマ時間での対応が難しかったため、途中から小論文対策を完全に捨て、出願書類の完成度をでき得る限り高めるという選択をしました。しかし、その選択をしたにもかかわらず、テーマ変更などを行なったりして添削でかなりのダメ出しが返ってきてしまい、少しモチベーションが落ちてしまいました。時間は惜しかったですが、書類作成を2週間ほどストップして、本当に探求したいことはなにか自問自答し、変更前のテーマで書き直す決意をしました。その後の書類の評価はよくなり、最終的には出願できるまでのレベルに仕上げることができました。
学習時間はどのように確保し,一日をどのように過ごしていたか
勤務先がフルリモートワークのため、子どもを保育園に送り終わってから勤務開始するまでの約1時間を経営学やビジネスに関する勉強の時間に当てました。仕事を終え、さらに育児や家事を片付けたあと、夜遅くから出願書類の作成などを行なっていました。細切れにできる勉強や書類作成ははかどりましたが、小論文の対策は一向にできなかったので、前述したように途中から書類の完成度を優先することになりました。
直前期の過ごし方(どのような勉強をして,どのような心構えで試験を迎えたか)
小論文対策として、書く時間はとれませんでしたが、事例のインプットを特化して行ないました。ビジネス誌のネットメディアで時事的な記事を読んだり、演習テーマであるイノベーション関係の書籍や教科書の内容を頭に入れ、自分なりのイノベーション論を構築することに努めました。具体的には、『イノベーションのジレンマ』や『キャズム』という王道の海外ビジネス書や、『イノベーションの理由―資源動員の創造的正当化』などの日本人経営学者の書籍などを読んでいました。
試験期間中の過ごし方
一次試験は10時開始だったので6時頃には起床し、家を出る直前まで事例のインプットを行なっていました。結果的に当日の朝に仕入れた事例のことを小論文では書くことになりました。一次試験の5日後に通過発表があり、それからはひたすら出願書類の見直しと、面接の想定問答を自作し、繰り返していました。机に向かう勉強からは解放されていたので、家事や風呂の時間に頭の中でデモンストレーションして、面接当日を迎えました。
受験した時の手ごたえと合格した時の気持ち
①受験した時の手ごたえ
小論文は直前にたくさん事例をインプットし、イノベーションについて持論を形成できていたので、かなりよく書けたと思います。
面接もかなりフレンドリーな雰囲気で、研究計画書に「こうすればもっとよくなりますよ」とアドバイスもいただけたので、手ごたえを感じられました。
②合格した時の気持ち
かなり手ごたえはあったものの、倍率もそれなりにあり、社会人コースは他の受験生との相対的な評価も入るはずなので、不安な気持ちで発表当日を迎えました。自分の受験番号を見つけたときは、安心したのと同時に、手ごたえ通り合格していたので「やっぱり通ってたか」と意外と落ち着いた心持ちでした。
振り返ってみて合格の決め手は?それに,当該講座はどの程度影響したのか
①合格の決め手
出願書類の完成度だと思います。何度も推敲を重ね、現職での課題感、これまでのキャリアからのストーリー性、そして、志望した大学と演習テーマとの関連性が相まって、納得いく出来に仕上がり、熱意も伝わったのではないでしょうか。
②講座の影響度
出願書類は独力では絶対に合格レベルには達しなかったと思います。専門家による添削を受けることで、客観的なアドバイスを得て、初めて自分に向き合えました。
経営学の基礎講座も楽しみながら受講でき、文字通り基礎的な内容は頭に入った状態になったので、試験に臨む際の考え方のベースにできたと思います。
卒業後のキャリアについて
①MBAに期待するもの
経営学の体系的な習得と、それに基づいた深い研究ができることを期待しています。国内では先行研究があまりないテーマなので、自身がパイオニアになる気概を持って、少人数の演習のなかで探究したいと考えています。また、教授陣や同級生の方々とのコミュニティが形成され、そのなかで交流や切磋琢磨できることも楽しみにしています。
②今後のキャリアビジョン
MBAの学びを生かして現職への貢献をまず実現し、経営企画等のポジションへのチャレンジを考えています。また、研究も継続したいので、博士課程への進学も視野に入れて頑張りたいです。
受験生に対するメッセージ
合格のために行なう経営学の基礎の習得や研究計画書の作成は、これから進学を希望するMBAのプレ体験でもあります。社会人として二足や三足の草鞋で臨む大変さもありますが、むしろ働きながら経済的な余裕を持ってプレ体験ができていることを楽しむくらいの余裕があるといいかもしれません。また、ペーパーテストでただ点をとるだけの試験ではなく、これまでのキャリアや業務内容と絡めた自己PRの要素も大きいので、クリエイティブな気持ちも大事かと思います。