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国内MBAの倍率から見る難易度と人気大学院合格に必要な勉強期間

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本コラムでは、国内MBAの難易度について説明します。難易度と言いましても、大学受験のような偏差値という概念は、国内MBA受験にはありません。

そこで国内MBAの難易度を測る目安として、ここでは受験倍率を取り上げて、倍率が高い大学院を難易度が高い国内MBAと定義します。

その上で、難易度が高い国内MBAはどこの大学院か、その大学院を素人が目指すには、受験の何か月前くらいから勉強を開始すべきかについて説明します。

国内MBAの難易度

国内MBAの難易度を測る目安として、受験倍率をMBA大学院ごとに紹介します。

国内MBAを開講する大学院も近年は数が増えて50校を超えています。

この50校がすべて難易度が高いかというと、そんなことはないです。

国内MBAの場合は、難易度が高い大学院はごく一部です。

受験倍率が2倍を超える大学院というのは、受験者の半分以上が不合格になるということになります。

そこで、本コラムでは、受験倍率が2倍を超える大学院を難易度が高い大学院と定義して、難易度が高い大学院の受験倍率を大学院別に紹介します。

また、国内MBAでは、受験倍率が2倍未満の大学院が非常に多くなっていますので、2倍未満を難易度が低い大学院と定義して、それに該当する大学院を紹介します。

まず、難易度が高い国内MBAについて説明します。

倍率の高い国内MBA1 青山学院大学大学院

1つ目は、青山学院大学大学院国際マネジメント研究科(ABS)です。

倍率が2倍を少し上回る程度だと推測しています。

ABSが受験倍率を公表していないので、正確にはわかりませんが、筆者がアガルートの受講生から入手した情報では2倍を少し上回る程度です。

ただ、ABSの場合、入試が9月、11月、1月と年3回行われておりまして、その3回を平均して2倍です。

入試時期が遅くなると倍率が高くなる傾向がありますので、9月は2倍に届いていないかもしれません。

逆に1月は2倍を大きく超えているかもしれません(この点は正確にはわかりません)。

倍率の高い国内MBA2 京都大学経営管理大学院

2つ目は、京都大学経営管理大学院です。

京大は実務経験がなくても受験できる一般選抜と、社会人が対象の特別選抜に分けられます。

2020年度の一般選抜は232名出願して、40名の合格者ですから、倍率は5.8倍となっています。

特別選抜は、52名受験して、26名合格ですから、受験倍率は2倍となっています。

倍率の高い国内MBA3 慶應義塾大学大学院

3つ目は、慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)です。

KBSには全日制のMBAと実務経験15年以上の方を対象としたE-MBAがあります。

全日制の方は、2019年度は283名受験して105名の合格ですから、2.69倍となっています。E-MBAは、68名受験して53名の合格ですから、1.29倍となっています。

倍率の高い国内MBA4 神戸大学大学院

4つ目は、神戸大学大学院経営学研究科です。

2019年度の入試は、131名受験して、70合格ですから、受験倍率は1.87となっています。

倍率の高い国内MBA5 筑波大学大学院

5つ目は、筑波大学大学院ビジネス科学研究科です。

ビジネス科学研究科には、経営システム科学専攻と国際経営プロフェッショナル専攻の2つのコースがあります。

2019年度の経営システム科学専攻は132名受験して、36名合格ですから、受験倍率は3.66倍となっています。

国際経営プロフェッショナル専攻は受験倍率等は非公開になっていますが、アガルートから国際プロフェッショナル専攻を受験した方から入手した情報によると、3~4倍となっているそうです。

倍率の高い国内MBA6 東京都立大学大学院

6つ目は、東京都立大学大学院経営学研究科です。

大学側で倍率は公表していませんが、アガルートの受講生から情報を得ておりまして、3倍程度だということです(あくまでもアガルートの受講生からの情報です)。

倍率の高い国内MBA7 一橋大学大学院

7つ目は、一橋大学大学院経営管理研究科です。

一橋大学大学院経営管理研究科には、実務経験がなくても受験できる経営分析プログラム、社会人対象の経営管理プログラム、金融・財務を学ぶ金融戦略・経営財務プログラムがあります。

2019年度の経営分析プログラムは、144名受験して、58名合格ですから、受験倍率は2.5倍となっています。

経営管理プログラムは、180名受験して、55名合格ですから、受験倍率は3.3倍となっています。

金融戦略・経営財務プログラムは秋入試と冬入試に分かれていまして、秋入試は106名受験して、35名合格ですから、受験倍率は3.03倍となっています。

冬入試は38名受験して、9名合格ですから、受験倍率は4.22倍となっています。

倍率の高い国内MBA8 早稲田大学大学院

8つ目は、早稲田大学大学院経営管理研究科(WBS)です。

WBSには全日制グローバル、夜間主総合、夜間プロフェッショナルの3つのコースがあります。

他校よりも1年古いデータですが、アガルートの受講生がWBSの説明会で2018年度の入試倍率を聞いてきてくれましたので、そのデータです。

全日制は3倍、夜間主総合は2.3倍、夜間プロフェッショナルは2倍ということです。

中小企業診断士を取得できるコースも倍率が高い

その他、倍率が高い国内MBAとして、兵庫県立大学大学院経営研究科があります。

同研究科は115名受験して48名合格で2.4倍となっています。

同研究科が倍率が高くなっている理由は、中小企業診断士の2次試験が免除になる「地域イノベーションコース」を設置していまして、同コースへの受験者が多いためです。

同様のことが、法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科にも言えます。

倍率が2倍未満の国内MBA

では、受験倍率が2倍未満の大学院(例えば、1.4倍)はどこがあるのでしょうか。

こちらも大学院では公開していませんので、アガルートの受講生でその大学院を受験した方々から得た情報をもとに本コラムは執筆します。

  • 中央大学大学院 戦略経営研究科
  • 法政大学大学院 経営学研究科(一般入試は倍率が高いが、社会人入試は低い)
  • 明治大学大学院 グローバルビジネス研究科
  • 立教大学大学院 ビジネスデザイン研究科
  • 関西学院大学大学院 経営戦略研究科

は、アガルートから受験している方がいますが、その方々に聞くと、倍率は2倍に届いていないようです。

中には、1.2倍とほぼ全入の大学院もあります。

国内MBAでは、こういった倍率が低く全入に近い大学院がけっこうあると筆者は推測しています。

経営学を1から学ぶ人が難易度の高いMBAに合格するには?

最後に、経営学に関する知識がない方が、先に説明した倍率2倍以上の難易度の高い国内MBAに合格するには何ヶ月前から受験勉強をすればよいか説明します。

先ほど説明した難易度が高い国内MBAでは、筆記試験として小論文が課せられています(神戸大学と一橋大学経営分析プログラムは英語も筆記試験があります)。

そして、この小論文以外に、志望理由書や研究計画書といった出願書類、そして面接の計3つが課せられています。

小論文、研究計画書、面接、どれをとっても経営学の基本的な知識が必要になります。

そのため、経営学の知識がない方が、難易度の高い国内MBAを受験する場合は、出願の6か月前には受験勉強を開始するのが望ましいです。

まずは、経営学の基礎知識をインプットして、それができたら小論文の論述の練習、そして研究計画書の作成という順番で勉強すればいいと思います。

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この記事の著者 飯野 一 講師

飯野 一 講師

ウインドミル・エデュケイションズ株式会社で代表取締役を務めながら受験指導をおこない、約20年間にわたる指導経験を有する国内MBA受験に精通したプロフェッショナル講師。

国内MBAに関する書籍を多数出版し、ベストセラーを生み出している国内MBA受験に関する人気作家としての側面も持つ。

国内MBA修了生としては珍しい学術論文の学会発表、学会誌掲載の実績を持つ。

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