本コラムでは、パートタイム国内MBAについて、平日夜間と土曜日に授業が行われる「平日夜間+土曜日」型、と土曜日と日曜日に授業が行われる「土日」型に分けて、それぞれの特徴や代表的な大学院を紹介します。

その上で、「平日夜間+土曜日」型と「土日」型、それぞれについて、週何日くらい通うのか、1年次と2年次は通う頻度が違うのか、という点について説明します。

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【パートタイムMBA】平日夜間+土曜日に通える大学院14選

まず、平日夜間と土曜日に授業が行われている「平日夜間+土曜日」型のパートタイムMBAについて説明します。

このタイプのパートタイムMBAの代表的な大学院は、

青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科
関西学院大学大学院 経営戦略研究科
九州大学大学院 経済学府産業マネジメント専攻
中央大学大学院 戦略経営研究科
筑波大学大学院 ビジネス科学研究群経営学学位プログラム
筑波大学大学院 国際経営プロフェッショナル専攻
同志社大学大学院 ビジネス研究科
東京都立大学大学院 経営学研究科
一橋大学大学院 経営管理研究科 経営管理プログラム
一橋大学大学院 経営管理研究科 金融戦略・経営財務プログラム
法政大学大学院 経営学研究科&イノベーションマネジメント研究科
明治大学大学院 グローバルビジネス研究科
横浜国立大学大学院 経営学専攻 社会人専修コース
立教大学大学院 ビジネスデザイン研究科
早稲田大学大学院 経営管理研究科 夜間主総合
早稲田大学大学院 経営管理研究科 夜間主プロフェッショナル
立命館大学 経営管理専攻マネジメントプログラム
立命館大学 観光マネジメント専攻観光事業マネジメントプログラム

などがあります。

なお、中央大学MBAは「平日+土曜」「土日のみ」どちらでも履修が可能です。

授業時間ですが、早稲田大学大学院経営管理研究科を例に説明します。

平日は18時30分~20時10分、20時20分~22時までの2コマ開講されています。

土曜日は、1限が8時50分から開始され、6限の20時35分の開講まで授業が行われています。

学校によって、多少の前後はありますが、開講時間の大まかなイメージは上記の通りです。

平日夜間+土曜日授業のMBAランキング

世界的なランキングおよび格付け機関である「Eduniversal」が発表している日本のMBAランキングをもとに、平日夜間+土曜日のMBAプログラムがある大学のランキングを作成しました。

ランクスクール名評価
1位早稲田大学274%
2位一橋大学168%
3位法政大学74%
4位明治大学74%
5位青山学院大学63%

※参考:University and business school ranking in Japan

早稲田大学・一橋大学は評価が100%を超えており、非常に高い評価を得ています。

【パートタイムMBA】土日のみで通える大学院6選

次に、土日のみの授業で修了できる「土日」型のパートタイムMBAについて説明します。

このタイプのパートタイムMBAの代表的な大学院は、

慶應義塾大学大学院 経営管理研究科(E-MBA)
神戸大学大学院 経営学研究科
中央大学大学院 戦略経営研究科
名古屋商科大学大学院 マネジメント研究科
兵庫県立大学大学院 社会科学研究科

があります。

慶應義塾大学EMBAは、主に土曜日のみの通学で修了できます(たまに金曜日の夜の授業もあります)。

1限が9時から開始され、6限の18時10分の開講まで、土曜日に授業が行われています。

神戸大学は、土曜の週末集中講義を採用しておりまして、最短で一年半修了できます。

1限が8時50分から開始され、6限の18時50分の開講まで、土曜日に授業が行われています。

中央大学は、土日の講義だけで修了できる時間割となっています。

土曜日は、1限が9時から開始され、6限の18時25分の開講まで授業が行われています。

日曜日は、1限が10時から開始され、4限の15時50分の開講まで授業が行われています。

土日のみ授業のMBAランキング

先ほどもご紹介した「Eduniversal」が発表している日本のMBAランキングによると、土日のみのMBAプログラムがある大学の中で、評価の高いMBAスクールのランキングは、以下の通りです。

ランクスクール名評価
1位慶応義塾大学326%
2位神戸大学242%
3位名古屋商科大学232%

※参考:University and business school ranking in Japan

慶応義塾大学・名古屋商科大学・神戸大学のいずれも評価が200%を超えており、非常に高い評価でした。

平日夜間だけで修了できる国内MBAはある?

「平日夜間+土曜日」型と「土日」型のパートタイムMBAの比較をしながら、それぞれのMBAが、どんなに方に向いているかを説明しようと思います。

よく受講相談で質問されるのが、サービス業などの土日が休みではない方から、「平日の夜だけで通学で修了できますか」という点です。

土日が休みではないサービス業の方は、「平日夜&土曜日授業」しか通学できませんが、土曜日も通学ができない方が多いのです。

そのため、上記質問を受けます。

答えは、これは学校によります、ということです。

必修科目やゼミが土曜日にしか開講していない大学院もあります。

その場合は、平日のみでは修了は難しいです。

平日のみで修了できる大学院としてあげられるのは、一橋大学大学院経営管理研究科です。

一橋大学は、ワークショップ(ゼミ)が平日に開講されていますし、土曜日は集中講義のみとなっていますので、平日のみで修了可能です。

関連コラム:MBAを日本で取得するには?国内MBAとは?おすすめの大学院や選び方も解説

「平日夜間&土曜日授業」と「土日授業のみ」の通う頻度比較

もう一つよく質問される点が、

パートタイムMBAは週に何日くらい通う必要があるのですか?
通う頻度は1年次と2年次は違うのですか?

という点です。

この点に関しては、「平日夜&土曜日授業」型と「土日」型を以下で比較しながら説明します。

「平日夜&土曜日授業」型の通う頻度

「平日夜&土曜日授業」型のパートタイムMBAを修了するために、平均的な通学日数ということで申し上げると、1年次は平日週3日、土曜日1日~半日となります。

国内MBAの場合、多くの学生が1年次に修士論文以外の卒業に必要な単位を取ってしまいます。

そのため、2年次は修士論文作成のゼミだけの通学、すなわち週1日(1コマ)だけの通学になります。

授業が週1日だけの通学ということでして、自分で先行研究の調査のために図書館に行くというような授業以外で学校に行く場合はありますが、授業という点では、週1日だけになります。

ですから、パートタイムMBAといっても、通学が大変なのは、1年生の時だけです。

1年生の時だけ、平日夜の19時頃に学校に行けるような体制を作っておけばいいわけです。

「土日」型の通う頻度

土日のみの授業で修了できるパートタイムMBAについては、神戸大学や慶應義塾大学などの土曜日のみの学校は基本的に2年間毎週土曜日に午前午後の授業を受けます。

土日に授業が行われている中央大学や名古屋商科大学も基本的に土日ともに通学することになります。

平日夜間・土日のみで修了できないMBA一覧

以下のMBAは主に平日昼間に開講しています。

平日の朝から夕方にかけて通学が難しい人には向きませんので、注意しましょう。

平日夜間・土日に働きながらMBAを取得するメリットは?

平日夜間・土日にMBAを取得するメリットは、仕事と両立しながら学べることです。

フルタイムMBAの場合、多くの方は休職をして通うことになるため、収入が一時途切れてしまいます。

2年間大学院に通う場合は、授業料や入学費用の他に、生活費も事前に貯金しなければなりません。

十分に貯金がない人や、家計を支える立場にいる人は、収入がなくなるのは大変でしょう。

そのため、収入を維持しながらMBAを取得できるのは、パートタイムMBAの大きなメリットです。

また、キャリアを中断せずに学べる点や、学んだことをすぐに実務に活かせる点もメリットだと言えます。

平日夜間・土日に働きながらMBAを取得するデメリットは?

平日夜間・土日にMBAを取得するデメリットは、学業と仕事の両立が大変なことです。

平日昼間は仕事、平日夜間や土日は学業となると、プライベートな時間を作るのが難しくなります。

授業がない平日や、日曜日に関しても、予習や課題に追われるケースが多いです。

特に仕事が多忙な方や、子育て・介護がある方は、2年間休みがほとんど取れないかもしれません。

パートタイムMBAを検討している人は、学業・仕事・プライベートの面で両立できそうか、事前によく考えておきましょう。

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まとめ

本コラムでは、平日夜間+土曜日、または土日だけで通学できるMBAについて解説しました。

平日夜間+土曜日に通える人気の大学院として、早稲田大学や一橋大学が挙げられます。

また、慶應義塾大学や名古屋商科大学には、土日のみで通えるMBAプログラムがあるため、仕事と両立しやすいです。

平日昼間に働きながらMBAを取得したい人は、ぜひパートタイムMBAを検討してみてください。

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この記事の著者 飯野 一 講師

飯野 一 講師

ウインドミル・エデュケイションズ株式会社で代表取締役を務めながら受験指導をおこない、約20年間にわたる指導経験を有する国内MBA受験に精通したプロフェッショナル講師。

国内MBAに関する書籍を多数出版し、ベストセラーを生み出している国内MBA受験に関する人気作家としての側面も持つ。

国内MBA修了生としては珍しい学術論文の学会発表、学会誌掲載の実績を持つ。

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