関西学院大学ビジネススクール(関学MBA)の入試対策!難易度や倍率、社会人の通いやすさも解説
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関西学院大学ビジネススクール入試の傾向と対策について解説しています。
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関西学院大学ビジネススクールの特長
関西学院大学大学院 経営戦略研究科は、「社会人のみを対象とした夜間開講の企業経営戦略コース」と「大学新卒者、外国人留学生、社会人を対象とした全日制のMBA教育プログラムで、グローバルスタンダードに基づいて全科目を英語で講義する「国際経営コース」の2つがあります。
企業経営戦略コースの特長
まず夜間開講の企業経営戦略コースの特徴から説明します。
本コースの特徴は、プログラム制を採用しており、経営全般を学ぶゼネラリスト型のMBAだけでなく、特定の専門分野のプロフェッショナルを目指すスペシャリスト型の教育も同時に行われている点です。
プログラムは、6つのプログラムを提供しています。
ゼネラリスト的色彩の強いプログラムとしては「経営プログラム」、「テクノロジー・マネジメント」、「アントレプレナーシッププログラム」、「自治体・医療・大学経営プログラム」があり、逆にスペシャリスト的色彩の強いプログラムには「マーケティングプログラム」と「ファイナンスプログラム」があります。
ただし、ゼネラリスト色の強い「経営プログラム」でも、人的資源開発などの組織論系の科目を集中的に選択すれば人事系のスペシャリストを目指すこともできます。
このプログラムの中で注目すべきは、「アントレプレナーシッププログラム」、「自治体・医療・大学経営プログラム」の2つのプログラムです。
この2つに力を入れている国内MBAは関西では、関学以外にはないからです。
関西で一番人気がある神戸大学MBAは大企業のサラリーマンを主なターゲットにしていまして、起業家や中小企業の社長や従業員は試験等ができたとしても合格しにくいです。
大企業のサラリーマンが対象ということは、アントレプレナーシップに関する教育はあまり熱心ではありません。
一番人気の神戸がアントレプレナーシップに力を入れていない点を狙って関学ではアントレプレナーシッププログラムを開講しているのではないかと思います。
起業家や中小企業の方は神戸に不合格になった場合は、関学を考えてみるといいと思います。
また2019年から新たに始まった「医療経営プログラム」も関学ならではのものです。
関東では慶應ビジネススクールが医療経営を学ぶ機会を提供していますが、関西では関学が初めて医療経営を学ぶ機会を提供しています。
医師や病院勤務の方には最適なプログラムになっています。
中小企業診断士養成プログラムの特長
本プログラムは、中小企業診断士の1次試験に合格した方を対象としています。
本プログラムを修了することによって、中小企業診断士の2次試験および実習補習等が免除されます。
よって、2年間でMBAと中小企業診断士の資格の同時取得が可能になります。
本プログラムの特徴は、中小企業診断士養成プログラムだけの独自科目が数多く設置されていることです。
関学の通常のMBAの授業とは別の独自科目が土日を中心に設置されています。
本プログラムでは独自科目にプラスして、関学の通常のMBAに設置されている授業(共通科目)を履修することで、より幅広いゼネラリスト的な視点を身に付けることが可能です。
経営診断実習、経営戦略策定実習は、短期集中で履修する形となっており、社会人の方が働きながら履修しやすい形態となっています。
国際経営コースの特長
次に全日制の国際経営コースですが、こちらの特徴はすべて英語で講義等がおこなわれる点です。
「英語によるMBA教育」を実現するために、授業科目名をすべて英語で表記し、講義、グループワーク、レポートなどの授業の実施もすべて英語によって行います。
さらに徹底した英語教育を通して、英語でビジネスを遂行できる高いコミュニケーション能力と国際的な感覚を養い、ビジネスのフィールドを国外にも求めることができるグローバルなビジネスパーソンの養成を目指しています。
関西学院大学MBAの倍率から見た入試難易度
MBAの難易度として倍率が2倍を超えてくると人気があり、難易度が高い傾向にあります。
公式HPによると関西学院大学は2024年度の倍率としては、企業経営戦略コースが、志願者137名に対して合格者が98名なので、1.4倍となっています。
国際経営コースが、志願者80名に対して、合格者59名なので、1.36倍となっています。
MBAの受験倍率としては低い方だと言えるでしょう。
関連コラム:国内MBAの倍率から見る難易度と人気大学院合格に必要な勉強期間
関西学院大学の入試内容
関西学院大学MBAの募集要項等はこちら
企業経営戦略コース
企業経営戦略コースの入試は、1年に複数回実施しています。
入試のタイプは筆記試験、書類審査、面接です。
2024年度秋~2025年度春の入試は、2024年6月、2024年11月、2025年1月に行われます。
中小企業診断士養成プログラム
中小企業診断士養成プログラムの入試も1年間に複数回実施しています。
入試科目は、書類審査、筆記試験(小論文)、面接となっています。
ちなみに、2025年度の入試は、2024年11月と2025年1月の出願による2回の実施でした。どちらの回も、入試科目は出願書類、筆記試験(小論文)、面接となっていました。
国際経営コース
国際経営コースの入試も企業経営戦略コース同様に、1年に複数回実施しています。
入試のタイプも筆記試験を実施するもののほか、書類審査と面接のみのものもあります。
筆記試験なしで受験したい方は、出願書類と面接の入試を受験するといいと思います。
筆記試験は英語の試験が行われています。
英語の長文を読んで、英語の質問に英語で解答するというすべて英語での試験です。
※参考:入試情報
入試対策
関西学院大学MBAの入試対策について解説をしていきます。
関西学院大学MBAの過去問はこちら
企業経営戦略コース
企業経営戦略コースの入試対策について説明します。
小論文
小論文の過去問を見ると、「組織が抱える重要な経営改革について」「VUCA時代の経営戦略、キャリアプランについて」などが出題されています。
そのため、小論文の筆記試験を受ける場合は、経営学の学習経験がない方は、まずは基礎知識のインプットから始める必要があります。
各分野の専門書を買い込んで独学で勉強するか、予備校に通って基礎知識をインプットするかをする必要があります。
基礎知識のインプットが終わったら、実際に書く練習をします。
こちらも独学で過去問や問題集を解答するか、予備校に通って訓練するかして準備をしてください。
学習計画書
次が事前に提出する「学習計画書」です。求められている内容が、「志望理由」「課題研究」について記述することです。
志望理由は自分がMBAに進学する理由を書くだけですから、そんなにたいしたことはないですが、課題研究は自身の過去の業務経験の棚卸、そしてそこから業務経験を研究テーマに昇華させる作業が必要になります。
こちらはある程度、準備のために時間を確保して取り組むことをお勧めします。
面接
最後が「面接」ですが、面接は学習計画書に基づいて行われますので、学習計画書がしっかり書けていれば問題はないと思います。
中小企業診断士養成プログラム
中小企業診断士養成プログラムの入試科目「小論文」「学習計画書」「面接」についての対策を説明します。
小論文
中小企業診断士養成プログラムの小論文は、「企業経営戦略コース」と同じです。
学習計画書
中小企業診断士養成プログラムの学習計画書は、「志望理由」のみとなっています。課題研究に関することは求められていません。志望理由のみですので、この志望理由の中に、「自分がなぜ中小企業診断士を目指すのか」という点と、「なぜ関学のMBAなのか」という2点を記述することになります。
なぜ中小企業診断士を目指すのかに関しては、自分が中小企業にコンサルタントとして関与して何を成し遂げたいのか、という点を自身に過去のキャリアと関連付けながら書く必要があります。
なぜ関学なのか、という点に関しては、関学のMBAで提供されている授業内容をもとに書く必要があります。関学の授業を受けることで、自分の中小企業診断士としてのキャリアが開花され、飛躍できるという点を説明するといいと思います。
面接
面接ですが、こちらは「企業戦略経営コース」と同じです。学習計画書をもとに質問されますので、学習計画書がしっかり書けていれば問題ありません。学習計画書に書いたことをしっかり頭に入れておきましょう。
国際経営コース
次が国際経営コースの入試対策です。
英語
英語の筆記試験を受ける場合は、まずは英語力を高める必要があります。
関学のホームページに英語の過去問が掲載されていますので、それを見て現在の自分の英語力で解答できない場合は、まずは英語力を高めるためのトレーニングをしてください。
レポート
英語力が高まったら、あとは「レポート」の提出です。
このレポートというのは、志望動機、過去の自身のリーダーシップを発揮した経験、修了後のキャリア計画などを英語で書くものです。
英語力が備わっていれば、あとは自分の経験やMBAの志望動機を書くだけなので、それほど時間はかからずに作成できると思います。
国際経営コースの場合は、まずは英語力を高めるということを目指してください。
アガルートは関西学院大学ビジネススクール入試を応援します
国内MBAは人気が出ており、ここ数年で倍率が上がっており、入試難易度も上がってきています。
また、国内MBA対策に予備校を利用されている方も増えているのが現状です。
関西学院大学MBAの入試はプログラムによって変わりますが「小論文」、「出願書類」、出願書類をもとにした「面接」が行われます。
曖昧な志望動機では合格は難しく、書類選考で落とされてしまいます。
出願書類の「研究計画書」は答えがあるものではないので、他の受験生と差をつけるためには添削が重要になってきます。
アガルートではMBAの入試の傾向を把握し、毎年合格者を排出しています。
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ウインドミル・エデュケイションズ株式会社で代表取締役を務めながら受験指導をおこない、約20年間にわたる指導経験を有する国内MBA受験に精通したプロフェッショナル講師。
国内MBAに関する書籍を多数出版し、ベストセラーを生み出している国内MBA受験に関する人気作家としての側面も持つ。
国内MBA修了生としては珍しい学術論文の学会発表、学会誌掲載の実績を持つ。
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