国内MBAを受験しようと情報収集をしてもなかなか情報を見つけられないのではないでしょうか?
そうなると、いつから勉強を始めればよいのかもわからず困ってしまいますよね。

今回は、社会人が仕事と両立しながら国内MBAに合格するための、入試対策方法や勉強スケジュールについて説明します。

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目次

【飯野一講師が動画で入試対策について解説!】

アガルートアカデミー国内MBA講座の飯野一講師が、国内MBA入試に合格するためにはいつから勉強を始めればよいか、大学院や入試内容別に解説します。

国内MBAの試験内容は?

国内MBA入試の試験科目は、大きく分けて、筆記試験の小論文、出願書類(志望理由書、研究計画書)、面接、英語(TOEICなどのスコア提出)の4つに分けられます。

以下で、上記に関して詳しく説明します。

小論文

小論文は、筆記試験になります。試験日に指定の会場(大学のキャンパス)に行き、そこで試験を受けます。

国内MBAの小論文試験は、経営学に関する論述問題が出題されます。

具体的には、経営学のアカデミックな問題を出題する大学院もあれば、経営学の時事的な問題を出題する大学院もあります。

アカデミックな問題の事例は、以下のような問題です。

  • 期待理論と公平理論について、それぞれを説明しなさい。その上で、2つの理論の共通点と相違点を述べなさい。
  • 組織変革について、変革型リーダーシップとシェアード・リーダーシップの2つを同時に用いることの有効性について説明しなさい。その際には、それぞれのリーダーシップ・スタイルの定義ついて言及すること。

 経営学の時事的な問題の事例は、以下のような問題です。

  • 行き過ぎた長時間労働が、従業員や企業にもたらす問題には何があるのか。あなたの意見を述べなさい。
  • 日本の労働生産性は主要先進国では最下位である。なぜ日本の労働生産性が低いのか。あなたの意見を多面的な視点で述べなさい。

上記のような問題に、800〜1,200字で論述するのが国内MBAの小論文試験です。

志望理由書

志望理由書は、出願時に提出します。A4で1~2枚で書くのが一般的です。

内容は、国内MBAを志望した理由を書いた上で、数ある国内MBAの中でどうしてその大学院を志望したのかを書くのです。

まず、国内MBAの志望理由ですが、ポイントは経営に関して幅広く学ぶことの必要性を訴えることです。

国内MBAは特定の分野のスペシャリスト養成ではなく、経営に関するゼネラリスト養成の場です。

ゼネラリスト養成ということは、経営戦略、マーケティング、消費者行動論、組織論、組織行動学、アカウンティング、ファイナンス、イノベーション、統計学など幅広い分野を学ぶことになります。

どうして、この幅広い学びが必要なのかを書くのです。

その大学院を志望した理由ですが、ポイントはその大学院の特徴を把握した上で書くことです。

大学院の特徴はオープンキャンパスに参加する、ホームページに公開されているシラバスを読み込むなどによって理解できます。これらの情報をもとに書くのです。

研究計画書

研究理由書は、出願時に提出します。A4で2〜5枚で書くのが一般的です。

先に説明した志望理由書はほぼすべての大学院で課されていますが、研究計画書に関しては、課されていない大学院もあります。

研究計画書は、国内MBAに進学後に自分が何を研究したいのかを説明する書類です。

まず研究テーマを提示します。そして、その研究テーマに関して、すでにどのような研究が行われているのかという先行研究の概要を記載します。

その上で、先行研究では行われていない未知の研究分野を提示し、自分の研究テーマや仮説が、先行研究では未解決の領域にあることを説明します。

最後に、研究をどのようなアプローチで行うのかという研究方法論を記載します。

英語

英語に関しては、筆記試験を行うのではなく、TOEICやTOEFLのスコアを出願時に添付する形になります。

数年前までは、大学受験のような英語の筆記試験を行う大学院もありましたが、現在では筆記試験はなくなり、英語を入試に課す場合は、TOEICやTOEFLのスコアを出願時に添付する形式となっています。

面接

面接は、ほぼすべての国内MBAの入試で課されています。

どんなことが質問されるのかというと、志望理由書や研究計画書に書いたことが質問されます。「志望動機を話してください」「どうして〇〇大学の大学院を志望したのですか」「研究テーマについて詳しく説明してください」というような質問です。

大学院別に試験内容(試験科目)を解説

国内MBAの場合、志望する大学によって受験資格や試験内容(試験科目)は異なります。

そのため受験する大学やコースをあらかじめ決定しておかないと、有効な対策を立てることができません。

そこで、まずは志望する大学・コースについて十分に検討しましょう。

国内MBA入試の試験科目は、大きく分けて4つのパターンがあります。

  • 試験科目が出願書類・面接の2種類
  • 試験科目が小論文・出願書類・面接の3種類
  • 試験科目が英語・出願書類・面接の3種類
  • 試験科目が英語・小論文・出願書類・面接の4種類

試験内容が出願書類・面接の大学院

以下の大学院は、出願書類・面接の2種類の試験が課されています。

  • 青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科
  • グロービス経営大学院
  • 多摩大学大学院 経営情報学研究科
  • 中央大学大学院 戦略経営研究科
  • 同志社大学大学院 ビジネス研究科
  • 名古屋商科大学大学院
  • 一橋大学大学院 経営管理研究科(金融戦略・経営財務プログラム)
  • 明治大学大学院 グローバルビジネス研究科
  • 立教大学大学院 ビジネスデザイン研究科
  • 早稲田大学大学院 経営管理研究科

試験内容が小論文・出願書類・面接の大学院

以下の大学院は、小論文・出願書類・面接の3種類の試験が課されています。

  • 関西学院大学大学院 経営戦略研究科
  • 慶應義塾大学大学院 経営管理研究科(MBA、Executive-MBA)
  • 神戸大学大学院 経営学研究科
  • 筑波大学大学院 経営学学位プログラム
  • 東京都立大学大学院 経営学研究科
  • 一橋大学大学院 経営管理研究科(経営管理プログラム)
  • 兵庫県立大学大学院 社会科学研究科経営専門職課程
  • 法政大学大学院 イノベーション・マネジメント研究科
  • 法政大学大学院 経営学研究科
  • 横浜国立大学大学院 国際社会科学府経営学専攻
  • 立教大学大学院 経営学研究科リーダーシップ開発コース
  • 立命館大学大学院 経営管理研究科

試験内容が英語・出願書類・面接の大学院

以下の大学院は、英語・出願書類・面接の3種類の試験が課されています。

  • 京都大学経営管理大学院(特別選抜)
  • 九州大学大学院 経済学府
  • 筑波大学大学院 国際プロフェッショナル専攻

試験内容が英語・小論文・出願書類・面接の大学院

以下の大学院は、英語・小論文・出願書類・面接の4種類の試験が課されています。

英語に関しては、筆記試験があるわけではなく、TOEICやTOEFLのスコアを出願の際に提出する形になっています。

  • 大阪大学大学院 経済学研究科経営学専攻ビジネスコース
  • 東京科学大学大学院 技術経営専門職学位課程
  • 一橋大学大学院 経営管理研究科(経営分析プログラム)

上記の4つのカテゴリーに該当しない大学院として、京都大学経営管理大学院の一般選抜があります。

京都大学経営管理大学院の一般選抜は、英語、筆答試験(専門科目の小論文)、小論文となっています。英語はTOEICやTOEFLのスコアを出願の際に提出する形です。

京都大学経営管理大学院の一般選抜は、出願書類と面接が課されていません。この点が他の大学院とは大きく異なります。

国内MBA入試は1年に何回実施される?

国内MBAは年2回以上入試が行われる大学院と、年に1回しか入試が行われない大学院があります。

年2回以上入試が行われている大学院は、以下の通りです。

  • 青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科
  • 関西学院大学大学院 経営戦略研究科
  • 慶應義塾大学大学院 経営管理研究科(MBA、Executive-MBA)
  • グロービス経営大学院
  • 多摩大学大学院 経営情報学研究科
  • 中央大学大学院 戦略経営研究科
  • 東京都立大学大学院 経営学研究科
  • 一橋大学大学院 経営管理研究科(経営管理プログラム)
  • 兵庫県立大学大学院 社会科学研究科経営専門職課程
  • 法政大学大学院 イノベーション・マネジメント研究科
  • 法政大学大学院 経営学研究科
  • 同志社大学大学院 ビジネス研究科
  • 名古屋商科大学大学院
  • 明治大学大学院 グローバルビジネス研究科
  • 立教大学大学院 ビジネスデザイン研究科
  • 立命館大学大学院 経営管理研究科
  • 早稲田大学大学院 経営管理研究科

年1回しか受験のチャンスがない大学院は、以下の通りです。

  • 大阪大学大学院 経済学研究科 経営学専攻ビジネスコース
  • 九州大学大学院経済学府
  • 京都大学経営管理大学院(一般選抜、特別選抜) 
  • 神戸大学大学院 経営学研究科
  • 東京科学大学大学院 技術経営専門職学位課程
  • 筑波大学大学院 経営学学位プログラム
  • 筑波大学大学院 国際プロフェッショナル専攻
  • 一橋大学大学院 経営管理研究科(金融戦略・経営財務プログラム)
  • 一橋大学大学院 経営管理研究科(経営分析プログラム)
  • 横浜国立大学大学院 国際社会科学府経営学専攻
  • 立教大学大学院 経営学研究科リーダーシップ開発コース

大学院別 MBA入試の勉強スケジュールは?

目指す大学院の試験科目によって、必要な勉強期間は異なります。

ここでは、それぞれの大学院でどれくらいの勉強期間が必要かについて解説しているので、ぜひ参考にしてください。

出願の2ヵ月前に勉強を始める大学院

試験内容が出願書類・面接の2種類で、出願書類が志望理由書だけで研究計画書が課せられていない大学院を受験するには、出願の2か月前に受験勉強をスタートすれば十分です。

これに該当するのは以下の大学院です。

  • 青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科
  • グロービス経営大学院
  • 兵庫県立大学大学院 社会科学研究科経営専門職課程
  • 法政大学大学院 イノベーション・マネジメント研究科
  • 同志社大学大学院 ビジネス研究科
  • 名古屋商科大学大学院
  • 立教大学大学院 ビジネスデザイン研究科

出願の4~5ヵ月前に勉強を始める大学院

試験内容が出願書類・面接の2種類で、出願書類が志望理由書にプラスして研究計画書が課せられている大学院を受験するには、出願の4~5か月前に受験勉強をスタートするといいかと思います。

これに該当するのは以下の大学院です。

  • 多摩大学大学院 経営情報学研究科
  • 中央大学大学院 戦略経営研究科
  • 一橋大学大学院 経営管理研究科(金融戦略・経営財務プログラム)
  • 明治大学大学院 グローバルビジネス研究科
  • 早稲田大学大学院 経営管理研究科

出願の6ヵ月前に勉強を始める大学院

試験内容が小論文・出願書類・面接の3種類で、出願書類が志望理由書だけで研究計画書が課せられていない大学院を受験するには、出願の6か月前に受験勉強をスタートすれば十分です。

これに該当するのは以下の大学院です。

  • 慶應義塾大学大学院 経営管理研究科(MBA、Executive-MBA)
  • 兵庫県立大学大学院 社会科学研究科経営専門職課程
  • 法政大学大学院 イノベーション・マネジメント研究科
  • 立命館大学大学院 経営管理研究科

また、試験内容が英語・出願書類・面接の3種類で、出願書類が志望理由書だけで研究計画書が課せられていない大学院を受験するには、英語力にもよりますが出願の6か月前に受験勉強をスタートするといいかと思います。

これに該当するのは以下の大学院です。

  • 京都大学経営管理大学院(特別選抜)
  • 九州大学大学院 経済学府
  • 筑波大学大学院 国際プロフェッショナル専攻

出願の6~8ヵ月前に勉強を始める大学院

試験内容が小論文・出願書類・面接の3種類で、出願書類が志望理由書にプラスして研究計画書が課せられている大学院を受験するには、出願の6~8か月前に受験勉強をスタートするといいかと思います。

これに該当するのは以下の大学院です。

  • 関西学院大学大学院 経営戦略研究科
  • 神戸大学大学院 経営学研究科
  • 筑波大学大学院 経営学学位プログラム
  • 東京都立大学大学院 経営学研究科
  • 一橋大学大学院 経営管理研究科(経営管理プログラム)
  • 法政大学大学院 経営学研究科
  • 横浜国立大学大学院 国際社会科学府経営学専攻
  • 立教大学大学院 経営学研究科リーダーシップ開発コース

出願の8ヵ月前に勉強を始める大学院

試験内容が英語・小論文・出願書類・面接の4種類で、出願書類が志望理由書にプラスして研究計画書が課せられている大学院を受験するには、英語力にもよりますが出願の8か月前に受験勉強をスタートするのが理想です。

これに該当するのは以下の大学院です。

  • 大阪大学大学院 経済学研究科経営学専攻ビジネスコース
  • 東京科学大学大学院 技術経営専門職学位課程
  • 一橋大学大学院 経営管理研究科(経営分析プログラム)

国内MBA入試の勉強方法・入試対策

ここでは、国内MBAの入試対策方法を、試験科目別に解説します。

小論文

まず小論文ですが、小論文を書くには、先に説明した通り、経営学のアカデミックな知識や時事的な知識が必要になる場合が多いです。

そのため小論文対策の第一歩は経営学の知識の習得です。

経営学の知識を持たない方が、国内MBA受験で必要になる経営学の知識を身に付けるためのおススメ書籍は以下です。

経営学の知識の習得が終わったら、経営学の知識を用いた論述力を磨く必要があります。

日本人は文章を書くというと、「起承転結」を用いて書くことが高評価を得るために必要だと考える方が多いが、それは大きな間違いです。

国内MBAの小論文では、伝達効率の高い文章が好まれます。伝達効率の高い文章を書くためのトレーニングをする書籍として、以下の2冊がおススメです。

・飯野一(2021)『国内MBA受験の小論文対策―基礎知識マスター編』中央経済社

・飯野一(2022)『国内MBA受験の小論文対策―実践的合格答案作成編』中央経済社

志望理由書

志望理由書は、一般的には、国内MBAの志望動機、修了後のキャリア計画について書きます。

志望理由書作成に当たって、最初に考えるべきことは、修了後のキャリア計画です。次は、自己分析です。

キャリア計画を実現させるには、「現状の自分には何が欠けているのか」といった点から、自分を分析するのです。この分析によって、今の自分に欠けている点が明確になります。

この欠けている点を国内MBAでの学びによって埋めることができるということを示すことができれば、納得性のある志望理由書になります。

志望理由書作成にあたって参考になる書籍としては以下があります。

・鄭龍権 (著), 河合塾KALS (監修)(2024)『改訂新版 国内MBA受験のための研究計画書の書き方』晶文社

研究計画書

次が、研究計画書ですが、まずは研究テーマを決めます。研究テーマの決め方は、自分の仕事上の課題が起点になります。

現在自分がしている仕事で、疑問に思うことや、なかなか解決しない課題があると思います。そこが研究テーマ探索の出発点となります。

この課題に関連する経営学の書籍を読みます。できればアカデミックな経営学の書籍が好ましいです。

これらを読んでいくと、自身の興味を引く研究領域に遭遇します。遭遇しない場合は、遭遇するまでさまざまな書籍を読みます。これを続けていくうちに、自分が研究したいことが見えてきます。

研究テーマが決まったら、その研究領域の先行研究を読みます。

目的は自分の研究の新規性を見出すためです。先行研究は学術論文ですので、書店には売っていません。

そこで国会図書館に行って学術論文を読みます。この先行研究の読み込みをして、先行研究ではまだ研究されていないことを見つけることができたら、それが自分の研究の新規性になります。

最後は研究のアプローチ法の決定です。研究のアプローチ法には、量的アプローチと質的アプローチがあります。どちらのアプローチ法を用いるのかを決定します。

研究計画書作成にあたって参考になる書籍としては以下があります。

・須田敏子(2019)『マネジメント研究への招待-研究方法の種類と選択-』中央経済社

面接

面接は、志望理由書、研究計画書で書いたことが質問の中心ですので、志望理由書、研究計画書の対策が面接対策になります。

面接ではどんなことが質問されるのかについて詳しく知りたい方は、以下の書籍がおススメです。

・飯野一(2021)『国内MBA受験の面接―大学院のタイプ別FAQ』中央経済社

英語

最後が英語です。先に説明した通り、国内MBA入試の英語はTOEICなどのスコア提出となっております。ですから、英語対策はTOEIC対策をなさってください。

以下の大学院がTOEICのスコア提出が必要になりますが、過去の合格者を見ていると、TOEIC800をクリアしていると合格しています。

ですから、本コラムをご覧の皆様もTOEIC800をクリアしたスコアを提出するようにしてください。

  • 大阪大学大学院 経済学研究科経営学専攻ビジネスコース
  • 京都大学経営管理大学院(一般選抜、特別選抜)
  • 九州大学大学院 経済学府
  • 筑波大学大学院 国際プロフェッショナル専攻
  • 東京科学大学大学院 技術経営専門職学位課程
  • 一橋大学大学院 経営管理研究科(経営分析プログラム)

社会人が仕事と両立しながら独学で入試対策はできるのか?

結論から言えば、社会人が仕事と両立しながら独学で入試対策をするのはかなり難しいです。

アガルートには一年目は独学で挑戦したけれど、受験で落ちた、研究計画書が書けないという理由で多くの方が相談に来られます。

入試対策ができているか下記内容を確認してみましょう。

モチベーションを維持しながら勉強時間確保できてますか?

あなたは仕事が終わって、疲れて家に帰ってから、一体どれだけの勉強時間を確保できますか?

社会人が仕事と両立しながら勉強する場合、かなり限られた時間を有効に活用して勉強を継続しなければいけません。

また、そもそもの経営学の基礎から学び、小論文の書き方や志望動機、研究計画書を書き上げていこうとする場合には 6ヵ月の準備期間では足りなくなってしまうこともあります。

小論文のために経営学について学べていますか?

小論文などにおいて課される問題に解答するためには、経営学の理論を1から勉強しなければなりません。

どんなに管理職や経営層であっても、日々の業務のなかで経営学の理論を身につけることはできません。

経営学の理論とは、実務で役立つためのものというよりも、経営現象を客観的に説明するためのものですから、実務を通じて身につけられるものではないのです。

なので、座学としてきちんと教科書と向き合うことが求められます。

経営学の教科書は世の中に大量に出回っていますが、経営学の理論を大学院入試に耐えられる十分な経営学の知識を網羅的に説明したものは意外と多くありません。

しかも、適切な教科書選びをして、経営学の理論を自分で1から学ぶことができるでしょうか。

関連コラム:国内MBA受験生必読!講師がおすすめする入試のための経営学本11冊

オリジナリティのある研究計画書を書けていますか?

多くの国内MBAでは、入試科目として小論文・研究計画書の提出を求められますが、国内MBAに特化した小論文・研究計画書について解説したものは多くありません。

しかも、研究計画書は、解説した書籍をそのまま丸写しにすることはできませんから、そのエッセンスを理解して自分の仕事に落とし込んでオリジナリティのある研究計画書計画を立てる必要があります。

講座を利用されている方でも3~10回程度の添削を経てようやく研究計画書を書き上げることができます。

人の添削もなく、自分だけで書き上げることは難しいので時間をかけるか、予備校の添削を利用されることをおすすめします。

関連コラム:【国内MBA】出願直前のあなたへ。やるべきことを整理しよう

社会人で国内MBAに合格した人はどうやって勉強していたのか?

社会人で国内MBAに合格した人の体験記から、MBA受験にどう取り組んでいたのか紹介します。

一橋大学MBA合格者の声

勉強の方針

研究計画書が最重要だと聞いていたのでまずは5月中を目標に一度形は作りたいと考えていました。

私自身、受験校にすごく迷いがあったので、最も工数のかかる学校に合わせて準備して、そこから他の学校に内容を転用しようと考えていました。そのため、当時最もアカデミックな筑波大学に合わせて準備や添削を行い、そこから他の大学の形式に合わせて修正するスタンスにしていました。

小論文や面接は試験日の2週間前〜1ヶ月前目処に準備しようとしていました。

いつ勉強していたのか

業務時間後や週末に勉強することが多かったです。
他の時間は趣味に費やしたり、運動や家事をして気分転換をするようにしていました。

勉強も大事ですが、仕事やプライベートもバランスをうまく取るように心がけていました。

一橋大学MBA合格者の声|アガルートでの学習は、独学とは時間的にも心理的にも負荷が段違いに軽い

早稲田大学MBA合格者の声

勉強の方針

7月に受験を決めたため他の方より遅れている感覚がありました。併せて7月時点では経営学の知識はほぼ皆無でした。そのためまずはアガルートの経営学の基礎講座を毎日受講して経営学の基本的な知識をインプット、経営学の知識をベースに研究計画書の作成、研究計画書に目途がたった時点で小論文対策というスケジュールを立てて勉強しました。

一方で事前に受験校の小論文の過去問を見るべきだったと反省しています。
小論文は大きくわけて読む力と書く力が必要になります。私の受験した一橋と早稲田はどちらかというと小論文を読む力を問われていると感じています。私自身、書く力ばかり対策していたため、勉強の方向性を間違えました。結果、最後まで小論文には苦手意識を持ってしまいました。

いつ勉強していたのか

学習時間の確保は仕事の前後の朝晩になります。幸いリモートワークが主でしたので移動時間がなく、仕事が終わり次第、学習を始めました。

経営学の基礎知識及び小論文対策は1日2時間を目標にして勉強していましたので、仕事の前に1時間、寝る前に1時間程度の時間を確保していました。

また、研究計画書については特に8月は仕事が終わり次第、寝る1時間前まで作成していました。もちろん先行研究等のインプットもしていましたが、主には何を課題に感じており、どのように伝えればより伝わるのか、という伝達効率と思考の整理の時間でした。

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この記事の著者 飯野 一 講師

飯野 一 講師

ウインドミル・エデュケイションズ株式会社で代表取締役を務めながら受験指導をおこない、約20年間にわたる指導経験を有する国内MBA受験に精通したプロフェッショナル講師。

国内MBAに関する書籍を多数出版し、ベストセラーを生み出している国内MBA受験に関する人気作家としての側面も持つ。

国内MBA修了生としては珍しい学術論文の学会発表、学会誌掲載の実績を持つ。

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