国内MBAの取得に必要な英語力は?入試で求められる英語力や勉強法も解説
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国内MBA入試には、入試科目に英語が課されている大学院と、課されていない大学院があります。
入試で英語が必要な大学院を受験したい場合は、高い英語力が必要です。
そこで本コラムでは、英語力が求められる大学院や、大学院別の英語の勉強法について解説します。
国内MBA入学後に求められる英語力についても説明しているので、ぜひ参考にしてください。
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国内MBAの取得に英語力は必要?英語ができない人でもMBAを取得できる?
国内MBA入試における英語の扱いは、大学院により異なり、以下の3つのカテゴリーに分けられます。
- 英語の筆記試験を課している大学院
- 英語の筆記試験はなくTOEICなどのスコア提出を課している大学院
- TOEICなどのスコア提出は任意である(英語力は問わない)大学院
上記3つのカテゴリーで①②のカテゴリーに属する大学院を受験する場合は、高い英語力が必要になります。
③のカテゴリーに属する大学院を受験する場合は、英語力が低くても合格できる大学院があります。
以下に上記の3つのカテゴリーごとに国内MBA入試において必要とされる英語力について説明していきます。
入試科目に英語の筆記試験を課している大学院
まず一つ目のカテゴリーである「英語の筆記試験を課している大学院」は、以下の2校があります。
英語の筆記試験の問題は、大学入試のような長文読解問題です。内容は経営・経済系のものが多くなっています。
- 関西学院大学大学院 国際経営コース
- 一橋大学大学院 経営管理研究科(経営分析プログラム)
なお、神戸大学大学院経営学研究科は、2024年度まで英語の試験がありましたが、2025年度からは英語の筆記試験がなくなりました。
TOEICなどの英語スコア提出を課している大学院
次に二つ目のカテゴリーである「英語の筆記試験はなくTOEICなどのスコア提出を課している大学院」は、以下の5校となっています。
- 大阪大学大学院 経済学研究科 経営学専攻ビジネスコース
- 京都大学経営管理大学院
- 九州大学大学院 経済学府
- 筑波大学大学院 国際プロフェッショナル専攻
- 東京科学大学大学院 技術経営専門職学位課程
TOEICなどの英語スコア提出が任意の大学院
最後が三つ目のカテゴリーである「TOEICなどのスコア提出は任意である(英語力は問わない)大学院」ですが、こちらは多くの大学院が該当します。
このカテゴリーに属する人気校を以下に示します。
- 青山学院大学大学院 国際マネジメント研究科
- 慶應義塾大学大学院 経営管理研究科
- 筑波大学大学院 経営学学位プログラム
- 東京都立大学大学院 経営学研究科
- 一橋大学大学院 経営管理研究科(経営管理プログラム)
- 早稲田大学大学院 経営管理研究科
上記の大学院は形式的にはTOEICのスコアは不要ですので、英語力は関係ないことになります。
しかし、上記の大学院の学生の英語力を調べてみると、在校生は英語力が高い方が多いです。
人気国内MBAに合格する方は、グローバルに活躍するビジネスパーソンが多いです。そうなると自然と英語力も高くなるのだと思います。
英語プログラムがある国内MBA
以下の国内MBAには、授業を英語で行う英語プログラムがあります。
- 関西学院大学大学院 国際経営コース
- 京都大学経営管理大学院
- グロービス経営大学院
- 筑波大学大学院 国際プロフェッショナル専攻
- 同志社大学大学院 ビジネス研究科グローバル経営研究専攻
- 名古屋商科大学大学院
- 一橋大学大学院 経営管理研究科 国際企業戦略専攻
- 早稲田大学大学院 経営管理研究科(全日制)
- 法政大学大学院 イノベーションマネージメント研究科グローバルMBAプログラム
英語プログラムでは、授業やコミュニケーションに支障が出ないレベルの英語力が求められます。
そのため、英語の筆記試験が課されていたり、TOEICのスコア提出が課されていたりします。
また、面接を英語で行う大学院も多いです。
【大学院別】国内MBAの入試・受験時に必要な英語力は?
ここでは、英語の筆記試験を課している一橋大学大学院経営管理研究科(経営分析プログラム)、TOEICなどのスコア提出を課している大阪大学大学院経済学研究科経営学専攻ビジネスコース、京都大学経営管理大学院、九州大学大学院経済学府の入試で必要となる英語力について解説します。
- 一橋大学大学院経営管理研究科(経営分析プログラム)
一橋大学大学院経営管理研究科(経営分析プログラム)は英語の筆記試験ですが、英語力を示す客観的な指標であるTOEICのスコアで合格ラインを示すならば800となります。
TOEIC800をクリアしておくと一橋の英語の筆記試験もクリアできるレベルだと言えます。
- 大阪大学大学院経済学研究科経営学専攻ビジネスコース
- 京都大学経営管理大学院
- 九州大学大学院経済学府
上記3校はTOEICのスコアの提出が必要ですが、3校ともに800をクリアしておくと合格ラインをクリアできます。
合格ラインを800とした理由ですが、過去にアガルートから進学した方の英語力を見ますと、皆さん800をクリアしています。
そのため800を合格ラインとして設定しています。アガルートの受講生以外の方で800を下回っていて合格している方もいるかもしれませんが、この点はアガルートでは調査ができませんので、ご理解いただければと思います。
国内MBAの入学後・授業に必要な英語力は?
国内MBA入学後には英語力が必須になります。
英語力が必要になる場面を、以下2つ紹介します。
一つ目は、修士論文の執筆時です。
修士論文作成においては、海外の論文を読む必要があります。
経営学系の研究は圧倒的に欧米が進んでいます。欧米の研究論文は日本語に翻訳されているものはほとんどありません。そのため原書を読む必要があります。
英語の論文をスラスラ読むためには、TOEICでいうと800は最低でも必要になります。
二つ目は、授業の予習時に英語の事前リーディングが課されることです。
授業前には、その授業の予習をしなければなりません。
先に説明した通り、経営学やファイナンスの文献は、欧米の文献が圧倒的に多く、日本語に翻訳されていないものがほとんどです。
予習の際にも、原書を読む機会が多くなります。そのため通常の授業を受けるにあたっても英語力は必須になります。
入学前にTOEIC800をクリアしておくことをおススメします。
英語力が必要な国内MBA入試に合格するための勉強法
先に説明した筆記試験が課せられている大学院の英語の筆記試験対策ですが、出題形式が大学受験同様に長文読解問題ですから、長文を読む訓練をしておけばいいと思います。
内容も経営学や経済学に関することがほとんどですので、ハーバードビジネスレビューの原書を読むとか、著名な経営学者の本を原書で読むようにするといいと思います。
これを行った上で、過去問を問いておけば十分かと思います。
TOEICが必須の大学院の場合は、TOEIC対策本を買ってきて独学で勉強するか、TOEICスクールに通ってトレーニングを積むかです。
ご自身の状況を踏まえて適切な方法を選ぶといいと思います。
TOEICが任意添付のMBAを受験する方で入学前に英語の力を付けておきたい方も上記の方法でTOEICの勉強をしておくといいと思います。
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ウインドミル・エデュケイションズ株式会社で代表取締役を務めながら受験指導をおこない、約20年間にわたる指導経験を有する国内MBA受験に精通したプロフェッショナル講師。
国内MBAに関する書籍を多数出版し、ベストセラーを生み出している国内MBA受験に関する人気作家としての側面も持つ。
国内MBA修了生としては珍しい学術論文の学会発表、学会誌掲載の実績を持つ。
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