国内MBAの併願校の選び方、併願について聞かれたときの対処法
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国内MBA大学院の併願受験を考えている方に向けて併願校の選び方や、併願校を選んだ際に何校受けたらいいのか、スケジューリングについて解説をしていきます。
また、人気のある国内MBAを受験する際には、面接で併願について聞かれることがあるので、面接で併願について聞かれた際の対処法についても解説をしていきたいと思います。
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MBA併願校の選び方
皆さんは、国内MBA大学院に何らかの目的を持って志望しているのではないでしょうか。
国内MBA大学院は大学院ごとに学ぶ内容が異なります。
なので、国内MBAで併願校を決める際には同一の特徴を持つ大学院を併願しましょう。
最初に国内MBAで「学ぶ内容」ごとに、3つのカテゴリーに分類して解説していきます。
併願校を決める際には同一のカテゴリーに属する国内MBA大学院を選ぶと、自然に自分の目的に合致した併願ができることになります。
国内MBAの3つのカテゴリーとは、一つが、ゼネラリスト系MBA、二つ目がリサーチ系MBA、三つめがこの中間に位置するMBAです。
なお、この3つのカテゴリー分類はあくまでも受験校を選びやすくするために執筆者(飯野)が考えたものになります。
一般的な認識として、ゼネラリスト系MBA、リサーチ系MBA、中間型という呼び方が浸透しているわけではありません。
ゼネラリスト 系 MBA
一つ目のカテゴリーは、ゼネラリスト系MBAスクールです。
ゼネラリストとは、経営に関する、人、物、金といった経営資源全体をマネジメントするために必要な知識を有する人のことを指します。
具体的には経営戦略、マーケティング戦略、財務戦略、組織・人材戦略、ファイナンス、オペレーションといった企業経営を行う上で不可欠な知識を学んでいきます。
この幅広い知識をケース・メソッドで学ぶタイプの国内MBAがゼネラリスト系MBAスクールです。
ゼネラリスト系MBAには青山学院大学、関西学院大学、慶應義塾大学、中央大学、同志社大学、明治大学、法政大学(イノベーション・マネジメント研究科)、立教大学(ビジネスデザイン研究科)、早稲田大学があります。
経営戦略、マーケティング戦略、財務戦略、組織・人材戦略、ファイナンス、オペレーションといった内容が学びたい方はゼネラリスト系MBAから受験校、併願校を選びましょう。
リサーチ系MBA
二つ目のカテゴリーは、リサーチ系MBAスクールです。
リサーチ系というのは、研究を中心に行うMBAのことです。
リサーチ系MBAスクールで行われる研究は、問題意識の源泉が実務経験にあります。
実務を行う中で疑問に感じた点や問題となっている点などについて、アカデミックな研究を通して解決の糸口を見つけていくのがリサーチ 系 MBAになります。
なので研究テーマも実務をベースに決めていきます。
リサーチ系の国内MBAは、筑波大学大学院人文社会ビジネス科学学術院 ビジネス科学研究群、一橋大学大学院経営管理研究科(金融財務プログラム)、横浜国立大学大学院国際社会科学府 経営学専攻社会人専修コース、立教大学大学院経営学研究科リーダーシップ開発コースになります。
実務経験の中で問題意識を感じている内容について解決方法がないか研究したい方はリサーチ系MBAの中から受験校、併願校を選びましょう。
また、リサーチ系MBAを志望される方は「中間型」として次に紹介する東京都立大学大学院経営学研究科を併願校してもいいでしょう。
中間型
三つめが「中間型」MBAです。
この中間型MBAというのは、これまで説明してきた「ゼネラリスト系」と「リサーチ系」、双方の良さを取り込んで、両方を充実させようという国内MBAになります。
「ゼネラリスト系」と「リサーチ系」、双方の良さを取り込んで、両方を充実させようという国内MBAに該当するのは、神戸大学、東京都立大学、一橋大学(経営管理プログラム、経営分析プログラム)、法政大学(経営学研究科)があります。
経営戦略、マーケティング戦略、財務戦略、組織・人材戦略、ファイナンス、オペレーションといった内容を学びつつ、実務経験で感じているものに対して解決の糸口を研究したいと考えている人におすすめのMBAになります。
関連コラム:MBAを日本で取得するには?国内MBAとは?おすすめの大学院や選び方も解説
受験者の内どのくらいの人が併願するのか
国内MBA受験で併願をする方の割合であるが、現状では少ないです。
その理由が、多くの受験生が「何を学ぶのか」という視点で大学院を選ぶのではなく、「有名大学だから」という知名度で志望校を決めているからです。
そのため、知名度が高い早稲田や慶應だけを志望して、「どうしても早稲田に行きたい」「どうしても慶應に行きたい」という方からの相談をよく目にします。
国内MBAの場合は、どこのMBAを修了したのか、という視点よりも、何を学んだのかという視点が重要です。
有名大学のMBAを修了したからと言って就職に有利に働くことはあまりありません。
どこのMBAであっても、市場で評価されるスキルを身に付けている人は高く評価されて就職も有利に進めることができています。
そういう意味で、大学の知名度で志望校を選ぶのは好ましくありません。
経営に興味がある、実務で問題意識を感じているという方は自分が何を学びたいか?という視点で志望校を決めることが重要です。
自分の学びたい内容ベースで受験校を決めると併願校選びが楽になるし、面接で「どうして〇〇大学のMBAなの?」と質問された場合に、説得力のある回答ができるのではないでしょうか。
併願する場合、何校程度受けたらいいか
MBAを受験される方の多くが社会人です。
MBA受験に割ける時間も限られているため、3校くらいの併願をおすすめしています。
併願した3校の中でその年内に進学できるMBAに決めてしまうのが良いでしょう。
併願校を決めた際の受験スケジュール
併願のスケジュールとして、自分が最も進学したい大学院を最初に受験しましょう。
仮にその大学院に不合格になった時に併願を考え始めても遅くはありません。
国内MBAの大学院は、ほとんどの大学院が年に複数回受験が実施されます。
第一志望を秋入試に受験し、不合格になった場合は、冬入試でその第一志望に再チャレンジすると同時に、第2志望、第3志望の大学院も併願するというパターンで受験するのがおすすめです。
関連コラム:国内MBA入試のスケジュールと受験科目&勉強を始めるタイミング
面接の質問で併願校について聞かれるのはなぜか
学校側は受験生が他のMBAを受験していることは知っています。
併願するということは不合格になり進学先がどこもなくなるというリスクを回避する行動ですし、MBAではリスク回避の行動を取ることは妥当な戦略だと評価されます。
なぜわざわざ併願校について聞いてくるのかといいますと、MBAの特色について理解しているか、MBAで学びたいことに一貫性があるのかを知るためです。
関連コラム:国内MBA入試の面接では何を聞かれる?よくある質問と対策法
併願校について聞かれたらなんて答えたらいいのか?素直に答えていいものなのか
併願について面接で質問されたら、これは正直に答えてかまいません。
ただし面接官はあなたに対して受験校の意欲や熱意を見ています。
なので第1志望は、その大学院だと答えてください。
仮に第2志望の学校であったとしても、その大学院が第一志望だと面接官にはお伝えしましょう。
また、あなたが何をMBAで学びたいのか、何をテーマに研究したいのかを軸に考えた際に併願校との違いについて答えられるようにしておくとさらに安心です。
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ウインドミル・エデュケイションズ株式会社で代表取締役を務めながら受験指導をおこない、約20年間にわたる指導経験を有する国内MBA受験に精通したプロフェッショナル講師。
国内MBAに関する書籍を多数出版し、ベストセラーを生み出している国内MBA受験に関する人気作家としての側面も持つ。
国内MBA修了生としては珍しい学術論文の学会発表、学会誌掲載の実績を持つ。
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