今回のコラムでは、企業派遣で国内MBAに進学することを考えている方向けに、

「企業派遣は一般の方と比較して有利になるのか?」
「企業派遣の方を対象に入試をおこなっている国内MBAはどこがあるのか?」
「企業派遣者におすすめの国内MBAはどこか?」

といった点について解説していきます。

特に企業派遣の方は、企業派遣が一般受験と比較して有利になるかどうか関心があるのではないでしょうか。この点についても、過去の受験指導経験を踏まえて詳しく解説します。是非参考になさってください。

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企業派遣と私費でのMBA入試の違いは?

企業派遣だとMBA入試や学費は全額会社持ち?

企業派遣入試とは、所属企業が学費を負担する方を対象にした入試です。
所属企業に制限を設けているMBAもあり、例えば慶應義塾大学大学院経営管理研究科(KBS)では、企業派遣者を次のように定義しています。

「過去5年間で、本研究科修士課程に合計2名以上の派遣実績がある証券取引所上場企業およびこれに準ずる企業・団体から選抜・選考を経て派遣される者」

上記のKBSのように、証券取引所上場企業に勤務する者と指定するMBAもありますが、中小企業も含めた企業からの派遣を受け入れているMBAもあります。

また、企業派遣として、フルタイムで学ぶ全日制に進学する場合は、学費だけでなく在学中の給与も派遣先企業から支払われることになっています。企業派遣で全日制に進学する場合は、在学中の2年間は仕事からは離れて学業に専念することになりますが、その期間の給与も保障されることになるのです。

なお、近年の企業派遣の傾向としては、全日制ではなく、働きながら通うことができる夜間のパートタイムMBAへの派遣者が多くなっています。

企業派遣で通えるのは留学する海外MBAだけ?

企業派遣でMBA進学というと、25年前くらいまでは海外MBAへの派遣が多く見られました。
しかし、ここ20年くらいで状況が変わってきており、近年では企業派遣でMBAに進学する場合、その多くが日本国内のMBAに進学するようになってきています。

企業派遣だと入試に有利に働くことはある?

企業派遣でMBA入試を受ける場合、一般入試と比較して有利になります。

企業派遣では、先に説明した通り、企業が学費や教材費などすべてを負担します。企業がそこまでしても進学させたいのは、その人の過去の実績を踏まえると、将来の幹部候補であり、期待している人材ということです。企業のお墨付きがある人材とも言えます。そのような人材はMBA側でも歓迎していますので、普通の一般入試で受験する人よりも合格に近い立場にあると言えるでしょう。

しかし、受験対策を何もしなくて合格するというわけではありません。

国内MBAの入試では、小論文、志望理由書・研究計画書、面接が企業派遣の方にも課せられています(一部のMBAでは志望理由書・研究計画書、面接だけの場合もあります)。

例えば、小論文の出来が一般の受験者と比較して出来が悪かったり、志望理由書・研究計画書の内容が稚拙だったりすると合格はできません。最低でも一般受験者と同じレベルの出来である必要があります。一般受験者と同じレベルの出来であった際、どちらを合格させるかという時に企業派遣の方が選ばれるのです。

上記の理由から、企業派遣の方も受験準備はしっかりと行い、一般受験者と同じレベルの出来を確保できるようにする必要があります。

企業派遣制度による学生を募集している国内MBA一覧

ここで、企業派遣制度による学生募集を行っているMBAを紹介します。
以下のMBAを受験する場合は、企業派遣での受験は有利に働くことになります。

  • 慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA、EMBA)
  • 中央大学大学院戦略経営研究科
  • 同志社大学大学院ビジネス研究科
  • 一橋大学大学院経営管理研究科(経営分析プログラム)
  • 兵庫県立大学大学院社会科学研究科
  • 法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科
  • 明治大学大学院グローバルビジネス研究科
  • 立教大学大学院ビジネスデザイン研究科
  • 立命館大学大学院経営管理研究科
  • 早稲田大学大学院経営管理研究科

企業派遣で通うのにおすすめの国内MBA

この章では、企業派遣で通うのにおすすめの国内MBAをいくつかのカテゴリーに分けて紹介します。

大企業の管理職の方におすすめの国内MBA

大企業の管理職の方におすすめの国内MBAは、慶應義塾大学大学院経営管理研究科(EMBA)です。

同校は証券取引所上場企業からの派遣を優先的に受け入れているMBAで、受験資格でも実務経験15年以上を求めています。要するに、大企業の管理職で将来の経営者候補の方に来ていただきたいと考えているMBAです。
この条件をクリアする方が学生として在学することになりますので、大企業の管理職の方にとっては、将来の人脈造りの機会としては最高の場となるMBAです。

中小零細企業の管理職の方におすすめの国内MBA

中小零細企業の管理職の方におすすめの国内MBAは、明治大学大学院グローバルビジネス研究科です。

国内MBAというと、大企業の幹部候補が学ぶ場というイメージがありますが、同校は異なっています。大企業の幹部候補の方も在学する場合がありますが、それよりも中小企業や零細企業、そしてそれら企業の事業承継を考えている方を対象とした学習カリキュラムが組まれています。
中小零細企業の経営者の方にとっては最高の人脈形成の場であると同時に、有意義な学びの場であると言えます。

企業変革を託されている方におすすめの国内MBA

企業変革を託されて企業派遣される方におすすめの国内MBAは、立教大学大学院ビジネスデザイン研究科です。

同校のホームページには以下の記載があります。

既存の大学院やビジネススクールとは異なり、ビジネスデザイン研究科は新たな社会環境を創造するビジネスを「デザイン」する人材の育成を目的としています。事業構想を担う創造的な真のゼネラリスト、「ビジネスクリエーター」の輩出がビジネスデザイン研究科のミッションなのです。

上記の「事業構想を担う創造的な真のゼネラリスト」というのは、企業変革の担い手と言い換えることができます。
企業変革を託された方にとっては、最適な学びの場であると言えます。

新規事業を起こすことを期待されている方におすすめの国内MBA

新規事業を起こすことを期待されて企業派遣される方におすすめの国内MBAは、法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科です。

同校は「新しいビジネスを立ち上げる起業家・ベンチャー」の養成を第一目標としています。

多くの国内MBAで課されている修士論文の代わりに、院生のグループまたは個人と複数の教員が一体となっ て、新規事業および起業を開始するためのビジネス・プランを作成することになっているのも起業を意識した同校ならではの試みと言えるでしょう。
新規事業を起こすことを期待されている方には、最高の学びの場であると言えます。

人事系、マーケティング系など特定分野を専門的に学びたい方におすすめの国内MBA

MBAというと経営全般を学ぶゼネラリスト養成のスクールですが、特定分野のスペシャリスト要請に取組んでいる国内MBAがあります。それが早稲田大学大学院経営管理研究科夜間主プロフェッショナルです。

同校では、夜間主総合と夜間主プロフェッショナル(マネジメント専修)の2つの夜間コースを設けていますが、前者はゼネラリスト養成を目的とし、後者はスペシャリスト養成を目的としています。同校のホームページの夜間主プロフェッショナルのサイトには以下の記述があります。

「自分はマーケティングで一流になりたい」「人事のプロになりたい」「起業がしたい」「経営者になりたい」など、明確なキャリア目標がある程度見えており、その分野を深く学び、経営幹部や起業家として活躍したい方に向いているのが、「夜間主プロフェッショナル(マネジメント専修)」です。

このようにマーケティング、組織人材、起業など特化した学びを希望する方には、最適な国内MBAとなっています。

また、同コースでは、ファイナンス分野のスペシャリスト養成のためのコースも用意されています。それが夜間主プロフェッショナル(ファイナンス専修)です。同コースの特徴はホームページにて、以下のように説明されています。

コーポレートファイナンス、投資理論、金融工学、不動産ファイナンスなど、各専門分野におけるWBSが誇る豪華な教授陣のもとで、理論から実践までバランスのとれた学びを受けながらファイナンス実務に直結する力を修得し、金融業界(銀行、証券、保険、不動産等)、事業会社(ファイナンス関連、リスク管理部署、財務部署)などで高いレベルで活躍できる人材を育成します。

このように、ファイナンスに特化した学びが得られる数少ない国内MBAが同校となっています。
そのため、金融機関から企業派遣で進学する方が多くなっています。

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まとめ

企業派遣での国内MBA受験は、一般受験の方と比較すると有利になります。
しかし、受験準備を怠ってはいけません。

企業派遣での受験とはいえ、一般受験の方と同レベルの入試結果を出さないと不合格になる可能性もあります。
一般受験者と同じレベルであれば、企業派遣の方が合格するという意味での有利ということになります。ですから、受験準備は手を抜かずにしっかり行ってください。

企業派遣者向けの入試を実施している国内MBAは以下の通りです。企業派遣の方は、以下の中から受験校を決定するといいと思います。

  • 應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA、EMBA)
  • 中央大学大学院戦略経営研究科
  • 同志社大学大学院ビジネス研究科
  • 一橋大学大学院経営管理研究科(経営分析プログラム)
  • 兵庫県立大学大学院社会科学研究科
  • 法政大学大学院イノベーションマネジメント研究科
  • 明治大学大学院グローバルビジネス研究科
  • 立教大学大学院ビジネスデザイン研究科
  • 立命館大学大学院経営管理研究科
  • 早稲田大学大学院経営管理研究科

上記の国内MBAでは、求める人材が違ってきます。大企業の幹部候補を求めている国内MBAもあれば、中小零細企業の社長を求めている国内MBAもあります。学校によって特徴が異なりますので、ご自身の目的を達成できる国内MBAを選択するようにしてください。

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この記事の著者 飯野 一 講師

飯野 一 講師

ウインドミル・エデュケイションズ株式会社で代表取締役を務めながら受験指導をおこない、約20年間にわたる指導経験を有する国内MBA受験に精通したプロフェッショナル講師。

国内MBAに関する書籍を多数出版し、ベストセラーを生み出している国内MBA受験に関する人気作家としての側面も持つ。

国内MBA修了生としては珍しい学術論文の学会発表、学会誌掲載の実績を持つ。

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