第三種電気種人技術者試験(以下、電験三種)は、電気関連の国家資格として毎年多くの方に受験されている試験です。

免状の申請方法や有効期限の有無など、合格後の対処について気になっている方も多いでしょう。

当コラムでは、電験三種の免状の取得方法や具体的な申請方法、申請時のよくある質問などについて解説します。

受験を検討している方はぜひ参考にしてください。

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電験三種の免状の取得方法・条件

電験三種の免状の取得方法・条件は以下の通りです。

  • 電験三種の試験に合格する
  • 認定校を卒業して実務経験を積む

電験三種の試験に合格する

電験三種の試験に合格すれば、電験三種の免状を取得できます。

試験では「電力」「理論」「機械」「機械」が出題され、科目ごとに合否判定が行われる点が特徴。

合格するためには、4科目すべてで合格基準を満たさなくてはなりません。

以下は、電験三種試験で出題される科目と出題内容を表にまとめたものです。

科目名出題内容
電力・発電所、蓄電所及び変電所の設計及び運転・送電線路及び配電線路(屋内配線を含む)の設計及び運用並びに電気材料
理論・電気理論・電子理論・電気計測及び電子計測
機械・電気機器・パワーエレクトロニクス・電動機応用・証明・電熱・電気化学・電気加工・自動制御・メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理
法規・電気法規(保安に関するものに限る)及び電気施設管理

電験三種試験は、例年の合格率が1〜2割と非常に難易度の高い試験です。

科目ごとの出題範囲も広いため、合格にはしっかりとした対策が必要となります。

一方で、受験資格に実務経験などは問われないため、業界未経験でも挑戦可能。

将来的に電気主任技術者を目指す学生の方や、電気業界以外で働いている社会人の方にもおすすめの取得ルートといえます。

認定校を卒業して実務経験を積む

認定校を卒業して一定の実務経験を積むことで、電験三種の免状を取得できます。

認定取得(免除制度)と呼ばれており、経済産業省が定める認定校で指定の年数分の経験を積むことで免状の取得方法です。

認定校は電気主任技術者認定校一覧で確認できます。

電験三種の場合、必要な実務経験は「電圧500V以上の電気工作物の工事、維持または運用」となります。

経験年数は学歴によって異なり、最短でも1年以上の経験が必要です。

以下は、認定取得制度を利用する場合に必要となる経験年数を学歴別にまとめたものです。

学歴経験年数
大学・大学院卒1年以上
短大・高専卒2年以上
高卒・その他3年以上

電験三種は難関国家資格のため、受験勉強をせずに免状を取得できる点は認定取得制度の大きなメリット。

しかし社会人での取得を目指す場合、認定校への通学はかなりのハードルです。

免状取得までに数年単位の学習期間が必要な点や、ある程度の学費が必要な点などはかなりのデメリットといえるでしょう。

電験三種の免状交付の申請方法

ここでは、電験三種の免状交付時の申請方法について、取得方法別に詳しい方法を解説します。

「試験合格者」の申請方法・必要書類

電験三種試験に合格して免状を取得する場合、合格後に以下の書類が送られてきます。

  • 試験結果通知書
  • 免状交付申請要領
  • 免状交付申請書

書類を受け取ったら「免状交付申請書」に必要事項を記入し、一般財団法人電気技術者試験センターに返送しましょう。

申請から免状の交付までは2か月ほどかかるため、余裕をもって早めに申請してください。

注意点として、免状の交付手数料には非課税で2,350円が必要です。

「認定校卒業者」の申請方法・必要書類

認定校を卒業して申請する場合、以下の書類を地域の産業保安部電力安全課に送付します。

  • 主任技術者免状交付申請書
  • 認定校の卒業証明書
  • 単位取得証明書またはこれに代わるもの
  • 電気主任技術者免状または合格書の写(現に免状を交付されている場合)
  • 実務経歴証明書
  • 戸籍抄本または本籍記載の住民票の写しなど
  • 免状送付用宛先用紙

注意点として、主任技術者免状交付申請書には6,600円分の収入印紙を貼付する必要があり、金額に過不足があると受理されません。

また、現金や郵便切手、都道府県が発行する収入証紙などは使用できないため注意してください。

電験三種の免状に関するよくある質問

電験三種の免状に関するよくある質問としては、以下のようなものがあります。

  • 電験三種の免状はいつ届く?
  • 電験三種の免状の申請期限は?
  • 電験三種の免状の交付手数料は?
  • 電験三種の免状に有効期限はある?
  • 電験三種の免状を紛失したら?再発行できる?
  • 電験三種の免状はカード型?しょぼい?

電験三種の免状はいつ届く?

電験三種の免状は、通常申請から2か月ほどで交付されます。

申請書類に不備があると交付が遅れる可能性があるため、申請前には必ず記載内容を確認し、早めに提出するよう心がけましょう。

電験三種の免状の申請期限は?

電験三種の免状に申請期限はありません。

ただし申請後に即日免状を受け取れるわけではないため、余裕をもって申請するようにしましょう。

電験三種の免状の交付手数料は?

電験三種の免状の交付手数料は、取得ルートによって異なります。

試験合格後に免状を申請する場合は、非課税で2,350円の手数料が必要です。

認定校を卒業して免状を申請する場合は「免状交付申請書」に6,600円分の収入印紙を貼付します。

電験三種の免状に有効期限はある?

電験三種の免状に有効期限はなく、資格の更新手続きなども不要です。

各地の電気保安協会や電気管理技術者協会などが資格保有者を対象に講習などを実施することもありますが、受講は義務ではありません。

電験三種の免状を紛失したら?再発行できる?

電験三種の免状を紛失した場合は、所定の手続きによる再発行が必要です。

再発行手続きは最寄りの産業保安監督部で行います。

電験三種の免状はカード型?しょぼい?

電験三種の免状はA4サイズの書類で、運転免許証のようなカード型ではありません。

合格者の顔写真も入らないため、SNSなどでは以下のように「電験三種の免状はしょぼい」といった意見も一部で存在します。

まとめ

当コラムでは、電験三種の免状について以下の内容で解説しました。

  • 電験三種の免状の取得には、「試験に合格する」「認定校を卒業する」の2つの方法がある。
  • 試験に合格した場合は必要書類を電気技術者保安センターに送付する。手数料は非課税で2,350円。
  • 認定校を卒業した場合は必要書類を産業保安部電力安全課に送付する。収入印紙で6,600円の納付が必要。
  • 電験三種免状に申請期限や有効期限はないが、申請から交付までには2か月ほどかかる。紛失の場合は再発行が可能。

電験三種免状の取得方法には「試験合格」と「認定校の卒業」の2ルートがあり、特に試験合格ルートは未経験者でも取得可能です。

ただし、電験三種は合格率1〜2割と難易度の高い試験となります。

独学での対策が難しいと感じた場合は、アガルートの「第三種電気主任技術者講座」を検討してみてください。

基礎レベルから学習できる充実のカリキュラムで、効率的に合格を目指せるでしょう。

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