2024年(令和6年)の第三種電気主任技術者(以下、電験三種)の試験日程が発表されました。

電験三種を受験予定の方で次のような疑問・要望をお持ちの方はいませんか?

「2023年(令和5年)より導入されたCBT方式と従来の筆記方式、どちらが良いの?」

「年2回の試験実施に合わせた学習スケジュールを知りたい」

このコラムでは電験三種の試験日程の詳細と申込期間・申込方法・受験料を徹底解説いたします。

CBT方式試験と筆記試験のメリット・デメリット、学習スケジュールの立て方についてもまとめているので、これから電験三種の学習を始める方も参考にしてください。

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【2024年】電験三種の試験日は?

電顕三種試験日程

2024年度(令和6年)の電験三種の試験日は、上期のCBT方式が2024年7月4日(木)~7月28日(日)、筆記方式が8月18日(日)、下期のCBT方式が2025年2月6日(木)~3月2日(日)、筆記方式が2025年3月23日(日)に実施される予定です。

試験方式はパソコンを用いて行うCBT方式とマークシートで解答する筆記試験の2種類で出題形式は同じです。

下記に2024年(令和6年)上期と下期の試験日の詳細を記載しています。

令和6年上期試験

試験方式試験日申込期間
CBT方式2024年(令和6年)7月4日 ~7月28日(25日間)2024年(令和6年)5月20 日~6月6日
筆記方式2024年(令和6年)8月18日

令和6年下期試験

試験方式試験日申込期間
CBT方式2025年(令和7年)2月6日~3月2日(25日間)2024年(令和6年)11月11 日~11月28日
筆記方式2025年(令和7年)3月23日
▼参考:令和6年度電気主任技術者試験の実施日程等のご案内

筆記方式は試験日が1日だけですが、CBT方式は所定の期間内(25日間)から試験日時を選択することが可能です。

科目毎に別日で受験ができるため、ゆとりのある学習スケジュールで臨めます。

ただし、申込期間はCBT方式も筆記方式も同じとなるためご注意ください。

電験三種の試験の申込方法は?

電験三種の申込方法は原則、インターネット申込のみです。

インターネットが利用できない等の理由で、やむを得ず書面申込をされる方は一般財団法人 電気技術者試験センター 本部事務局にお問い合わせください。

インターネット申込の申込受付期間は初日の10時から最終日の17時までとなっています。

書面申込の締切は最終日の消印有効となります。

受験手数料はインターネット申込が7,700円、書面申込が8,100円です。

特別な事情がない限り、申し込みに手間がかからず、受験手数料も安いインターネット申込をおすすめします。

申込方法インターネット申込書面申込
受験手数料(非課税)7,700円8,100円
支払方法【個人申込】
・クレジットカード決済
・コンビニエンスストア決済
・Pay-easy(ペイジー)決済

【団体申込】
・銀行振込
郵便局 (ゆうちょ銀行)で払込み
申込受付期間申込期間初日10時~最終日17時最終日の消印有効
参考:受験申込方法・受験案内 | ECEE 一般財団法人電気技術者試験センター

CBT方式で受験する人は申請が必須

申込時点では筆記方式として申請されるため、CBT方式での受験を希望する場合は、申込後にマイページにて「CBT会場申込手続き」を行う必要があります。

CBT方式の申請はマイページの「CBT方式への変更」ボタンから行えます。

ここでCBT方式への変更・会場と日時の登録をします。

CBT方式では科目毎に別日で受験することが可能なため、受験する予定の科目はすべて予約を完了させましょう。

期限内にCBT会場の申込手続きができなかった場合は、従来の筆記方式での受験となります。

例年、会場申込期間は10日間程度です。

申請漏れを防ぐために、CBT会場の申込手続きは早めに済ませておきましょう。

令和6年のCBT方式への変更期間はまだ発表されていません。

参考に2023年(令和6年)の変更期間を下表にまとめましたので参照ください。

2023年(令和5年)「CBT会場申込手続き」期間
上期2023年(令和5年)6月12日10:00~6月23日(金)23:59
下期2023年(令和5年)12月11日(月)10:00~12月22日(金)23:59
参考:令和5年度第三種電気主任技術者上期試験(CBT方式)
令和5年度第三種電気主任技術者下期試験(CBT方式)

電験三種試験のCBT方式と筆記どっちがいい?

結論、CBT方式の方がメリットが多いためおすすめです。

鉛筆でマークを塗りつぶして解答するか、選択肢をクリックして解答するかの違いだけではなく、試験地・試験日の選択の幅や試験結果の予測のしやすさなど、さまざまな違いがあります。

CBT方式試験と筆記試験のどちらがいいのか、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。

CBT方式のメリットとデメリット

CBT方式のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
・全国200ヶ所以上のCBT試験会場から試験地が選べる
・受験期間(例年25日程度)から試験日時が選べる
・試験日3日前まで受験地・試験日時の変更が可能
・科目ごとに日にちをずらして受験できる(1科目ごと別日受験OK)
・得点が試験当日に確認できる(結果は2週間後からマイページで確認可能)
・問題に書き込んで確認できない
・問題全体の確認、見直しがしづらい

筆記方式では受験票に記載された試験地のみで受験となるため、自宅から遠い試験場になることもあります。

CBT方式では全国200ヶ所以上のCBT試験場から選択可能です。

受験期間も例年25日程度あるため、期間内で都合の良い日時が選べます。

また、CBT方式では科目ごとに日にちをずらして受験できる(例:2科目ずつ2日程に分けて受験)ため、学習スケジュールが立てやすいです。

試験当日に点数がわかるため、合格発表を待たずに合否の見当がつくことも大きなメリットでしょう。

試験の点数は、試験終了後の画面及び受験者マイページで確認可能です。

デメリットは、問題用紙がないため、問題に直接書き込みながら考えられないことです。

筆記方式ですと問題集全体を見た上で、解く順番を考えることがしやすいですが、CBT方式は画面ごとで確認するため、俯瞰して見るのは難しいでしょう。

CBT方式の注意点

電験三種のCBT方式の注意点として、受験するすべての科目で、CBT会場の予約が必須となります。

ほかにも、ブラウザを途中で閉じたり、通信不良等で予約を中断したりした場合は、予約途中の科目は筆記方式となってしまいます。

なお筆記方式とCBT方式の併用は不可です。

予約した試験開始時刻から30分以上遅刻した場合は、受験ができないためご注意ください。

筆記試験のメリットとデメリット

電験三種の筆記試験のメリットとデメリットは以下の通りです。

メリットデメリット
・問題用紙に書き込みができる
・問題全体が見やすいため
・試験地の選択不可
・受験日時の選択不可(1日のみ)
・全科目を1日で受けなくてはならない

筆記方式のメリットは計算式等を問題用紙に書き込みながら、問題が解けること。

回路図の問題などは、問題用紙に計算式を書き込みながら解く方も多いでしょう。

ただ、CBT方式でもテストセンターの用意したメモ用紙が配布されるため、それほど不便は感じないはずです。

電験三種試験までの勉強のスケジュールは?

電験三種の合格に必要な勉強時間は約1,000時間とされています。

これは初学者・受験経験者・理系出身者・実務経験者を含めた勉強時間の目安のため、人によって必要となる学習時間は異なります。

ただ、電験三種は科目ごとの試験範囲が広く、専門知識を用いた計算問題が多いため、学習経験者の方でも、勉強時間を多めに考えて学習スケジュールを立てると良いでしょう。

必須勉強時間を1,000時間とした場合、1日2時間勉強すると仮定すると、試験日の1年5ヶ月前までに学習をスタートする必要があります。

短期集中で合格を狙うなら、学習時間を増やす必要があります。

平日3時間、休日5時間勉強する場合は、試験日の9ヶ月前からのスタートとなります。

生活スタイルに合わせた無理のない学習スケジュールを立てましょう。

科目別合格制度の利用も検討

電験三種の試験に合格できるか不安を感じる方は、科目別合格制度を利用しましょう。

科目別合格制度とは、4科目のうち一部の科目のみ合格した場合、その科目の合格は2年間有効となるというものです。

合否判定が科目ごとに行われるため、「科目合格」した科目は申請によって、最初に合格した試験以降、最大5回まで試験が免除されます

つまり3年以内に、4科目に合格すれば電験三種が取得できるということです。

例えば、1年目の上期に理論・電力に合格し、下期に機械に合格、2年目の上期に法規に合格のように、学習スケジュールに合わせて取得を目指すことが可能となります。

まとめ

2024年度(令和6年)の電験三種の試験日は、

  • 上期のCBT方式が2024年7月4日~7月28日、筆記方式が8月18日
  • 下期のCBT方式が2025年2月6日~3月2日、筆記方式が2025年3月23日

に予定されています。

試験の申込方法は原則インターネット申込のみです。書面申込を希望する場合は一般財団法人 電気技術者試験センター 本部事務局に連絡が必要となります。

試験方式はCBT方式と筆記方式から選択できますが、試験地・試験日時が選択できるCBT方式がおすすめです。

国家資格の中でも難易度の高い電験三種は、合格するには1,000時間程度の勉強時間が必要と言われています。

長期間の学習になるため、独学よりも通信講座で勉強した方が効率が良いでしょう。

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