電験三種の科目合格制度とは?科目ごとの難易度と合格率を徹底解説
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第三種電気主任技術者(以下、電験三種)の試験は4科目に分かれており、それぞれ難易度が高いことで知られています。
電験三種試験に興味をお持ちの方は、電験三種の科目別合格制度について知りたいと考えているのではないでしょうか。
科目別合格制度を利用するメリットや注意点を把握し、試験に役立てたいですよね。
本コラムでは、電験三種の科目別合格制度について解説します。
科目ごとの難易度についても触れているため、ぜひ参考になさってください。
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電験三種の科目別合格制度とは?
電験三種試験の科目別合格制度とは、一部の科目に合格した場合、申請によって最大で連続5回まで該当科目の試験が免除される制度のことです。
電験三種試験に合格するためには、4科目の試験すべてにおいて合格点を取得しなければなりません。
しかし、科目別合格制度を活用すれば、一度合格した科目を次回の試験に活かせます。
参考:第三種電気主任技術者試験
電験三種の科目別合格制度を利用する3つのメリット
科目別合格制度を利用するメリットは、以下の3つ。
- 1科目ずつ自分のペースで合格を目指せる
- 勉強する範囲を絞れる
- モチベーションを保ちやすい
それぞれについて、詳しく解説します。
1科目ずつ自分のペースで合格を目指せる
電験三種の科目別合格制度を利用する最大のメリットは、1科目ずつ自分のペースで合格を目指せることです。
電験三種試験の合格に必要な勉強時間の目安は、約1,000時間と言われています。
1年で1,000時間の勉強時間を確保することが難しくても、科目別合格制度を利用すれば、時間をかけて自分のペースで勉強できるでしょう。
まとまった勉強時間を確保することが難しい社会人や、必要な勉強時間の予測が難しい初学者の方にとっては、特にメリットが大きい制度であると言えます。
参考:電験三種の勉強時間は?試験の特徴や合格する5つのポイントを紹介
勉強する範囲を絞れる
電験三種の科目別合格制度を活用すれば、勉強する範囲を絞れます。
電験三種の試験は出題範囲が広く、応用的な知識が求められるため、一度に4科目の試験に合格することは困難です。
特に、電気に関する知識がない方が電験三種試験に挑む場合は、一発合格は難しいと考えましょう。
科目別合格制度を利用すれば、受験する科目を自分で選択できるため、1科目ずつ集中して勉強できます。
範囲を区切って勉強に取り組むことで、計画的に合格を目指せるでしょう。
モチベーションを保ちやすい
勉強するモチベーションを保ちやすいことも、科目別合格制度を利用するメリットのひとつです。
科目別合格制度を利用すれば、一度合格した科目は次回の試験で免除されます。
合格科目が増えるにつれてゴールに近づいていく実感を得られるため、最後までモチベーションを維持しやすいでしょう。
電験三種の科目別合格制度の4つの注意点
電験三種の科目別合格制度の注意点は、以下の4つ。
- 有効期限に注意する
- 合格科目の免除申請を行う
- 受験料で費用がかさむ
- 1科目ずつの学習が逆効果になることも
それぞれについて、詳しく解説します。
有効期限に注意する
電験三種の科目別合格制度を利用する際は、有効期限に注意しましょう。
一般財団法人電気主任者技術センターの公式サイトによると、一度合格した試験の免除を受けられる期間は、最初に合格した試験以降、最大で連続5回までと定められています。
電験三種試験は年2回実施されるため、有効期間は3年間となります。
合格してから3年をすぎると再受験が必要となるため、3年以内で4科目の合格を目指しましょう。
合格科目の免除申請を行う
電験三種の科目別合格制度を利用する際は、合格科目の免除申請を行う必要があります。
合格点に達した科目があっても、免除申請を行わなければ、科目別合格制度を利用できません。
科目の免除は自動的に行われないため、忘れず申請を行いましょう。
合格科目の免除申請は、受験申し込みの際に行います。
申請方法は申し込み方法によって異なるため、最新の受験案内をご確認ください。
参考:受験案内等 | ECEE 一般財団法人電気技術者試験センター
受験料で費用がかさむ
電験三種の科目別合格制度を利用すると、受験手数料などの費用がかさむ場合があります。
電験三種の受験手数料は申し込み方法によって異なり、インターネット申し込みの場合は税込7,700円・書面申し込みの場合は8,100円です。
試験を受ける際は毎回受験手数料が必要であるため、科目別合格制度を利用して3回試験を受けた場合は、3回分の受験手数料がかかります。
また、筆記試験を受験する場合は、試験会場までの交通費なども考慮しましょう。
1科目ずつの学習が逆効果になることも
電験三種の試験科目は内容に関連性があるため、1科目ずつ学習すると、かえって学習効率が下がってしまう可能性があります。
電験三種の4科目は相関関係があり、ひとつの科目で学んだ知識は、ほかの科目でも役立つ場合が多いです。
例えば、電力と法規は、計算問題の内容が似ていると言われています。
また、理論の知識は、機械の問題を解く際にも役立つため、複数の科目を同時に勉強することで、両方の内容を理解しやすくなると考えられます。
科目別合格制度を利用する場合は、1科目だけに集中しすぎないよう注意しましょう。
電験三種の科目ごとの難易度は?
電験三種の科目はいずれも難易度が高めですが、中でも法規と機械の難易度が高いと言われています。
過去5回の試験における各科目の平均合格率は、以下の通り。
- 機械:19.7%
- 法規:21.46%
- 理論:21.86%
- 電力:24.14%
過去5回における機械の平均合格率は、19.7%です。
また、次いで合格率が低い科目は法規であり、僅差で理論が続きます。
機械の科目は出題範囲が非常に広く、電気機器に関する技術的な知識が求められます。
実務経験がない方は、特に難易度が高いと感じるでしょう。
また、法規の科目では法令を暗記しなければならないため、法律関係の分野が苦手な方は注意が必要です。
なお、理論の平均合格率は21.86%ですが、決して難易度が低いという訳ではありません。
ほかの3科目の基礎となる重要な科目であるため、特に時間をかけて取り組む必要があります。
過去5回における科目別の合格率は、以下をご覧ください。
科目 | 試験日 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
理論 | 令和5年上期 | 20,994人 | 5,588人 | 26.6% |
令和4年下期 | 20,712人 | 5,102人 | 24.6% | |
令和4年上期 | 28,427人 | 6,554人 | 23.1% | |
令和3年 | 29,263人 | 3,030人 | 10.4% | |
令和2年 | 31,936人 | 7,867人 | 24.6% | |
電力 | 令和5年上期 | 18,411 人 | 4,685人 | 25.4% |
令和4年下期 | 16,984人 | 3,540人 | 20.8% | |
令和4年上期 | 23,215人 | 5,610人 | 24.2% | |
令和3年 | 29,295人 | 9,561人 | 32.6% | |
令和2年 | 29,424人 | 5,200人 | 17.7% | |
機械 | 令和5年上期 | 19,024人 | 4,673人 | 24.6% |
令和4年下期 | 20,433人 | 5,807人 | 28.4% | |
令和4年上期 | 24,184人 | 2,727人 | 11.3% | |
令和3年 | 27,923人 | 6,365人 | 22.8% | |
令和2年 | 26,636人 | 3,039人 | 11.4% | |
法規 | 令和5年上期 | 20,489人 | 5,899人 | 28.8% |
令和4年下期 | 19,346人 | 3,566人 | 18.4% | |
令和4年上期 | 23,752人 | 3,499人 | 14.7% | |
令和3年 | 28,045人 | 6,761人 | 24.1% | |
令和2年 | 30,828人 | 6,573人 | 21.3% |
以下のコラムでは、電験三種の試験の難易度について解説しています。
科目別の難易度や、合格に必要な勉強時間を知りたい方は、ぜひ参考になさってください。
関連コラム:電験三種の難易度は?他資格の合格率と比較!合格に必要な勉強時間も解説 | 第三種電気主任技術者試験コラム
まとめ
本コラムでは、電験三種の科目別合格制度について解説しました。
電験三種試験には科目別合格制度が設けられており、一度合格した科目の試験は、申請によって最大で連続5回まで免除されます。
科目別合格制度を利用する場合は、受験申し込みの際に免除申請を行いましょう。
科目別合格制度を利用すれば、一度にすべての科目に合格する必要がないため、自分のペースで合格を目指せます。
ただし、免除を受けられる期間が決まっているため、3年以内にすべての科目に合格できるよう、計画的に学習しましょう。
一度ですべての科目に合格する自信がない方は、本コラムを参考に、電験三種試験の科目別合格制度を活用してみてはいかがでしょうか。
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