電験三種試験の合格点は?推移と合格点に到達するための4つのポイントを紹介!
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電験三種(第三種電気主任技術者)は、電気のスペシャリストである国家資格です。
事業用電気設備の保安監督を独占業務としており、資格保持者は就職や転職で有利になります。
しかし電験三種は、難易度の高い資格としても知られています。
受験を考えている方は、電験三種試験の合格点や合格率が気になりますよね?
本コラムでは、電験三種試験の合格点の推移、合格点に到達するための4つのポイントを紹介します。
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【2024年】電験三種試験の合格点は?
電験三種試験の合格点は、4科目とも原則として60点です。
試験は、理論・電力・機械・法規の4科目から出題されます。
そのため、各科目で60点以上を取ることが合格の目安になるでしょう。
電験三種試験の合格点の推移
電験三種の合格点は、原則60点ですが、過去に合格点が60点以下に設定された年もあります。
過去10年間の電験三種の合格点を科目別に見てみましょう。
年 | 理論 | 電力 | 機械 | 法規 |
---|---|---|---|---|
2023年下期 | 60点 | 60点 | 60点 | 60点 |
2023年上期 | 60点 | 60点 | 60点 | 60点 |
2022年下期 | 60点 | 60点 | 60点 | 60点 |
2022年上期 | 60点 | 60点 | 55点 | 54点 |
2021年 | 60点 | 60点 | 60点 | 60点 |
2020年 | 60点 | 60点 | 60点 | 60点 |
2019年 | 55点 | 60点 | 60点 | 49点 |
2018年 | 55点 | 55点 | 55点 | 51点 |
2017年 | 55点 | 55点 | 55点 | 55点 |
2016年 | 55店 | 55点 | 55点 | 54点 |
2015年 | 55点 | 55点 | 55点 | 55点 |
2014年 | 55点 | 60点 | 55点 | 58点 |
2022年下期以降の試験は、すべて60点で推移しています。
ただ科目の平均点が著しく低い科目については、合格点の調整が入る可能性があるとのこと。
いずれにしても、合格点は60点に設定されることが多いのため、60点以上を目標にするといいでしょう。
電験三種試験の60点という合格点の基準は高いのか低いのか気になりますよね?
電験三種の合格率から、合格点の基準は高いのか見ていきましょう。
電験三種試験の合格率は?
電験三種試験の合格率は10%程と低いため、合格点の基準は高いと言えるでしょう。
直近5回の受験者数と合格者、合格率をまとめました。
年 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023年下期 | 24,567人 | 5,211人 | 21.2% |
2023年上期 | 28,168人 | 4,683人 | 16.6% |
2022年下期 | 28,785人 | 4,514人 | 15.7% |
2022年上期 | 33,786人 | 2,793人 | 8.3% |
2021年 | 37,765人 | 4,357人 | 11.5% |
このように電験三種の合格率が低いため、合格点の60点は高めに設定されていることがわかります。
続いて電験三種試験の合格率が低い理由について解説します。
電験三種の合格率が低い理由
電験三種の合格率が低い理由は以下の4点です。
- 幅広い専門知識を勉強する必要がある
- 計算問題が多い
- 受験資格がなく受験者が多い
- 一発合格を狙っている人が少ない
幅広い専門知識を勉強する必要がある
電験三種試験は、理論・電力・機械・法規と、4科目の幅広い専門知識を勉強する必要があるため、難易度が高く合格率が低いのです。
電気理論、電子理論、送電線路および配電線、電気材料、電気機器、パワーエレクトロニクス、電力システムなど幅広い専門知識を勉強する必要があります。
日常生活に携わることのない内容が多いため、イメージがしづらく難易度が高くなっているのでしょう。
計算問題が多い
電験三種の試験では、計算問題が多いため、合格率が低くなっています。
理論に関しては、計算問題が出題の8〜9割を占めています。
そのため、暗記だけでは合格することが難しく、数学の知識が必要です。
受験資格がなく受験者が多い
電験三種試験は受験資格がなく、誰でも受験できるため、合格率が低くなっています。
受験資格がなく誰でも受験できると、勉強が不十分でも挑戦する人や、とりあえず受けてみようと考えている人が出てくるでしょう。
上記のような人が一定数いることで、合格率が低くなっています。
一発合格を狙っている人が少ない
電験三種の試験は、一発合格を狙っている人が少ないため、合格率が低いです。
電験三種試験は「科目別合格制度」というものがあり、4科目すべてに合格をしなくても、1つの科目で合格していれば、その後2年間合格が有効になります。
電験三種試験は難易度が高く、多くの受験生は科目ごとの合格を狙っています。
電験三種試験の合格点に到達する4つのポイント
電験三種の合格点に到達するポイントは以下の4つです。
- 勉強のスケジュールを立てる
- 解答のケアレスミスをなくす
- 科目別合格制度を活用する
- 通信講座を受ける
勉強のスケジュールを立てる
電験三種の勉強を始める前に、いつまでに合格するのか勉強のスケジュールを立てましょう。
電験三種試験の合格に必要とされている時間は約1,000時間と言われています。
1日に2時間の勉強時間が取れるとして、500日(約1年半)もかかる計算になります。
平日に2時間・土日に4時間の勉強時間をあてるとしても、56週間つまり14か月(約1年2か月)かかります。
合格にはかなりの時間を要するため、1日に何時間勉強して、いつの試験で合格を目指すのか、スケジュールを立てていきましょう。
解答のケアレスミスをなくす
電験三種試験は、1問あたりの配点が大きいためケアレスミスを無くしましょう。
特に、B問題は3問しかなく、各10~14点とかなりの高配点です。
科目 | 試験時間 | 問題数と配点 |
---|---|---|
理論 | 90分 | A問題:14問×5点B問題:3問(選択問題含む)×10点 |
電力 | 90分 | A問題:14問×5点B問題:3問×10点 |
機械 | 90分 | A問題:14問×5点B問題:3問(選択問題含む)×10点 |
法規 | 65分 | A問題:10問×6点B問題:2問×13点、1問×14点 |
些細なミスが大きく響くので、ケアレスミスがないように気を付けましょう。
科目別合格制度を活用する
勉強する時間があまり確保できないという人は、科目別合格制度を活用してください。
先述したとおり、電験三種試験には「科目別合格制度」があります。
電験三種試験は全部で4科目ですが、科目ごとの合格できるため、1回の試験で全科目の合格を目指さなくても大丈夫です。
科目別合格制度の有効期限は2年間で、最大で連続して5回まで受験できます。
通信講座を受ける
電験三種を効率よく勉強したい人は、通信講座を受けましょう。
これまで解説したとおり、電験三種試験は試験範囲が広く難易度の高い試験です。
勉強時間も長時間を要するため、独学で対策をするのはかなり困難でしょう。
確実に合格したいと考えている方には、講座の受講をオススメします。
特に、忙しい方には通信講座が良いでしょう。
通信講座であれば、自分の好きな時間に受講でき、スキマ時間に勉強が可能です。
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ZOOMを使った充実のフォロー制度もあるため、わからないことがあっても安心です。
まとめ
電気のスペシャリストである電験三種の試験は、試験は、理論・電力・機械・法規の4科目から出題されます。
各科目の合格点は60点で、「科目別合格制度」があります。合格率は10%程で、非常に難易度の高い試験です。
そのため、合格点に到達するためには約1,000時間もの勉強が必要になります。
長期間の勉強のスケジュールを立てたり、科目別での合格点を目指すなど、さまざまな対策が必要になります。
そのため独学で試験に合格するためにはかなり困難でしょう。確実な合格を手にするために、通信講座の利用を検討しましょう!
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