電験三種の法規とは?5つの勉強法と必要な勉強時間を解説!計算問題の割合も紹介
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電験三種とは「第三種電気主任技術者試験」のことで、資格保有者の独占業務があるため、人気の高い資格です。
しかし一方、出題科目は理論・電力・機械・法規の4科目と出題範囲が広く、難易度の高い資格とも知られています。
受験しようと考えているみなさんは、勉強法や対策について悩んでいませんか? 特に「法規」は科目別合格率をみても圧倒的に難しい科目です。
本コラムでは、出題科目の1つ「法規」について解説していきます。
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電験三種の法規とは?
電験三種の「法規」とは、電気法規(保安に関するものに限る)および電気施設管理に関する内容のことです。
試験では、穴埋め文章問題、正誤判定問題だけはなく、計算問題も出題されるため、法令の知識+法令の内容を理解した上での演習力も必要になります。
以下に、「法規」の試験内容や出題分野、試験時間、配点、合格点を表にしました。
試験内容 | 電気法規(保安に関するものに限る)および電気施設管理に関するもの |
出題分野 | ・電気関係法規・電気設備技術基準とその解釈・電気施設管理 |
試験時間 | 65分 |
配点 | A問題:10問×6点B問題:3問×各13~14点 |
合格点 | 60点 |
電験三種試験の出題科目は、理論・電力・機械・法規の4科目です。
4科目のうち、それぞれ合格基準点に到達すれば「科目合格」となり、2年間合格が有効になります。
そのため、「科目別合格制度」を利用して、科目ごとの合格を狙う受験生がほとんどです。
電験三種の法規の難易度は?
「法規」の合格率は14.7~28.4%で推移しており、「理論」や「電力」と比較して難しいことがわかります。
5回分の試験の合格率を表にしました。
年度 | 法規 | 理論 | 電力 | 機械 | 全体 |
---|---|---|---|---|---|
2024年上期 | 27.3% | 23.2% | 25.2% | 26.3% | 16.0% |
2023年下期 | 32.0% | 32.9% | 33.8% | 30.3% | 21.2% |
2023年上期 | 24.6% | 26.6% | 25.4% | 13.9% | 16.6% |
2022年下期 | 28.4% | 28.8% | 24.6% | 20.8% | 15.7% |
2022年上期 | 14.7% | 18.4% | 24.2% | 11.3% | 8.3% |
法規の合格率が、理論や電力と比較して低い理由は以下の5つ。
- 問題数がほかの科目に比べて4問少なく、1問当たりの配点数が高め
- 試験時間が法規以外の3科目は各90分で、法規のみ65分のため時間配分が難しい
- 出題範囲の「電気設備技術基準」は範囲が広く、毎年まんべんなく全範囲から出題される
- 出題率が分散しているので、全範囲をまんべんなく勉強する必要がある
- 試験の最後の科目なので、集中力も体力も疲弊し、ケアレスミスが出やすくなる
電験三種の法規の勉強法5選!
法規は出題範囲が広いため、勉強法には工夫が必要です。
ここでは勉強法5選を紹介します。
- 法規は最後に勉強する
- 過去問を解いて対策する
- 覚え方を工夫する
- アプリを使ってスキマ時間に勉強
- 通信講座を利用して効率よく勉強
法規は最後に勉強する
電験三種は「理論」→「電力・機械」→「法規」の順番で勉強するのがおすすめ。
法規は電気に関する法律など、暗記する内容が多いことから、最後に勉強するのが良いでしょう。
過去問を解いて対策する
できれば15年分、最低でも10年分の過去問を解いておきましょう。
「法規」という名前から「法律分野」だと考えられがちですが、実は出題問題の約40%が計算問題となっています。
計算問題は、問題のパターンが少なく、かつ配点の高いB問題なので、しっかり対策をすれば点数を獲得できます。
また、過去問をやることで暗記したことが脳に定着しやすくなります。
過去問は、ECEE 一般財団法人電気技術者試験センターのホームページに掲載されています。
参考:試験の問題と解答 | ECEE 一般財団法人電気技術者試験センター
覚え方を工夫する
法規は暗記が多いため、テキストを見て問題を解くだけでなく、問題や答えを口に出して、口と耳で覚えるなど、工夫して勉強しましょう。
法規は、大きくわけて7つの法令で構成されています。
- 電気事業法
- 電気設備に関する技術基準を定める省令
- 電気関係報告規則
- 発電用風力設備に関する技術基準を定める省令
- 電気用品安全法
- 電気工事士法
- 電気工事業の業務の適正化に関する法律
すべてを丸暗記するには量が多すぎて現実的ではありません。
そのため、要点をまとめた参考書などを用いて効率よく覚えていきましょう。
アプリを使ってスキマ時間に勉強
法規の勉強には、スキマ時間を効率的に使うこともおすすめです。
ここでは、おすすめのアプリを紹介します。
電験三種の法規科目をサクサク勉強できるアプリです。
「おまかせ出題機能」により、ユーザーに最適な出題設定がされます。
おさらい出題により、苦手な問題をまとめて復習できたり、詳細な学習進捗状況を確認できるなど使い勝手の良いアプリです。
演習問題が項目別、レベル別で取り組めるアプリです。
ブックマーク機能でブックマークボタンを押した問題だけを復できたり、間違えた問題だけを復習できるミス問題昨日も。
追加問題を購入することでより多くの問題を学習できます。
通信講座を利用して効率よく勉強
通信講座を利用すると、暗記が多い法規の効率が良い覚え方が学べます。
電験三種試験は難易度が高く、試験範囲も広いため独学での合格は困難です。
また通信講座であれば、スマホなどで自分のペースで勉強を進められるため、更に効率が良いでしょう。
電験三種の法規に合格するための勉強時間は?
電験三種試験の合格に必要とされている勉強時間は約1,000時間と言われています。
そのため、単純計算で法規の勉強時間は250時間です。
しかしこれはあくまで目安なので、個人差があるのを念頭に置いておきましょう。
例えば、高校で物理を専攻していたか否かや、工科高校出身であるかどうかなど、基本知識の有無で勉強時間は大きく変わってきます。
しかし、電気工事士の有資格者でもさえも、電験三種の試験をスムースに通過するのは難しいといわれています。
ちなみに1,000時間がどれくらいなのかというと、1日3時間勉強時間が確保できるとして、約333日およそ1年かかる計算です。
法規1科目だけの250時間は83日。およそ3ヶ月です。
逆算して考えると、電験三種試験の対策として1年前から勉強をスタートするべきでしょう。
まとめ
本コラムでは、電験三種試験の出題科目の1つ「法規」について解説しました。
法規の試験内容は「電気法規(保安に関するものに限る)および電気施設管理に関するもの」で、出題分野は「電気関係法規」「電気設備技術基準とその解釈」「電気施設管理」です。
4科目の中でも難易度が高く、暗記だけでなく計算問題も求められます。
学習範囲が広いため、独学で対策をするには限界があるでしょう。
効率よく勉強したい人には、アガルートの通信講座がオススメです。
アガルートでは「第三種電気主任技術者講座」を設けており、1年間で4科目合格者を輩出しています。
アガルートの講義は、1人の講師で4科目全ての講義を担っているため、科目間の関連性がわかりやすくなっています。
そのため、法規の学習も効率よく進めることが可能です。
まずは資料請求することをオススメします。
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