電験三種は独立できる?独立した際の年収と5つのメリットを解説
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電験三種(第三種電気主任技術者)の資格を目指す方、または既に資格を取得している方で、独立開業を考えている方はいらっしゃいませんか。
将来、自分のペースで働きたい、収入をもっと増やしたいといった希望をお持ちの方も多いでしょう。
しかし、実際に独立するにはどのような条件が必要で、どんなメリットや収入が見込めるのか、不安や疑問もあるはずです。
このコラムでは、電験三種として独立するための具体的な条件やメリット、独立した場合の年収の目安、そして独立後に成功するためのポイントについて詳しく解説します。
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電験三種は独立が可能?必要な条件を紹介
電験三種の資格を取得し、5年以上の実務経験を持つ場合、電気管理技術者として独立が可能です。
他にも、電気管理技術者として独立するには、いくつか条件があるので確認しておきましょう。
- 電気主任技術者免状の交付を受けていること
- 規定の年数以上の実務経験があること
- 業務に必要な機械器具を所有していること
- 保安管理業務を行う事業場が一定の算定値(33)未満であること
- 保安管理業務を適切に遂行できること
- 取消から2年を超過していないこと
2.の規定の年数とは、
- 第一種電気主任技術者:3年
- 第二種電気主任技術者:4年
- 第三種電気主任技術者:5年
- 第二種または第三種電気主任技術免状の交付後、自家用電気工作物の保安管理業務に関する講習を終了:3年
となります。
つまり、電験三種で独立する場合は、5年以上の実務経験が必須です。
働きながら電験二種、一種を取得すればキャリアアップ、実務経験期間の短縮ができます。
また、次の条件を全て満たす受電設備に限定して受託する場合、実務経験の要件期間を1年短縮できます。
- 300kVA以下の設備容量
- キュービクル式の受電設備
- PF・S形の主遮断装置
3.の「業務に必要な機械器具」とは以下のようなものを指します。
- 絶縁抵抗計
- 電流計
- 電圧計
- 低圧検電器
- 高圧検電器
- 接地抵抗計
- 騒音計
- 振動計
- 回転計
- 継電器試験装置
- 絶縁耐力試験装置
なお、4.の「一定の算定値」や、独立するための条件の詳細は「電気管理技術者」が具備すべき要件を参照ください。
このように電験三種として独立するには、資格取得だけでは不十分です。
豊富な実務経験、適切な機器の準備が求められ、それには相応の資金も必要となるでしょう。
独立を目指す方は、「6つの条件」を満たしているかを確認しましょう。
参考:「電気管理技術者」が具備すべき要件:施行規則第52条の2の規定
電験三種として独立する5つのメリット
電気設備の保守監督業務を専門とする電験三種は、その高い専門性と需要の安定性から、独立するメリットは多いです。
独立開業すると以下のようなメリットがあります。
- 自由な働き方ができる
- 定年がなく何歳になっても働ける
- 仕事する相手を選べる
- 年収が増える可能性がある
- 自身のスキルアップにも繋がる
自由な働き方ができる
独立し、フリーランスになることで、自由な働き方が可能になります。
企業に雇われている場合は、決まった時間と場所で仕事をしなければなりませんが、独立開業することで自分のスケジュールを自由に調整できます。
自宅やカフェなど、好きな場所で仕事ができるのは大きな利点です。
さらに独立することで仕事内容も自由に選ぶこともできます。
自分の興味やスキルに合った仕事を選んで取り組むことができるので、モチベーションも高まるでしょう。
また、自分が得意とする分野、興味のある分野に特化して業務を行うことで、専門性や信頼性を高められます。
定年がなく何歳になっても働ける
電験三種の資格は生涯有効です。
電験三種を取得し、独立することで、年齢に関係なく個人事業主として働くことができます。
企業に勤めていると、定年制度があり、定年(60歳)を迎えると退職しなくてはなりません。
しかし、電験三種として独立開業すれば、年齢に関係なく、自分の能力や意欲に応じて働くことが可能になるのです。
また、近年の人手不足と再エネ設備の増加に伴い、電験三種資格取得者の需要は高まっています。
経済産業表が公表した電気保安人材の現状分析と 取組の方向性についてによると、再エネ設備の監督に電験三種資格取得者が必要とされる件数は、今後、1年に約2,000件のペースで増加する見込みとのことです。
今後も電験三種の市場価値は高まる一方であり、定年を気にせず生涯現役で働けるでしょう。
仕事する相手を選べる
独立開業することで、仕事する相手を選ぶことができるようになります。
会社勤めでは避けられない、苦手な取引先や同僚との関わりも、自らの判断でコントロールできます。
これにより、人間関係のストレスが軽減され、仕事に集中する環境が整うでしょう。
年収が増える可能性がある
電験三種として独立開業すると自身のスキルと努力次第で、年収を増やすことが可能です。
会社員として働く場合、給与やボーナスは、一般的に固定された基準や会社の方針によって決まります。
しかし、独立開業すると、売上がすべて自分に入るので、収入は自分の仕事の成果に比例します。つまり、会社員の時よりも年収が増える可能性があるのです。
また、独立することで、顧客との契約内容や仕事の報酬設定が、自らの能力や市場価値に基づいて決まります。成果主義の報酬体系となるため、年収アップが見込めるでしょう。
自身のスキルアップにも繋がる
会社勤めと比べて、対応する仕事の範囲と責任が広がったり、自ら考えて行動する機会が増えたりすることで、自身のスキルアップに繋がるでしょう。
独立すると、顧客の多様なニーズに一人(少人数)で応えるため、幅広い専門知識・実務スキルが身につきます。
このことによって、同業者と差別化したり、顧客からの信頼が得やすくなったりします。より高単価な仕事に挑戦する機会が増えることで、自身のスキル、市場価値がさらに高まっていくでしょう。
電験三種として独立したときの年収は?
電験三種として独立した人の年収のデータがないため、ここでは電験三種の平均年収の紹介をします。
令和5年職業情報提供サイト「jobtag」によれば、電験三種の平均年収は432.9万〜644.5万円です。
電験三種の年収は日本の平均年収458万円を上回る水準であり、その市場価値の高さがうかがえます。
独立開業をした場合、電験三種の平均年収を大幅に超える可能性もあります。
豊富な実務経験、高い営業力と経営力がある方ですと、年収1,000万円を超えることも珍しくありません。
独立後に収入をアップするには、自身の市場価値を高め、同業者との差別化を図ることです。
そのためには、電験三種の上位資格である「第二種電気主任技術者試験(電験二種)」「第一種電気主任技術者試験(電験一種)」や、「一級電気施工管理技士」「 第一種電気工事士」のような他の電気関連の資格を取得することも有効です。
上位の資格や関連資格を取得することで、信頼性が高まり、より高い報酬を得られるでしょう。
関連コラム:電験三種の年収は?1,000万円稼げる?ビルメンや業種別の年収を徹底解説
電験三種として独立する際の注意点
電験三種は幅広い業界から高い需要があり、独立する際にも多くのメリットがあることがわかりました。
ここでは、電験三種として独立する際の3つの注意点について解説します。
注意点は以下の通り。
- 独立に必要な条件を必ず満たす
- 営業力が必要になる
- 技術力と実績が必要
独立に必要な条件を必ず満たす
電験三種として独立するためには、1章でお伝えした「電験三種として独立するための条件」を必ず満たしましょう。
5年以上の実務経験、定められた機械器具の所有など、時間とお金がかかる条件もあります。
電験三種の免状の交付を受けただけでは、独立はできないのでご注意ください。
なお、長期となる実務経験の期間を有効に活用するために、電験二種、一種などの上位資格や、エネルギー管理士、電気工事士などの関連資格の取得を目指すと良いでしょう。
また、電気主任技術者に向けたセミナー、研修に参加して実務スキルを磨き続けることも、独立の成功に繋がります。
営業力が必要になる
独立して成功するためには営業力が極めて重要です。
独立するということは、自ら新規顧客を開拓し、仕事を獲得する責任を負うことを意味します。
新しい顧客を見つけるためには、積極的な営業活動が不可欠です。
これに加え、安定した収入を得るためには、現在の顧客や案件を継続的に維持することも重要です。
既存の顧客に満足してもらい、固定客となってもらうためにも営業力が求められるでしょう。
さらに、長期的な仕事や単価の高い案件、新たな仕事の紹介を得るためには、コミュニケーション能力を高め、顧客との信頼関係を築くことが大切です。
顧客からの信頼性が高まることで、より多くの仕事の機会が得られ、安定した収入を確保することができます。
技術力と実績が必要
独立して取引先から信頼を得るためには、卓越した技術力と確固たる実績が必要です。
法人に比べ、個人事業主は社会的信用が低いと見なされがちですが、これを補うのが高い技術力。
仕事を依頼する側から見ると、法律の下で厳格に運営される法人の方が信頼されやすいのは事実です。
しかし、電験三種として独立した場合、技術力の高さがそのまま信頼に直結します。
独立を考えるなら、企業と対等に競争できるだけの高い技術力を養いましょう。
まずは、会社に従事して実務経験と実績をしっかりと築くことが重要です。
そして、十分な経験と技術を持って独立することで、企業、同業者と競争しながら仕事を獲得できるようになります。
独立後に仕事を獲得するためには?
電験三種資格取得者が独立を目指す場合、仕事の獲得方法を知っておくことは極めて重要です。
独立後は、これまでのように会社のサポートがなく、自分自身で案件を見つけて、営業、交渉し、獲得しなければなりません。
ここでは、独立後の仕事獲得の具体的な方法についてまとめました。
独立を成功させる、仕事を獲得するための方法は以下の3つ。
- 会社員時代に人脈を作っておく
- 日本電気設備保安協会に登録する
- 転職エージェントを利用する
会社員時代に人脈を作っておく
独立前に営業経験や人脈を築いておくことは、独立後の案件獲得に非常に効果的です。
独立後は自ら営業する機会が増えるため、前もって営業スキルを身につけておくことが重要です。
また、かつて勤務していた会社から案件を紹介してもらえることも多いため、人脈作りも欠かせません。
したがって、会社に勤務している間に営業経験や人脈をしっかりと作り、それを独立後の仕事獲得に活かすと良いでしょう。
日本電気設備保安協会に登録する
日本電気設備保安協会(JHK)は、電気主任技術者に特化した求人サイトです。
電気主任技術者が安心して業務に専念できる環境づくりを最優先に考え、キュービクルの(高圧受変電設備)の保安・点検などのサービスを提供しています。
多数の技術者が所属し、技術向上を目指しています。
行政や企業とも協力しており、入会することで各種研修会や講習会に参加でき、資格取得の支援も受けられます。
また、独立のための情報も豊富で、同業者とのコミュニケーションを通じて案件を紹介してもらえる機会もあるでしょう。
なお、日本電気設備保安協会(JHK)は他協会との掛け持ちも可能です。
独立を考えている電気主任技術者にとって、非常に有益なリソースとなるでしょう。
あることを解説してください。
参考:JHK
転職エージェントを利用する
転職エージェントを利用することは、安定した仕事の確保やキャリアの発展に非常に有益です。
コミュニケーションが苦手であったり、案件を安定して受注できるか不安に感じたりしている方は、転職エージェントのサポートを受けることで、悩みを解消できるでしょう。
転職エージェントは独立して働く電気管理技術者向けに案件紹介サービスを提供しており、希望する条件に合った案件を紹介してもらうことが可能です。
個人での案件獲得が難しい場合でも、転職エージェントの手を借りることで獲得できることも多いです。
現在、電験三種の人手不足により、転職エージェントには多くの案件が集まっており、その中からより良い案件を紹介してもらうチャンスが増えています
まとめ
電験三種の資格を取得し、電気管理技術者として独立することは可能です。
電気設備の保安監督業務を専門とする電験三種は、その高い専門性と安定性から独立するメリットが多いです。
ただし、独立には、5年以上の実務経験や業務に必要な機械器具の準備など、6つの条件が求められます。
また、電験三種の年収は、日本人の平均年収を上回る水準であり、その平均年収は432.9万円〜644.5万円。
独立して、高い営業力と経営力を発揮すれば、年収1,000万円を超えることも可能です。
独立の成功には、高い技術力と豊富な実務経験、幅広い人脈、日本電気設備保安協会(JHK)への加入などが必要です。
これらの条件、要点を踏まえ、計画的に準備を進めることで、電験三種としての独立を成功させることができます。
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