電験三種試験には受験資格がある?実務経験なしでも合格できるのか解説!
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第三種電気主任技術者(以下、電験三種)は、就職や転職に役立つ資格として知られています。
電験三種の取得を目指している方は、電験三種試験の受験資格を把握し、自分が受験できるかどうかを知りたいと考えているのではないでしょうか。
本コラムでは、電験三種試験の受験資格や、実務経験なしで電験三種の資格を取得できるのかについて解説します。
電験三種試験の難易度についても触れているため、ぜひ参考になさってください。
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電験三種試験は受験資格がある?
電験三種試験には、受験資格がありません。
学歴・職歴・保有資格などの条件にかかわらず、受験料を支払えば、誰でも受験できます。
ここでは、電験三種試験の受験資格や、2024年の試験日について解説します。
- 電験三種試験は何歳から受けられる?
- 電験三種の試験日はいつ?
電験三種試験は何歳から受けられる?
電験三種試験は、何歳からでも受験できます。
令和2年から令和4年までの3年間における電験三種試験の年代別の受験者割合は、以下の通り。
10代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代以上 | |
---|---|---|---|---|---|---|
令和4年 | 7% | 30% | 26% | 17% | 15% | 5% |
令和3年 | 7% | 31% | 25% | 20% | 12% | 5% |
令和2年 | 6% | 32% | 25% | 21% | 12% | 4% |
上記の資料によると、最も受験者の割合が高い年代は、20代です。
また、2番目に割合が高い年代は30代 ・次いで割合が高い年代は40代です。
この結果から、電験三種試験は社会人の受験者が多いことが予想されます。
一方で、10代の受験者も一定数存在します。
電験三種試験には受験資格が設けられていないため、学生の方でも挑戦しやすい試験であるといえるでしょう。
電験三種の試験日はいつ?
2024年(令和6年度)における電験三種試験の日程は、上期試験が2024年5月20日(月)~6月6日(木)、下期試験が2024年11月11日(月)~11月28日(木)です。
申込期間 | 試験日 | |
---|---|---|
上期試験 | 2024年5月20日(月)~6月6日(木) | 【筆記方式】2024年8月18日(日) 【CBT方式】2024年7月4日(木)~7月28日(日) |
下期試験 | 2024年11月11日(月)~11月28日(木) | 【筆記方式】2025年3月23日(日) 【CBT方式】2025年2月6日(木)~3月2日(日) |
電験三種試験の難易度はどのくらい?
電験三種試験は、数ある資格試験の中でも難易度が高い部類に入ります。
最近の電験三種試験の合格率は、以下の通り。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和6年上期 | 25,416人 | 4,064人 | 16.0% |
令和5年下期 | 24,567人 | 5,211人 | 21.21% |
令和5年上期 | 28,168人 | 4,683人 | 16.63% |
令和4年下期 | 28,785人 | 4,514人 | 15.68% |
令和4年上期 | 33,786人 | 2,793人 | 8.27% |
令和3年 | 37,765人 | 4,357人 | 11.54% |
電験三種試験の合格率は例年約8~20%で推移しており、電験三種試験の難易度を大学入試に例えると、MARCH(マーチ)と同レベルであると言われています。
電験三種と大学入試は異なる試験であるため、正確に比較することはできませんが、難易度を把握するための例として、参考になさってください。
以下のコラムでは、電験三種試験の難易度について詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
関連コラム:電験三種の難易度は大学でいうと?試験の難易度と合格に必要な勉強時間を紹介!
電験三種試験の合格率が低い理由
電験三種試験の合格率が低い主な理由は、以下の3つです。
- 幅広い専門知識が必要
- 計算問題の割合が高い
- 受験者数が多い
電験三種試験に合格するためには、理論・電力・機械・法規の4科目に関する、幅広い専門知識が必要です。
参考書に記載されている内容だけでなく、実務的な知識についても出題される場合があるため、難易度は高いと言えます。
また、電験三種試験では、計算問題が多く出題されます。
問題の意味を理解し、正しい答えを導き出すための応用力が求められるため、出題範囲の内容をしっかりと理解しておかなければなりません。
さらに、電験三種試験には受験資格が定められていないため、毎年多くの方が受験します。
試験の難易度が高い割に受験ハードルが低く、受験者数が多いため、合格率が低くなりやすいと考えられるでしょう。
電験三種試験に合格するのに何年かかる?
電験三種試験に合格するために必要な勉強時間の目安は、約1,000時間と言われており、毎日3時間ずつ勉強を続けた場合、約11か月〜1年間かかります。
ただし、合格に必要な勉強時間は、これまでの実務経験や学習レベルによっても異なります。
理系科目が苦手な方は、勉強時間を多めに見積もっておくことが おすすめです。
以下のコラムでは、電験三種試験の勉強時間について詳しく解説しています。
関連コラム:電験三種の勉強時間は?試験の特徴や合格する5つのポイントを紹介
電験三種試験は実務経験がなくても合格できる?
結論から述べると、実務経験がなくても、電験三種試験に合格することは可能です。
電験三種試験は難易度が高い試験ですが、出題範囲をきちんと勉強すれば、実務が未経験の方でも合格を狙えます。
ただし、電気工事や設備管理などの仕事に携わった経験がある方は、電験三種試験の出題内容をスムーズに理解できると考えられます。
そのため、実務経験がない方よりも、アドバンテージがあるでしょう。
また、実務経験で得た知識があれば、勉強時間を短縮できる可能性もあります。
電験三種を試験以外で取得する方法は?
電験三種の資格には認定取得制度が設けられているため、一定の条件を満たせば、試験を受けなくても資格を取得できます。
電験三種における認定取得の流れは、以下の通り。
- 所定の課程を修了したうえで認定校を卒業する
- 学歴に応じた実務経験を積む
- 必要書類を提出し、申請を行う
試験を受けずに電験三種資格を取得するためには、まず電気主任技術者の認定校に通い、所定の科目をすべて修了したうえで、卒業する必要があります。
さらに、認定校を卒業後、「電圧500ボルト以上の電気工作物の維持、工事または運用」に該当する実務経験が必要です。
認定校に通い、実務経験などの条件を満たすためには、長い時間がかかります。
そのため、短期間で資格を取得したい方は、電験三種試験に合格する方法がおすすめです。
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本コラムでは、電験三種試験の受験資格や、難易度について解説しました。
電験三種試験は難易度が高い国家試験ですが、年齢や実務経験などの受験資格が設けられていないため、どなたでも受験可能です。
一方で、電験三種試験の例年の合格率は約10%であり、難易度は高いと言えます。
学歴や実務経験などの条件を満たし、認定を受ければ、試験を受けずに電験三種資格を取得できます。
しかし、認定取得を受けるためには、認定校に通うための学費や、まとまった時間が必要になるでしょう。
社会人の方が電験三種の取得を目指す場合は、通信講座や予備校を活用し、電験三種試験に合格する方法を検討しましょう。
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