電験三種の難易度ランキング!他資格と徹底比較!偏差値に例えるとどのぐらい?
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第三種電気主任技術者(以下、電験三種)は、難易度が高いといわれる国家資格です。
しかし、実際にほかの資格と比べて、電験三種の試験がどのくらい難しいのかわからない方が多いでしょう。
本コラムでは、さまざまな資格試験の合格率と合格に必要な勉強時間を比較し、電験三種の難易度はどのくらいなのか検証します。
ほかの資格とのランキング形式で紹介するため、電験三種について理解する際の参考にしてください。
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まずは、電験三種の試験難易度を合格率の観点で検討します。
過去5回の平均合格率を計算すると約14.6%となり、電験三種試験の合格率は低い印象です。
過去5回の試験における電験三種の合格率は、以下のとおりです。
試験日 | 合格率 |
---|---|
令和6年上期 | 16.0% |
令和5年下期 | 21.2% |
令和5年上期 | 16.6% |
令和4年下期 | 15.6% |
令和4年上期 | 8.3% |
令和3年 | 11.5% |
電験三種試験は令和4年から上期・下期の年2回の実施になりました。
実施回数が増えた結果、電験三種の合格率は近年上昇傾向です。
令和3年は11.5%、令和4年上期は11.5%と約10%くらいの合格率でしたが、令和5年下期では21.2%まで上がりました。
ただし、平均合格率は低い傾向のため、電験三種の試験は難易度が高めの試験だといえるでしょう。
次に、電験三種とほかの資格を含む、合格率の難易度ランキングを紹介します。
順位 | 試験名称 | 例年の合格率 |
---|---|---|
1位 | 司法書士試験 | 3〜4% |
2位 | 社会保険労務士試験 | 6〜7% |
3位 | 行政書士試験 | 11〜15% |
4位 | 宅建試験 | 15〜17% |
5位 | 電験三種 | 10〜20% |
6位 | 簿記2級試験 | 15〜25% |
7位 | 税理士試験 | 18〜20% |
8位 | FP2級試験 | 20~60% |
9位 | 第一種電気工事士(技能) | 約50% |
10位 | 第二種電気工事士(技能) | 約60% |
電験三種の合格率は10〜20%で、ランキングでは5位でした。
ただし、4位や6位との差はほとんどないため、電験三種は宅建試験や簿記2級試験と難易度は同じくらいだと考えられます。
また、8〜10位の合格率と比べると電験三種の合格率はかなり低いです。
数ある資格の試験の中でも、電験三種は合格するのに難しい試験の部類に入るでしょう。
ただし、合格率はあくまでも試験難易度を考えるうえでの目安のひとつです。
合格率は各試験の受験条件や試験内容、制度などに左右されるため、合格率だけを重視することには注意が必要です。
勉強時間で見る電験三種の難易度ランキング
次に、電験三種の難易度を合格のために必要な勉強時間に注目して解説します。
電験三種の合格に必要な勉強時間は約1,000時間。
試験範囲が広いため、ほかの資格と比較すると勉強に多くの時間が必要でしょう。
電験三種とほかの資格の合格に必要な勉強時間を比較したランキングは、以下のとおりです。
順位 | 試験名称 | 合格のために必要とされる勉強時間 |
---|---|---|
1位 | 税理士試験 | 約3,000時間 |
2位 | 司法書士試験 | 約3,000時間 |
3位 | 社会保険労務士試験 | 約1,000時間 |
4位 | 電験三種 | 約1,000時間 |
5位 | 行政書士試験 | 約600~1,000時間 |
6位 | 宅建士試験 | 約300~400時間 |
7位 | 簿記2級試験 | 約200~350時間 |
8位 | FP2級試験 | 約150~300時間 |
9位 | 第一種電気工事士 | 約50~150時間 |
10位 | 第二種電気工事士 | 約50~100時間 |
ほかの資格と比較したランキングでは、電験三種は第4位でした。
1位は税理士、2位は司法書士がランクインし、どちらも合格には約3,000時間の勉強が必要です。
3位は社会保険労務士試験の約1,000時間で、電験三種とはあまり差がないといえます。
また、同じ電気関係の資格である第一種電気工事士、第二種電気工事士と比較すると、電験三種は約10倍の勉強時間が必要です。
電験三種は電気関係の資格の中で、トップクラスに難しい資格だといえます。
ただし、紹介した勉強時間はあくまでも目安の時間です。
電験三種は理系科目が中心の試験のため、理系出身の方や電気に関する実務経験がある方は目安の勉強時間よりも短期間で合格できる可能性があります。
電験三種は偏差値で例えるとどのぐらい?
電験三種の難易度を偏差値で例えると、MARCH(マーチ)の大学と同じレベルだといわれています。
以下、大学入試の偏差値と各試験の難易度を分類した表を紹介します。
偏差値レベル | 大学ランク | 試験名称 |
---|---|---|
68〜 | 東大、京大 | ・司法試験 ・司法試験予備試験 |
65〜67 | 早慶上智 | ・司法書士 ・不動産鑑定士 ・弁理士 |
60〜64 | MARCH(マーチ) | ・電験三種 ・土地家屋調査士 ・中小企業診断士 ・社労士 ・行政書士 ・技術士二次試験 ・通関士 ・マンション管理士 ・ケアマネジャー |
55〜56 | 日東駒専 | ・技術士一次試験 ・宅建 ・測量士 ・管理業務主任者 ・社会福祉士 ・インテリアコーディネーター |
MARCH(マーチ)の偏差値は約60〜64です。
そのため、電験三種も偏差値60以上の試験だと考えられます。
各資格と比較すると、電験三種は行政書士や社労士試験とおおよそ同じレベルだといえます。
しかし、大学入試の内容と電験三種の試験内容は異なるため、偏差値や難易度を正確に比較することは難しいです。
紹介した表は、あくまでも電験三種の難易度をわかりやすく把握するための目安として捉えておきましょう。
まとめ
本コラムでは、電験三種とほかの資格の合格率や合格に必要な時間を比較し、電験三種の難易度について検証しました。
以下、要点をまとめます。
- 電験三種の過去5回の平均合格率は約14.6%となり、合格率は低い傾向
- 試験の合格率による難易度ランキングでは、電験三種は5位
- 合格に必要な勉強時間による難易度ランキングでは、電験三種は4位
- 電験三種の難易度を偏差値で例えるとMARCH(マーチ)の大学と同じレベル
結論、電験三種はほかの資格と比較しても、難易度が比較的高いグループに分類される試験です。
独学で電験三種の合格を目指すには、時間や労力が必要になるでしょう。
短期間で合格したい方や独学での勉強が不安な方は、効率的に学習できる通信講座の利用がおすすめです。
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