第二種電気主任技術者（以下、電験二種）の試験に合格するためには、ある程度の数学の知識が必要です。

受験生にとって、まず気になる点は数学のレベルでしょう。

「電験二種で求められる数学のレベルはどれくらいなのか」「どこの範囲を勉強すれば良いのか」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

本コラムでは、電験二種試験に必要な数学のレベルをわかりやすく解説します。

数学を学ぶのにおすすめな参考書や勉強法についても紹介するため、電験二種の数学について知りたい方はぜひ参考にしてください。

電験二種に必要な数学のレベル

電験二種試験では、微分方程式やラプラス変換など大学生レベルの数学が求められます。

第三種電気主任技術者（以下、電験三種）の試験よりもレベルが上がるため、電験三種の有資格者も数学の勉強が必要です。

高度な数学的知識は、一次試験の科目はもちろん、二次試験の問題を解くためにも必要な知識となります。

一次試験・二次試験の学習をスムーズに進めるためにも、試験科目とは別に数学の対策を行うのがおすすめです。

電験二種の数学を対策するおすすめ参考書3選

電験二種試験の数学対策におすすめの参考書を紹介します。

• 電験2種書き込み式最強計算ドリル
• いちばんよくわかる　電験2種数学入門帖　改訂3版（電気書院）
• 電験2種電気数学　改訂2版（電気書院）

電験2種書き込み式最強計算ドリル

※出典：Amazon.co.jp

「電験2種書き込み式最強計算ドリル」は、電験二種試験で必要な数学的知識を短時間で習得するための書き込み式計算ドリルです。

本書は、説明→例題→演習問題の流れで各項目を学ぶ構成が特徴です。

また、解説を読むより、自ら問題を解いて学ぶほうが学習効率が高いと考え、すべての問題の答えが書き込めるようになっています。

良い点は、ほかの参考書ではあまり触れられていない過渡現象・ボード線図・ヘビサイド展開定理などが記載されている点です。

過渡現象の計算は電験二種合格には必要な知識であるため、電験2種書き込み式最強計算ドリルであればしっかり学べます。

対して、いまいちな点は、簡潔にまとまりすぎて内容が少ない点です。

いちばんよくわかる　電験2種数学入門帖　改訂3版（電気書院）

※出典：Amazon.co.jp

「いちばんよくわかる　電験2種数学入門帖」は、電気書院が出版する電験二種試験対策用の数学テキストです。

本書の特徴は、第1章で試験問題を解くためにどのような数学力が必要なのか、学習のポイントを解説している点です。

第2章からは、三角関数・複素数・微分法・積分法・微分方程式・ラプラス変換を学びます。

良い点は、電験二種試験の問題と直結した学習ができるよう、各項目には試験レベルの応用問題も収められてる点です。

対していまいちな点は、各項目の説明が必要最低限である点です。

練習問題や応用問題が記載されているため、公式の導出などが端折られている箇所があります。

電験2種電気数学　改訂2版（電気書院）

※出典：Amazon.co.jp

「電験2種電気数学」は、電験三種合格後に電験二種を受験する方のために、試験問題を解く、およびほかの参考書を読むのに必要な数学について説明してあるテキストです。

本書は、数学の基礎から学べる点が特徴です。

また、計算の省略が少ないため、初学者の方や独学の方でも基礎からじっくり学べます。

良い点は、ほかの参考書や問題演習では解説されていない部分が丁寧に説明されていて、内容が濃いことです。

対していまいちな点は、各項目のボリュームが多く、なかなか学習が進まない点です。

文章が苦手な方は、モチベーションが下がってしまう可能性があります。

電験二種の数学に効果的な3つの勉強法

電験二種の数学を勉強するのに効果的な勉強法は、以下の3つです。

• 基礎を徹底的に固める
• 電験二種に必要な範囲を学習する
• 過去問で実践力を養う

基礎を徹底的に固める

電験二種に必要な数学を身につけるためには、まず基礎を徹底的に固めましょう。

電験二種試験で出題される数学は、高校数学の基礎知識が前提になっていることが多いです。

過去問を見て難しさを感じた方は、高校で習う数学の知識や電験三種の復習から学ぶことをおすすめします。

数学の基礎をしっかり学び、段階的にレベルを上げていきましょう。

電験二種に必要な範囲を学習する

効率的に合格を目指せるよう、電験二種に必要な数学的知識の範囲を中心に学習しましょう。

電験二種の試験範囲となっている主な数学的知識は、以下のとおりです。

• 三角関数
• 微積分
• ラプラス変換　など

範囲外の数学を学んでも時間と労力の無駄になってしまいます。

参考書などで試験に必要な単元を確認し、自分が身についていない知識を優先的に学ぶと効率的です。

また、学習を進める中で疑問点が出てきたら基礎に立ち返って学び直すと、より理解が深まります。

過去問で実践力を養う

数学の基礎を固め、電験二種試験に必要な数学の知識が身についてきたら、過去問演習をしましょう。

過去問を解くと、試験の出題傾向や問題形式が把握できて実践力が養えます。

また、間違えた問題から正答に足りなかった知識・理論などを知ることができます。

過去問演習→採点→間違えた問題の復習を繰り返すことで、正当性や実践力が向上し、苦手分野の克服が可能です。

電験二種に最短で合格を目指すならアガルート！

本コラムでは、電験二種試験に必要な数学のレベルについて解説しました。

以下、コラムの要点をまとめます。

• 電験二種試験では、大学生レベルの数学の知識が求められる
• 電験二種の数学を学ぶ効果的な勉強法は、基礎を徹底的に固める・電験二種に必要な範囲を学習する・過去問演習で実践力を養うの3つ

電験二種試験は、数学はもちろん、そのほかの知識も高いレベルが求められる難関試験です。

合格するためには、十分な対策が必要になります。

独学が不安、最短で合格をしたい方は、通信講座を利用した学習がおすすめです。

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