データサイエンティストを1から目指す方に取得してほしい、エンジニア認定基礎試験、OSS-DB技術者認定試験、AWS認定ソリューションアーキテクト、統計検定準1級、G検定・E資格、Tableau Desktop Certified Associate、データサイエンティスト検定(DS検定)、データサイエンス数学ストラテジスト(中級・上級)の8つ資格を紹介します。

また、試験概要や適切な講座についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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おすすめの資格1 Python 3 エンジニア認定基礎試験

Pythonはデータの整形・分析など幅広い用途で使われるため、R言語と同様にデータサイエンティストは学んでおくべき言語となります。

試験はどちらかと言えば初学者向けで、それほど難しくはありません。

市販されている教材(オライリー・ジャパン「Pythonチュートリアル」)があり、基礎的な文法の部分から出題されます。

初学者はPython言語の雰囲気とスタイルをつかめるようになります。

学習してみて、自分がどれくらいデータサイエンティストに向いているかをまずは確認して下さい。

◆ Python 3 エンジニア認定基礎試験

運営団体一般社団法人 Pythonエンジニア育成推進協会
資格種別民間資格
試験時間・内容60分
(文法文法基礎を問う試験 40問)
試験方式コンピュータベーストテスト(CBT)
試験日通年開催
受検料(税別)一般 10,000円
学生 5,000円
合格基準正答率70%

さらに、2020年春から「Python3エンジニア認定データ分析試験」が開始されています。

Pythonによるデータ分析の基礎・方法などの理解力を測る内容となります。

こちらの試験の内容は、主教材の「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書」(翔泳社)が出題範囲になります。

関連記事:Python 3 エンジニア認定基礎試験・エンジニア認定データ分析試験とは

おすすめの資格2 OSS-DB技術者認定試験

OSS-DB技術者認定試験は、SQL言語に特化した資格試験ではなく、オープンソースのデータベースソフトウェアであるPostgreSQLを採用した試験になります。

データサイエンティストがデータ抽出および、整形する際に必要となるデータベースの設計・開発・導入・運用といった基本的な技術についての認定を受けることができます。

認定には、「OSS-DB Silver」と「OSS-DB Gold」があります。

市販の教材のほか、サイトから無償で教材をダウンロードすることも可能です。

◆ OSS-DB Silver

運営団体特定非営利活動法人 エルピーアイジャパン(LPI-Japan)
資格種別民間資格
試験時間・内容90分
(リレーショナルデータベースの一般知識、運用管理、SQLに関する問題 約50問)
試験方式テストセンターにて受験
試験日ピアソンVUEにて、日時と場所を選択して予約
受検料(税別)一般 15,000円
合格基準50問を解き64点以上

「OSS-DB Gold」は、実際に企業システムでPostgreSQLを運用した経験を持つ技術者を対象にしています。

受験資格があり、OSS-DB Silverの合格者が受験することができます。

また、オラクル社が主催するMySQLに関連する認定試験もあります。

オラクル社のDBを使用しない場合でも、リレーショナルデータベースやSQLの共有する基礎的な学習は可能です。

おすすめの資格3 AWS認定ソリューションアーキテクト

クラウドの学習には、AWS(アマゾンウェブサービス)やGCP(Google Cloud Platform)などが主催するトレーニングを利用することができます。

AWSの認定試験には、基礎・アソシエイト・プロフェッショナルがあり、その他アーキテクト向き、デベロッパー向き、運用向きなどがあります。

その中でも、AWS認定クラウドプラクティショナーは、クラウドサーバーの全体的な理解を深めるための試験です。

受検にあたっては、最低6ヶ月のAWSクラウド使用経験があることが推奨されています。

◆AWS 認定クラウドプラクティショナー(初級)

運営団体Amazon Web Services, Inc.
資格種別民間資格
試験時間・内容90分
(複数の選択肢と複数の答えがある問題)
試験方式テストセンターにて受験
試験日公式サイトより、日時と場所を選択して予約
受検料(税別)11,000円
合格率50%程度(非公表)

既に開発あるいはデータサイエンスの業務に携わっている方には、データ分析テクノロジー分野における最低5年間の経験者向けの「AWS認定データアナリティクス」、ML/深層学習ワークロードの開発、設計、実行における1~2年の経験者向けの「AWS認定機械学習(Machine Learning)」が用意されています。

アガルートのAWS 認定クラウドプラクティショナー(初級)講座

おすすめの資格4 統計検定準1級

データサイエンティストには、データを読み取る力と根拠を説明する力が必要です。

また、データマイニングやニューラルネットワークなどの複雑な計算モデルにも統計学のアイディアが多く含まれており、その構造を理解するには統計学の知識と実践が役に立ちます。

統計検定には「4級」「3級」「2級」「準1級」「1級」の5段階あります。

苦手な方は「3級」から始めていただいて、最終的な目標として「準1級」レベルを目指すようにしてください。

公式テキストと問題集も用意されています。

◆統計検定(3級・2級・準1級)

運営団体一般財団法人 統計質保証推進協会
資格種別公的資格
3級2級準1級
試験時間・内容60分90分90分
4~5肢選択問題
(30問程度)
4~5肢選択問題
(35問程度)
5肢選択問題、数値入力問題
(25問~30問)
試験方式コンピュータベーストテスト(CBT)
※統計検定1級以外の紙媒体を利用した従来の試験(PBT方式試験)は2021年をもって終了し、CBT方式試験に移行。
試験日受験希望会場が実施していれば通年受験可能
受検料(税別)一般価格:6,000円
学割価格:4,000円
一般価格:7,000円
学割価格:5,000円
一般価格:8,000円
学割価格:6,000円
合格基準または
合格率
100点満点で
65点以上
100点満点で
60点以上
100点満点で
60点以上

おすすめの資格5 G検定・E資格

G検定(公式名:ジェネラリスト検定)は、ディープラーニング(深層学習)を事業に活かすための知識を有しているかどうかを確認するための試験です。

なかなか実態をつかみにくい人工知能(AI)やディープラーニング(深層学習)に関する幅広い内容が出題されるため、知識を体系的に整理し、正しい本質的な理解を身につけることができます。

公式テキストや問題集、合格者による推薦図書なども紹介されていますので、まずは自分に合う書籍をふたつ以上選んで学習してください。

◆ G検定

運営団体一般社団法人 日本ディープラーニング協会(JDLA)
資格種別公的資格
試験時間・内容120分
(多肢選択式の知識問題、220問程度)
試験会場コンピュータベーストテスト(CBT)
試験日年6回
(1月・3月・5月・7月・9月・11月)
受検料(税別)一般 13,200円
学生5,500円
合格率60~70%前後

JDLAが実施する試験として「E資格(エンジニア資格)」もあります。

E資格は、ディープラーニングを開発・実装するエンジニア向けの資格です。

受検資格として別途教育プログラムの受講が義務付けられており、G検定からステップアップして受検する人が多いです。

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おすすめの資格6 Tableau Desktop Certified Associate

分析結果を見える化(Visualize)する技術を学ぶには、使用しているソフトウェアを通じて学ぶことが効率的です。

特に、ビジュアライズする技術力が優れているTableauを使用することができているのであれば、恵まれた環境にいるといえます。

認定資格試験には、ソフトウェアごとにDektopとServerと分かれており、さらにDesktopには「CERTIFIED ASSOCIATE」「CERTIFIED PROFESSIONAL」があります。

受検にあたっては、「5ヶ月以上の使用経験」が推奨されています。

◆ Tableau CERTIFIED ASSOCIATE

運営団体TABLEAU SOFTWARE, LLC
資格種別民間資格
試験時間・内容120分
(知識問題18問、ビジュアライズの実践問題18問)
※日本語選択可能
20分程度(試験官とのやり取り)
試験会場オンラインによるリモートでのテスト
(英語によるガイダンス)
試験日通年開催
受検料250ドル
合格基準100点満点中75点以上

ビジュアライズの技術を学ぶには、何より実践が大事になってきますので、そのような環境にいない方は、オンライントレーニングなどを利用してみることをお勧めします。

おすすめの資格7 データサイエンティスト検定(DS検定)

データサイエンティスト検定リテラシーレベル(DS検定★)は、2021年9月に第1回目が実施された比較的新しい検定で、データ活用人材の需要が高まるにつれて受講者数はますます増加していくと予想されます。

データサイエンスと呼ばれる大きな分野に含まれる、データ加工、機械学習、データ分析、エンジニアリング、数理統計学、ビジネスなど、様々な知識やスキルを広くカバーしています。

◆ データサイエンティスト検定(DS検定)

運営団体一般社団法人データサイエンティスト協会
資格種別民間資格
試験時間・内容90分
・スキルチェックリストの3カテゴリ(データサイエンス力、データエンジニアリング力、ビジネス力)の★1(見習いレベル)相当
・ 数理・データサイエンス・AI(リテラシーレベル)におけるモデルカリキュラム
試験会場全国の試験会場で開催(CBT)
試験日年2回(春・秋)
受検料一般:10,000円(税抜)
学生:5,000円(税抜)
合格基準非公開

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【関連コラム】
DS検定とは?難易度や合格ラインを講師が解説(データサイエンティスト検定リテラシーレベル)

おすすめの資格8 データサイエンス数学ストラテジスト(中級・上級) 

データサイエンス数学ストラテジスト(MDS-S)は、日本数学検定協会が2021年9月より実施を開始した、新しい資格試験です。

高校1年生レベルの問題が出題される中級と、大学初学年レベルの問題が出題される上級の二つの受験階級があり、受験者のレベルによってどちらかを選んで受験することができます。

データサイエンス数学ストラテジスト試験は、数学の中でも特にデータサイエンスに焦点をあてた数学の試験です。

◆ データサイエンス数学ストラテジスト(中級・上級)

運営団体日本数学検定協会
資格種別民間資格
中級上級
試験時間90分120分
内容AI・データサイエンスを支える計算能力と数学的理論の理解 50%
機械学習・深層学習の数学的理論の理解 16.7%
アルゴリズム・プログラミングに必要な数学リテラシー 16.7%
ビジネスにおいて数学技能を活用する能力 16.7%
AI・データサイエンスを支える計算能力と数学的理論の理解 50%
機械学習・深層学習の数学的理論の理解 25%
アルゴリズム・プログラミングに必要な数学リテラシー 12.5%
ビジネスにおいて数学技能を活用する能力 12.5%
試験会場オンライン受験
試験日通年開催
受検料7,000円9,000円
合格基準60%(30問中18問)以上70%(40問中28問)以上

【関連コラム】
データサイエンス数学ストラテジストとは?基本情報、難易度、メリット、試験内容まで解説!
データサイエンス数学ストラテジスト資格試験とは?試験内容を解説
【講師が解説!】データサイエンス数学ストラテジスト中級・上級の勉強法

R言語について

R言語とは

R言語とは、1995年に開発された言語となり、他の言語と比べると比較的新しい言語となります。

「Java」や「C#」のような凡用姓がある言語ではなく、統計のデータ解析などに特化しており、機械学習やマーケティング分野で使われることが多くあります。

有名なところでいうと、GoogleやFacebookはR言語を使用していると発表がありました。

R言語エンジニアにおすすめの資格

今回こちらの記事で紹介させていただいた資格が対象ですが、特に以下はおすすめです。

Python 3 エンジニア認定基礎試験
統計検定準1級
G検定・E資格

それぞれの資格を取得することにより、業務の幅が広がることやAIやディープラーニングの基礎から知識が身に付くメリットがあるため、それぞれ併せて資格取得をおすすめします。

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