国家資格とは?民間資格や公的資格との違いは?分かりやすく説明!
本ページにはプロモーションが
含まれていることがあります

資格は大きく分けて、国家資格とその他の資格に分類できます。
国家資格については、取得すると就職や転職に有利であるような気がするものの、実際に他の資格とどのように違うのか気になる方もいるでしょう。
そこで、今回は国家資格と他の資格との違いについて分かりやすく解説します。
国家資格とは?定義を確認
国家資格とは、国が法律に基づいて認定している資格のことです。
国内の資格について検討する「中央教育審議会」を擁する文部科学省のHPには以下のように記載されています。
出典:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shougai/014/shiryo/07012608/003.htm
国家資格とは、法令等に基づいて、国、地方公共団体又はそれに準ずる機関が試験を実施する資格であり、ある特定の能力、知識があることを公的な機関が証明するものです。
このような性質により、国家資格を取得すれば一定の社会的地位が保証され、社会的な信頼を獲得できるといえます。
国家資格の分類
国家資格は運営主体や法律規制によって以下のように分類できます。
運営主体による分類
国家資格は、試験を行なう主体によって以下の3種類に分類されています。
- 国が行う試験(例:司法試験、管理栄養士、学芸員 等)
- 地方公共団体が行う試験(例:栄養士、職業訓練指導員 等)
- 法律で指定された団体が行う試験(例:技術士、衛生管理者 等)
法律規制による分類
国家資格は、法律で設けられている規制の種類により、以下の4種類に分類されています。
- A)業務独占資格:弁護士、公認会計士、司法書士のように、有資格者以外が携わることを禁じられている業務を独占的に行うことができる資格。
- B)名称独占資格:栄養士、保育士など、有資格者以外はその名称を名乗ることを認められていない資格。
- C)設置義務資格:特定の事業を行う際に法律で設置が義務づけられている資格。
- D)技能検定:業務知識や技能などを評価するもの。
以上の分類からも分かるように、国家資格を取得することによって、法律に基づいた資格を保有して社会的地位や信頼性を得られます。
さらに、資格によっては業務を行なううえで必須と法律で定められていたり、有資格者のみがその名称を名乗れたりするメリットがあります。
公的資格とは?国家資格との違いは?
公的資格とは、財団法人や社団法人など民間団体等が試験を実施する資格のこと。
「公的」という名前から国家資格と間違えそうになりますが、厳密には国家資格ではなく民間資格の1種です。
文部科学省の資料によれば、社会的に奨励すべきものとされ国等が認定する資格である「民間技能審査事業認定制度に基づく資格」が公的資格とされています。
以下の文部科学省の資料の通り、たくさんの資格が公的資格として認定されていました。
しかしながら、2005年に民間技能審査事業認定制度に基づく資格の認定制度の推薦等が廃止されました。
そのため現在は、日商簿記検定・英検・漢検・販売士・色彩検定等のように公的機関の後援を受けている民間資格を公的資格と呼んでいるようです。
出典:中央教育審議会生涯学習分科会(第20回)-資料3:資格について
出典:事業沿革 | 協会について | 公益財団法人 日本英語検定協会
民間資格とは?国家資格との違いは?
民間資格とは、国家資格ではない資格のこと。
民間資格は国の法律等に基づかず、財団法人や社団法人など民間団体が、それぞれ独自に定めた基準で能力や知識を判定し、一定の能力や知識を有することを証明するものです。
おすすめの国家資格一覧
国家資格は、法律によって社会的地位や信頼性が守られる非常に心強い資格です。
アガルートでは、国家資格を取得して仕事や転職に活かしたい方のために、魅力的なオンライン講座を提供しています。
さらにアガルートでは、これらの講座を受講していただいた方々のデータをもとに、人気の国家資格ランキングを作成しました。
実際にお金を払って講座を受講した方々のデータに基づく順位なので、単なる人気ランキングとは異なり、資格選びに大いに役立つはずです。
以下のコラムに掲載したので、ぜひあなたにぴったりの資格を見つけてください。