「大学生のうちに資格を取ったほうがいいの?」と悩んでいませんか?

就職活動を控え、「何かアピールできる強みを作りたい」「履歴書に書ける資格を取りたい」と考える方も多いでしょう。

このコラムでは、文系・理系それぞれにおすすめの資格を厳選し、就職活動に有利な資格を紹介します。

大学生のうちに取得するメリットや、勉強時間の確保方法も解説しているので、資格取得を考えている方はぜひ参考にしてください。

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大学生が資格を取るメリット

大学生が資格を取得するメリットは以下の通りです。

  • 就職活動に役立つ
  • 勉強時間を確保しやすい
  • 学習習慣や基礎が残っている

就職活動に役立つ

資格は、就職活動でのアピールポイントの一つになります。

企業の採用担当者は、応募者がどのようなスキルや知識を持っているかを評価しますが、資格を取得していれば客観的に証明することが可能です。

特に、難関資格を取得している場合は、努力や継続力の証明となり、自己PRの材料として活用しやすくなるでしょう。

また、資格の勉強を通じて、その業界や職種に関する知識が深まるメリットもあります。

例えば、不動産業界を志望している場合、「宅地建物取引士」の資格を取得することで、不動産取引の基礎知識を習得でき、面接時に業界への理解度を示せます。

IT業界を目指す場合も、「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」を取得することで、ITリテラシーがあることを証明可能です。

さらに資格を取得していると、「学生時代に頑張ったこと」としてエピソードを話しやすくなる点もポイント。

資格取得の過程でどのように努力し、どのような課題を克服したかを伝えることで、企業に対して前向きな印象を与えられます。

勉強時間を確保しやすい

大学生は、社会人と比べて資格の勉強時間を確保しやすい環境にあります。

もちろん、学部や授業のカリキュラムによって忙しさは異なりますが、多くの大学生は授業の空きコマや長期休暇(春休み・夏休み)を活用して勉強することが可能です。

大学の図書館や自習室などの施設を利用できる点も大きなメリットです。積極的に活用することで、効率よく資格の勉強を進めることができます。

社会人になると、仕事が忙しくまとまった時間を確保するのが難しくなるため、自由な時間が多い大学生のうちに資格取得を目指すのは非常に合理的です。

学習習慣や基礎が残っている

大学生は、これまでの受験勉強や高校時代の学習習慣が残っているため、机に向かって勉強することへの抵抗が少ない傾向があります。

社会人になると、勉強から離れてしまう人が多く、学習を再開するのが大変になりますが、大学生のうちに資格取得に挑戦することで比較的スムーズに学習を進められます。

また、大学や高校時代に学んだ内容が資格試験に関連していることも少なくありません。

例えば、経済学や経営学を学んでいる学生は、「簿記」や「FP(ファイナンシャルプランナー)」の資格を取得しやすく、理系学生であれば「基本情報技術者試験」や「危険物取扱者」の資格を取得しやすいです。

学習の基礎が残っていることは、資格試験の勉強において大きなアドバンテージになるでしょう。

大学生におすすめの資格10選

ここでは、大学生におすすめの資格を3つに分類して紹介します。

文理問わずおすすめの資格4選

文系・理系を問わずおすすめの資格は下記のとおりです。

資格名特徴
TOEIC英語力を測定する国際的な試験で、就職活動やキャリアアップに有利。
簿記(3級)会計の基本を学べ、企業の経理や財務に役立つ。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)Microsoft Officeのスキルを証明し、業務効率化に貢献。
普通自動車免許移動手段の確保だけでなく、就職先の選択肢を広げる。

TOEIC

TOEIC(Test of English for International Communication)は、英語のリスニングとリーディング能力を測定する国際的な試験です。

多くの企業がTOEICのスコアを採用基準の一つとしており、高得点を取得すれば就職活動でのアピールポイントになります。

特に外資系企業や海外取引の多い企業では、一定のスコアを求められることが一般的です。

また、大学在学中にスコアを取得しておくことで、留学や海外研修のチャンスが広がることもあります。

英語力は今後どの業界でも必要とされるため、大学生のうちに高得点を目指すのがおすすめです。

簿記(3級)

簿記3級は、企業の経理業務や財務管理の基本を学べる資格です。

会計の知識は、経理職だけでなく、営業職や管理職など幅広い職種で役立ちます。

財務諸表を読み解く力を身につけることで、会社の経営状況を把握し、適切な判断を下すことが可能になります。

また、転職やキャリアアップを考える際にも、簿記の知識は非常に有用です。

特に経理・会計の仕事を志望する大学生におすすめの資格で、2級以上の取得を目指せば就職できる企業の幅がさらに広がるでしょう。

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

MOS(Microsoft Office Specialist)は、Microsoft Officeの操作スキルを証明する資格です。

Word、Excel、PowerPointなどの基本操作から応用機能までを学ぶことができ、事務職や営業職などのビジネスシーンで即戦力として活躍できます。

特にExcelのスキルは、データ管理や分析業務に欠かせないため、多くの企業で重視されています。

資格取得によって、大学のレポート作成やプレゼン資料の作成がスムーズになり、実務でも役立つスキルが身につきます。

大学生のうちに取得しておくと、インターンシップやアルバイトの場面でも有利になるでしょう。

普通自動車免許

普通自動車免許は、単なる移動手段としてだけでなく、就職活動においても大きなメリットをもたらします。

特に営業職や現場監督、技術職などでは、業務で車を運転する必要があるため、免許を持っていることが条件になる場合もあります。

また、地方勤務や出張の多い職種では、運転免許があることで選択肢が広がることも少なくありません。

免許の取得には時間と費用がかかりますが、大学生のうちに取得しておくことで、就職後の選択肢が広がり、スムーズに社会人生活をスタートさせられます。

文系におすすめの資格3選

文系大学生におすすめの資格は以下のとおりです。

資格名特徴
司法書士法務の専門家として、不動産登記や企業法務で活躍。
宅建士(宅地建物取引士)不動産取引のプロフェッショナルで、不動産業界で必須の資格。
社労士(社会保険労務士)労務管理や社会保険のスペシャリストとして、企業の人事部門で重宝される。

司法書士

司法書士は、法律の専門家として不動産登記や商業登記、企業法務、相続手続き、裁判所への提出書類の作成などを担当する職業です。

企業の法務部門や法務事務所、不動産会社など、多様な業界で活躍できる資格で、特に法的な手続きに強い関心がある人に向いています。

業務は企業の登記申請や契約書作成、株主総会の手続きなど、ビジネスの根幹に関わるものが多く、企業のコンプライアンス意識が高まる中で需要は増しています。

また、独立開業も可能なため、キャリアの選択肢が広い点も魅力です。

試験の難易度は高いですが、大学在学中から学習を進めておくことで、将来的なキャリアアップに役立つ資格となります。

宅建士(宅地建物取引士)

宅建士は、不動産取引のプロフェッショナルとして、重要事項の説明や契約書の作成、不動産取引のサポートなどを行う資格です。

不動産業界では必須の資格で、就職を目指す人にとって大きな武器になります。

宅建士の資格があることで、不動産の売買や賃貸業務における重要事項の説明ができるため、企業内での評価が高まり、昇進やキャリアアップにもつながります。

資格取得後は不動産投資や副業として活用でき、独立して開業することも可能です。

不動産業界の求人数は多く、景気の変動に強い業種でもあるため、安定した職を得たい大学生におすすめといえるでしょう。

社労士(社会保険労務士)

社労士は、労働法や社会保険に関する専門知識を活かし、企業の人事・労務管理をサポートする専門家です。

人事・労務管理の業務はどの企業でも必要とされるため、社労士資格を取得することで、幅広い業界への就職が可能になります。

具体的には、労働条件の管理、給与計算、社会保険の手続き、企業の就業規則の作成などを担当し、従業員が安心して働ける環境を整える役割を担います。

労働環境の整備が求められる現代では、企業からの需要も高まっており、特に人事・総務部門でのキャリアを目指す人にとって大きなメリットとなる資格です。

また、社労士は独立開業も可能であり、企業のコンサルタントとして活躍する道もあります。

働き方改革が進む中で、労務管理の重要性は今後さらに高まることが予想されるため、安定した需要がある資格と言えるでしょう。

理系におすすめの資格3選

理系大学生におすすめの資格は以下のとおりです。

資格名特徴
ITパスポートITの基礎知識を証明する国家資格で、幅広い業界で活用可能。
基本情報技術者ITエンジニアの登竜門とされ、プログラミングやネットワークの知識を習得。
危険物取扱者乙種4類化学系の知識を活かし、工場や研究所での業務に役立つ資格。

ITパスポート

ITパスポートは、ITに関する基礎的な知識を証明する経済産業省認定の国家試験です。

試験範囲はストラテジ系(経営全般)、マネジメント系(IT管理)、テクノロジ系(IT技術)の3分野で構成されており、ITの基礎からビジネス知識まで幅広くカバーしています。

年間約26万人が受験する人気の資格で、合格率は50%前後と比較的高めです。忙しい学生でも短期間での合格を目指せるでしょう。

特にIT化が進む現代のビジネスシーンにおいて、ITパスポートの取得は就職活動やキャリアアップにおいて有利に働きます。

理系大学生にとっては、専門分野以外のIT知識を体系的に学ぶ良い機会となり、将来の選択肢を広げることにつながる資格です。

基本情報技術者

基本情報技術者試験は、ITエンジニアを目指す人々の登竜門とされる国家資格です。

試験内容は、プログラミング、データベース、ネットワーク、セキュリティなど、IT分野の基礎から応用まで幅広くカバーしています。

この資格を取得することで、IT業界で必要とされる基本的な知識と技術を習得したことが証明され、就職活動において大きなアドバンテージとなります。

特に、システムエンジニアやプログラマーを目指す理系大学生にとっては、在学中に取得しておくことで、即戦力としての評価を得ることができます。

また、資格取得を通じて得た知識は、卒業研究やプロジェクト活動にも活かすことができ、学業と実務の双方で役立つでしょう。

危険物取扱者乙種4類

危険物取扱者乙種4類(通称:乙4)は、ガソリンや灯油、アルコール類などの可燃性液体を取り扱うために必要な国家資格です。

消防法に基づき、ガソリンスタンドや化学工場、製造業の現場など、幅広い職場で必要とされる資格で、特に理系学生にとっては取得のメリットが大きい資格の一つです。

保有していることで、危険物の貯蔵・取り扱いに関する知識を有していることを証明でき、工場や化学プラント、エネルギー関連企業など、専門性の高い職場への就職が有利になります。

特に化学系の専攻であれば、大学で学んだ知識が活かせるため、短期間で合格を目指すことが可能です。

さらに、乙種には「1~6類」までの6つの種類があり、乙4以外の類も取得することで、さらに活躍の場を広げることができます。

理系学生で化学を学んでいる場合、試験範囲の多くは既習の知識でカバーできるため、どの類も難易度はそれほど高くありません。

また、危険物取扱者の資格は消防法で定められた必置資格であり、企業にとって必要不可欠な人材となるため、将来的な需要も非常に高いのが特徴です。

大学生におすすめの資格は目指す業界次第

本コラムでは、大学生におすすめの資格を文系・理系に分けて紹介しましたが、実際に就職したい業界で求められる資格はやや異なる可能性があります。

どの資格を取得するかを考える際には、自分が目指す業界や職種で必要とされる知識やスキルを意識することが重要です。

例えば、IT業界では基本的なIT知識を持っていることが求められるため、「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」が有利になります。

一方で、金融業界では財務・会計の知識が求められるため、「簿記」や「FP技能士(ファイナンシャルプランナー)」の資格が役立ちます。

具体的には、以下のような業界ごとに適した資格があります。

  • IT業界:ITパスポート、基本情報技術者試験
  • 金融業界:簿記、FP技能士
  • 不動産業界:宅地建物取引士、インテリアコーディネーター
  • 医療業界:医療事務認定実務者、医療事務技能審査試験
  • 小売・サービス業界:販売士、登録販売者
  • 旅行業界:旅行業務取扱管理者、旅行地理検定
  • 食品業界:食品表示検定、フードコーディネーター

また、「TOEIC」や「MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」のように、業界を問わず活用できる資格もあります。

これらの資格を取得することで、どの業界においても基本的なビジネススキルを証明することができます。

資格を選ぶ際は、自分が興味のある業界で求められているスキルや専門知識を調べ、それに合った資格取得を目指すことが、就職活動を成功させる近道となるでしょう。

大学生の資格に関するよくある質問

大学生が資格を取りまくるのは就活に悪影響?

資格をたくさん取得すること自体が就職活動に悪影響を与えることはありません。

しかし、資格取得にかけた労力がそのまま評価につながるとは限らず、むしろその業界で必要とされる資格かどうかが重要になります。

例えば、IT業界を目指すなら「基本情報技術者」、不動産業界なら「宅地建物取引士」など、業界ごとに評価される資格は異なります。

就職したい業界で求められる欠かせない資格であればプラスに働きますが、関係のない資格をいくら持っていても評価されにくいです。

ただし、資格取得の経験自体は、「学生時代に努力したこと」としてアピールできます。

資格取得に向けた計画性や学習意欲を示すことで、ポテンシャルを評価してもらえる可能性もあるため、無駄にはなりません。

資格は単に数を増やすのではなく、自身のキャリアに関連するものを厳選して取得することが大切です。

大学生が暇つぶしに資格を取るのはおすすめ?

大学生が暇つぶしに資格を取得するのは非常におすすめです。

資格を取ることで新しい知識が身につくだけでなく、就職活動の際に有利に働く可能性があるからです。

もし、将来のキャリアビジョンが明確でない場合は、どの業界でも評価されやすい資格からチャレンジするとよいでしょう。

例えば、TOEICやMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)、簿記2級などは、職種を問わず役立つスキルが身につく資格です。

資格取得のために勉強することで、自己管理能力や継続力を養うことができるのも大きなメリットです。

たとえ資格自体が就職に直結しなくても、学習習慣がつくことで、大学の授業や将来のスキルアップにもつながります。

まとめ

本コラムで紹介した、大学生におすすめの資格を改めてまとめます。

  • 文理問わずおすすめの資格
    TOEIC、MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)、簿記(3級)、普通自動車免許
  • 文系におすすめの資格
    司法書士、宅地建物取引士、社会保険労務士(社労士)
  • 理系におすすめの資格
    ITパスポート、基本情報技術者、危険物取扱者乙種4類

資格は、就職活動での評価材料になるだけでなく、将来のキャリアを築く上での強い武器になります。

大学生のうちは比較的時間を確保しやすく、学習習慣も残っているため、資格取得に最適なタイミングです。

「何か始めたいけれど、何をしたらいいかわからない」という方は、業界を問わず評価されやすい資格からチャレンジするのもおすすめです。

特にTOEICやMOS、簿記などは幅広い業界で活用できるため、将来の選択肢を増やすことができます。

今のうちに行動を起こし、就職活動や将来のキャリアに役立つ資格を取得しましょう。

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