貿易事務の仕事に就くためにはどのような資格やスキルを取得すればよいのかについて悩んでいる方もおられるのではないでしょうか。

そこで今回は、貿易事務の仕事に就職や転職に役立つ資格について解説します。

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貿易事務に資格は必要?

貿易事務の求人においては、資格よりも実務経験の方が求められている傾向があります。

そのため、貿易事務の仕事に就くために資格は必要ではないとも言えるでしょう。

しかし、貿易事務の実務経験がない場合や、同程度の実務経験をもつ応募者が多数いるような場合には、資格を持っている方が就職に有利であると言えます。

特に貿易事務未経験者の場合には、実務経験が無いことを補うことができ、就職に有利に働く可能性が大きいと考えられるでしょう。

その一方、十分な実務経験がある場合には、貿易事務職への就職や転職に資格は必須ではないかもしれません。

しかし、資格を保有していることによってさらなるスキルアップやキャリアアップを目指すことができるという利点があります。

以上のような理由から、実務経験の有無に関わらず、貿易事務に携わる方にとって貿易事務の業務に関わる資格を保有していることによるメリットは大きいと考えられるでしょう。

貿易事務・貿易実務で役立つ資格一覧!

貿易事務・貿易実務の業務に役立つ資格としては、以下のようなものを挙げることができます。

  • TOEIC
  • MOS
  • 通関士
  • 貿易実務検定

①TOEIC

英語に関する様々な資格の中でもTOEICは日本国内での知名度が高く、求人の要件としてTOEIC〇〇点以上と記載されていることも多い資格となっています。

また、TOEICはビジネスシーンでの英語力を測る資格であるため、業務に直接関わる資格としてのアピールポイントになると言えるでしょう。

中でも貿易事務は、その名の通り「貿易」に関する業務であるために、海外とのやりとりが多いです。

そのため、英文の書類を読み解く能力や海外のスタッフと英語でコミュニケーションをとる能力などが求められます。

実際の貿易事務の求人を見てもTOEIC600点以上等の資格が必須となっている求人もあります。

TOEICは貿易事務として特に求められている資格の一つであると言えるでしょう。

②MOS

MOSとは、Microsoft Office Specialistの略で、Word、Excel、PowerPointといったMicrosoftの事務ツールの利用スキルを証明する資格です。

貿易事務も「事務職」の一種であるため事務に関するスキルが求められます。

MOSは貿易事務に限らず「事務職」を志望する際に取得しておきたい資格の筆頭とされます。

そのため、貿易事務を目指す場合にも取っておきたい資格の一つと言えるでしょう。

実際に貿易事務の求人をみると、WordとExcelについてのスキルは基本スキルとして求められていることが分かります。

MOS資格はこれらのツールを使いこなせることを証明する資格ですので、貿易事務に必要な基本スキルを習得していることをアピールできる有効な資格であると言えるでしょう。

※関連コラム:マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)試験とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

③通関士

通関士とは、税関官署に提出する申告書類等の内容が適切なものであるかどうかを審査するための通関業務に関する高度な専門的知識を有する専門家です。

そして「通関書類(輸出入申告書)の審査及び記名押印」という独占業務を持つ、財務省管轄の国家資格です。

原則として通関業務を行う営業所ごとに通関士を置き、税関官署に提出する申告書類等の内容を審査させなければならないとされています。

※参考:8001 通関士制度の概要(カスタムスアンサー)

年々少しずつ人数が増えているものの通関士の人数は全国で8,000人余りとまだまだ貴重な存在であり、常に一定のニーズがあると考えられます。

貿易事務に関する各社求人情報を見渡していても「通関士保有者限定・優遇」といった求人は多く、貿易事務を目指す方にとっては有力な資格となることは間違いないと言えるでしょう。

通関士となるには、まず毎年一回行われている通関士試験に合格する必要があります。

通関士試験においては、  関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法(同法第6章に係る部分に限る。)、通関書類の作成要領その他通関手続きの実務、通関業法に関する問題が出題されます。

通関士試験の合格率は年によって変動はあるものの10%~15%となっており、比較的難易度の高い試験であるといえるでしょう。

④貿易実務検定

貿易実務検定は、日本貿易実務検定協会が提供する、貿易実務に関する知識を測る資格です。

通関士が輸出と輸入における法律や税金の計算をするなど専門知識を「狭く深く」学習することが求められる資格であるのに対し、貿易実務検定は貿易の交渉全般を広く浅く学ぶ資格となっています。

求人情報を見渡しても「貿易実務検定保有者限定」という求人は少ないです。

そのため、「就職・転職に役立つか」という観点からは上述の通関士の方が優先度は高いとも考えられます。

一方で、貿易に関する知識を身につけるという観点では、貿易実務検定が役に立つと考えられます。

前述したように難易度の高い通関士とは異なり、A~C級と様々な難易度の級がある貿易実務検定の方が、貿易に関する勉強の入り口として取り組みやすい資格であると言えるでしょう。

貿易事務検定の試験科目としては、貿易に関する知識を問う貿易実務や貿易マーケティングの他に、貿易実務英語という英語の科目があります。

貿易実務英語の試験問題は貿易に関する契約書や取引等で用いられる専門的な内容のものとなっており、高い英語力が求められるものとなっています。

英語力に自信のない人は、まずTOEIC対策を行なう等によって英語力を鍛えるのも良い手かもしれません。

※関連コラム:通関士試験と貿易実務検定の違い・難しさは?どっちを目指すべきか解説

独学が難しい場合予備校の利用も!

今回は貿易事務・貿易実務として就職又は転職するために役立つ資格をご紹介しました。

中でもTOEICで高得点を取ることや通関士試験に合格することは比較的難易度が高く、独学での勉強は難しいと感じる方もおられるかと思います。

そのような時に活用して頂きたいのが資格予備校です。

資格予備校では受講者様のニーズに応じた様々な資格対策講座が用意されています。

数ある資格予備校の中でも、アガルートの講座は、オンライン講座となっており勉強の時間や場所を選びません。

また、初学者でも取り組みやすく、かつ試験に合格するために必要な内容だけを分かりやすくコンパクトに集約した講座なので、お仕事などで忙しい方や短期間で集中して勉強を進めたい方にもおすすめの講座となっております。

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