こちらの記事では、現役証券マンから証券業界を目指す学生まで、証券会社で働く上でおすすめの資格を6つ紹介していきます。


現役証券マンは出世・キャリアアップに、学生さんは証券業界への就職にぜひ役立てて見てください。

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現役証券マンから志望の大学生まで、おすすめの証券資格6選

証券外務員

証券外務員は、銀行や証券会社などで取り扱う株式や投資信託など損失のリスクがある金融商品を販売できる資格です。

金融業界の運転免許証のようなもので、ビジネスとして金融商品の販売を行う場合は必須の資格でもあります。

そのため、新卒で金融機関に入社する人が内定期間中や入社後すぐに取得するように言われることも多いです。

証券外務員は一種と二種があり、二種は株式や投資信託などのスタンダードな商品、一種は二種の商品に加え信用取引や先物取引の商品を取り扱うことができます。

銀行や証券会社など「お客さまに株式購入の提案をする」ことのある業界ではほぼ必須の資格です。

TOEIC®︎など英語関係資格

TOEIC(Test of English for International Communication)は、国際ビジネスコミュニケーション協会が実施する民間試験です。

日本を含め世界150か国以上で実施されており、日本では英検(実用英語技能検定)と並んで最も有名な英語資格試験の1つです

ヒト・モノ・カネがグローバルに行き交う昨今において、日系金融機関勤務の場合においても英語力が必要になるケースも増加しています。

日本の市場も米国など海外の経済対策の動向に大きく影響を受けるため、日本の金融関係者は海外のマーケット情報を取り入れる必要がある場合が多いです。

その際に英語力が高いとマーケット情報を直接得やすくなります。

CFA(米国証券アナリスト資格)の取得や有名外資系企業への転職など、金融の専門家としてのスキルアップ・昇進を目指す場合に英語力はほぼ必須であると言えます。

そのため、TOEICなどの英語資格の取得も検討に値すると言えます。

※関連コラム:TOEFL®︎とは?受験するメリットやTOEIC®︎・IELTSとの違いも解説

ファイナンシャルプランナー(FP)

ファイナンシャルプランナーは、金融・不動産・税・相続などの幅広い知識を持ったお金の専門家です。

国家資格の「FP技能士」は1~3級まであり、民間資格としては日本FP協会が認定するAFPとCFPがあります。

新卒で金融機関に入社し、個人営業部門に配属された人がまず初めに取るように推奨される資格の筆頭がFP3級。

ファイナンシャルプランナーの資格は、銀行・証券・保険問わず金融業界の、特に「個人営業」を行う際に役立つ資格であると言えるでしょう。

昨今は、2017年3月30日に金融庁が顧客本位の業務運営に関する原則を策定しており、顧客に寄り添い長期的な資産運用をサポートすることが求められています。

そのため、「株式の売買を繰り返して手数料を稼ぐ」という旧来的なビジネスモデルは通用しなくなっているとされています。

そのような中、FPの知識があれば、より良く、顧客の夢や目標を実現するためライフプランなどを一緒に作成してアドバイスをしたり、お金に関する悩みを解決することができると言えるでしょう。

また、金融庁のレポートを発端とした「老後2000万円問題」など個人のお金に関する話題があがる中、自分自身のお金の知識を増やすという意味でも価値がある資格です。

なお、1級は受験に実務経験が必要となっており未経験者は受験することができなくなっています。

そのため、大学生・未経験転職者の就活のアピールとしては2級を持っていると特に良いと考えられるでしょう。

※関連コラム:ファイナンシャルプランナーの資格とは?仕事内容は?FPになるには?

簿記(日商簿記など)

会社法上、株式会社は貸借対照表や損益計算書などの財務諸表を作成する必要があります。

簿記はそうした財務諸表の読み時や作成能力に関する知識を学ぶ資格です。

簿記検定の種類は、「日商簿記」「全経簿記」「全商簿記」と3種類ありますが、その中で最も認知度が高いとされるのが「日商簿記」です。

簿記を学習することで、社会人として必要な経済に関する一般常識を得ることが出来るだけでなく、会社の財務情報が記された財務諸表を読み解き作成する能力を得られます。

証券営業では根拠のない株式の販売は禁止されております。

そのような中、財務諸表という「客観的」な情報を元に顧客に会社の経営状態などを説明する必要があります。

そうした書類を読み解く知識を担保するものとして簿記の資格は金融機関で重宝されています。

※参考:演習で磨く!財務会計の基礎

証券アナリスト(CMA)

証券アナリストとは、金融・投資のプロフェッショナルです。

各国に証券アナリスト資格があり、日本ではCMA(日本証券アナリスト協会認定アナリスト)が証券アナリスト資格です。

証券分析や財務分析などの高い知識を学ぶことができます。

企業や産業の調査を行うアナリストや投資戦略策定を行うストラテジスト、マクロ経済分析を行うエコノミストなどの金融における専門家のほとんどが保有しています。

日本の金融機関の特に金融専門職としての出世を目指す場合はほぼ必須とされる資格です。

この資格を保有していることにより、証券会社では、お客様に分析結果を携えて株式の提案をすることでよりご理解いただける説明をすることができます。

また、株式分析部門(アナリスト職)への異動にも役立つと考えられます。

普通自動車免許

地方銀行系証券会社や、全国区の大手証券会社でも総合職・営業職入社の最初の数年は、地方勤務になることが多いです。

また、法人営業になると取引先を回るためにも営業車を運転する必要も出てくるでしょう。

そういったことから、募集の段階でそもそも普通自動車免許を必須としている証券会社も存在します。

地方では一般的に車が必須と言われていることもあり、証券マンを目指す際に普通自動車免許を取得しておくと良いと考えられます。

資格を取得していれば入社後に資格手当も?

証券会社に限らず専門性の高い分野の業種では、資格手当を用意している会社は少なくありません。

証券マンも必須と言える証券外務員は元より、ファイナンシャルプランナーや簿記など、関連する資格を取得していけば、それだけ手当が増えることも期待できます。

もし保持している資格が会社の手当の対象外であったとしても、仕事に関連する資格であればキャリアアップに繋がり、また、将来転職する際にも有利に働く場合もあるでしょう。

専門職では常に知識のアップデートや、周辺分野の新たな知識を身につけていくことが不可欠です。

資格取得はその手助けになると共に、手当という直接的な効果も期待できる有り難い存在と言えるでしょう。

難易度の高い資格の場合は予備校講座の検討も

証券会社の資格について、これから証券会社を目指す人、証券会社内でキャリアアップやスキルアップを目指す人に受けて解説しました。

証券マンは多くの資格取得を求められる職種です。

必須の資格も多いため、始業前や就業後、休日など空いている時間があれば資格試験の勉強に充てる人も多いでしょう。

今回紹介してきた資格の中で

に関しては、アガルートにてオンラインで完結する講座を提供しています。

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