みなさんはリスキリングという言葉をご存じでしょうか?

リスキリングは産業構造が大きく変化しつつある昨今、特に注目されている言葉です

この記事ではリスキリングの概要や、リスキリングにおすすめの資格などを多数ご紹介しています

リスキリングについて興味があるという方は、ぜひ本記事を最後までチェックしてみてください。

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リスキリングとは?リカレントとの違いは?意味を確認!

経済産業省の資料によると、リスキリングとは「新しい職業に就くために、あるいは今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」と定義されています。

その一方、リカレント教育とは「働く→学ぶ→働く」のサイクルを回し続けるありようのこと

リカレント教育が新しいことを学ぶために「現職から離れる」ことが前提となっている一方、リスキリングは必ずしも「職を離れる」ことを前提とはしていません。

また、リスキリングは単に「スキルを再び獲得する」という意味だけではなく「これからも仕事を通じて価値創出し続けるために」「必要なスキル」を学ぶ、という点が強調されています。

なお、リスキリングと類似している用語にアップスキリング・アウトスキリングといった言葉もあります。

以下では、まず始めに「何の分野に関するリスキリングが求められるか」のデータを確認します。

その後、取得の学習を通じてその分野に関するリスキリングが可能となる資格をご紹介していきます。

リスキリングでは何を学ぶべき?アンケート結果は!

転職支援などで多くのビジネスパーソンに関わっているエン・ジャパン株式会社が2022年に行なった「リスキリングについて」のアンケート集計結果によると、身に付けたいスキルとして以下のものが上位にあがっていました。

  • 語学
  • プログラミング
  • 動画編集
  • データ分析
  • マーケティング
  • 情報セキリュティ
  • AI・機械学習

ここからはそれぞれの分野について、なぜリスキリングのニーズが高まっているかといった観点で解説していきます。

語学

日本国内では、いつの時代も語学を学びたいというニーズが非常に高いです。その中でもやはり人気なのは英語、特にTOEIC®のスコアに注目が集まっています。

転職サービスdodaのデータによるとTOEIC®500点以上の英語力がある人は、平均年収より高い収入を得ているという結果が

ビジネスの場面でも年々英語を使う機会が増え、英語人材として年収アップを狙いたいと考えている人も多いでしょう。

※関連コラム:語学・言語のおすすめ資格6つ+その他4つの一覧!就職にも役立つ?

プログラミング

プログラミングも、今注目されているスキルの一つです。

特に非デジタル人材のリスキリングとして、プログラミングが選ばれることも多くなっています。

近年国内でもデジタル化の流れが加速しており、ITに関する知識の習得が急務とされています

またプログラミングを通じて論理的思考についても学ぶことができるため、リスキリングの意義も大きいのではないでしょうか。

動画編集

リスキリングで、動画編集を学ぶ人も増えています。現在YouTubeやTikTokの人気により、動画編集のニーズも増えています。

現職を早期退職することも視野に入れ、動画編集などの仕事を在宅ワークの選択肢として考えている方も多いとのこと

データ分析

データ分析の分野も、リスキリングのニーズが高いスキルの一つです。

データ分析のスキルはさまざまなジャンルで応用可能であるため、リスキリングのニーズが高まっているのではないかと推察されます。

近年ビジネスの現場でもDX化が推し進められています。さまざまなデータを分析・活用することで、仕事の効率化を図っていくことができるでしょう

マーケティング

リスキリングのニーズが高い分野として、マーケティングも注目されています

特に旧来のアナログな手法とは異なり、IT技術を活用したデジタルマーケティングの需要が高いとも。

具体的にはPCはもちろんのこと、スマートフォンやタブレットのアプリ、GPSによる移動履歴、IoT製品の利用履歴などのビッグデータ、AIなどもデジタルマーケティングの範囲に入ってきます。

今後も人々の価値観が多様化していくことが予測され、マーケティングのニーズもより高まっていくのではないでしょうか。

情報セキュリティ

情報セキュリティは、どちらかというとリスキリングを実施する側からのニーズが高い分野です。

実践的なスキルと比べて、セキュリティに関する知識はどうしても軽視されがちです。

しかし仕事において、情報セキュリティの観点は非常に重要になってきます。身に付けておいて決して無駄ではないスキルだといえるでしょう。

AI・機械学習

今、リスキリングで注目されている分野がAI・機械学習のスキルです。

この分野はまだ成長途上にあり、法整備も含め議論の的となる余地は大いにあるでしょう。

しかし将来的にはAIや機械によって、仕事を奪われる人たちが続出することも危惧されています。

そんな時、逆にAI・機械学習のスキルを身に付けることによって先行者利益を狙うこともできるかもしれません

ここまで現在リスキリングにおいて注目されている分野についてご紹介しました。

以下ではその中でも、弊社アガルートが実際に講座を提供している(=一定の知見のある)分野である

  • 語学
  • プログラミング
  • マーケティング

の3分野について、リスキリングの上で役立つおすすめの資格を紹介します。

また、今回のアンケートで見受けられませんでしたが資格取得を通じたリスキリングをしやすいジャンルとして「法律」が挙げられます。

そのため、上記3つに加えて「法律」分野でも役立つ資格を紹介します。

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リスキリング・社会人の学び直しにおすすめの語学資格3選

リスキリングに語学資格が良いと考えられる理由として

  • グローバル化が進む昨今において、外国語を使いこなすことができれば意思疎通がスムーズになる
  • インターネット検索で得られる情報が現実問題として日本語のものより英語のものの方が多いといった理由で、英語力を中心に語学力を身につけたいと考えている人が増えている

などの点が挙げられます。

ここからはおすすめの語学資格についてご紹介していきます。

TOEIC®

TOEIC®は世界各国で行われている英語の能力を評価するためのテストです。試験の結果は合否ではなく、10~990のスコアで表示されます。

知識・教養としての言語ではなく、オフィスや日常生活におけるコミュニケーション能力が幅広く測定されるため、英検やTOEFL®などと比べると主にビジネスシーンの英語力を測るために重宝されています

一方で、一般に世界的には「英語資格」としての認知度が低いといった難点も。

TOEIC®の学習を始めるのなら、事前にこのような難点についてもチェックしておきましょう。

TOEFL®

TOEFL®は、英語を母国語としない人を対象とした英語能力測定テスト

TOEFL®で使用されている言語はアメリカ言語です。TOEFL®もTOEIC®と同じく、試験の合否ではなくスコア形式で結果が発表されます。

TOEFL®は、特に留学希望者向けの英語試験とされています。

TOEIC®と比べると、学問的要素強めの英語資格であり、日本の大学院だけでなく、世界の大学院にてそのスコアが重視されることも

TOEFL®の特徴は海外の大学・大学院の授業で多く使われるアカデミックなトピックが多いこと。特に歴史や芸術のトピックではアメリカに関する内容が多く出題されます。

※関連コラム:TOEFL®︎とは?受験するメリットやTOEIC®︎・IELTSとの違いも解説

ドイツ語検定

英語以外の言語を学びたいのであれば、ドイツ語も選択肢に入ります。

ドイツ語はドイツのみならず、オーストリア・リヒテンシュタイン・ルクセンブルク・スイス・ベルギーでも公用語。

また2015年の時点でドイツ語を母語話者とする人の人口は1億人に上っており、現在ヨーロッパで最も話されている言語です

ドイツ語検定は5級・4級・3級・2級・準1級・1級と6段階にレベル分けされており、数字が小さくなるほど難易度が上がります。

ちなみに試験結果について、点数や平均点は公開されていません。受験者には試験の合否のみが通知される仕組みになっています。

※関連コラム1:【2022年】ドイツ語技能検定とは?試験概要・試験日・レベル・合格率を解説

リスキリング・社会人の学び直しにおすすめのプログラミング資格3選

プログラミングも、リスキリングにおいてとても人気の高い分野です。

取得する目的をよく考えずに「何となく流行りだから」という理由で興味を持っている人もいるのではないでしょうか。

一方で、たとえば多くのビジネスパーソンが用いるMicrosoft Officeを動かすプログラミング言語としてVisual Basic for Applications(VBA)があります。

この言語を習得することでExcelなどでより高度な事務処理などができるように。

またリスキリングの希望分野として挙げられていた「マーケティング」「データ分析」に関しても、現実問題として、より高度なデータ分析を行うためにはPythonなどのプログラミング言語を扱えた方が良い場合も多いです。

今回はそんなプログラミングの分野において、特におすすめの資格を3つご紹介します。

VBAエキスパート

VBAエキスパートとはMicrosoft OfficeのソフトであるExcelやAccessのマクロ・Visual Basic for Applications(VBA)のスキルを証明する資格です。

VBAエキスパートを取得することにより、マクロやVBAのスキルを客観的に証明可能に。

また実際の業務で多用される機能・プログラムコードを重視した試験内容となっており、対策学習を行うことでマクロ・VBAの実力アップも期待できます。

それにより身に付けたスキルを活かして、業務や作業の効率を飛躍的に向上させることも可能でしょう。

さらにマクロやVBAはシステム開発などにも活用されているため、就職・転職時や社内でも高いスキルをアピールするのに効果的です

Python 3 エンジニア認定基礎試験

Pythonはプログラミング言語の一種。Pythonの最大の特徴は、コードの記述が短くて済むという点にあります。

コードが短いという利点があることで、コードを書く時間が大幅に短縮でき、エラー箇所も分かりやすい上に後から修正することも容易。

また、複数のコードをひとまとめにしたフレームワークやライブラリの種類が豊富な点もPythonの強みの一つです。

シンプルながら汎用性が高いため、人工知能やデータ分析といった分野でも活用されています

Python 3 エンジニア認定基礎試験はそんなPythonの便利さを理解し、正しく利用できるために必要な知識やスキルを測定することを目的とした試験です。

内容としては、Pythonの基礎となる文法などの知識が問われます。

合格率は7割程度となっており、プログラミング経験者であれば比較的合格しやすい試験となっています。

※関連コラム:Python 3 エンジニア認定基礎試験とは

Python 3 エンジニア認定データ分析試験

Python 3 エンジニア認定データ分析試験では、Pythonを使ったデータ分析についての知識が問われます

具体的には開発環境であるJupyter Notebookの知識や、NumPy・pandasなどのデータ分析のライブラリに関する知識も求められ、よりデータサイエンスに特化した内容の試験となっているのが特徴です。

Python 3 エンジニア認定データ分析試験に合格すれば、Pythonを使ったデータ分析についての基礎知識を有していることが証明できます

ちなみに合格率は80%以上と、高い数値で推移しています。

日頃Pythonを利用している人や、既にPython3エンジニア認定基礎試験に合格している人であれば、難易度はあまり高くはないでしょう。

※関連コラム:Python 3 エンジニア認定データ分析試験とは

リスキリング・社会人の学び直しにおすすめのマーケティング資格3選

次にマーケティングの分野でおすすめの資格を3つご紹介します。

マーケティングの中でも特にビジネスにおいて、活用できそうなものが以下の3点です。

マーケティング検定

マーケティング検定とは、公益社団法人日本マーケティング協会が主催している内閣府認定の試験

その名の通り、マーケティング能力を測定することを目的としています。なお内閣府認定とありますが、国家資格というわけではありません。

試験方式としてはCBT(Computer Based Testing)を採用しており、都合の良い場所と時間を選んで、全国各地のテストセンターで受験することが可能です。

マーケティング検定には、3つの等級があります。

マーケティング検定の資格勉強を通じ、マーケティングに関する知識をより体系的に学ぶことができるでしょう

中小企業診断士

中小企業診断士とは、中小企業をターゲットとして経営課題に関する診断や助言を行う専門家のこと。

その中小企業診断士になるために必要なのが、中小企業診断士試験ということになります。

中小企業診断士の1次試験では「企業経営理論」というまさにマーケティングを中心に学ぶ科目があります。

また、経済学科目でもマーケティングと深く関わる「ミクロ経済学」の学習が必要です。

このように、中小企業診断士には全般的にマーケティングと関わるテーマも多く、かつ実務でも企業の診断「後」のマーケティング戦略策定のコンサルティングを行う場合も考えられます

※関連コラム:中小企業診断士とは?仕事内容や取得のメリット・なるまでの流れを詳しく解説

MBA(経営学修士)

MBAとは、米国において企業経営を科学的アプローチによって捉え、経営の近代化を進めるとの考え方のもとに、19世紀末に登場した高等教育コースのこと。

現在では、全国の大学院でMBAコースが開講されています。

MBAでは、企業経営に関するゼネラリストとしての知識を学ぶことになり、その中でも当然「マーケティング」は重要な要素の一つとなります

MBAは夜間や土日開講のものも多く、社会人が働きながら学ぶのにも適しているといえるでしょう。

※関連コラム:MBA(経営学修士)とは

リスキリング・社会人の学び直しにおすすめの法律資格3選

最後に「法律資格」を紹介します。日本が法治国家である限り、法律知識が重要であることは疑う余地がありません。

なお、法律資格の場合みなさんご存知の司法試験のように「とても難易度の高い資格」も存在するのは事実です。

しかし今回は、「現職を離れるとは限らない」というリスキリングの趣旨を鑑みて、働きながらでも十分取得可能であると考えられる資格を厳選しました。

宅建士

宅建士の正式名称は「宅地建物取引士」。宅地建物取引業法に基づき定められている国家資格です。

宅建士とは一言でいえば、不動産の取引のスペシャリスト。

不動産契約の内容の説明や契約の締結など、お客さんとコミニュケーションを取って不動産の契約を進めていく仕事になります。

不動産取引は人生で一番高額な買い物である場合も多く、そのような契約にかかわるため大きなやりがいを感じるという人も多いでしょう。

宅建士による契約前の重要事項の説明は、不動産の取引を行うほぼ全ての場合に必要とされています。

また宅建士の主な業務としては、他に重要事項説明書への記名や契約書への記名などがあります。これらは宅建士の独占業務。

そして宅建業法では事務所の従業員の5人に1人以上が宅建士でなければならないと定められているため、不動産業界の宅建士の需要は高いです。

宅建士の資格が活かせる就職先としては、不動産業界・金融業界・建設業界などが考えられます。

※関連コラム:宅建とは?宅建士の仕事内容や独占業務・求められる能力について紹介

行政書士

行政書士とは、国に認められた法律の専門家の一つです。根拠法は行政書士法。

行政書士の仕事を一言で説明すると、他の人や会社の代わりに、役所などに提出する書類の作成や申請をしたりする職業です。

「自分で作るのが難しい」「知識がなくてできない」「手間がかかってしまう」という人や会社に代わって正確に、かつスピーディに書類作成などを行います。

実は行政に提出する書類だけでも1万種類を超えており、仕事は広範にわたります。

単に書類作成などの事務処理を行うだけでなく、お客さんが何を望んでいるのか、どのような手続きをするべきなのか、じっくり話を聞いて、よりよい提案をすることも行政書士の大切な仕事と言えるでしょう。

行政書士資格があると、働き方の自由度が高まります

もちろん独立開業することも可能です。それに限らず法律の知識を生かして一般企業で働いたり、仲間と共同経営をしたり、副業として行政書士業務をするといった働き方も考えられるでしょう。

※関連コラム:行政書士とは?仕事内容・なり方・試験概要までまとめて解説!

社労士(社会保険労務士)

社労士は一言でいえば、労務に関する書類の作成と労働分野のコンサルティングをする仕事です。正式名称は社会保険労務士。

社会保険労務士は、社会保険労務士法を根拠とする国家資格であり、厚生労働省の所管となっています。

社労士は、特に労働法に精通した労務管理のエキスパート。

労働法は就業規則などを定めており、会社や被用者にとって欠かせない法律です。

一方で労働法は、時間外労働の上限規制や同一労働同一賃金などの働き方改革をはじめ、法改正が頻繁に行われています。

そのため、会社としては複雑な労働法を知る人に労務管理の書類作成や相談を依頼したいという需要が。

社労士の仕事は行政機関に提出する労務管理書類の作成代行や、労務管理に関する帳簿の作成などがあります。この2つは社労士の独占業務です。

社労士は労務管理のスペシャリストとして、労務管理の書類や帳簿の作成といった独占業務が認められており、安定的に仕事ができる資格といえるでしょう。

※関連コラム:社労士とは?仕事内容や将来性・需要は?意味ない資格なのかも解説

独学が難しいと思ったら予備校の検討も!

この記事ではリスキリングについて、おすすめの資格などご紹介してきました

ただ、リスキリングの重要性を理解していても、独学で学習を進めるのはなかなか難しいと感じる方も多いのではないでしょうか?

独学が難しいと感じた人には予備校がおすすめです。中でも通信講座は、時間や場所を選ばないので学習する上で非常に便利です。

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