ソーシャルワーカーには、さまざまな種類があります。

本コラムでは、その中でもMSW（医療ソーシャルワーカー）についてご紹介します。

MSWの給料や年収、資格についてなども解説していますので、興味のある方はぜひ参考にしてください。

MSW(医療ソーシャルワーカー)とは？役割は？

一般社団法人東京都医療ソーシャルワーカー協会によると、MSW（医療ソーシャルワーカー）とは、医療機関や老人保健施設、在宅介護支援センターなどに勤務し、社会福祉の専門家として患者さんに関わる経済的・社会的・心理的な悩みの相談を受けて問題解決のお手伝いをするお仕事とされています。

例えば病気やケガで治療が必要になった時「収入や治療費がない」「職場復帰できない」「病気に対する不安がある」など、患者やその家族だけでは解決できない問題が起こる場合がありますよね。

このような際に患者が安心して適切な治療を受け、社会復帰ができるように支援するのがMSWの役割です。

MSWの仕事には、他の保健医療スタッフおよび地域の関係機関との連携も重要です。

近年では介護支援専門員との連携や地域の福祉サービスの利用援助、成年後見人の選定などに関して行政担当者と連携していく仕事も増加しています。

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MSWの資格は？

MSW（医療ソーシャルワーカー）として働くのに、資格は必須ではありません。

しかし、実情としては「社会福祉士」か「精神保健福祉士」の資格を取得することが一般的です。

社会福祉士とは、日常生活する上で困ったこと、問題を抱えている人の福祉に関する相談にのり、解決に導けるよう相談、援助をする職業です。

国家資格の一つでもあり、会福祉士がカバーする役割は行政分野・教育分野・医療分野など多岐にわたります。

普段あまり意識することはないかもしれませんが、社会にはさまざまな福祉課題が存在します。その中で困っている人の相談に応じて、必要なサービス利用のサポートをするのが社会福祉士の仕事です。

一方、精神保健福祉士は、精神保健福祉士法に基づく名称独占の国家資格となっています。

専門知識および技術をもって精神科病院その他の医療施設において精神障害の医療を受け、または精神障害者の社会復帰の促進を図ることを目的とする施設を利用している人たちの相談・助言・指導・訓練・その他の援助を行うことが精神保健福祉士の仕事です。

一言でまとめると、精神障害者と社会をつなぐパイプ的な役割を持っている職業であるといえるでしょう。

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MSWの給料・年収は？

厚生労働省のjobtagによると、MSWの年収は、全国平均で405.8万円となっています。

相談業務が中心なので労働条件としては日勤が多く、原則として夜勤はありません。休日に関しては、週休2日のシフト制が多いです。

また、求人賃金は月額で24.2万円となっており、正規の職員・従業員として就業している割合は95.2%です。

有効求人倍率は全国平均で4.80となっていて、MSWの社会的な需要が高まっていることが読み取れます。

ソーシャルワーカーとは？

そもそもソーシャルワーカーとは、心身に抱えるハンディキャップによって日常生活が困難な人に対して、相談や支援を行う専門職のことを指します。

代表的なソーシャルワーカーの種類は以下の通りです。

• 医療ソーシャルワーカー（MSW）
• 生活相談員・支援相談員
• 精神科ソーシャルワーカー（PSW）
• スクールソーシャルワーカー（SSW）
• ケースワーカー（CW）

デイサービスや特別養護老人ホーム、介護付き有料老人ホームで働く人を生活相談員、介護老人保健施設で働く人を支援相談員といいます。

施設の利用者とその家族からの相談に乗ったり、関係機関との連絡や調整を行ったりするなど、業務内容はどちらもほぼ同じです。

精神科ソーシャルワーカー（PSW）とは、精神保健福祉士の別称です。こちらは主に精神科病院などで、精神的な問題やトラウマを抱える人たちに対してサポートを行います。

スクールソーシャルワーカー（SSW）は小中高といった教育機関や、保育所や児童養護施設などで学校や家庭での様々な問題を解決に向けて働きかけます。

ケースワーカー（CW）は身体上や精神上の悩み、社会的な要因によって起こる困りごとに対するサポートが主な業務です。

自治体によって設置された福祉事務所や児童相談所、役所の社会福祉課が主な勤務先となるため、公務員資格が必要になります。

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