近年では日本国内でも外国語が話せる人材の需要が高くなっているとされています。

この記事では語学・言語のおすすめ資格を6つ紹介しています。

またその他の資格についても触れていますので、外国語を習得して就活に活かしたいと考えている人はぜひ参考にしてください。

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語学の資格をとる意味は?就職に役立つ?

文部科学省が行っている小学校英語活動実施状況調査によると、現在公立小学校の約8割が英語活動を実施しています。

また大学における調査でも、第二外国語として英語以外の外国語の学習機会の提供が多くなされていることが分かります。

そのような中、語学・言語を学ぶ際に資格を取ろうと考える人も少なくないかもしれません。

では語学・言語の資格を取得する意味やメリットとしては、一体どのようなものが挙げられるでしょうか?

まず一つ目は、資格取得の勉強を通じて、その言語をよりよく学ぶことができるという点です。

資格という目標があることで、それに向けて学習計画を立てやすくなり、効率的に学習を進めることができると考えられます。

二つ目としては、その言語の能力を対外的に示すことができるという点が挙げられるでしょう。

たとえば東証プライムに上場している楽天グループ株式会社では、入社までにTOEICで800点取ることが必要とされています。

このように、昨今では国内企業でも外国語、特に英語資格を求めている会社も少なくありません。

また英語以外でも英語圏以外の外国と取引があったり、その国の現地法人を有している日系企業の場合、その言語及び日本語の両方を話すことができる人材は重宝されます。

入社の際にはその言語の資格を提示することで、客観的に言語能力を証明することが可能です。

次の項目からは外国語資格を中心に、語学・言語資格を一覧形式で紹介していきます。

自分の気になる資格はないか、ぜひチェックしてみてください。

おすすめの語学・言語資格一覧

①TOEIC

TOEICは世界各国で行われている英語の能力を評価するためのテストです。試験の結果は合否ではなく、10~990のスコアで表示されます。

知識・教養としての言語ではなく、オフィスや日常生活におけるコミュニケーション能力が幅広く測定されるため、ビジネスシーンの英語力を測るためにも重宝されています

TOEICが実施している「上場企業における英語活用実態調査の報告書」によると、海外での業務遂行に必要な英語のコミュニケーション能力として、全社員に求められる期待スコアの平均は600点だそうです。

企業のグローバル化が進む昨今、多くの会社で全社員に対して一定の英語力が求められているといえるでしょう。

※参考:【大学生・社会人向け】寺島よしき講師のTOEIC®基礎英語力完成講座

②TOEFL

TOEFLは英語を母国語としない人を対象とした英語能力測定テストです。一般的にはトーフルと呼ばれています。

TOEFLで使用されている言語はアメリカ言語です。TOEFLもTOEICと同じく、試験の合否ではなくスコア形式で結果が発表されます。

TOEFLではリスニングとリーディングに加えてライティングやスピーキングの問題も出題されます。

TOEFLは特に留学希望者向けの英語試験とされています。

TOEFLの特徴は海外の大学・大学院の授業で多く使われるアカデミックなトピックが多いこと。

特に歴史や芸術のトピックではアメリカに関する内容が多く出題されます。

※関連コラム:TOEFL ITP®︎とは?試験内容・時間・点数配分・平均スコアについて詳しく解説

③ドイツ語検定

神戸大学によると、ドイツ語はドイツのみならず、オーストリア・リヒテンシュタイン・ルクセンブルク・スイス・ベルギーでも公用語とされています。

また2015年の時点でドイツ語を母語話者とする人の人口は1億人に上っており、現在ヨーロッパで最も話されている言語です。

レベルは5級・4級・3級・2級・準1級・1級と6段階にレベル分けされており、数字が小さくなるほど難易度が上がります。

試験結果について、点数や平均点は公開されていません。受験者には試験の合否のみが通知されます。

2021年に実施されたドイツ語技能検定試験の結果を見てみると1級の合格率は約17%となっており、非常に狭き門だといえるでしょう。

※関連コラム:【2022年】ドイツ語技能検定とは?試験概要・試験日・レベル・合格率を解説

④実用フランス語技能検定試験

東京外国語大学講師の秋廣尚恵氏によると、フランス語を日常言語として話している話者の総数は2億740万人。

現在、世界で5番目に多くの人に話されている言語です。

フランス語はフランス以外にスイス・ベルギー・カナダなど29カ国で公用語となっており、これは英語に次いで世界で2番目に多い数です。

また国際連合をはじめとする多くの国際機関でも公用語に指定されています。

実用フランス語技能検定試験は40年以上の歴史があり、日本独自のフランス語検定としては唯一、文部科学省・在日フランス大使館文化部の後援を受けています。

試験級は1~5級までの7段階に分かれています。

※関連コラム:実用フランス語技能検定試験(仏検)とは?受験資格・科目・合格率・難易度・合格基準等を解説

⑤中国語検定

明治学院大学によると、中国語は地球上の5人に1人が話す言語となっています。まさに世界最大の話者人口を擁する言語です。

そして中国語は国連の公用語の一つとしても使われています。

また、中国本土・台湾・香港はもちろん、シンガポールやマレーシアなど東南アジアの華僑圏でも主要言語となっています。

さらにアメリカやカナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどにあるチャイナタウンにも華僑が暮らしているので、中国語が話せれば彼らと交流することも視野に入ってくるでしょう。

中国語検定は1~準4級の各級が設けられており、中国語の語学能力に応じて受験級を選ぶことができます。

近年中国向けビジネスが活発になっていることから、今注目の言語の一つです。

⑥スペイン語技能検定

Languages for the Futureでも述べられていますが、スペイン語話者の人口は中国語話者に次いで世界第2位

驚く事に、話者の数が英語よりも多くなっています。

世界3大言語の一つともいわれ、非常に多くの地域で使用されています。

スペイン語は貿易などでもよく使用されることから、社会的にもニーズが高い言語とされています。

試験級は1~6級の6段階。4級までは比較的易しい程度の難易度とされています。

ただし3級からは2次試験があることもあり、難易度が上がっております。

特に1・2級は合格率が1桁台と、難易度が非常に高くなっています。

その他語学・言語・英語に関係する資格一覧

ここからは一般的な「語学」とは少し異なりますが、言語に関する資格や合格に語学力を要する資格などについて紹介していきます。

①日本漢字能力検定(漢検)

日本漢字能力検定は、漢字の読み書き能力を証明する国内では最大規模の検定試験です。

受験者の年齢層の幅が広く、1~10級の中から自分の実力に合った級を受験できます。

高校・大学の中には入学次の評価対象としているところもあり、受験や就職の際に有利となることもあるでしょう。

②通関士

通関士とは、税関を通るために必要な業務である通関業務に関する専門知識や経験を持つ専門家です。

その性質上、英語など外国語の書類を扱うことが多く、通関士の試験でも英語に関する出題があります。

※関連コラム:通関士とは?仕事内容や就職先・年収・なり方まで詳しく解説

③公務員試験

公務員試験の試験内容にも英語の出題があります。

またTOEIC600点以上といった英語資格保有により、最終合格者決定の際にスコアに応じて総得点に加算がなされます。

英語の知識があれば公務員試験対策の際にも有効であるといえるでしょう。

※関連コラム:公務員試験って、どんな種類があるの?

④MBA(経営学修士)

MBAとはMaster of Business Administrationの略称で、日本でいう経営学修士のことです。

一橋大学の全日制(経営分析プログラム)神戸大学では英語の筆記試験があります。

また京都大学のMBAではTOEICスコアの添付が必須です。

MBA取得の際には一定の英語力があると有利になる場合が多いといえます。

※関連コラム:MBAを日本で取得するには?国内MBAとは?おすすめの大学院や選び方も解説

⑤プログラミング言語に関する資格

言語といっても英語や日本語、中国語などだけでなく、プログラミング言語というのも存在します。

中でもPythonというプログラミング言語は、データサイエンスに使われるプログラミング言語の中でも最も人気が高い言語といわれています。

※参考:【AI開発に必須!】Python(パイソン)とは?特徴や強みを解説

Python3エンジニア認定基礎試験といった資格試験の学習を通じて、プログラミング言語を学ぶのも良いでしょう。

※関連コラム:Python 3 エンジニア認定基礎試験・エンジニア認定データ分析試験とは

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