IT資格の難易度ランキングTOP20!合格率・勉強時間から見た難しい資格一覧!
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「IT資格を取得したいけれど、どの資格が難しいのか分からない…」
「合格率や勉強時間を考慮して、自分に合った資格を選びたい」
こんな悩みを抱えている方は少なくありません。
IT資格は数多く存在し、それぞれの難易度や求められるスキルレベルが大きく異なります。
中には、合格率が極めて低く、長時間の勉強が必要な難関資格もあれば、比較的取りやすく、初心者に最適な資格もあります。
このコラムでは合格率と勉強時間を基準に、IT資格の難易度ランキングを紹介します。
各資格の特徴やおすすめの取得順、資格を取得するメリットについても詳しく解説するため、ぜひ最後までチェックしてみてください。
目次
IT資格の難易度ランキング
IT資格は、その取得の難易度が資格ごとに大きく異なります。
ここでは、「合格率」と「勉強時間」の2つの観点から、IT資格の難易度をランキング形式で紹介します。
ただし「難易度」は受験者の知識や経験によって大きく変わるため、一概に比較することはできません。
例えば、すでにIT業界で豊富な経験を持つ人にとっては、一般的に難関とされる資格でも比較的容易に合格できる場合があります。
そのため、以下のランキング表はあくまで参考として活用し、自分のスキルレベルやキャリアプランに合った資格を選ぶことが大切です。
合格率ランキングTOP20
資格試験の難易度を示す指標のひとつが「合格率」です。
一般的に、合格率が低いほど試験の難易度が高いと考えられますが、これは受験者のレベルによっても影響を受けます。
例えば、高度な専門知識を持つ受験者が多い試験では、難易度が高くても合格率がある程度保たれる場合が考えられるでしょう。
逆に、初心者向けの試験であっても、受験者層の影響で合格率が低くなることもあります。
順位 | 資格名 | 合格率 |
1位 | ITストラテジスト | 14~16% |
1位 | システム監査技術者 | 14~16% |
1位 | プロジェクトマネージャ | 14~16% |
4位 | ITサービスマネージャ | 15~16% |
5位 | システムアーキテクト | 15~17% |
5位 | ネットワークスペシャリスト | 15〜17% |
7位 | データベーススペシャリスト | 15~18% |
8位 | エンベデッドシステムスペシャリスト | 17~20% |
9位 | CCNP(シスコ技術者認定資格) | 約20%(非公開) |
10位 | 情報処理安全確保支援士 | 19~22% |
11位 | 応用情報技術者 | 23~28% |
12位 | CCNA(シスコ技術者認定資格) | 25~30% |
13位 | 基本情報技術者 | 45~55% |
14位 | AWS認定資格(SAA) | 約50%(非公開) |
15位 | ITパスポート | 50~55% |
16位 | P検(パソコン検定)1級 | 60~65% |
17位 | ITコーディネータ | 60~70% |
18位 | P検(パソコン検定)2級 | 65~70% |
19位 | MOS | 約80%(非公開) |
20位 | P検(パソコン検定)3級 | 80~85% |
「ITストラテジスト」「システム監査技術者」「プロジェクトマネージャ」は、合格率が14~16%と非常に低く、最難関レベルに分類される資格です。
高度な専門知識と実務経験が求められるため、合格率の低さもうなずけます。
一方で「ITパスポート」「MOS」「P検3級」などの資格は、合格率が50%以上と比較的高く、初心者でもチャレンジしやすい資格です。
勉強時間ランキングTOP20
次に、資格取得に必要な「勉強時間」の目安を基にしたランキングを紹介します。
一般的に、必要な勉強時間が長いほど難易度が高いと考えられますが、個人の知識や学習スタイルによっても異なります。
特に、実務経験のある人は、学習時間が短くなる傾向があります。
順位 | 資格名 | 勉強時間の目安 |
1位 | システム監査技術者 | 200〜300時間 |
1位 | プロジェクトマネージャ | 200〜300時間 |
1位 | CCNP(シスコ技術者認定資格) | 200〜300時間 |
4位 | ITストラテジスト | 150〜200時間 |
4位 | データベーススペシャリスト | 150〜200時間 |
4位 | エンベデッドシステムスペシャリスト | 150〜200時間 |
4位 | 情報処理安全確保支援士 | 150〜200時間 |
4位 | 応用情報技術者 | 150〜200時間 |
4位 | CCNA(シスコ技術者認定資格) | 150〜200時間 |
10位 | ITサービスマネージャ | 100〜150時間 |
10位 | システムアーキテクト | 100〜150時間 |
10位 | 基本情報技術者 | 100~150時間 |
10位 | ITパスポート | 100~150時間 |
14位 | AWS認定資格(SAA) | 50~100時間 |
14位 | ネットワークスペシャリスト | 50〜100時間 |
16位 | ITコーディネータ | 30~50時間 |
16位 | MOS | 30~50時間 |
– | P検(旧パソコン検定)1級 | 情報なし |
– | P検(旧パソコン検定)2級 | 情報なし |
– | P検(旧パソコン検定)3級 | 情報なし |
「システム監査技術者」「プロジェクトマネージャ」「CCNP」は、200~300時間の勉強時間が必要とされ、取得難易度が非常に高いことが分かります。
特に、プロジェクトマネージャは試験の出題範囲が広く、論述問題の対策にも時間がかかるため、長期間の学習が必要です。
一方で「MOS」や「ITコーディネータ」の勉強時間は30~50時間と、比較的短時間の学習で取得できます。
特に「MOS」は試験の範囲が明確で、実技試験が中心のため、実務でOfficeソフトを使っている人なら短期間で合格を目指せるでしょう。
IT資格の選び方のポイント
IT資格を取得する際に最も重要なのは、「自分の目的に合った資格を選ぶこと」です。
ITの分野は非常に幅広く、初心者向けの基礎知識を問う資格から、専門性の高い資格、さらにはマネジメントを重視した資格まで、多種多様な試験が存在します。
そのため、なんとなく選んでしまうと、自分のキャリアにとってあまり役立たなかったり、学習時間を無駄にしてしまう可能性があるので注意しましょう。
以下の表で、目的別のおすすめ資格をまとめました。
目的 | おすすめ資格 |
初心者を脱却したい | ・ITパスポート ・基本情報技術者試験 ・応用情報技術者試験 |
実務能力を高めたい | ・MOS ・CCNA ・AWS認定試験 |
スペシャリストになりたい | ・システムアーキテクト試験 ・ネットワークスペシャリスト試験 ・データベーススペシャリスト試験 ・エンベデッドシステムスペシャリスト試験 ・情報処理安全確保支援士試験 |
マネージャを目指したい | ・ITストラテジスト試験 ・ITサービスマネージャ試験 ・プロジェクトマネージャ試験 ・システム監査技術者試験 |
適切な資格を選ぶことは、キャリアを築く上で大きなメリットになります。
例えば、初心者の段階では「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」からスタートし、ITの基礎を固めるのが効果的です。
一方で、すでに現場で働いている人がより専門的なスキルを身につけたい場合は、「ネットワークスペシャリスト」や「データベーススペシャリスト」など、自分の業務に直結する資格を選ぶことで、即戦力としての価値を高めることができます。
逆に、目的に合わない資格を取得しても、その知識を活かす場面がなければ、学習時間や試験費用が無駄になってしまうかもしれません。
例えば、ネットワークの知識を活かす予定がないのに「CCNA」を取得しても、業務に活かす機会がなければ、その知識は次第に忘れてしまうでしょう。
また、本コラムで紹介した「難易度」も資格選びの重要な指標の一つですが、それ以上に大切なのは「自分の目指すキャリアを明確にすること」です。
やみくもに難関資格に挑戦するよりも、まずは「今の自分に必要なスキルは何か」「将来どのようなキャリアを築きたいか」をしっかりと考えることが大切です。
IT資格を取得するメリット
IT資格を取得することで得られるメリットは以下のとおりです。
- 知識やスキルの証明になる
- キャリアアップにつながる
- 資格手当をもらえる場合がある
知識やスキルの証明になる
IT資格を取得する最大のメリットは、自分の知識やスキルを客観的に証明できることです。
例えば、「AWS認定資格」を持っていればクラウド技術に精通していることを示せますし、「CCNA」を取得していればネットワークの知識があることを証明できます。
経験者であれば、過去の業務実績をもとにスキルをアピールすることも可能ですが、未経験者の場合は、面接で知識やスキルを証明するのが難しいです。
しかし、資格を持っていれば、実務経験がなくても一定の知識があることを採用担当者に示し、転職活動を有利に進めることができます。
特にIT業界はスキルの可視化が求められることが多く、「資格を持っている=その分野の知識がある」と判断されやすいため、未経験からエンジニアを目指す人にもおすすめです。
キャリアアップにつながる
資格を取得し、知識やスキルを証明できると、キャリアアップのチャンスが広がります。
例えば、社内で資格を取得すれば、任される業務の幅が広がり、昇進や昇給の可能性が高まるでしょう。
特にプロジェクトマネージャー系の資格(例:プロジェクトマネージャ試験、ITストラテジスト試験)は、リーダーやマネージャー職へのキャリアパスにつながりやすいです。
また、転職市場においても、資格を持っていることで現職よりも高い収入やポジションを得やすくなる傾向があります。
例えば「AWS認定資格」や「情報処理安全確保支援士試験」を持っていると、クラウドエンジニアやセキュリティエンジニアとしての市場価値を高めることが可能です。
このように、資格取得は自身の市場価値を高めるための強力な武器となり、長期的なキャリアの向上につながります。
資格手当をもらえる場合がある
企業によっては、特定の資格を取得すると手当を支給している場合があります。
支給額は企業によって異なりますが、業務への関連性や資格の難易度によって月1,000円~20,000円程度が相場です。
特に大手IT企業やSIerでは、資格取得を奨励するために「資格取得支援制度」を設けているところも多く、試験費用の補助や合格時の報奨金を支給する企業もあります。
このような制度を活用すれば、資格取得によるスキルアップだけでなく、直接的な収入アップにもつながるため、余裕がある人は積極的に資格取得を目指しましょう。
IT資格の取得順番のおすすめは?
IT資格の取得順番に決まったルールはなく、基本的には自由に選んで問題ありません。
保有スキルや目指すキャリアによって、どの資格から取得すべきかは変わるからです。
しかし右も左もわからない完全初心者の場合は、下記のような順番で基礎を固めながらステップアップすることをおすすめします。
- ITパスポート試験(ITの基礎知識を学ぶ)
- 基本情報技術者試験(プログラミングやシステム開発の基本を学ぶ)
- 応用情報技術者試験(高度なIT知識やマネジメントスキルを身につける)
上記は、IT業界で幅広く活用できる基礎的な知識を網羅しており、初心者がITの全体像を理解するのに最適です。
特に「ITパスポート」はITリテラシーを身につけるのに役立ち、「基本情報技術者試験」はプログラミングやアルゴリズムの基礎を学ぶのに適しています。
IT業界への転職やキャリアアップの際にも大いに役立つでしょう。
基本的な資格を取得した後は、自分の専門分野や目指すキャリアに合わせて資格を選んでください。
例えば、ネットワークエンジニアを目指すなら「CCNA」や「ネットワークスペシャリスト」、システム開発に携わるなら「データベーススペシャリスト」や「システムアーキテクト」など、自分の進みたい道に合った資格を取得しましょう。
まとめ
IT資格にはさまざまな種類があり、難易度は資格ごとに大きく異なります。
特に「ITストラテジスト」や「システム監査技術者」は、合格率が14〜16%と低く、さらに200時間以上の勉強時間が必要な難関資格です。
高度な知識や実務経験が求められるため、ある程度のITスキルや実務経験を積んでから挑戦するのが望ましいでしょう。
一方で、「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」のように、比較的合格率が高く、幅広いIT知識を学べる資格もあります。
IT初心者に最適な入門資格であり、未経験からIT業界への転職を目指す人や、業務でITの基礎知識を活用したい人にとって有益です。
資格取得はゴールではなく、スキルアップのための手段のひとつ。
自分の目指すキャリアや保有スキルに合わせ、最適な資格を選択してください。