「せっかく国家資格を取るなら、できるだけ年収の高いものを目指したい」と考える人は多いのではないでしょうか。

このコラムでは、年収の高い国家資格をランキング形式で紹介します。高収入を狙える国家資格を目指す方はぜひ参考にしてください。

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年収の高い国家資格ランキングTOP10

それでは、年収の高い国家資格をランキング形式で見ていきましょう。

順位資格名年収
1位医師(内科、外科医)1436.5万円
4位司法書士1121.7万円
4位弁護士1121.7万円
4位弁理士1121.7万円
6位中小企業診断士947.6万円
6位社会保険労務士947.6万円
7位歯科医師924.3万円
9位公認会計士746.7万円
9位税理士746.7万円
10位一級建築士632.8万円
参考:職業情報提供サイト jobtag

1位:医師(内科、外科医)

年収1436.5万円
合格率88.7~92.4%
勉強時間の目安5,000時間

医師として働くためには、医師法第2条で定められた「医師国家試験」に合格し、医師免許を取得する必要があります。

一般的には、6年制大学の医学部医学科で基礎医学・臨床医学を学び、実習を経て卒業後に国家試験を受験し、資格を取得します。

医師国家試験の受験資格は以下のとおりです。

  • 6年制大学の医学部医学科を卒業、または卒業見込みの者
  • 医師国家試験予備試験に合格後、1年以上の診療および公衆衛生の実地修練を経た者
  • 外国の医学校卒業または外国の医師免許取得者で、厚生労働大臣が学力・技能・適当性を認めた者

国内の医学部卒業が主流ですが、外国の医学校を経て資格を得る道もあります。

その場合、予備試験合格や厚生労働省の認定が必要です。

4位:司法書士

年収1121.7万円
合格率5.1~5.3%
勉強時間の目安3,000時間

司法書士は、不動産登記や商業登記、供託業務を独占業務とする法律系の国家資格です。

「市民の身近な法律家」として、法務局や裁判所、検察庁に提出する書類を作成します。

近年、高齢化に伴う成年後見制度や相続・信託などの分野にもかかわり、社会的な役割が拡大中です。

司法書士の主な業務は、不動産登記・商業登記のほか、相続手続き・簡易裁判所での訴訟代理・企業法務コンサルティングなどが含まれます。

中小企業の法律トラブルの予防的な相談にも対応するなど、幅広い分野で活躍できる資格です。

4位:弁護士

年収1121.7万円
合格率39.2~45.5%
勉強時間の目安5,000時間

弁護士は、弁護士法に基づき、人の権利を守り正義を実現することを使命とする法律の専門家です。

裁判業務をはじめ、紛争の予防や解決をサポートする役割を担います。

主な業務として、刑事裁判での弁護人や民事裁判での代理人としての活動があり、依頼者の立場で主張・立証を行います。

裁判外では、契約書の作成や交渉代理を通じてトラブルを未然に防ぐ役割も。

裁判業務だけではなく、紛争予防や社会のルール作りにかかわる点も、弁護士の重要な役割です。

弁護士の職場は法律事務所だけではなく、企業の法務部、省庁や自治体、公的機関など多岐にわたります。

近年では、起業する弁護士も増えているため、今後も活躍の場が広がるでしょう。

4位:弁理士

年収1121.7万円
合格率6.0~9.7%
勉強時間の目安3,000時間

弁理士は、特許や商標などの知的財産を扱う専門家で、知的財産の権利化や保護に関する業務を担います。

主に特許庁への出願手続きの代理を行い、特許・実用新案・意匠・商標の権利取得をサポート。

知的財産とは、人間の知的活動によって生みだされたアイデアや技術、創作物に財産的価値を与えたものです。

知的財産を権利化しない場合、第三者に奪われるリスクがあるため、弁理士が専門知識を活かして出願書類を作成し、適切な権利保護を支援します。

勤務先は特許事務所や企業の知的財産部門が一般的ですが、経験を積んで独立開業することも可能です。

近年では、特許訴訟の代理や海外の知的財産権の取得支援、ライセンス契約の交渉など、国内外で活躍の場が広がっています。

6位:中小企業診断士

年収947.6万円
合格率4~5%
勉強時間の目安1,000時間

中小企業診断士は、経済産業大臣の登録を受けた国家資格で、中小企業の経営課題を診断し、助言を行う専門家です。

資格取得者は、企業の経営戦略、財務、マーケティングなどの視点から問題点を分析し、経営改善のための計画立案やコンサルティングを行います。

近年は、感染症の影響や市場環境の変化により経営が厳しくなる企業も多く、中小企業診断士の役割はより重要になったといえるでしょう。

業務内容には、経営診断や改善計画書の作成、セミナーでの知識提供などがあり、論理的思考力やコミュニケーション能力が求められます。

企業の持続的成長を支える専門家として、多様な分野で活躍できる資格です。

6位:社会保険労務士

年収947.6万円
合格率6~7%
勉強時間の目安500~1,000時間

社会保険労務士(以下、社労士)は、社会保険制度の専門知識を活かして、企業の人事・労務管理を支援する国家資格です。

社労士の主な業務は以下の4つ。

  • 書類などの作成代行
  • 種類などの提出代行
  • 個別労働関係紛争の解決手続き(調停、あっせんなど)の代理
  • 労務管理や社会保険に関する相談など

具体的には、「社会保険」では、健康保険・年金・労災保険・雇用保険などの手続きを担当し、「労務」では就業規則の作成や賃金・人事制度の構築、安全衛生管理などを支援します。

社労士は、企業の労務リスクを回避し、円滑な経営をサポートする重要な専門職。

独立開業や企業の人事部門など、幅広いフィールドで活躍できるでしょう。

7位:歯科医師

年収924.3万円
合格率61~66%
勉強時間の目安1,500~2,000時間(歯学部の勉強以外に)

歯科医師は、歯学部(6年制)を卒業し、歯科医師国家試験に合格することで取得できる国家資格。

主な仕事は、むし歯や歯周病の治療・予防処置・機能回復・矯正・口腔外科治療など、口腔内およびその周囲の病気やケガの治療です。

近年では、口腔ケアが全身の健康維持に重要であることが明らかになり、内科や外科などほかの医療分野との連携も進んでいます。

歯科医師は、一般の歯科医院をはじめ、大学病院や総合病院の歯科、企業の歯科部門など幅広い分野で活躍。

口腔の健康を通じて人々の生活の質を向上させる重要な役割を担っています。

9位:公認会計士

年収746.7万円
合格率7.4~11.2%
勉強時間の目安2,500~5,000時間

公認会計士は、財務や会計の専門知識を活かし、企業の財務情報の信頼性を保証するスペシャリストです。

主な業務として、企業が作成した財務諸表の監査や経営コンサルティングなどがあり、経済社会の健全な発展に貢献しています。

公認会計士は監査法人での勤務が一般的ですが、企業の財務部門、コンサルティング会社、金融機関など幅広い分野で活躍できます。

また、独立開業し、税理士業務を行うことも可能です。

公認会計士になるには次の3つの要件を満たさなくてはなりません。

  • 公認会計士試験に合格する
  • 3年以上の実務経験を積む
  • 実務補習(修了年限3年)を受け、修了考査に合格する

上表のとおり公認会計士の近年の最終合格率は7〜11%で推移しており、難易度は非常に高いといえます。

なお、短答式試験は15〜20%、論文式試験は35〜40%で合格率が推移しています。

また、合格に必要な勉強時間が2,500〜5,000時間と幅がありますが、これは受験回数によって勉強時間が変動するためです。

学習経験者であれば勉強時間は比較的短くなり、初学者であれば5,000時間以上かかることもあるでしょう。

短期合格を目指す場合でも2,500時間程の勉強時間を確保することが推奨されています。

9位:税理士

年収746.7万円
合格率17~22%
勉強時間の目安2,000~4,000時間

税理士は、税に関する専門知識を活かし、企業や個人の税務をサポートする税の専門家。

主な業務は「税務代理」「税務相談」「税務書類の作成代行」の3つで、これらは税理士の独占業務です。

また、税務だけではなく、税務や経営のアドバイザーとして企業の成長を支援する役割も担うため、幅広い知識と経験が求められます。

税理士になるには、税理士試験に合格するか、公認会計士や弁護士の資格を活用する方法などがあります。

税理士の働き方は多様で、会計事務所や税理士法人に勤務するほか、独立開業して企業や個人の顧問税理士として活躍するケースも多いです。

10位:一級建築士

年収632.8万円
合格率学科試験:15~23%
設計製図試験:27%~42%
勉強時間の目安1,000~1,500時間

一級建築士は、国土交通大臣が認定する国家資格で、あらゆる建築物の設計や工事監理を行うことができる建築のプロフェッショナルです。

住宅から商業施設、公共施設まで規模を問わず設計できる点が特徴。

安全性や機能性を考慮した建築設計を通じて、街づくりや人々の生活環境を支えています。

主な業務は「設計業務」と「工事監理業務」の2つで、設計図を作成し、それをもとに建築工事が適正に進められているかを確認します。

一級建築士の受験資格を得るには、大学の建築学科を卒業し、二級建築士の資格を取得し、4年間の実務経験を積むルートが一般的です。

資格取得後は、建築設計事務所やゼネコンなどで実務経験を積み、独立開業することも可能。

一級建築士は社会的信頼度が高く、転職やキャリアアップの面でも大きな強みとなるでしょう。

年収の高い国家資格は独学で合格できる?

年収の高い国家資格は難易度が高く、独学での合格は不可能ではありませんが、おすすめできません。

理由として、質問できる環境がないことがあげられます。

高難度の資格試験では専門的な知識が求められるため、参考書を読んでも理解しにくい箇所が多く出てくるでしょう。

独学では、わからないことを誰にも質問できないため、結果的に学習効率が大きく下がる可能性があります。

さらに、合格までに数年単位の学習が必要な資格も多く、モチベーションの維持が非常に難しいです。

特に社会人や主婦・主夫の方は仕事や家庭の用事と並行して勉強するため、長時間の独学は挫折するリスクがあります。

最短合格を目指すなら通信講座がおすすめ!

最短で合格を目指すなら通信講座の利用がおすすめです。

通信講座は、短期間で合格できるカリキュラムが組まれているため、効率的に学習できるメリットがあります。

また、わからないことを講師に質問できるため、独学のように行き詰まるリスクがありません。

もちろん、一定のコストはかかりますが、通信講座は「時間」を買う投資ともいえます。

独学で何年もかかるところを、最短ルートで合格できるため、特に忙しい社会人や主婦の方に最適です。

まとめ

以上、年収の高い国家資格ランキングと各資格の概要、独学での合格について解説しました。

以下は年収の高い国家資格TOP10です。

  • 1位:医師 1436.5万円
  • 4位:司法書士 1121.7万円
  • 4位:弁護士 1121.7万円
  • 4位:弁理士 1121.7万円
  • 6位:中小企業診断士 947.6万円
  • 6位:社会保険労務士 947.6万円
  • 7位:歯科医師 924.3万円
  • 9位:公認会計士 746.7万円
  • 9位:税理士 746.7万円
  • 10位:一級建築士 632.8万円 

年収の高い国家資格は、難易度も高いため、資格取得は決して簡単な道のりではありません。

しかし取得後には収入向上やキャリアアップ、さらには独立開業といった大きなチャンスも広がっています。

働きながら年収の高い国家資格を目指すなら、最短で合格できるカリキュラムと充実した学習サポートのある通信講座を利用するのがおすすめです。

ぜひこの機会に資格取得に挑戦し、理想の未来を手に入れましょう。

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