DXアドバイザー検定を実施されている、一般社団法人中小企業個人情報セキュリティー推進協会にインタビューを行いました。

DXアドバイザー検定の概要や受験するメリットなどについて、詳しくご回答いただいています。

DXアドバイザー検定に興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

DXアドバイザー検定とはどのような検定なのでしょうか?

 DXアドバイザー検定は、一般社団法人中小企業個人情報セキュリティー推進協会(以下、当社団)が認定する資格で、デジタルトランスフォーメーション(以下DX)推進に必要な知識やスキルを評価するものです。

この資格は、ITリテラシー、DXリテラシー、ビジネスアナリシス、情報マネジメントの4領域を網羅し、デジタイゼーション(紙媒体やアナログ情報のデジタル化)に関する知識とスキルを問います。

DXアドバイザーには、ITやDXの基礎知識、データサイエンス、AI、IoT、プロジェクトマネジメント、コミュニケーション能力など幅広いスキルが求められます。

また、資格取得者は、企業のDX化を進めるためのアドバイスやサポートを提供し、DX推進を担う人材として活躍することが期待されています。

さらに、この検定はDXには直接関わらない一般の方でも、デジタル社会で求められる基礎知識を身につけることができます。

例えば、デジタル技術が浸透する現代において、ITリテラシーや情報マネジメントの知識は、日常生活や職場での効率的なコミュニケーションや問題解決に役立つため、幅広い層にとって役立つ内容となっています。

詳しくはこちら:DXアドバイザー検定とは

どのような方が受験されることが多いのでしょうか?

DXアドバイザー検定は、様々な業種や業態の方が受験しています。

特に、自社内でDX推進に携わる企業の担当者や責任者、DXを事業者へアドバイスする方、またはDXの知識習得を目的として社内で推奨資格とされている企業の方などが多く受験されています。

また、「DXを事業者へアドバイスする方」も多い傾向があります。

受験者を年代別で見ると20代から40代が合計で79.4%を占めており、労働現役世代からの関心を集めています。

DXアドバイザー検定を受けるメリットを教えてください

DXアドバイザー検定は、DX推進に必要な知識、実務スキル、実践的な知見を評価・認定する資格です。

この資格を通じて、豊富な知識と多様な経験を活かし、適切なアドバイスやサポートを提供し、事業者のDX推進を支援する能力を身につけることができます。

また検定合格された方は、当社団に認定申請をしていただくことで「認定DXアドバイザー」となることができます。

DXアドバイザー認定を受けると、DXアドバイザーのロゴ使用やオープンバッジの利用、DXアドバイザープロフィール公開(希望者)、デジタル推進委員の登録、DXマーク認証取得支援など、多くのメリットを享受できます。

※DXアドバイザー検定(スペシャリスト)認定登録について

当社団では、事業者向けに「DXマーク認証制度」を運営しております。

申請要件は、以下の通りです。

①社内にDX推進人材がいること(申請事業者向けの審査項目の一つとして別試験の合格が必要)

②社内外にかかわらず、当社団から「認定をうけたDXアドバイザー」とDX推進にかかる継続的な支援サービスの契約を締結していること

今回の「DXアドバイザー検定」で合格された方は、所属される会社自身が「DXマーク認証制度」の申請をする場合、①の試験に合格したとみなします。

また、②に定める「認定をうけたDXアドバイザー」になるためには、改めて、当社団に「DXアドバイザーの認定を受けるための申請」をいただき、当社団にて書類審査(本人確認)をしたのち、「認定」させて頂くことになります。

詳しくはこちら:認定DXアドバイザー制度とはDXマーク認証制度について

※認定DXアドバイザーは全国47都道府県/3,150名(2025年3月末時点累計)

DXアドバイザー検定の試験概要について教えてください

DXアドバイザー検定の試験概要は以下の通りです。

  • 試験方式:CBT方式
  • 出題内容:
    ITリテラシー、DXリテラシー、ビジネスアナリシス、情報マネジメント(個人情報保護等)の4ジャンル
  • 問題数:80問
  • 試験時間:90分
  • 受験料:10,000円(税込)
  • 実施期間:通年実施(年末年始を除く)
  • 受験予約:受験希望日の3日前まで可能
  • 合格基準:正答率70%以上

DXアドバイザー検定は今後どうなる?

企業のDX推進においては、技術的改革や新規事業創出だけでなく、情報の整理・分析を基盤とした管理体制の構築が重要です。

DXは、変化への対応と競争力の維持・向上を目的とし、データ活用やAI技術の導入、業務効率化を通じて生産性向上や新たな価値創出を可能にします。

今後は、単なるデジタル化を超え、企業文化やビジネスモデルの変革を伴う全社的な取り組みが求められます。

特に、データドリブン経営や生成AIの活用が進む中で、情報管理体制の強化やデジタル人材の育成が鍵となります。

デジタル人材の育成において、今後はDXアドバイザー検定“エキスパート”および“プロフェッショナル”の試験を予定しており、より高度なDX推進に対応できる人材の育成を目指しています。

DXマーク認証制度との連携を通じて、企業のDX推進を支援する体制をより強化してまいります。

一般社団法人中小企業個人情報セキュリティー推進協会様より一言

近年、サプライチェーンにおける取引先企業に対して、個人情報保護法をはじめとする関連法令を適切に遵守しつつ、DXの推進が強く求められる傾向があります。

こうした背景のもと、「DXマーク認証制度」が注目を集めており、企業にとって取得の意義が一層高まっています。

このような状況を踏まえ、企業が適切にDXマーク認証を取得できるよう支援する人材として、「DXアドバイザー認定制度」が創設されました。

本制度では、DXに関する体系的な知識だけでなく、実践的な支援能力を備えた人材の育成を目指しております。

認定を受けたDXアドバイザーは、DXの現場において即戦力としての活躍が期待されており、日本が直面するさまざまな社会課題の解決にも資するものと考えております。

当社団は、全国において質の高いDXアドバイザーを育成・輩出することを目標として、本制度の普及と発展に取り組んでおります。

<令和7年度のDXアドバイザー検定>

DXアドバイザー検定の試験は、年末年始を除いて通年受験可能です。

また、全国300ヶ所以上の試験会場から、お近くの試験会場で受験できます。

また、オンラインで学べる学習教材もございますので併せてご活用ください。

DXアドバイザー検定申し込み先:https://cbt-s.com/examinee/examination/sp2

学習教材について:https://www.sp2.or.jp/dxadvisor/dxadvisor-kentei/

(上記リンクより“学習教材・参考図書”へお進みください)