「中国語の資格を取得するならどれがいい?」
「就職やビジネスに役立つおすすめの中国語資格を知りたい」

これから中国語の資格を取得しようと考えている方は、上記のようなお悩みをお持ちではないでしょうか。

本コラムでは、中国語の資格を紹介します。各資格の特徴や目的別のおすすめ資格についても解説するため、ぜひ最後までご覧ください。

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中国語の資格を比較

中国語の資格といえば「HSK」と「中国語検定試験」が有名ですが、ほかにも目的別のさまざまな資格があります。

主な資格について、まずは以下の比較表をチェックしてみましょう。

資格名特徴
HSK1~6級世界に通用する中国語資格
中国語検定試験準4〜1級日本の学習者を対象とした中国語資格
実用中国語技能検定試験5〜1級すべての問題が中国語で出題される
中国語コミュニケーション能力検定1000点満点のスコア表示方式中国語によるコミュニケーション能力を証明できる
ビジネス中国語検定試験BCT(A)初級〜BCT(B)中上級実務的なビジネスコミュニケーション能力が問われる
全国通訳案内士試験なし訪日外国人向けに観光案内を行うための資格
TOCFLLevel1入門級(A1)〜Level6精通級 (C2)「台湾奨学金」申請の参考基準となる中国語資格

中国語資格おすすめ7種類

それでは、中国語のおすすめ資格について詳しく見ていきましょう。

HSK(漢語水平考試)

1~6級
受験料3,740円~
実施頻度毎月
公式サイトhttps://www.hskj.jp/

HSK(Hanyu Shuiping Kaoshi)は、中国政府が認定する中国語能力試験です。

118の国と地域で実施されており、世界で広く認知されています。

数ある中国語検定の中で最も受験者数が多く、日本国内はもちろん、世界で通用する中国語資格といえるでしょう。

1級から6級までの6レベルで構成されており、レベル設定はCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠組み)に準拠します。

ほかの言語資格と共通の基準で中国語の能力を測定できるため、学校や企業に対して客観的な中国語のスキルを示す際に役立ちます。

中国に留学したい方や、中国企業の現地採用を目指している方には、特におすすめの資格です。

中国語検定試験(中検)

準4〜1級
受験料3,500円〜
実施頻度年3回
公式サイトhttps://www.chuken.gr.jp/

中国語検定試験(中検)は、一般財団法人日本中国語検定協会が実施する検定試験です。

日本国内でのみ実施され、難易度が低い順に準4〜1級までの6段階に分かれています。

中国語検定試験の対象者は、日本語を母語とする学習者です。

そのため、主に日本語で使用される漢字や漢語語彙の知識を前提とした中国語の読解能力が問われます。

また、中国語検定試験では、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能に加え、「訳す」能力が求められます。

日本国内での知名度も高いため、日本企業に対して中国語のスキルをアピールしたい方におすすめです。

実用中国語技能検定試験(実用中検)

5〜1級
受験料2,000円〜
実施頻度年2回
公式サイトhttps://www.chuken.org/

実用中国語技能検定試験(以下、実用中検)は、一般財団法人アジア国際交流奨学財団が実施する検定試験です。

実用中検は文部科学省の認可を受けており、日本国内ではHSKの次に受験者数が多いとされています。

実用中検の特徴は、「使える言語」としての能力が測定されることです。

翻訳能力に限らず、声調や表現力を含めた幅広い能力が問われるでしょう。

また、実用中検は5〜1級までの6段階に分かれており、最も易しい5級の難易度はHSK3級レベルに該当します。

さらに、すべての問題が中国語で出題されるため、中級者向けの試験といえるでしょう。

中国語コミュニケーション能力検定(TECC)

1,000点満点のスコア表示方式
受験料7,590円
実施頻度実施中断中※2025年3月~2026年3月
公式サイトhttps://www.tecc-exam.info/

TECC(Test of Communicative Chinese)は、中国語でのコミュニケーション能力を測定する検定試験です。

TECCは、国際ビジネスコミュニケーション学会によって実施されます。

2021年からはオンラインで試験を受けられるiBT方式が導入されているため、必要な環境を満たしていれば自宅での受験が可能です。

また、TECCでは1,000点満点のスコアによって中国語の能力が測定されるため、すべての受験者が共通の試験を受けます。

問題の難易度や鑑別度によってスコアが算出されるため、自分の実力を客観的に把握できるでしょう。

ビジネス中国語検定試験(BCT)

BCT(A)初級〜BCT(B)中上級
受験料・BCT(A) 5,890円
・BCT(B) 9,380円
実施頻度年2回
公式サイトhttps://bct.center/

ビジネス中国語検定試験(Business Chinese Test・以下、BCT)は、ビジネスシーンで使用する中国語に特化した検定試験です。

BCTの実施団体は、特定非営利活動法人全日本中国語教育協会です。

試験は初級レベルのBCT(A)と中上級レベルの(B)の2段階に分かれており、それぞれ300点満点のスコアが算出されます。

また、BCTは中国政府の公認を受けた世界共通基準の試験です。

ビジネス実務に即した内容が出題されるため、仕事で中国語を使う機会が多い方は挑戦してみてください。

全国通訳案内士試験

なし
受験料1か国語受験につき14,850円
実施頻度年1回
公式サイトhttps://www.jnto.go.jp/projects/visitor-support/interpreter-guide-exams/

全国通訳案内士は、日本国内で通訳案内業務を行うための国家資格です。

全国通訳案内士試験は日本政府観光局によって実施され、中国語を含め10か国語の区分に分かれています。

全国通訳案内士試験の特徴は、語学能力だけでなく、日本の文化や歴史、地理、一般常識などの幅広い知識が問われる点です。

また、通訳案内の実務におけるコミュニケーション能力なども求められます。

国家資格を活かして観光業に従事したい方や、翻訳や通訳に興味がある方におすすめの資格といえるでしょう。

なお、HSK6級以上の方は中国語の外国語試験が免除されます。

TOCFL(華語文能力測験)

Level1入門級(A1)〜Level6精通級 (C2)
受験料7,500円(郵送料500円を含む)
実施頻度年2回
公式サイトhttps://tocfl.jp/

TOCFL(華語文能力測験・Test of Chinese as Foreign Langage)は、台湾の国家中国語能力試験推進委員会が開発を手がける中国語検定です。

TOCFLの試験は3つのレベルに分かれており、レベルごとに2段階で評価されます。

また、一般的な中国語の試験では簡体字が用いられるのに対し、TOCFLは繫体字中国語の試験となっています。

TOCFLの結果は台湾留学時に必要な語学能力の判定に用いられるため、台湾への留学を検討している方には特におすすめの試験といえるでしょう。

目的別の中国語資格はどれがいい?

通訳を目指すなら「全国通訳案内士試験」がおすすめ

通訳を目指すなら「全国通訳案内士試験」がおすすめです。

全国通訳案内士試験に合格すれば、国家資格である「全国通訳案内士」として訪日外国人への通訳案内業務に携われます。

全国通訳案内士は名称独占資格なため、無資格の通訳者と差別化を図れるでしょう。

中国語教師を目指すなら「HSK」がおすすめ

中国語教師を目指すなら「HSK」がおすすめです。

中国語教師に求められる資格は、職場によってさまざまです。

そのため汎用性が高く語学力をアピールしやすいHSKを取得すれば、就職先の選択肢が広がります。

ただし、中学校や高校で中国語を教えたい場合は、中国語教員免許が必要となるため注意してください。

就職活動で活用するなら「中国語検定試験」がおすすめ

就職活動で活用するなら「中国語検定試験」がおすすめです。

中国語検定では、日中翻訳やビジネス中国語の能力が重視されます。

また、日本国内での認知度が高いため、企業や教育機関から評価されやすいでしょう。

ただし、国際的な職場でキャリアを積みたい場合には「HSK」が向いています。

まとめ

本コラムでは、中国語に関するおすすめの資格として以下の7種類を紹介しました。

  • HSK(漢語水平考試)
  • 中国語検定試験(中検)
  • 実用中国語技能検定試験(実用中検)
  • 中国語コミュニケーション能力検定(TECC)
  • ビジネス中国語検定試験(BCT)
  • 全国通訳案内士試験
  • TOCFL(華語文能力測験)

中国語の資格は、中国語を活用するさまざまな場面で役立ちます。

中でも、日本国内で中国語のスキルをアピールしたい場合には中国語検定試験がおすすめ。

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