ダブルライセンスとは?最強の組み合わせやメリットをわかりやすく解説!
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近年、専門性やスキルの幅を広げる手段として注目されている「ダブルライセンス」。
ダブルライセンスとはどのような意味なのか、また具体的にどのような状態を指すのか、よくわからないという方もいるのではないでしょうか。
本コラムでは、ダブルライセンスの概要からダブルライセンスで得られるメリット、さらにおすすめする最強の組み合わせまでをわかりやすく解説します。
ぜひ資格選びの参考にしてみてください。
目次
ダブルライセンスとは?
ダブルライセンスとは、2つ以上の資格をあわせもつことです。
具体的な例として、以下のような組み合わせがあげられます。
- ファイナンシャルプランナー×中小企業診断士
- 行政書士×司法書士
- 宅地建物取引士×賃貸不動産経営管理士
異なる資格を組み合わせることで、資格ひとつでは対応できない業務に取り組めたり、より幅広い分野の課題を解決したりすることが可能です。
ダブルライセンスのメリット
ダブルライセンスを取得するメリットは次の3つです。
- 就職・転職で有利になる
- 幅広い問題を解決できる
- 学習内容が重なる場合がある
ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。
就職・転職で有利になる
ダブルライセンスを取得すると、就職・転職で有利になる可能性が高いです。
わかりやすい例をあげると、「TOEIC×HSK(中国語の検定)」のように語学系の資格を2つ持っていれば、海外と取引の多い企業に対してアピールポイントになります。
特に外資系企業や貿易関連の企業などで高い評価を受けるでしょう。
もちろん資格が評価されない職種もありますが、ダブルライセンスがプラスになることはあってもマイナスになることはありません。
加えて学習意欲や専門知識の深さも示せるため、採用の場面では有利に働くことがほとんどです。
幅広い問題を解決できる
ダブルライセンスを取得することで、幅広い観点から課題解決に取り組めるようになります。
例えば、ひとつの資格では知識が足りず対応できない問題も、保管する別の資格で得た知識があれば解決できる可能性は高まるでしょう。
企業にとって、幅広い知識をもち、さまざまな課題に柔軟に対応できる人材は非常に貴重です。
結果的に業務内で成果を残せるようになり、昇給・昇格などキャリアアップに繋がりやすくなります。
ダブルライセンスをもつことは、実務におけるスキルの幅を広げ、長期的なキャリア形成にもプラスに働くでしょう。
学習内容が重なる場合がある
ダブルライセンスの取得を目指す際、選択する資格によっては学習内容が重なる場合があります。
例えば、金融業界でよくある「宅地建物取引士(宅建)×ファイナンシャルプランナー(FP)」の組み合わせの場合、ファイナンシャルプランナーの「不動産」の科目は宅建の重要部分をまとめたものです。
そのため、すでに宅地建物取引士の資格を取得している方は、ファイナンシャルプランナーの「不動産」の分野をスムーズに理解できるでしょう。
逆に、ファイナンシャルプランナーの資格をもっている方は、宅地建物取引士の学習を進めやすいです。
このように学んだ知識を活かせる資格を選択することで、学習の負担を軽減しながら、効率的にダブルライセンスを取得することが可能です。
ダブルライセンスの最強の組み合わせ
ここでは、市場価値を高め、キャリアの幅が広がる「ダブルライセンスの最強の組み合わせ」を紹介します。
- ファイナンシャルプランナーにおすすめの組み合わせ
- 行政書士におすすめの組み合わせ
- 司法書士におすすめの組み合わせ
- 中小企業診断士におすすめの組み合わせ
- 社会保険労務士におすすめの組み合わせ
- 宅地建物取引士におすすめの組み合わせ
- マンション管理士におすすめの組み合わせ
- 賃貸不動産経営管理士
- 土地家屋調査士におすすめの組み合わせ
- 弁理士におすすめの組み合わせ
- 通関士におすすめの組み合わせ
- 測量士におすすめの組み合わせ
ファイナンシャルプランナーにおすすめの組み合わせ
ファイナンシャルプランナー(FP)は、お金に関する幅広い知識をもつ専門家として、金融業界はもちろん、不動産や士業、福祉業界など多くの分野で活躍できます。
他資格との親和性も高く、ダブルライセンスを取得することで専門性を深め、より市場価値を高められるでしょう。
おすすめする組み合わせは以下のとおりです。
- FP×中小企業診断士
- FP×相続診断士
- FP×DCプランナー
- FP×宅建士
- FP×税理士
- FP×簿記
行政書士におすすめの組み合わせ
行政書士は法律系資格の中でも比較的取得しやすく、入門編的な位置づけとされています。
そのため、ダブルライセンスを目指しやすく、ほかの法律系資格と組み合わせることで、業務の幅を大きく広げることが可能です。
特に、独占業務をもつ資格と組み合わせることで、より専門性の高いサービスを提供できるようになります。
行政書士のダブルライセンスは、以下の組み合わせがおすすめです。
- 行政書士×司法書士
- 行政書士×社会保険労務士
- 行政書士×土地家屋調査士
- 行政書士×宅地建物取引士
- 行政書士×ファイナンシャルプランナー
- 行政書士×税理士
- 行政書士×中小企業診断士
司法書士におすすめの組み合わせ
司法書士は単独でも十分に活躍できる資格ですが、ほかの資格と組み合わせることで業務の幅が広がり、活躍できるフィールドも増えます。
実際に多くの司法書士事務所では「司法書士・行政書士」や「司法書士・土地家屋調査士」といったダブルライセンスを掲げています。
不動産登記や相続手続き、企業法務などの業務に親和性の高い資格を組み合わせることで、クライアントの多様なニーズに対応しやすくなるでしょう。
ダブルライセンスにおすすめの組み合わせは以下のとおりです。
- 司法書士×行政書士
- 司法書士×土地家屋調査士
- 司法書士×社会保険労務士
- 司法書士×宅建士
- 司法書士×中小企業診断士
- 司法書士×英語(TOEICなど)
中小企業診断士におすすめの組み合わせ
中小企業診断士だけでも十分、市場価値の高い資格ですが、ほかの資格と組み合わせることでより専門性を高めることができます。
特に財務・会計、法律、ITなどの分野の資格と組み合わせることで、企業の経営課題に対して多角的な支援ができるでしょう。
実際に多くの中小企業診断士が複数の資格をもち、幅広い業務に対応しています。
中小企業診断士には次の資格の組み合わせがおすすめです。
- 中小企業診断士×FP
- 中小企業診断士×ISO審査員
- 中小企業診断士×社労士
- 中小企業診断士×行政書士
- 中小企業診断士×技術士
- 中小企業診断士×税理士
- 中小企業診断士×公認会計士
- 中小企業診断士×不動産鑑定士
- 中小企業診断士×司法書士
- 中小企業診断士×弁護士
- 中小企業診断士×簿記
- 中小企業診断士×弁理士
- 中小企業診断士×ITストラテジスト
社会保険労務士におすすめの組み合わせ
労務や人事の専門家である社会保険労務士。
例えば、税理士や簿記の資格を取得すれば、労務だけではなく経理関連の業務もカバーできるでしょう。
また、社会保険労務士とのダブルライセンスの定番である行政書士は、公的書類の作成や各種許認可業務も行えるため、ワンストップでのサービス提供が可能になります。
社会保険労務士には、以下の組み合わせがおすすめです。
- 社会保険労務士×行政書士
- 社会保険労務士×ファイナンシャルプランナー
- 社会保険労務士×中小企業診断士
- 社会保険労務士×税理士
- 社会保険労務士×簿記
- 社会保険労務士×社会福祉士
- 社会保険労務士×公認会計士
- 社会保険労務士×キャリアコンサルタント
- 社会保険労務士×司法書士
宅地建物取引士におすすめの組み合わせ
宅地建物取引士は不動産取引のスペシャリストとして活躍できる人気資格。
特に不動産関連の資格と併せて取得することで、対応できる業務が増え、不動産業界以外でも活躍しやすくなるでしょう。
以下は、宅地建物取引士におすすめの組み合わせです。
- 宅地建物取引士×賃貸不動産経営管理士
- 宅地建物取引士×管理業務主任者
- 宅地建物取引士×マンション管理士
- 宅地建物取引士×FP(ファイナンシャルプランナー)
- 宅地建物取引士×行政書士
- 宅地建物取引士×土地家屋調査士
- 宅地建物取引士×測量士補
- 宅地建物取引士×不動産鑑定士
- 宅地建物取引士×中小企業診断士
- 宅地建物取引士×社労士
- 宅地建物取引士×日商簿記(2級)
- 宅地建物取引士×競売不動産取扱主任者
マンション管理士におすすめの組み合わせ
マンション管理士は、不動産や法律関連の資格と組み合わせることがおすすめです。
ダブルライセンスを取得することで、管理業務だけでなく、売買や契約、資産運用に関するアドバイスも行えるようになります。
マンション管理士と相性の良い組み合わせは以下のとおり。
- マンション管理士×管理業務主任者
- マンション管理士×宅建
- マンション管理士×賃貸不動産経営管理士
- マンション管理士×行政書士
- マンション管理士×司法書士
- マンション管理士×弁護士
- マンション管理士×FP
賃貸不動産経営管理士
賃貸不動産経営管理士は、特に「宅地建物取引士」や「マンション管理士」とのダブルライセンスがおすすめです。
不動産取引や管理業務の知識を補完することで、より包括的なサービスが提供できるようになるでしょう。
以下が、賃貸不動産経営管理士におすすめの組み合わせです。
- 賃貸不動産経営管理士×宅建士(宅地建物取引士)
- 賃貸不動産経営管理士×マンション管理士
- 賃貸不動産経営管理士×管理業務主任者
- 賃貸不動産経営管理士×ファイナンシャルプランナー
土地家屋調査士におすすめの組み合わせ
不動産や土地の取り扱いに関する専門知識が求められる土地家屋調査士。
「司法書士」や「行政書士」と組み合わせることで、登記や許認可業務に一貫して対応できるようになります。
また、測量士や測量士補の資格もダブルライセンスにおすすめ。
調査・測量の専門知識が強化されるうえ、土地家屋調査士試験の一部が免除となります。
以下は、土地家屋調査士と相性の良いおすすめの組み合わせです。
- 土地家屋調査士×司法書士
- 土地家屋調査士×行政書士
- 土地家屋調査士×宅建士
- 土地家屋調査士×マンション管理士・管理業務主任者
- 土地家屋調査士×建築士
- 土地家屋調査士×測量士・測量士補
弁理士におすすめの組み合わせ
弁理士に特におすすめするダブルライセンスの資格として「行政書士」と「公認会計士」があげられます。
行政書士を併せもつことで、知的財産に関する許認可手続きや契約業務にも対応できるようになり、クライアントからの信頼も得やすくなるでしょう。
また公認会計士の資格を取得した場合、知的財産の評価や管理、M&Aにおける知財デューデリジェンスなど、企業法務や財務の分野でも強みとなります。
弁理士には以下の組み合わせがおすすめです。
- 弁理士×行政書士
- 弁理士×税理士
- 弁理士×弁護士
- 弁理士×公認会計士
- 弁理士×中小企業診断士
通関士におすすめの組み合わせ
通関士のダブルライセンスにおすすめする資格として「貿易実務検定」や「国際航空貨物取扱士」があげられます。
貿易実務検定を取得すれば、貿易業界全体の知識を深められるため、輸出入業務の流れを包括的に理解できるようになるでしょう。
また、国際航空貨物取扱士を併せもつことで、航空業界への転職が有利に。
通関士には以下の組み合わせがおすすめです。
- 通関士×貿易実務検定
- 通関士×国際航空貨物取扱士
- 通関士×通関ビジネス実務検定
- 通関士×安全保障輸出管理実務能力認定試験(STC Advanced)
- 通関士×EPAビジネス実務検定
- 通関士×日商ビジネス英語検定
- 通関士×英語検定
- 通関士×外国為替3級・2級
測量士におすすめの組み合わせ
測量士のダブルライセンスに特におすすめする資格は、「土地家屋調査士」です。
土地家屋調査士の資格を取得すれば、不動産登記業務も行えるようになり、測量から登記まで一貫したサービスが提供可能になります。
測量士におすすめの組み合わせは以下のとおりです。
- 測量士×土地家屋調査士
- 測量士×技術士(建設部門)
- 測量士×地理空間情報専門技術
まとめ
ダブルライセンスを取得することで、キャリアに新たな可能性をもたらします。
ひとつの資格だけでは対応しきれない業務も担えるようになり、より専門性の高いスキルを発揮できるでしょう。
特に、不動産×法律、貿易×語学など、関連する異なる分野の資格を組み合わせることで、対応できる業務の幅が広がり、市場価値が高まります。
また、ダブルライセンスは独立・開業の強い武器にもなります。複数の資格を活かしてワンストップサービスを提供することで、同業者と差別化できるでしょう。
学習分野が重なる資格を選べば、短期間でのダブルライセンスも可能です。
未来を切り拓くために、新たな挑戦を始めてみてはいかがでしょうか。