【中国語検定】中検とは?申し込み方法や受験料・試験内容・有効期限などを解説【2025年】
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日本では、中国の発展に伴い中国語を学習する人口が増加しており、中国語検定(中検)の受験者も増えています。
しかし、検定の詳しい情報についてはよくわからないという方も多いのではないでしょうか。
本コラムでは、中国語検定(中検)の詳細や申し込み方法について、わかりやすく解説します。ぜひ参考にしてください。
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中検とは?
中国語検定(中検)とは、日本語を母国語とする中国語学習者を対象とした、中国語運用能力を判定する試験です。
中国語の知識だけでなく、中国語と日本語の翻訳・通訳できる能力を重視している点が特徴です。
運営している団体は一般財団法人 日本中国語検定協会であり、主に日本国内で実施されている検定試験となります。
また、中国語検定(中検)は筆記とリスニングのパートがあり、4級以上からはそれぞれのパートで合格基準点を取らなければ合格にはなりません。
さらに準1級と1級は二次試験の面接試験があり、面接官の前で中国語・日本語への翻訳、中国語スピーチなどを行います。
中国語検定(中検)は、中国語を読む・聞く・書く・話すの4技能だけでなく、訳す力も身につけなければ合格できない試験内容のため、ほかの中国語検定よりも難易度が高いといわれています。
中国語検定(中検)の概要
中国語検定(中検)の概要について、それぞれ詳しく解説していきます。
受験資格
中国語検定(中検)の受験資格は特にありません。
ただし試験で出題される内容は、主に日本語を母国語とする日本人の中国語学習者を対象にしています。
試験日程
中国語検定(中検)は、例年6月・11月・3月の第4日曜日に実施されています。準1級・1級については一次試験合格者及び一次試験免除者に対し、翌月以降に二次試験が行われます。
また、1級の試験は年に1回、11月のみの実施となるため注意しましょう。
2025年の試験は、以下の日程で実施されます。
一次試験 | 二次試験(準1級・1級) | |
---|---|---|
3月(114回) | 2025年3月23日(日) | 2025年4月27日(日) |
6月(115回) | 2025年6月22日(日) | 未定 |
11月(116回) | 2025年11月23日(日) | 未定 |
試験時間
中国語検定(中検)の試験時間は、級によって異なります。
級ごとの試験時間(集合時間~試験終了時間)は、次の通りです。
級 | 試験時間 | |
---|---|---|
準4級 | 65分 | |
4級 | 105分 | |
3級 | 115分 | |
2級 | 135分 | |
準1級 | 一次試験:135分 二次試験:10〜15分 | |
1級 | 一次試験:135分 二次試験:20〜30分 |
試験会場
中国語検定(中検)は、全国30ヶ所程の会場のほか、台北・シンガポールなど国外でも実施されています。
会場は実施回ごとに異なるので、一般財団法人 日本中国語検定協会ホームページの「受験会場」を確認しましょう。
中国語検定(中検)の試験内容
ここからは、中国語検定(中検)の試験内容について級ごとに解説していきます。
準4級
準4級は、中国語の学習を進めていくうえで基礎的知識があるレベルとされています。
解答は、マークシートによる選択式のみとなり、配点は100点となります。
出題範囲となる中国語は、基礎単語が約500語、日常あいさつ語が約80語です。
準4級の出題内容は、次の通りです。
出題内容 | 中検 | 中国語検定試験
- 単語・語句の発音、数を含む表現、基本的な日常会話およびあいさつ表現の聞き取り
- 単語・語句のピンイン表記
- 基礎的な文法事項および単文の組み立て
- 簡体字の書き取り
4級
4級で求められるレベルは、中国語の基礎を身につけて、簡単な中国語を聞く・話すことができる能力です。
4級以上からマークシートによる選択式の解答以外に、一部記述式が含まれます。
配点はリスニング100点、筆記100点の合計200点満点。
出題範囲となる中国語は、常用語約1000語〜です。
4級の出題内容は、次の通りです。
出題内容 | 中検 | 中国語検定試験
- 基本的な日常会話、比較的長い会話文または文章の聞き取りと内容の理解
- 単語・語句のピンイン表記・声調
- 基本的な文法事項および文法事項を含む単文の組み立て
- 比較的長い文章の内容理解
- 日本語の中国語訳(記述式)
3級
3級では、中国語の一般事項を習得し、基本的な文章を読む・書くことができる、簡単な日常会話を話すことができる能力が求められます。
配点はリスニング100点、筆記100点の合計200点満点。
出題範囲となる中国語は、常用語約2000語〜です。
3級の出題内容は、次の通りです。
出題内容 | 中検 | 中国語検定試験
- 基本的な日常会話、比較的長い文章会話文または文章の聞き取りと内容理解
- 単語・語句のピンイン表記・声調
- 基本的な文法事項および文法事項を含む単文・複文の組み立て
- 比較的長い文章の内容理解
- 日本語の中国語訳(記述式)
2級
2級で求められるレベルは、複文を含むやや難しい中国語の文章を読むことができる、3級で出題される程度の文章を書くことができる能力です。
2級は、4級・3級よりも記述式で解答する問題が増えるため、難易度が上がります。
配点はリスニング100点、筆記100点の合計200点満点。
出題範囲とされるものは、日常生活全般および社会生活の基本的事項における中国語です。
2級の出題内容は、次の通りです。
出題内容 | 中検 | 中国語検定試験
- 日常会話および長文の聞き取りと内容理解
- 長文読解と長文内の語句に関する理解
- 正しい語順と語句の用法、熟語・慣用句を含む語句の解釈
- 長文中の指定語句の聞き取りおよび指定分の日本語訳(記述式)
- 日本語の中国語訳(記述式)
- 与えられた国を用いたテーマに沿った中国語作文(記述式)
準1級
準1級に合格するためには、中国語の全般的事項を総合的に習得している能力が必要です。
具体的には、社会生活に必要な中国語の基本を習得し、通常の文章の中国語訳・日本語訳ができる、簡単な通訳ができるレベルになります。
また、準1級から二次試験として面接が実施されます。面接時間は、10〜15分です。
面接官の前で、中国語の日常会話、簡単な日本語・中国語の逐次通訳、中国語スピーチなど、実際の中国語を話します。
一次試験の配点は、リスニング100点、筆記100点の合計200点満点。二次試験の配点も100点です。
出題範囲は、日常生活・社会生活全般で使われる中国語、新聞・雑誌・文学作品・実用文のほか時事用語などを含むやや難度の高い中国語です。
準1級の出題内容は、次の通りです。
(一次)
- 長文の聞き取りと内容理解
- 長文中の指定文の聞き取り(記述式)
- 長文読解と長文中の語句に関する理解
- 語句の用法、熟語・慣用句を含む語句の解釈
- 長文中の指定語句の書き取りおよび指定文の日本語訳(記述式)
- 比較的長い日本語の中国語訳(記述式)
- 与えられた語句を用いたテーマに沿った中国語作文(記述式)
(二次)
出題内容 | 中検 | 中国語検定試験
- 日常会話、簡単な日本語・中国語の逐次通訳および中国語スピーチ
1級
中国語検定(中検)の最高レベルである1級は、中国語の検定の中でも難易度が高い試験です。
求められるレベルは、高度な中国語文章の読解力・表現力、複雑な中国語および日本語の翻訳・通訳ができる能力になります。
1級では、二次試験の面接時間が20〜30分と長くなります。
判定項目は翻訳・通訳能力とされ、試験内容は難度の高い中国語および日本語の逐次通訳です。
一次試験の配点は、リスニング100点、筆記100点の合計200点満点。二次試験の配点も100点です。
出題範囲は準1級と同様で、日常生活・社会生活全般で使われる中国語、新聞・雑誌・文学作品・実用文のほか時事用語などを含むやや難度の高い中国語ですが、難易度は高くなります。
1級の出題内容は、次の通りです。
(一次)
- 長文の聞き取りと内容理解
- 長文中の指定文の書き取り(記述式)
- 長文読解と長文中の語句に関する理解
- 語句の用法,熟語・慣用句を含む語句の解釈
- 長文中の指定文の日本語訳(記述式)
- 比較的長い日本語の中国語訳(記述式)
- 与えられた語句を用いたテーマに沿った中国語作文(記述式)
(二次)
出題内容 | 中検 | 中国語検定試験
- 難度の高い日本語・中国語の逐次通訳
中国語検定(中検)の受験料
中国語検定(中検)の受験料は、3,800円~13,800円と、級によって異なります。
級ごとの受験料(税込)は、次の通りです。
- 準4級:3,800円
- 4級 :5,800円
- 3級 :6,800円
- 2級 :8,800円
- 準1級:11,800円
- 1級 :13,800円
※2025年4月(第115回試験)より改定
また、一次試験の合格者が二次試験を欠席または不合格になった場合、準1級は次の2回の試験のうちいずれか1回、1級は翌年11月試験のみ一次試験を免除することができます。
なお、一次試験が免除された場合は、受験料が通常と異なります。
一次試験免除者の二次試験受験料(税込)は、次の通りです。
- 準1級(二次試験のみ):6,000円
- 1級(二次試験のみ) :7,000円
※2025年4月(第115回試験)より改定
中国語検定(中検)の申し込み方法
中国語検定(中検)の申し込みスケジュールは、次の通りです。
試験日(一次試験) | 申し込み期間(郵送申込の場合) | 受験票の到着 | |
3月 | 第4日曜日 | 1月15日~2月15日 | 試験日の約10日前 |
6月 | 4月15日~5月15日 | ||
11月 | 9月15日~10月15日 |
※インターネット申込の場合、申込期間が異なりますので中国語検定試験公式サイトを確認しましょう。
申し込みの流れ
中国語検定(中検)の申し込みには、次の3つの方法があります。
- 郵送での申し込み
- インターネットでの申し込み
- 海外からの申し込み
それぞれ解説していきます。
郵送での申し込み
受験案内を入手し、受験申込書に記入する
まず受験案内を入手し、受験申込書に必要事項を記入します。
現在はホームページからの受験案内請求は受け付けていないため、取扱書店や大学生協で入手しましょう。
中国語検定(中検)の受験案内が入手できる取扱書店・大学生協は、以下のリンクから確認できます。
受験料を振り込む
次に受験料を振り込みます。
振込先はゆうちょ銀行、三井住友銀行、取扱書店・大学生協のいずれかです。また、申込期間中は、協会窓口でも受け付けています。
受験申込書と受験料の支払証明書類を送付する
必要事項を記入した受験申込書と受験料の支払証明書類が揃ったら、協会宛に送付します。
有効な支払証明書類は以下のとおりです。
- 振替払込請求書兼受領証(ゆうちょ銀行窓口)
- 利用明細票(銀行ATM)
- 領収証(取扱書店・大学生協)
振替払込請求書兼受領証と利用明細票はコピーでも提出ができますが、領収証は原本のみ有効となっているため注意が必要です。
受験票が届く
受験申し込みを行うと、試験日の約10日前までに受験票が届きます。
受験票内の級や会場が申し込み内容と異なっている場合は、一般財団法人 日本中国語検定協会へなるべく早く問い合わせをしてください。
住所や氏名が異なっている場合は、試験当日に変更届にて訂正が可能です。
インターネットでの申し込み
インターネットで申し込む場合は、事前のID登録が必要です。IDを持っていない方は、申し込み期間の前に登録しておきましょう。
また、申し込み時には証明写真データを登録します。手続きの前に証明写真のデータを準備しておきましょう。
ID登録と証明写真データが準備できたら、一般財団法人 日本中国語検定協会の公式ホームページにあるログインページからログインします。
ログイン後の手続きの流れは、以下のとおりです。
- ID登録内容の確認
- 級・試験会場などの選択
- 証明写真データの添付
- 申し込み内容の確認
- 支払い方法の選択
- 支払い完了
- 申し込み完了
支払い方法は、クレジットカード決済もしくはコンビニエンスストア・ペイジーでの支払いです。
クレジットカード決済を選んだ場合は、手続き中にカード情報を入力して決済となります。
決済手続きが完了すると申し込み完了となり、「申込完了のお知らせ」のメールが登録したメールアドレスあてに届きます。
一方、コンビニエンスストア・ペイジーでの支払いを選択すると、「支払手続のご案内」のメールが送信されます。
メールが届いたらすぐに確認し、指定された手続きに沿って店頭などで支払いを済ませましょう。
支払いが完了すると、申し込み完了です。
インターネット手続きの場合も郵送の時と同様に、試験日の約10日前までに受験票が届きます。
海外からの申し込み
海外からの申し込みの場合、インターネット申し込みもしくは、台北とシンガポールにある指定された学校で申し込み手続きができます。
申し込みを受け付けている学校は、以下の2校です。
台北 | 台北市私立亜東語文学校 | ||
TEL | (02)2876-6352 | ||
住所 | 台北市士林区中山北路7段41-1號 2F | ||
シンガポール | JSU星日外国語学院 | ||
TEL | (65)6336-3055 | ||
住所 | 1 Coleman Street #02-25 The Adelphi |
台北の学校では、9/17(火)・10/10(木)・日曜日、シンガポールでは、土曜日・日曜は、受付を行っていないため注意しましょう。
申し込み時の注意点
中国語検定(中検)に申し込みする際は、次の2点に注意しましょう。
受験料はどんな理由でも返金されない
受験料は、どのような理由でも返金はされないため注意が必要です。
中国語検定(中検)の1級以外は、年3回試験が実施されています。
受験日と自分のスケジュールを確認してから、受験申し込みをしましょう。
申し込み後の級・会場の変更はできない
中国語検定(中検)は、申し込み後の級と会場の変更はできません。
級と会場を選択する際には、間違っていないかしっかり確認して手続きしてください。
中国語検定(中検)の合格基準
中国語検定(中検)には級ごとに合格基準点が定められており、その得点に達すると認定(合格)となります。
準4級以外の4級・3級・2級・準1級・1級は、リスニング・筆記の両方で合格基準点に達していないと不合格となるので注意が必要です。
また、準4級は合格基準点の60点以上に達していても、リスニング試験を受けていないと不合格になります。
級ごとの合格基準点は、以下の通りです。
試験内容 | 準4級 | 4級 | 3級 | 2級 | 準1級 | 1級 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
一次試験 | リスニング | 60 | 60 | 65 | 70 | 75 | 85 |
筆記 | 60 | 65 | 70 | 75 | 85 | ||
二次試験 | 面接 | – | – | – | – | 75 | 85 |
また、合格基準点は試験内容の難易度を考慮して調整されることがあります。
中国語検定(中検)の合格率
以下、過去6回における中国語検定(中検)の合格率は、次の通りです。
実施年月 | 実施回 | 準4級 | 4級 | 3級 | 2級 | 準1級 | 1級 | ||
一次 | 二次 | 一次 | 二次 | ||||||
2024年11月 | 第113回 | 69.4% | 58.3% | 45.8% | 32.6% | 15.6% | 96.0% | 13.0% | 32.3% |
2024年6月 | 第112回 | 70.3% | 58.6% | 44.1% | 31.3% | 18.2% | 98.0% | – | – |
2024年3月 | 第111回 | 73.1% | 68.8% | 48.8% | 37.9% | 19.2% | 93.6% | – | – |
2023年11月 | 第110回 | 66.5% | 59.7% | 43.4% | 33.1% | 24.8% | 97.5% | 10.8% | 35.7% |
2023年6月 | 第109回 | 70.3% | 59.6% | 49.0% | 30.9% | 16.0% | 94.2% | – | – |
2023年3月 | 第108回 | 80.5% | 59.3% | 47.5% | 29.2% | 19.3% | 96.6% | – | – |
準4級の合格率は、66.5%〜80.5%と高い数字で推移しています。受験者の多くが合格しているため、基礎をしっかり学習していれば問題なく合格できる難易度でしょう。
しかし、4級以降はリスニング・筆記の両方で合格基準点に達する必要があるため、合格率は下がっていきます。
合格率は3級で50%以下となり、準1級になると一次試験の合格率は20%前後で推移しています。
準1級・1級は二次試験の面接にも合格しなければならないため、難易度はかなり高くなります。
中国語検定(中検)は高いレベルの級になればなるほど合格率が低くなる傾向があり、出題される中国語の難易度が上がっていきます。
中国語検定(中検)の有効期限
中国語検定(中検)の有効期限は、特に定められていません。ただし、能力保証期間が設けられています。
能力保証期間とは、一般財団法人 日本中国語検定協会が中国語運用能力を保証する期間のことです。
能力保証期間の長さは次の通り、級ごとに異なります。
- 準4級・4級・3級:合格認定日から2年
- 2級・準1級・1級:合格認定日から5年
能力保証期間は、あくまで該当する級の能力保持を保証する期間です。保証期間がすぎても合格が取り消されるわけではありません。
保証期間の経過に関しての評価や取り扱いに関しては、履歴書などを提示された大学や企業などの第三者に委ねられます。
まとめ
中国語検定(中検)は、日本人の中国語学習者を対象とした中国語運用能力を判定する試験です。
中国語を読む・聞く・書く・話す能力に加えて、訳す能力が重視されるという特徴があります。
また、中国語検定(中検)は、リスニングでも点数を取らないと合格できない試験です。
「リスニング対策が難しい」「何を勉強すればよいかわからない」という方は、スクールや通信講座の活用も検討しましょう。
通信講座の中には、リスニング対策に特化した講座や面接対策ができるものがあります。
今回は必ず合格したい、効率的に学びたい方は、ぜひ通信講座を利用してみてください。
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- 勉強をどう進めて良いかわからない
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