中国語学習者がまず目指すべき級ともいわれる中国語検定4級。

「具体的にどのくらいのレベルなのか」「勉強時間はどのくらい必要か」など、気になっている方もいるでしょう。

本コラムでは、中国語検定4級のレベルについて、試験概要や勉強時間、合格点などから詳しく分析。

有効な勉強法も併せて紹介します。ぜひ参考にしてください。

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中国語検定4級のレベルとは?

中国語検定4級は、「中国語の基礎をマスター」レベルです。

検定公式では「一般大学の第二外国語において一年以上の学習程度」と定義されており、基礎的な中国語を話す・聞く能力が問われます。

中国語検定の中ではまだまだ入門級といった位置付けで、応用的な単語や文法はあまり出題されません。

出題範囲は常用語1,000語ほど。

将来的により上位の級や応用レベルの学習に進む前段階として、基本的な語彙力やピンインをしっかり押さえておきたい級といえます。

あくまで基礎レベルの級のため、「中国語を使える人材」の証明としてはややパンチに欠けます。

しかし「中国語学習の最初のマイルストーン」として、挑戦する価値は十分にある級です。

中国語検定4級の試験概要 

中国語検定4級の試験概要は、次の通りです。

試験日3月・6月・11月の第4日曜日(年3回)
出題形式リスニング・筆記
試験時間105分
配点リスニング:100点
筆記:100点
出題内容常用語約1,000から
〇日常生活における基本的な問答,比較的長い会話文または文章の聞き取りと内容理解
〇単語・語句のピンイン表記・声調
〇基本的な文法事項及び文法事項を含む単文の組み立て
〇比較的長い文章の内容理解
〇日本語の中国語訳(記述式)
引用:出題内容 | 中検 | 中国語検定試験
受験料5,800円(税込)
参考:試験概要 | 中検 | 中国語検定試験

中国語検定4級の合格に必要な勉強時間は? 

中国語検定4級の合格に必要な勉強時間の目安は、120〜200時間ほどです。

一週間に7時間の学習時間を取った場合、半年ほどの期間が必要となる計算になります。

効果的な学習ペースは人によって違うため、試験までの期間から逆算して無理のない学習スケジュールを組むとよいでしょう。

中国語検定4級の合格点は?

中国語検定4級では、合格基準点がリスニング60点、筆記60点と定められています(それぞれ100点満点中)。

合格するには、リスニング・筆記の両方が合格基準点に達していることが必要なので、両方をしっかり対策しましょう。

なお、合格基準点は試験内容の難易度を考慮して、調整される場合があります。

中国語検定4級の勉強法

中国語検定4級に合格するためにおすすめの勉強法として、次の3つが挙げられます。

  1. 基本単語や文法を押さえる
  2. 中国語の発音に慣れる
  3. 過去問題を活用する

それぞれ詳しく解説していきます。

1. 基本単語や文法を押さえる

最初の学習目標として、中国語の基本となる単語や文法をしっかりと押さえましょう。

中国語検定4級では基礎レベルの問題がメインで出題されるため、難解な文法や専門性の高い単語はまだ必要ありません。

4級の学習に対応したテキストに登場する単語や構文を確実に覚えましょう。

検定用の単語帳なども市販されていますが、4級を学習している段階で手あたり次第に単語を増やしても混乱するだけです。

まずは手元のテキストの内容を着実に学習し、知識を定着させましょう。

2. 中国語の発音に慣れる

4級合格のために、中国語の発音に慣れましょう。

中国語における「声調」は日本語にはない特徴のため、聞き分けを苦手とする方は多いです。

筆記上は別の漢字・ピンインで区別されている単語が、日本語に慣れた耳にはまったく同じに聞こえることはよくあります。

中国語検定では「正しいピンインを選ぶ」「声調の異なる単語を選ぶ」など発音に関する筆記問題が出題されます。

中国語ならではの発音に慣れておくことは、リスニングの練習になるだけでなく筆記問題への対策としても重要といえるでしょう。

3. 過去問題を活用する

過去問題の活用は有効な試験対策のひとつです。

4級は上位級と比較すると試験範囲も限られており、応用問題の割合も低いため、過去問題を使った演習は非常に効果的といえます。

試験までの期間に余裕があれば、過去数年分の問題に積極的に挑戦してみましょう。

数年分の問題を解くうちに、出題の傾向やよく問われる単語などが自然と把握できるはずです。

時間がない場合も直近3年分ほどの問題に目を通し、「どのような出題があったか」を確認しておくとよいでしょう。

中国語検定4級のリスニング対策

中国語検定4級のリスニング対策のポイントは、次の3点です。

  1. シャドーイングで練習する
  2. どんな文章が読まれているかを掴む
  3. 中国語話者と会話してみる

それぞれ詳しく解説していきます。

1. シャドーイングで練習する

シャドーイングはリスニング対策に有効な練習法です。

語学学習では定番の「シャドーイング」は、お手本に続いて例文を復唱する練習方法。

耳で発音を聞くだけでなく自分でも発話してみることで、中国語ならではの発音を体得できます。

初心者がいきなりスムーズなシャドーイングを行うことはかなり難しいため、

  • お手本を聞き込む
  • 音読する
  • 音声を一緒に読む
  • シャドーイング

のように少しずつ慣らしていくとよいでしょう。

2. どんな文章が読まれているかを掴む

リスニング問題では、「どのような文章が読まれているか」をしっかり掴むことが重要です。

特に、疑問文かそうでないかの聞き分けは必須。

4級のリスニング問題では「簡単な問答」や「会話文」が出題されるため、「質問部分」「回答部分」「その他」の見極めが得点を左右します。

特に、疑問文ならではの言い回しや代表的な疑問詞については重点的に学習しておくとよいでしょう。

3. 中国語話者と会話してみる

可能であれば、中国語話者と実際に会話をしてみるとよいでしょう。

ネイティブが使用している自然な発音や文法が鍛えられるため、より上位の級に挑戦する際にも役立ちます。

中国に知人がいる場合はもちろん、最近では国際交流ができるトークアプリでコミュニケーションすることも可能です。

いきなり知らない人とやり取りすることに抵抗がある場合は、オンライン受講できる中国語教室などを探してみてもよいでしょう。

まとめ

当コラムでは、中国語検定4級のレベルについて以下の内容で解説しました。

  • 中国語検定4級は、「中国語の基礎をマスター」レベル。
  • 試験は年3回実施され、105分で筆記・リスニング問題を解く。受験料は5,800円(税込)。
  • 4級合格に必要な勉強時間は120〜200時間。筆記・リスニングのそれぞれで100点満点中60点以上が合格基準となる。
  • 4級の勉強法としては、「基本となる単語や文法をしっかり押さえる」「中国語の発音に慣れる」「過去問題を活用する」などが効果的。
  • 4級のリスニング対策としては、「シャドーイング」「文章の内容を掴めるようにする」「中国語話者と会話してみる」などがおすすめ。

中国語検定4級は基礎レベルの学習度が問われる級で、難解な単語や文法の対策よりも盤石な基礎固めが重要となります。

将来的に2級や1級といった上位級に挑戦する場合でも、4級の段階で基礎部分をしっかり押さえておけば必ず役に立つでしょう。

中国語スキルの証明としてはやや物足りない感は否めませんが、何事も基礎あっての応用です。

「今後も中国語を真剣に学習したい」という熱意や本気度のアピールとしては申し分のない資格となるでしょう。

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